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田中(織)
委員 原料の点で糖蜜を使う場合には、キロ当り約一万円コストが安くなるという点は、経営の上から見れば魅力のある点だろうとも思うのでありますけれ
ども、やはり現在国内において、かんしよ以外につくる作物がないというような
日本の農業の特殊な
事情から見まして、ことに糖蜜は目下のところ輸入で、それだけ外貨を払わなければならないので、経営上の、また
技術的な改善その他によ
つて、コストを下げるということの努力を一方において続けられることによ
つて、国内産の
原料を極力使用する。ことに
統制が撤廃された以後において、一面
買上げ価格の問題、あるいは従来食用に向けられてお
つたような面が、米麦の
生産事情の好転等によ
つて使われないというような面から、一面せつかく
生産されたものを腐らしておるというような事実も、われわれ否定するわけには行かないので、その点
アルコールの面だけでそれを完全に払拭するわけには行かないと思いますけれ
ども、その点についての御配慮を願いたいのであります。
それから先ほど
お話のありました
專売アルコールの方から除いておるという
もろみ添加用の
アルコールの点でありますが、
官営工場においても、いわゆる
純度の低いものが出て参ると思うのであります。そういうようなものについては、
專売アルコールの方から除いておるわけでございますが、その
数量というものが、
官営工場の分について大体どの
程度であるかという点を、お伺いしたいのであります。
それからこの点はやはり
固定資産の面においては、少くとも二十五
年度においては、先ほど
佐藤さんの
説明で、約二千四百万円ばかりかえ
つて増加にな
つておるということにな
つておりますが、
もろみ添加用の
関係から見まして、
官営工場の民間への払下げの問題を、一昨年あたりから大蔵省
方面に
工場所在地の地元から相当猛烈に運動しておるということも、われわれ聞いておるのでありまするが、これは先ほどお述べになりました
アルコールの新たなる
需要に対処して行くための
生産を確保するという見地から、この払下げというようなその地方々々の要求がありましても、これとの調整を当局としては払わなければならないと思うのでありますが、こうした問題について、将来
固定資産の面において、払下げ等の
関係から来る
固定資産の
減少というようなものが、最近にもし予想されるようなことがありまするならば、その点についての大体の見通しを伺
つておきたいと思います。