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1951-03-28 第10回国会 衆議院 水産委員会 第26号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十六年三月二十八日(水曜日) 午前十一時二十八分
開議
出席委員
委員長
冨永格五郎
君
理事
鈴木
善幸
君
理事
二階堂 進君
理事
松田
鐵藏
君 小高 熹郎君
川端
佳夫
君
田口長治郎
君
永田
節君 平井 義一君 福田
喜東
君 岡田 勢一君
椎熊
三郎君
淺沼稻次郎
君
出席政府委員
水産庁長官
家坂
孝平君
委員外
の
出席者
農 林 技 官 (
水産庁生産部
漁港課長
) 林
眞治
君 專 門 員 杉浦 保吉君 專 門 員 徳久 三種君
—————————————
三日二十七日
委員森幸太郎
君
辞任
につき、その補欠として田
渕光一
君が
議長
の指名で
委員
に選任された。 同月二十八日
委員越智茂
君及び
林好次
君
辞任
につき、その補 欠として
川端佳夫
君及び
椎熊三郎
君が
議長
の指 名で
委員
に選任された。
—————————————
本日の会議に付した事件
漁業法等
の一部を
改正
する
法律案
(
永田節
君提 出、
衆法
第一四号) 見返
資金
の
融資
問題に関する件
—————————————
冨永格五郎
1
○
冨永委員長
これより
水産委員会
を開きます。
政府当局
から
発言
を求められております。これを許します。
林説明員
。
林眞治
2
○
林説明員
災害
の
法律
に関します問題につきまして、御
説明
を申し上げておきたいと思います。
災害
は御
承知
の
通り
、二十五年度におきましては、
特例法
と、それから
農林水産業施設
の
暫定措置
に関する
法律
、この二本建でや
つて
おるわけであります。
特例法
は御
承知
の
通り
、二十五年度におきまして
全額国庫負担
、これは
市町村
といいますか、
地方公共団体
が維持
管理
いたしますもので、
地方公共団体
が
災害復旧工率
を施工いたしますのについては、
全額
の
特例
が出ておるわけであります。
漁港
の問題といたしましても、これに該当いたしますものは、この
法律
によりまして実施して来たわけであります。それから
水産業協同組合
が
管理
いたしますもので、
水産業協同組合
が施工いたしますものは、
暫定法
の方でや
つて
来たわけであります。この
特例法
は実は二十五年一年限りの
特例法
でありますので、この二十六年度の
措置
をどうするかという問題が、
関係各省
でいろいろ
協議
されたのであります。ずつと古く、明治四十二年からある
土木施設
の
災害復旧
の
法律
を
改正
しようという案も、前からございまして、そうい
つた
関係
から
大蔵
、安本、
建設
、運輸、
農林
、こういう
関係各省
でいろいろ
協議
をいたしまして、その
改正
といたしまして、
公共土木施設災害復旧事業費国家負担法案
というものをまとめ上げたわけであります。この
内容
として、やはり
市町村
以上の
管理
に属する
漁港
で、
市町村
以上が
災害復旧
をやりますものについては、これに載
つて
おります。
従つて河川
、
道路
あるいは
港湾
、こういうものと一緒に
漁港
、それから
林野関係
の
荒廃林地
の
復旧
、こういうものが載
つて
おるわけであります。従いまして、
農林水産業
の
災害復旧
に関する
暫定法
の方に残りますものは、
昭和
二十五年度の
通り
に、
水産業協同組合関係
だけが残ることになるわけであります。この
公共土木施設
の
災害復旧
の
法律
につきましては、
建設省
が中心となりましていろいろ、進めておるわけであります。今
国会
に
提案
になるはずにな
つて
おりまして、
建設省
で今盛んにや
つて
おります。 その
内容
といたしましては、従来の
法律
とはあまりかわ
つた
ことはないのでありますが、
補助率
の点につきましては、
地方財政
との
関連
におきまして、重点が置かれております。
従つて補助率
はいわゆる
スライド
・
システム
をと
つて
おります。
当該年度
の
標準税収
の
見込み額
を
一つ
の基準といたしまして、その半額までの
災害
については大体三分の二、それから
標準税収見込み額
の倍額に達するまでの
災害
