○
佐々木政府委員 稻葉君の
見解は、
今ちよつとお聞きしただけではつきりしないのでございますが、この
計画は時期的に非常に出すときが悪いという一点に関しましては、
審議会といたしましては、そういうふうに
考えておりません。と申しますのは、早くこの
報告書のようなものをまとめまして、これを少しもかえずにそのまま実行できるという
意味では毛頭ないのでありまして、ただ
一つの
目安にいたしましてその後の
情勢の
変化を織り込んで、さらに弾力的に問題を調整して行こうという単なる
目安の
計画でございますので、時期的に今がまずいということはないと思います。むしろ時期的に見ますると、もう少し遅れて出した方がかえ
つてまずいので、早ければ早いほどよか
つたのではないかと思います。それからもう一点は、自由党的に歪曲された
計画案ではなかろうかという御
意見でございましたが、決してそういうことはありませんので、これは何党であろうとも、
現状からいたしますれば、こういう
問題点、あるいはこういう
施策、
対策というものが、少くとも
日本の
経済を
自立さす
意味におきまして、最も必要だと思われる諸点を指摘したにとどまりまして、決して党派的な
立場を強く織り込んだというようなことはないというふうに
考えております。