○
河上説明員 御
質問と少し角度がかわ
つた答弁になるかもしれませんが、実はこの
人事は、広い
日本の全国から適当な人をピツク・アツプして来るというほど自由に
考えるべきものかどうかということは、私も疑念を持
つております。これは
配電会社と
発送電との合併では決してございません。
両方を解散して新
会社をつくるのでございますけれ
ども、従来の
関係から申しまして、その人達は、例外はむろんございますが、大体において、旧
発送電——旧とい
つても現在
発送電ですが、
発送電とそれから
配電会社と主としてその双方から適当にとる、しかし新しい情勢のもとにおきまして、これにさらに
関係のなか
つたも人加えるということで行くべきだとわれわれも
考えておる。それで実は
配電会社の重役はリストもできておりますが、わか
つております。それから
発送電の方の
方々というものは、やはり当人の御希望もあり、また
会社の御都合もあり、御推薦もあるべきだと存じまして、その御推薦方を、実は
日発にも、なるべく早く
出していただきたいということを申し上げた。私は興銀在職時代に、
日本発送電にもいろいろと
関係もございましたので、ここにいらつしやる森さん、その他の方と大体において非常に懇意なのです。それで、
配電会社の方は自分のところだけの問題ですから非常に
簡單でございます。しかし
発送電は、適任者を各地方にわけて、先ほど森さんのおつしや
つたように、重役のみならず、
従業員も適当にこれを採用するという御
関係もあるので、事務が非常に複雑でございます。書類の整備なり、希望を聽取されることというような、すべて事務としては非常にごめんどうであろうと思
つたので、なるべく早くお
出しを願いたいということを御注意申し上げたのでございます。これは
配電会社の方で急速にリストを持ち出されるに反して、
事情まことにごもつともなのでありますが、実は少し遅れたのでございます。先ほど副
総裁から
お話がございましたように、十五日の日付で十六日に提
出したということでございましたが、あれは一日違うておる。十六日の日付で十七日に拝見したと思います。それは
松本委員長が十七日にごらんにな
つたのでございますが、われわれはまた少し遅れておりました。それで、わずか数日の間に御希望をなるべく満足させたいというようなところから、
配電会社の人に対しても、そのリストを
——それはた
つた一冊でございますが、それを基礎にいたしまして、
皆さんに見ていただいて、なるべく
日発の希望されるようなことを
考えていただきたいということで協議を進めました。ことに最近におきましては、あるいはよけいな出過ぎかと存じましたが、私個人としましては、会議のときに
配電会社の方に、あなた方は、自分の
会社で、
発送電を分割してこれを吸收するというような
考えを持
つておられたらとんでもない間違いだ。それは
発送電のある
方々から、実は
配電会社はけしからん
配電会社の
従業員なり、相当の方が、
日発の人に、ときどきお前らは実にみじめなものだ、入れてやるのだ、間もなくいびり出されるかもしれぬというようなことを、不遠慮な、失礼な人は言うたということも事実のように聞いております。
従つて私
どもといたしましては、それは非常に残念なことで、むろん
責任のある人がそういうことを言うことはないが、そういう議論があること自体がおもしろくない、これは両者を解体して全然新しい
会社をつくるのであるから、共同の
責任において
考えるべきだ。
従つて発送電の方から希望された人員、人物についても、なるべくかれこれ言わずに、寛大な気持で、できれば全部のみ込めというようなことを言いまして現に新木君などは、ほとんどこれをのみ込む、無條件にのみ込むと言
つてくれております。それのみならず同時にそのときに私は、
配電会社の方としては、従来の自分の方にお
つた重役全部を助けるというようなことなくして、片ぱしから首切
つたらよいじやないかというようなことまで不遠慮に申し上げたような次第で、その間にえこひいきがあ
つたとは決して私は
思つておりません。それからその書類が、ほぼ一冊でございますが、整いましたのが十六日でございますから、それから最近まで、非常に時間が短いのでございます。それで
配電会社の人が全部集ま
つて、お互いに
日発の方から配分的に記載のございますものを見て、それを協議しております。まだこれはすつかり完成しておりません。ほぼ完成しておりますが、実は今日森さん以下の
方々に来ていただきまして、
配電会社の八とほんとうにひざを交えて、ひ
とつよく懇談していただきたい。私
どももそれを待ちかまえてお
つたのでございますが、森さんもこちらにおいでになるというので、また協議が一日遅れるというので、実は困
つてお
つたのでございますが、
発送電を虐待したかのような批評がございますが、決してそういうような気持はございません。この点は十分に御納得いただきたいのでございます。
それから何分込み入
つた人事でございますから、だれもかれもが満足するような
人事は
ちよつとむずかしいかと思います。元来これは社会通念から申しますならば、この
人事、重役の構成というものは株主総会で当然きめるべきだ。それで今回
委員会がこの権限を付與されましたことは、実は非常に例外的なことであります。それで実はその任期を一年くらいの任期がいいだろうというようなことで、理想からいえば、この次に各
会社が整頓いたしまして、株主が安定した場合に初めてその総意に基く選挙ということが必要で、また合理的だろうと思うのでありますが、何分にも
日発だけで株主が十六万八千でございますが、その整理等につきましては、容易な仕事でないのでございます。半年でそれが安定するかどうかというようなことから、やむを得ず一箇年の期限
——今度重役に推薦される人の任期は一箇年でございます。ま
つたく暫定的の問題でございまして、それ以上の期間において、公益
委員会がこれをハンドルするとか、惡くいえばコントロールするというようなことは全然ないのでありまして、それ以後はもつばら株主の総意に基くということで、ごく暫定的のものであるということを御
承知願いたいのと、まことに期間が短かいので、行き届かぬ点は多々あると思いますが、
事情やむを得ぬところもあ
つた。ことに最近
日発との
交渉その他についても、折あしく大事なときに大雪が降りまして、どちらも顏を見ることができない。電話も通じないということがあ
つて、事実不便であ
つたということは認めます。それ以上に大した手落ちがあ
つたとも思わないのでありますが、なお個々の場合について御
指摘を願いたと思います。