に対しては四分の三、二倍以上の場合は
全額
、大体こういうことにな
つて
おります。それから北海道といたしましては、これはあとになりまして
特例
が一応案としては入
つて
参りまして、内地の三分の二に相当するものが五分の四ということにな
つて
おります。それから
災害復旧
の
対象
あるいは
取扱い等
につきましては、大体
従前
とあまりかわ
つた
ことはないのであります。各種の
事業別
を
一つ
にとりまとめまして、全体といたしまして、
府県災害
、
町村
は
町村ごと
というふうに集計をいたしまして、
おのおの
の
地方公共団体
に属する
標準税収見込額
と対比いたしまして、それらの
スライド
・
システム
によ
つて補助率
をきめて行くことにな
つて
おります。
従つて農林水産業
の方におきましては、先ほど申し上げました
通り
、
水産業協同組合関係
だけが残るわけであります。この
公共施設
の
災害復旧
に関する問題は、おそらく
建設委員会
にかかると思います。
従つて
こちらへは直接かか
つて
来ないと思います。
内容
につきましては、ただいま申し上げたようなあらましの数字であります。われわれといたしましては、従来から主張して参りました他の
道路
、
河川
あるいは
港湾等
との
均衡論
は、一応と
つて
おるように
考え
ております。これでさしつかえないと
個人
的には
考え
ております。 それから
農林水産業
の方におきましては、
従前
、
府県
の、何と申しますか
義務負担
と申しますか、こういう問題があ
つたの
でありますが、これは今度の一部
改正
におきましてはなくな
つて
おります。従来は四割五分を国が負担いたしまして、二割を
府県
の
義務負担
というような形にしてお
つた
わけであります。今度の一部
改正
におきましては、六割五分を国が補助いたす。
府県
の
関係
におきましては、これを拘束しないで、
自由裁量
にまかせてある。これは
地方財政法
の
関係
と、
勧告
の線に沿いまして、そう
ようふう
に
決定
を見たわけであります。この方の
法律
につきましては、実は
機会
を失しまして、あらかじめ御
説明
を申し上げないで、はなはだ申訳なか
つたの
でありますが、実は
法律
は通過いたしまして、
公共施設
の方はこれから出るわけであります。この点につきましては、一応おわびを申し上げておきます。 それからなお
一つ
、
漁港法
の
関係
について
ちよ
つと申し上げておきたいと思いますのは、
漁港
の指定の問題であります。これは第一次の指定といた
しまル
て、約千三百ばかりの港につきまして、最終的に、
法律
に定あられております運輸省との
協議
をしておるわけであります。大
部分
につきましては、いろいろ
折衝
の結果、了解を得たわけでありますが、残りの二十ばかりの問題につきまして、目下まだ
折衝
中でございます。この問題は、主として大きい港につきまして、分割の問題にな
つて
おるわけであります。これはわれわれといたしましては、最善の努力をしてや
つて
おるわけであります。いろいろな点につきまして問題がありますので、
研究
を要すると思
つて
おります。一応御
報告
申し上げておきます。
—————————————
冨永格五郎
3
○
冨永委員長
次に、
漁業法等
の一部を
改正
する
法律案
、
永田節
君
提出
、
衆法
第一四号を議題といたします。
本案
に対しましては、漁業
経営
安定に関する小
委員会
におきまして、種々
議論
を盡くされた問題でありまして、すでに
質疑
も盡きておるのでございますから、これにて
本案
に対する
質疑
は
終つた
ものめ認めたいと思いますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
冨永格五郎
4
○
冨永委員長
御
異議
ないものと認めます。 先般、本
法案
に対する
修正案
が
委員長
の
手元
まで
提出
されております。その
修正案文
は、各位のお
手元
に配付いたした
通り
でありますが、一応、
内容
の
説明
をしていただきたいと思います。
鈴木善幸
君。
—————————————
漁業法等
の一部を
改正
する
法律案
に対する
修正案
漁業法等
の一部を
改正
する
法律案
の一部を次のように修正する。 第一條中
漁業法
第六十六條の二の
改正規定
を削り、同法第九十四條の
改正規定
中「
規定
