○
鈴木(善)
委員 崎浜部落に
漁港築設の
請願請願者は岩手県気仙郡越喜来村長熊谷留之助外三名であります。本
請願の要旨は、岩手県気仙郡越喜来村
崎浜部落は、その地崎に漁場「小壁」をはじめとし、多数の定置漁場を有し、県南における沿岸漁業の中心地でありながら、
漁港施設がないため、生産の増強及び経費の節減に不利不便を来している。ついては、
崎浜部落に
漁港を築設されたいというのであります。
次に
高家漁港修築工事促進の
請願請願者は岩手県九戸郡中野村長南福松君であります。本
請願の要旨は、岩手県九戸郡中野村待浜村の中央に位する高家港は、天然の小湾であり、その修築は多年沿岸
漁民の渇望するところであるが、その工費は巨額に上るため、いまだに着手に至らず、
従つて、幾百の
漁民は他地方の
漁船に資源の濫獲をほしいままにされている実情である。ついては本村漁業
振興のため、すみやかに同港の
修築工事を
実施されたいというのであります。
次に岩手県下の
漁港及び船だまり
施設拡充に関する
請願請願者は釜石市海岸通り岩手県水産懇談会
議長藤澤清助君であります。本
請願の要旨は、
水産業の
振興発達は、
漁港船だまりの整備拡充にまつことが大であるが、岩手県におけるこれら
施設の現状は原始的域にあ
つて、完備しているものが一港もないため、
水産業の発展を期することができず、本県産業開発に重大な支障を来している。ついては予算を計上して本県
漁港船だまりを整備拡充されたというのであります。
次は
水産金融対策に関す
請願。
請願者は岩手県水産懇談会
議長藤澤清助君。本
請願の要旨は、
水産金融対策の樹立は、業界多年にわたる熱望であり、現下の
金融事情は
水産業の実態に適応しないために、
水産業の発達を十分ならしめていない。ついては現下
水産業の重要性にかんがみて
長期的
資金の貸出しを可能ならしめるようすみやかに適切な
処置を講ぜられたいというのであります。
次は
漁業用資材に対する
補給金制度復活に関する
請願。
請願者全国漁業協同組合連合会会長横田象三郎君。本
請願の要旨は、打続く
漁業用資材の値上りにより魚価との、いわゆる鋏状価格差はますます激化し、漁業なかんずく沿岸漁業は崩壊の危機に直面し、三百万沿岸
漁民は生死の問題に直面している。この沿岸
漁民の危機を打開するには、経営の
合理化等
漁民の自走的対策も必要ではあるが、今日
漁民の自主的対策のみでは到底不可能であり、資材価格の高騰を抑制する財務的
措置が
要望されている。ついては、
漁業用資材に対する補給金制度を復活されたいというのであります。
次は
機船底びき
網漁業の
整理促進並びに
取締強化に関する
請願請願者岩手県水産懇談会
議長藤澤清助君。本
請願の要旨は、
水産資材の枯渇を防止し、魚族の繁殖をはかることは水産界当面の緊急施策であるが、現行
機船底びき
網漁業の許可隻数は、その操業海域と魚族資源に比してはなはだしく多数のため、漁業経営に無理があり、
従つて沿岸近海の魚族は、著しく減少し、このままに放置すれば近海の定着性魚族は壊滅に瀕することは明らかである。ついては、
機船底びき
網漁業を整理するとともに、違反船の絶滅を期するよう取締を徹底的に強化されたいというのであります。
次に
漁業制度改革の
各種委員会等の
経費国庫負担金額の
請願。
請願者岩手県議会
議長村上順平君。本
請願の要旨は、岩手県の昭和二十六
年度漁業制度改革に関する
各種委員会等の経費に充当すべき
交付金は七百八万五百円であり、経費不足のため
委員会の活動を中止せざるを得ないような状態に立ち至
つており、
従つて県費百三十六万円を追加支出したが、本来かかる経費は法の定めるところにより全額国庫負担たるべきことは明らかであり、他面
水産業協同組合の育成強化も
漁業調整と併行して、新
漁業制度の一環をなすものであるから、この際これらに要する
経費国庫負担金の
増額並びに助成費の設定を実現されたいというのであります。
次に
集魚燈漁業の制限に関する
請願。
請願者岩手県水産懇談会
議長藤沢清助君。本
請願の要旨は、
集魚燈漁業の発達は、漁獲成績の向上という点においで大いに見るべきものがあるが、反面魚族の繁殖と沿岸漁業の立場に立
つてみる場合、この種漁業の過度の発達は魚の習性をかえるばかりでなく濫獲に陥るおそれも少なくない。ついては
集魚燈漁業の制限
措置をすみやかに講ぜられたいというのであります。
次に
北上川の
魚てい改善に関する
請願。
請願者岩手県知事国分謙吉君。本
請願の要旨は、昭和六年、石巻市を中心とする一帶の治水と、灌漑を目的とする堰堤及び可動堤が設置されて以来、
北上川上流のいたるところで漁獲される河川魚族が急速に減少した。この現象は堰堤の魚梯が不完全なためであ
つて、魚族の遡河を阻止し、自然繁殖を阻止する結果となつた。とくに宮城県柳津、飯野川両町にある脇谷閘門と鴇波洗せきは、その排水口が魚梯の真下にあ
つて、水勢激しいため、魚族が近寄れない
状況にある、ついては、新漁法の精神にもとずいて、内
水面漁業増殖のため、これら魚梯を改善されたいというのであります。
次に漁業経営費報大及び魚価低落の
防止対策に関する
請願請願者釜石市海岸通り岩手県水産懇談会
議長藤沢清助、
紹介議員
鈴木善幸君、本
請願の要旨は、第三百七十四号に同じでございますので、省略いたします。
次に
水産用石油増配に関する
請願請願者釜石市海岸通り岩手県水産懇談会
議長藤沢清助、本
請願の要旨は、水産用石油は実需要量に対し、その供給量が少ないため、近年発展途上にある漁業生産を停とんせしめるおそれが多分にあります。ついては、同石油を増配するよう積極的方途を講ぜられたいというのであります。
次に
輸出水産物産業奨励助成の
請願請願者釜石市海岸通り岩手県水産懇談会
議長藤沢清助、本
請願の要旨は、近年
水産業の急速なる復興発達とともに輸出向け水産物も逐年増産され、現下の国内市場の需給関係よりみても相当量の海外輸出を可能ならしめており、
水産業の健全なる発達と外貨獲得の両面において著しい成果を挙げつつあります。ついては、輸出水産物産業に対して、すみやかに適切なる奨励助成の方途を講ぜられたいというのであります。
次に
荒廃漁場復旧の
請願請願者釜石市海岸通り岩手県水産懇談会
議長藤沢清助、本
請願の要旨は、岩手県宮古湾は昭和二十三年の洪水による被害流失物の沈下はなはだしく、湾内漁業ことにいわし旋網地びき
網漁業に重大なる障害とな
つている現状であり、漁業生産上に大なる影響を及ぼしています。ついては、同湾の障害物を国費をも
つて除去されたいというのであります。