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1950-12-15 第10回国会 衆議院 議院運営委員会 第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年十二月十五日(金曜日)     正午開議  出席委員    委員長 小澤佐重喜君    理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君       石田 博英君    今村 忠助君       岡延右エ門君    岡西 明貞君       菅家 喜六君    倉石 忠雄君       佐々木秀世君    島田 末信君       田中  元君    田渕 光一君       塚原 俊郎君    中川 俊思君       柳澤 義男君    椎熊 三郎君       園田  直君    松井 政吉君       梨木作次郎君    中村 寅太君  委員外出席者         議     長 幣原喜重郎君         事 務 総 長 大池  眞君         衆議院参事         (事務次長)  西澤哲四郎君     ————————————— 十二月十一日  委員井手光治君、田嶋好文君、坪川信三君、松  本善壽君及び南好雄君辞任につき、その補欠と  して田中元君、佐々木秀世君、山口喜久一郎君、  小川平二君及び柳澤義男君が議長指名委員  に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  小委員選任に関する件  年末年始のための休会に関する件  裁判官彈劾裁判所及び裁判官訴追委員会主事  以下の職員の任免の承認に関する件  衆議院規則の一部改正に関する件  社会保障制度審議会委員補欠推薦に関する件  委員派遣承認申請に関する件  質問主意書取扱いに関する件  請願の取扱いに関する件  明日の本会議に関する件     —————————————
  2. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではこれから本日の会議を開くことにいたします。  まず先日設置することに決定いたしました各小委員選任を行いたいと思います。議院運営小委員庶務小委員院内警察及び秩序に関する調査小委員特別委員会設置に関する小委員、この委員指名を私から申し上げでよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは指名いたします。これは従来通りに御指名申し上げます。
  4. 松井政吉

    松井(政)委員 ちよつと名前を言つてください。
  5. 大池眞

    大池事務総長 それでは私から申し上げます。  議院運営小委員       石田 博英君    今村 忠助君       倉石 忠雄君    佐々木秀世君       寺本  齋君    福永 健司君       園田  直君    長谷川四郎君       田中織之進君    梨木作次郎君  庶務小委員       今村 忠助君    岡西 明貞君       椎熊 三郎君    松井 政吉君       竹村奈良一君    中村 寅太君                 小澤佐重喜君  院内警察及び秩序に関する調査小  委員       石田 博英君    岡延右エ門君       菅家 喜六君    倉石 忠雄君       佐々木秀世君    寺本  齋君       石田 一松君    園田  直君       田中織之進君    梨木作次郎君  特別委員会設置に関する小委員       石田 博英君    倉石 忠雄君       佐々木秀世君    塚原 俊郎君       中川 俊思君    福永 健司君       園田  直君    長谷川四郎君       田中織之進君    梨木作次郎君 こういうことになつております。
  6. 中村寅太

    中村(寅)委員 特別委員会設置の小委員には、小会派は入つておりませんか。前には入つておりましたが……。
  7. 大池眞

    大池事務総長 入つておりません。この間は、特別委員会設置に関する小委員として指名をしませんで、運営委員の中から適当に小会派の人もというので、中村さんにお入りになつていただいたのですが、あれは正式の小委員ではなく、この運営委員会の中から小委員をこしらえました。今度は特別委員会設置について研究するという小委員で、それを十名にして、その割当には小会派はないわけであります。
  8. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それは実際上は出て来てお話なつたらどうですか。
  9. 大池眞

    大池事務総長 開くときには、公報等でお知らせいたしますから……。
  10. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではただいま申し上げた通り決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではさように決定いたします。なお小委員長選任でありますが、これも私から指名することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは私から指名いたします。  庶務小委員会委員長                 今村 忠助君  院内警察及び秩序に関する調査小  委員会委員長                  石田博英君  特別委員会設置に関する小委員長            佐々木秀世君これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではさように決定いたします。     —————————————
  14. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に休会議決休会にするか、自然休会にするかについて、御協議願いたいと思います。
  15. 椎熊三郎

    椎熊委員 議決休会にせずに、議長が必要と認めればいつでも開かれることにした方がいい。こんな緊迫した時局にかんがみて、休むことを議決することはどうかと思うし、委員会等も継続して行く形なので、自然休会の方がいいと思います。
  16. 小澤佐重喜