を除く。」及び」を「
規定
を除く。)、第二百七十條の二(
選挙
に関する
届出等
の時間)及び」に改め、同法第百四條の二及び第百三十八條の
改正規定
を削る。
附則
第一項但書、
附則
第二項及び
附則
第三項を削る。
—————————————
鈴木善幸
5
○
鈴木
(善)
委員
漁業法等
の一部を
改正
する
法律案
に対する
修正案
は、お
手元
に配付いたしておりますから、
案文
の朗読は省略いたしまして、その
修正案
につきまして、趣旨及び
内容
の御
説明
を申し上げます。 このたびの
漁業法
の
改正
のおもな点は、許可を受けない
小型機船底
びき
網漁業
の
禁止等
につきましては、当
水産委員会
あるいは小
委員会
におきまして、しばしば
検討
され、
調査研究
をして参
つて
おる次第でありまして、最近におきましては、
司令部
からいわゆる五ポイント
勧告
の中で
勧告
を受けておる点でもございまして、
わが国水産業
にと
つて
はまことに重大な問題でございます。そこでこれらの点につきましては、なお愼重に
検討
いたしまして、その対策を確立しなければならぬと存ずるのであります。ただいまお
手元
に配付いたしました案の
通り
、第六十六條の二の、
小型機船底
びき
網漁業
の
規定
を削り、あるいは今般
改正
にな
つた
た
公職選挙法
の
選挙
に関する
届出等
の時間に関する
規定
を準用することにし、なおまた第百四條の二の、海区
漁業調整委員会
の開会不能の場合の
特例
の
規定
を削除し、その他の
関連事項
を整備しようとする次第でございます。 以上が
修正案
の概要でございます。
冨永格五郎
6
○
冨永委員長
これより
原案
及び
修正案
を一括して
討論
に入るのでありますが、別に
討論
の通告もございませんので、
討論
を省略して、ただちに採決いたしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
冨永格五郎
7
○
冨永委員長
御
異議
ないものと認めます。 まず
修正案
について採決いたします。本
修正案
の
通り
決するに御
賛成
の方の御
起立
を願います。 〔
総員起立
〕
冨永格五郎
8
○
冨永委員長
起立総員
。よ
つて修正案
は
決定
いたしました。 次に
原案
について採決いたします。ただいま
決定
いたしました
修正部分
を除いた他の
部分
について御
賛成
の方の御
起立
を願います。 〔
総員起立
〕
冨永格五郎
9
○
冨永委員長
起立総員
をも
つて
本案
は修正議決せられました。 なお
本案
に対する
報告書
の
作成等
に関しましては、
委員長
に一任願いたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
冨永格五郎
10
○
冨永委員長
御
異議
なきものと認めまして、さよう
決定
いたします。
—————————————
鈴木善幸
11
○
鈴木
(善)
委員
ただいま
魚業法等
の一部を
改正
する
法律案
が
委員会
において
決定
を見たわけでありますが、この
機会
におきまして、
瀬戸内海
における
ます網魚業
の
経営
に関しまして、
要望意見
を述べたいと思うのであります。
瀬戸内海
におきます
ます網
でありまして、
水深
二十七メートル以上のものもこのたび第二種
共同漁業
にな
つて
、
協同組合
の
管理下
に
組合員
が各自
行使
するということにな
つたの
でありますが、二十七メートル以上の
ます網
の
行使
につきましては、従来の
経営者
に固定することなく、
小型機船底
びき
網漁業
の
整理
その他
漁業制度改革実施
により
整理転換
を必要とする
組合員
に対して特に重点的に
考慮
を加え、その他
共同経営
を推進する等、
政府
は適切な
行政措置
を講ずべきだと思うのであります。この点につきましては、特に
瀬戸内海
の今後の
漁業調整
上、また
制度改革
上重要な点でございますので、本
委員会
の決議によりまして、
政府
に対して強く要望しておきたいと思うのであります。
提案
をいたします。
冨永格五郎
12
○
冨永委員長
それではただいま
鈴木委員
から
瀬戸内海
における
ます網漁業
の
規定
について
希望
を
提案
されておりますので、一応それを
文書
にして、これを読み上げます。
瀬戸内海
における
ます網
