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今泉政府委員 先ほどちよつとお答え申し上げましたが、従来
指定された
地域につきましては、
内容から申しますと、今度の新しい
基準に照しましても、かなり実質を備えておるという意味において、有力な
候補地としては
なつておりまするが、以前
指定されてお
つたから、今度
検討した結果がどうあろうとも、当然新しい意味の
特定地域に
指定されるということにはならないというふうに考えております。先ほど申し上げました
通り、実質をかね備えておれば、全部が全部なるかどうかわかりませんが、そのうちの大部分といいますか、大多数のものがなり得る可能性は出て来るのではないか。もつとも先ほど申し上げました
通り、一体どのくらいの数に限定するかという問題とも関連して来まして、二十も三十も
指定するということになれば、おそらく従来の
指定地がそのまま入るということになろうと思いまするが、また
審議会におきましての
審議の模様等によ
つて、これが七つ、八つに限定されるということになりますると、当然従来のものも落ちて来るということになりますので、今後
審議会として取上げる際に、どれだけの数にして、そしてどういうふうに
種類別を認めて行くかという問題と関連して来る問題であろうと考えております。
それから
特定地域にならなければ、
予算的措置なり、金融的措置が何もできないかというと、そうではございませんので、現在従来の
特定地域につきましては従来の経緯もございますし、われわれ
公共事業費予算を
配分する上においては、十分その特性を考えまして、今年の
予算の
配分を考えておる次第でありますし、その他金融的措置につきましても、それぞれその
地域の
基幹産業、
事業等につきましては、十分考慮を払いまして、その
目的達成に、できるだけ国として、寄与して行きたい、こういうふうに考えております。
それから
明年度の
予算の問題も、七、八月からぽつぽつ
予算編成
方針がきま
つて来ると思いまするが、それとあわせて正式のものとして
特定地域を
指定して、それとあわせて
指定したいと思いますが、かりに若干この
特定地域の
指定が遅れたにいたしましても、
資料は各
地方から十分いただいておるわけでありますから、その個々の
内容を洗
つてみて、ここにはこうい
つた事業に
重点を置かなくちやならぬということになれば、かりに
指定にならなくても、われわれとしては
予算を考える際に、当然そこに
重点を置いて考えて行く、こういうことに相なろうかと考えております。
志田委員 私は今の
今泉政府委員の御発言に対しては、非常に奇異な感じを受けるのであります。第一
特定地域にならぬでも
予算がつくのである、それだからあらためて
特定地域にならぬでもあまり心配することはないという
お話でありますが、それではなぜ
特定地域というものを
重点的に取扱うのか。あなたは今過去における十三の
特定地域が、今後の
指定の
基準に合致しないものも出て来るであろうということを考えて、それに落ちた
指定地域の人々に、老婆心から同情的に申し上げておるというのなら話はよくわかるのでありますけれども、
特定地域が
重点的に今まで取上げられて来たということにおきましては、
地方の
開発をや
つて、その経済
効果が期待されたからこそ、今まで十三
地域を
政府が
指定してや
つて来たものと考えられるのであります。今にして見れば先に
指定された
地域は、あるいは今後
指定されるであろうところの
地域は、特に
予算的措置をどうこうというものでもないというふうなことをあなたはおつしや
つておられますが、それでは何のために十三
特定地域というものを
指定する必要があるのでしようか。全国から全国の
国民の
要望によ
つて資料も相当出ております。トラツクで十二台くらいの
資料は出ておると思います。それほどの
資料を出しておる
特定地域の
要望に対して、そういうような御発言をされるということは、同情でなければまことに非人情なお言葉であると言わざるを得ない。むしろそういうお考えでなく、私は従来の十三
特定地域の
開発計画及びその
効果について、
政府当局はどういうふうに見ておるか。
開発計画あるいはその
効果をほんとうに考えて、今までそれを十三
特定地域についてしんしやくしておられたであろうと思うのでありまして、あなたは十三
特定地域の
開発計画とその
効果を、いまひとつここでわか
つておるだけ
お話願いたいと思う。
効果がなか
つた、あるいは
開発してもうまく行かなか
つたというようなことがあるかどうか、それをひとつお尋ね申し上げます。