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小峰会計検査院説明員 宮腰さんの御質問にお答えいたします。第一点は、大蔵省の六十号の
検査、これを使
つて、
会計検査院がそれによ
つてこの案をきめた、これは一方的見解だ、こういうふうに伺いました。その点を申し上げます。
会計検査院は、決して大蔵省の資料そのものを使
つておりません。
両方で別々にたまたまや
つたという
案件はあります。これもそうでございます。大蔵省も六十号の
検査をや
つておりますが、
検査院はその資料を一枚も使
つておりません。これは実地
検査をいたしまして、
検査院として独自の
結論を出しております。その点は御了承願いたいと思います。
それから一方的見解というようなお言葉が、さつきあ
つたようでありますが、御
承知のように、
会計検査院は、ここに
批難する場合には、決して自分だけの個人の判断でや
つておりません。まず照会もいたしますし、向うの
説明も聞きますし、十分にや
つた上で、間違いがないというところであげておるつもりであります。人間のやることでありますから、ときにはミスがあるかとも思いますが、決して一方的な独断で、そのまま
会計検査院がここにあげるということはいたしておりません。これは
検査院の
検査報告を処理する機構を御
説明すれば、すぐわかることでありますが、長くなるので省略いたします。一、二の人間がいいとか悪いとかいうことを、そのままここにあげるような組織には
なつておりません。大勢のいろいろな機関にかけまして、まず間違いないということでや
つておりますから、今申し上げた点で、一方的見解という点は、御了承願いたいと思います。
それから二十四年三月末分の
支拂いで全般を推したのは、行き過ぎではないか、こういう御質問があ
つたように思います。これは私
どもも、この案を手がけますときに、実は相当問題にはしたのであります。一月で一年を
推定するのは、少し行き過ぎじやないだろうか。ところがこの
バスは定時運行の
バスであります。一年中ダイヤがかわらない限り、同じ
状態で、からつぽでも走る
バスであります。ごらんになりますとおわかりになりますが、大分からつぽで走
つておる
バスがあります。
あとは学校
バスといいまして、子供を学校に送り届け、迎えに行く
バスであります。こういうようなものは、大体一月を標準にいたしまして、一年分を
推定いたしましても、そう狂いがあるものでございません。それで三月がたまたま
支拂いが多か
つたものでありますから、この月一月分の
ガソリン消費量を、実は調査したのであります。一年分の
ガソリン消費量を調査するということは、なかなか容易でありません。今申し上げましたように、定時運行を基本にしておるものですから、その点で、一年を
推定するのに、一月分でや
つても間違いなかろう、こういう頭で実はや
つたのであります。
それから札幌
地区で国税庁の査察の結果、損をしておるということがありました。これは札幌
地区の特異な現象といたしまして、私
どもわか
つてお
つてあげたのであります。
あとで表を掲げてございますが、札幌
地区は除いてあります。これは運行台数とかダイヤの
関係とか、いろいろな
関係で、必ずしもうんともうかるものとは限りません。
地区によ
つては、損をするものも出るかと思います。一番運行台数の多い
東京地区を
批難したのであります。札幌は当時そういう状況がわか
つておりまして、損をする
地区があるいはあるかもしれないが、そういうものは
批難の中にあげておりません。御参考にあげました。その点は御了承願いたいと思います。
それから
会社の経営
状態が非常に悪いから、税金の立てかえとか何とかという
お話でありましたが、この点は、その後いろいろ情勢がかわりまして、最近では
会社の経営
状態が非常に悪いそうであります。
料金も、
検査院で
批難いたしましたので、
先ほど申し上げました非常に不合理な待時間
料金も直して、一時安くしたのでありますが、その後いろいろ情勢がかわ
つて参りまして、
ガソリン関係の税金なんかが上るとかいうことがございまして、現在では
料金が非常に辛く
なつておるという
お話は聞いております。しかし私
どもは、
批難したことはこれで間違いがないと、今でも信じております。その後経営
状態が悪く
なつたというので、この
批難が当らないとおつしやる点については、そういうことはないと思う次第であります。
それから六千万円のことでありますが、これは三月の
支拂い額から
検査院の見解で節減できた、こう
推定されるものの率を出しますと、この案に書いてあります二二%ほどになるのであります。これを一年分と
推定したわけであります。ここではあくまでも「節減することができた
計算となる」こういう書き方をしておるのでありまして、その点も、これで御了承願いたいと思います。