にして
水深
二十七メートル以上のものも第二種
共同漁業
となり
協同組合
の
管理下
に
組合員
が各自
行使
するところとなるが、二十七メートル以上の
ます網
の
行使
については従来の
経営者
に固定することなく、
小型機舶底
びき
網漁業
の
整理
其の他
漁業制度改革実施
により
整理転換
を必要とする
組合員
に対して特に重点的に
考慮
を加えその他
共同経営
を推進する等
政府
は適切なる
行政指導
をとることを要望する。 以上の
通り政府
に要請します。
—————————————
永田節
13
○
永田委員
昨日
水産庁長官
に向
つて
、私は
旭冷蔵工業
の
不正融資
、
幽霊会社
に対して
融資
をするということは穏やかでないから、
閣議
を取下げて善処する
考え
はないかと申し入れたのでありますが、その意思がないということを
はつきり
御
発言
にな
つた
。引続きまして昨日の
閣議
には、この
不正融資
、
不実
の
記載
をなした幽難
会社
をそれぞれの
所管大臣
が認証いたしまして、
閣議
の通過を見たのでございますが、私は本
委員会
におきまして、
水産庁長官
に対してもはやとやかく申し入れる段階でない、かように
考え
ております。
自由党
はか
つて
は日発問題あるいは
五井産業
、ひいては
小滝炭鉱
の
不正融資
、さらにまたここにわれわれ
与党
の
議員
が前も
つて
数時間にわた
つて
忠告し、警告を発しているにかかわらず、その刑事上の罪をあえて犯すのみならず、権威ある
見返り資金
を一種の私情にわた
つて
放出する、かような
内閣
は、われわれは信任するわけに行かない。つきましては……。
冨永格五郎
14
○
冨永委員長
永田委員
に、御
発言
中御注意を申し上げておきますが、今の問題は小
委員会
に
付託
し、小
委員会
で
調査
いたしてありますから、それは小
委員会
で話し合いたいと思います。
永田節
15
○
永田委員
それは小
委員会
は小
委員会
だ。
委員会
は
委員会
でやれ。 従いまして、
農林大臣
と
総理大臣
を本
委員会
へ呼べ。そうしてその
責任
のあるところをただそうじやないか。かようなことは、絶対多数党なるが
ゆえ
に
といつて
、おおいかぶせ得るものではない。ここに絶対多数の悪政の原因がある。貴君は
与党
であるから、
与党
のことを心配して、速記にとどまることを心配されるその御精神はよくわかる。しかしわれわれは
自由党
の党員であると同時に、日本人であり、
国民
の
代表
である以上は、この事実を隠蔽するということは許されない。どうか本
委員会
に
内閣総理大臣
並びに
所管大臣廣川弘禪君
を呼ぶことを決議してもらいたい。
議論
はそれからだ。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
冨永格五郎
16
○
冨永委員長
きのうの
永田議員
の
発言
の問題は、小
委員会
に
付託
することを議決して、小
委員会
に
付託
されておりまして、小
委員会
で
審議
中であるととを申し上げます。
松田鐵藏
17
○
松田委員
昨日は小
委員会
に
付託
をすることに
決定
したのでありまするが、今日の
公報
には小
委員会
を招集しておりません。
会期
は二十八日とかで終ることにな
つて
おると聞いておるのでありますが、二十八日は今日であります。今日まだこの小
委員会
を招集していないという
責任
はどなたにあるのか。
委員長
があえてこの
小買会
を招集しなか
つた
ことについて、私は
委員長
の
責任
を問うのでありまして、どういう
理由
によ
つて
これをやられたか、これをひとつ御
説明
願いたい。
冨永格五郎
18
○
冨永委員長
小
委員会
を招集する、しないの権限は、もちろん小
委員長
にあることは
説明
をまつまでもないのであります。しがしながら小
委員長
のみに
責任
を転嫁して、
委員長
はこれを回避するものではありません。しかしながら昨日ただちに小
委員会
を招集して、その書類の
内容
を
検討
いたしまして、それぞれの方面と打合せをいたしており、まだ
結論
を出しておりませんから、あらためて小
委員長
と
協議
して小
委員会
を招集して、その席上
秘密会
を開いて
検討
し、本
委員会
に
報告
の上、ただいまの御
希望
に沿うようにとりはからいたいと思います。
松田鐵藏
19
○
松田委員
昨日は小
委員会
として
懇談会
をや
つたの
でありまして、その
懇談会
をや
つて
、今日小
委員会
を招集することにな
つて
お
つたの
でありまするが、
委員部
はこれをあえてしなか
つた
ことに私は疑惑を持つものであります。小
委員長
も
はつきり
今日は小
委員会
を招集するということにな
つて
お
つたの
であります。私
ども
もその
委員
として出席したものでありまして、どういうわけで
委員部
は今日の
公報
に小
委員会
の招集をしていないか、この点をただしたいと思います。
冨永格五郎
20
○
冨永委員長
委員部
にかわ
つて
委員長
からお答え申し上げます。
委員部
は小
委員長
からの指令がなければ、
委員部
独自の立場で、
委員会
で取上げられてお
つた
からというだけの
構想
で
公報
に掲載することは許されません。
松田鐵藏
21
○
松田委員
しからば本日をも
つて
会期
はもはやなくなることと思うのでありますが、ただいま
永田委員
から
発言
されたように、これは重大なる問題でありまして、小
委員会
に
付託
はしてありますが、
野党
の方々もおられるのでありますから、ここで
議論
を進めて行きたいと存じますが、この点を
動議
として
提出
いたします。
冨永格五郎
22
○
冨永委員長
委員
の皆さんにお諮り申し上げます。ただいま
松田委員
から
動議
の
提出
がありましたが、
委員長
の
見解
としては、小
委員会
に昨日
付託
に相なりましたので、小
委員会
で
審議
をし、本
委員会
にその
結論
を出すことにいたしたいと
考え
ておりますが、
松田委員
の
動議
は皆様にお諮りをいたします。 〔「
賛成
」「小
委員会
に
付託
した
つて
、
委員会
に
付託
した
つて
悪くはない」と呼ぶ者あり〕
冨永格五郎
23
○
冨永委員長
悪くはないが、私の
見解はさよう
に
考え
ておりますので、
賛成者少数
と認めまして(「同数じやないか」と呼ぶ者あり)否決になりました。小
委員会
で
審議
いたします。
永田節
24
○
永田委員
そういうべらぼうな採決はない。それは
与党
が横暴だ。君はにこにこ笑
つて
いるけれ
ども
、
野党
ならば君、ぶち殺されるぞ、そんな不謹愼な
議事運営
をやると。ここをどこだと思
つて
いるのか。
自由党
の
政調会
と違う。いかに隠そうとしても本人がそこにおるじやないか。すでに、わが党の
内閣
はさようなあやまちを犯さないようにと、しばしば注意しおるにもかかわらず、何が
ゆえ
にかような危険を冒したのか。問題は厳重に
調査
をして、当然
見返り資金
の性格に適格する所へ
融資
すべきものである。しかも非適格と称されている五十数社の中には、すでに
冷凍施設
を営んでおる数
会社
もあれば、堅実なる歩みをしておる
会社
も多々ある。それらのものをさしおいて、来る二十九日に
創立総会
が行われるという幽
露会社
に対して、何
ゆえ
に巨額の
融資
をしたのか。それを
所管大臣
も
大蔵大臣
も知りつつ、何
ゆえ
に
閣議
を通過して
決定
を見たのか。ことにわれわれが
国民
の
代表
として徹底的に糾明しなければならぬ
理由
がある。一方においては、法的の解釈で行けば、
会社側
、
旭冷蔵工業
なるものは、
不実
の
記載
をなして
公文書
を偽造して、詐欺に値する。これを
取扱つた水産庁
は
公文書偽造
だ。そうして
閣僚おのおの
はこれ業者と共謀だ。かような事実を、われわれは
与党
なるが
ゆえ
に
といつて
、
与党
を愛するが
ゆえ
に見のがすわけに行かない。
従つて委員長
、君は
個人
の情をも
つて
何
ゆえ
に私の
発言
を封じんとするのか。私は
個人冨永格五郎
と
個人永田節
の
関係
はよくわかるが、事いやしくも善悪のたぐいにおいて一歩も譲るわけには行かない。私の
発言
をして君が説得し得る
理由
があるならば言
つて
みたまえ。この私の正しい堂々とした
論陣
を、君が押える
理由
があるならば言
つて
みたまえ、私は
総理大臣
、
大蔵大臣
、
廣川農林大臣
を呼ぶというその案を撤回しますから。
冨永格五郎
25
○
冨永委員長
永田委員
にお答え申し上げます。先ほ
ども
しばしば申し上げている
通り
、もちろん、小
委員会
に
付託
してあるから、本
委員会
で論議することはいけないとは申し上げておるのではありません。しかしその他時間の
関係等
もあ
つた
りいたしまして、それぞれの手配をすることは今日の情勢においては困難であるから—あなたの
論陣
を押えている事実はありません。あなたのおつしやることは十分拝聴いたしております。おりますが、あなたの要求の
通り
に応じ切れないものがあるから申し上げているわけであります。
椎熊三郎
26
○
椎熊委員
ちようど水産庁
の
長官
がおられるようでありますから、
関連
してお伺いします。これは驚くべきことを初めて聞いたので、実は愕然としたのですが、そういう事実があることを今まで知りませんで、はなはだうかつ千万でしたが、事は小
委員会
へ
付託
されておるそうですから、
内容
はいずれ小
委員会
で詳細に
検討
になることと
考え
ますが、われわれは党を
代表
して、このことだけを
責任
ある
当局
から聞いておきたい。ただいま
永田議員
が
発言
せられたるお言葉の中に、驚くべき不穏に感ぜられる言辞がある。たとえば
水産庁
は
官文書
を偽造した、
内閣
の
閣僚
は
詐偽行為
に
関連
がある、共謀しておる、こういうことは
国会
としては聞捨てにならぬことでございます。
国家
の威信の上からは見のがすことができません。そこであらためて私は、小
委員会
の
検討
とは別に、政治問題としてこのことをあなたにお伺いする。
旭冷蔵工業株式会社
というものは存在するのかどうか。存在するとすれば、どこに、いかなる人が
責任
をも
つて
、いつ
政府
の認可を得たものであるか、これがいつ
水産庁
を通じて
見返り資金
の
融資
を願い出たか、
水産庁
はいかなる
検討
をも
つて
これを
主務大臣
に答えて
閣議
にまで持ち込むに至
つた
か、その経緯について詳細にお答えを願い、続いてそれに対する
質疑
をいたしたい。
家坂孝平
27
○
家坂政府委員
実はこの問題は昨
日本委員会
でいろいろ御
説明
を申し上げたわけでありますが、今御質問になりましたので、また繰返し申し上げる次第であります。実はこの
旭冷蔵工業株式会社
を
見返り資金
を割当てられるべき
会社
として指定いたしたことにつきましては、その前に、
東京魚類株式会社
という
魚市場
の
荷受け会社
があるわけであります。社長は
樋口寅太郎
という人で、この
会社
が昨年以来
見返り資金
の
申請
をしてお
つた
わけであります。それでこの
魚市場
の
荷受け機関
である
東京魚類
という
会社
は、今度
荷受け機関会社
が相当整備される過程に今入
つて
おるのでありますが、戦時中から財政的もなかなか苦難の道をたど
つて
来てお
つた
わけであります。それでむしろこの
会社
が
自分自体
でこの
見返り資金
を受けて冷蔵庫を
建設
するよりも、新しい
会社
を
建設
して、そうして負債のないりつぱな健全な
会社
でも
つて
運営して
行つた方
がよろしいという
考え
になりまして、また
日銀あたり
からもそうした
慫慂
もあ
つた
ようでありますが、
考え
方をかえまして、
自分
が発起人の主要な役割を務めまして、実は三月の十日に私
ども
の方に、
東京魚類
としては
旭冷蔵株式会社
というものを創設して、その方に今の
見返り資金
を借り受けて
建設
するという権利を譲渡して運営して行きたい、かような
申請書
が出て来たわけでございます。私
ども
もそうした
東京魚類
とのつながりがあるものですから、
日銀あたり
の
慫慂
もある、この
旭冷蔵株式会社
の出発は、
資本金
一千万円と予定しておりすが、それをほんとうに健全に
建設
させて、それに
見返り資金
を充てて行くということはさしつかえないだろう。かような
考え
をもちまして、各
関係省
にも申達して参
つた
わけであります。それモ大体この
会社
は明二十九日に
創立総会
を開いてでき上る段取りにな
つて
おるわけであります。払込み
資金
な
ども
順調に出るやに聞いておりますが、そうしたいきさつでこの
旭冷蔵株式会社
に割当をして進んで来ておるわけであります。
椎熊三郎
28
○
椎熊委員
そうすると、
会社
はまだ
創立総会
を開いていない、すなわち
会社
は成立していないということなのですか。そしてきのうの
閣議決定
では、もしこういう
構想
で
会社
が成立したら貸してもいいという
條件付
のようであ
つた
が、貸すということを確定的にきめたのであるか、どういうことですか。
家坂孝平
29
○
家坂政府委員
もちろんこの
会社
がまだできておらないということは、
大蔵省あたり
でもよく知
つて
おるわけでありますから、
会社
ができればこれに割当てるということにな
つて
おると
考え
ております。
椎熊三郎
30
○
椎熊委員
大蔵省
ではこの
会社
が成立していないということを知りつつ、
会社
が成立していない以前にそういう
決定
をするというようなことは違法じやないのですか。そういう前例でもありますか。何もない架空のものすね。できないものを法的にできると想定して、貸すということをきめることは少し違法じやないですか。貸すという
対象
が明確でない、そういうことをただ想像しただけなのでしよう。しかも単なる
市中銀行
の貸借などとはこれは違うのである。
国家
の金です。しかも
見返り資金
です。そういうことは不当だと言わずして何ぞやです。これは不当です。あなたはそうお思いにならぬですか。あなたはそういうことは当然でき得ることと信じられて
賛成
せられたのですか。
家坂孝平
31
○
家坂政府委員
私はそうした前例もあるかどうか調べてみたのでありますが、前例はあるそうであります。これは日銀の話でありますけれ
ども
——もちろんこれが創立しなければ貸すわけはないのでありまして、もちろん創立した場合に貸せる、こういう場合に割当を
決定
する。そして私
ども
といたしましては、もちろん安本、
大蔵省
、日銀にもこの権利譲渡のいきさつを
文書
でも
つて
各局長あてに出しておりまして、こういう性格のものであるからということは、十分連絡はと
つて
あるわけでありますから、もちろん
大蔵省
としましてもこの点は熟知しておられる、かように
考え
ております。
椎熊三郎
32
○
椎熊委員
あなたのお話を今のところずつと総合して承ると、
東京魚類株式会社
というものは、戦争中から仕事はや
つて
お
つた
が、財政上非常に困
つて
おる。そうすると、あなたの
考え
方としては、これに
国家
的の
融資
でもして、これを救済してや
つた
方がいい、この
会社
救済のために
旭冷蔵工業
をつくるということをお
考え
にな
つた
ように聞えるのです。そうだとするとおそらく
東京魚類
と、今度できんとする旭工業と、
水産庁
と、日銀と、
農林
省と、しかして
内閣
と、なれ合いでこの
一つ
の民間商社を救済するということを企てたということに
考え
られるのであるが、あなたの
見解
はどうですか。
家坂孝平
33
○
家坂政府委員
見返り資金
を割当てる過程におきましては、この
東京魚類
を救済するという意味には
考え
ておりません。もちろんそれは大局的に
考え
ますれば、東京都におきましては、非常に冷蔵庫が不足しておるのであります。氷にしましても、冷蔵庫にしましても、凍結にしましても、いろいろの
会社
からも
申請
してありまするので、できるだけ冷蔵庫の
建設
につきましては協力して、われわれも
融資
には盡力して参
つて
おるわけでありまして、たまたま
東京魚類
がその選に当
つたの
でありまして、一
東京魚類
の救済をはか
つて
や
つた
という
考え
は毛頭ないのであります。たまたま
東京魚類
から昨年以来
申請
があ
つた
ものですから、
一つ
の適格
会社
と
考え
まして
見返り資金
の
融資
を
考え
て参
つた
ような次第であります。
椎熊三郎
34
○
椎熊委員
東京魚類
の役員、重役の中に、元水産局長であ
つた
寺田省一君は
関係
しておられますか。
家坂孝平
35
○
家坂政府委員
東京魚類
にはおられません。
椎熊三郎
36
○
椎熊委員
驚くべき事実を私
ども
は聞いたのです。これは天下の大問題になろうと思いますが、そのことは政治問題ですから別にいたしまして、ただいま
永田委員
から指摘せられたる、
水産庁
内部における
官文書
偽造ということであります。あなたはそれに対してどういう御
見解
を持
つて
おられますか。
家坂孝平
37
○
家坂政府委員
官文書
を偽造したとは私は
考え
ておりませんけれ
ども
、私はただ、ただいま御
説明
申し上げましたような趣旨で、この
旭冷蔵工業株式会社
に
見返り資金
を割当てるべく、手続をとり進めて参
つた
わけであります。
永田節
38
○
永田委員
長官
は
官文書
偽造を今日否認されておられますが、きのうまではあなたは認めておられる。速記をごらんになればおわかりになるのですが、本日初めて出席された
委員
もあるようなので、私が
官文書
偽造であると指摘した
理由
をあらためて御
説明
申し上げます。 そもそも
東京魚類
のなれの果て、すなわち
幽霊会社
旭冷蔵工業株式会社
、今日実在していない
会社
が
閣議決定
に上り、書類を作成した。三月十七日においては、公然と登記を完了したものの人格と同等に認められて
水産庁
が取扱
つて
おる。しかもその情実を知りつつ
水産庁
が取扱
つて
おる。ここにおいて
不実
の
記載
はすなわち偽り、偽りはすなわち
公文書偽造
にあらずして何ぞや。しかも諸君らは一部商人と結ぶところあ
つて
、明らかに共犯ではないか、君自体はすでに今日運命きわま
つて
、職務違反で覚悟はできておるだろうが、
国家
の大局の面からい
つて
、君一個の進退は問題ではない。要するに
内閣
の、
政府
の、日本の威信にかかわる問題なんです。
ゆえ
に私は本
委員会
においては、
野党
の各位にも申し入れたいのですが、
長官
にこれ以上質問しても、すでにその段階でないのです。従いましてここに
内閣総理大臣
、
大蔵大臣
、
農林大臣
を喚問してその真相を糾明しなければならない、これはわれわれの
責任
であろうと思うのであります。
委員
各位にお諮りします。
椎熊三郎
39
○
椎熊委員
永田委員
の具体的な、しかも勇気ある
発言
には私
ども
恐れ入
つて
おるのですが、ますます奇々怪々る事実だと思います。
会期
は余すところ一両日でありまして、この重大問題は一日や半日で片づく問題ではない。しかしすでに
閣議
の
決定
は昨日
終つた
ということですから、たまたましい事実であり、
会社
はまだ成立しておらぬのでまから、本日は本会議終了後にでも、われわれは党議を練
つた
上で、さらに材料を持
つて
この会議に臨みたいと思いますし、夜を徹してもこの
水産委員会
を継続して真相を糾明しなければ、われわれは国に帰ることはできぬ、
国会
議員
としての
責任
を果す
ゆえ
んではない。いわんや
与党
たる
議員
から、
内閣
が
官文書
偽造、詐欺の行動に共謀しておるという言葉を聞くことは、私は日本
政府
のために、日本
国家
の名誉のために残念です。
従つて
これがないならばない、あるならばあるように、事態を明白にしなければ、私
ども
は
国民
に相済まぬと思う。よ
つて
この程度で今日は休憩していただいて、本会議終了後ただちに参集したい、そういうことをお願いいたします。
永田節
40
○
永田委員
ただいまの
椎熊委員
のお説には
賛成
いたします。従いまして本日は徹宵してもこの問題を解決したいと思う。つきましては、午後の
委員会
にはその一件書類をここに持
つて
来てもらいたい。
委員長
、もし君がやりづらければ交代したまえ。
椎熊三郎
41
○
椎熊委員
ほんとうは政治道義の上から言
つた
ら、
野党
側に
委員長
を譲るべきです。事態の
責任
は
与党
と
政府
にある。そこまで私
ども
追究はしませんが、あなたは
責任
を持
つて
この問題を明らかにしなければいけません。
冨永格五郎
42
○
冨永委員長
もちろん
委員長
として
責任
を持
つて
明らかにするために、小
委員会
で
検討
いたしております。
永田節
43
○
永田委員
小
委員会
け小
委員会
、本
委員会
け本
委員会
だ、並行してやらなければいかぬ。
冨永格五郎
44
○
冨永委員長
本
委員会
は一応暫時休憩いたします。 あらためてまた
委員会
を招集のときはお知らせ申し上げます。 午後零時十三分休憩 ————◇————— 午後四時四十七分
閣議
冨永格五郎
45
○
冨永委員長
休憩前に引続き会議を開きます。
旭冷蔵工業株式会社
に関して
永田委員
、
松田委員
、
椎熊委員
各位から
発言
がありましたが、休憩中に
委員長
がそれぞれ必要な機関に当
つて
調査
いたしましたところ、次の
通り
でありますから御了承願います。
旭冷蔵工業株式会社
に対する
見返り資金
解除の
申請
が三月二十七日の
閣議
において諮られましたが、
検討
の結果、
審議
未了のため保留にな
つて
おります。
従つて
本
委員会
としては以上の事実を認め、本問題に対する
質疑
を打切りたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
冨永格五郎
46
○
冨永委員長
御
異議
なしと認めます。 本日はこれをも
つて
散会いたします。 午後四時四十九分散会