    小澤委員長 自然休会にしても、いつからやるかということはきめた方がいいですね。
  17. 椎熊三郎

    椎熊委員 それは申合せとして、一月の二十日まで休んで、二十一日が日曜ですから、二十二日から始めようじやありませんか。
  18. 大池眞

    大池事務総長 そうすると一月二十日まで休んで、二十一日が日曜で、二十二日に開会式、二十三日に施政方針ということになりますね。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員 事務総長議決休会にすると、それだけ会期が延びるわけですか。
  20. 大池眞

    大池事務総長 延びません。つまり議決休会になれば、特に議長が緊急必要と認めた場合、あるいは総議員の四分の一以上の要求があつた場合、会議を開く。委員会要求があつても、議長承認しない限りは一応国会休会しておくという形になるわけです。自然休会はそういうことなしに、議案その他の関係で、ただ休んでおるというだけです。
  21. 倉石忠雄

    倉石委員 申合せで、一月二十日まで自然休会でいいじやないですか。
  22. 小澤佐重喜

    小澤委員長 自然休会中は、本会議及び委員会原則として開かぬという建前でないと困ると思う。
  23. 大池眞

    大池事務総長 実は二十九日から正月にかけて、職員を一週間ばかり休ませますが、これは国会運用の根本にもなるわけですから、年末年始休会をすべて今後は自然休会にするという建前をとらずに、時局にかんがみて本国会はそうする、こういうようにおきめ願つた方がいいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  24. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではただいま参議院審議中の法案が全部済みましたならば、今国会は来年の二十日まで当然休会委員会も本会議自然休会ということに申し合せてよろしゆうございますか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではさように申し合せまして、二十二日に開会式、二十三日に施設方針ということにいたします。     —————————————
  26. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に衆議院規則の一部改正に関する件を議題に供します。事務総長から御説明願います。
  27. 大池眞

    大池事務総長 御協議願いたいと思いますのは、電力関係法案に基いて、公益事業委員会というのがありまして、電力関係を全部やることになつております。それから先日法案となつて通りました土地調整委員会、これは鉱業採石業と、一般公益農林、林業その他の産業との不平の調整取扱い審議するというものであります。この公益事業委員会土地調整委員会は、総理府外局となつてスタートしておりますから、規則改正しませんと、これからのすべての電力関係の問題、採石法あるいは鉱業法に基く争議等の問題については、すべて内閣委員会に入つて行くことになります。ところが従来この仕事は全部通産委員会でやつてつたのであります。従つて今度は規則改正せずに、従来と違つて、この委員会内閣委員会に持つて行つた方がいいか、そうすればこの規則改正は不必要になりますが、従来から電力関係並びに鉱業法採石法等関係通産委員会でやつておるので、通産委員会に持つて行つた方が穏当ではないかという御議論になれば、ただいま御手元に差上げましたように、衆議院規則の九十二條の十一号の次へ、これらのものを加えていただきたい。公益事業委員会土地調整委員会、この所管事項通産委員会所管にいたしたいというのが原案でございます。実は参議院の方も、従来から電力問題は特別委員会をこしらえておかなければ、内閣委員会ではむりであろうという御議論声つて公益事業委員会土地調整委員会所管事項は、従来通り通産委員会に持つて行くという方針で、規則改正をすることになつておるそうであります。従つて両院合同審査会等もやられますので、衆議院の方も通産委員会にこの二つは持つて行く方が穏当ではないかというのが、九十二條改正でございます。  もう一つ、従来新給与実施本部というのがありまして、給与関係の問題は人事委員会所管の中に入つてつたのであります。その後新給与実施本部は消滅して、今人事院の方に入つてしまいました。従つて人事委員会所管事項の中から、新給与実施本部所管に関する事項を削るというのがこの修正であります。削つてしまつて、給与問題はどこへ行くかということになりますと、これは当然人事委員会に参ります。仕事はかわりません。條文整理をして、新給与実施本部所管事項を削除するのであります。  次に首都建設委員会は、一応スタートしておりませんでしたが、総理府外局であるから、内閣委員会所管に入れたのであります。今回建設委員等もでき上つて、現実に動くことになりましたので、従いまして建設の問題を委員会で取扱う場合にどこがいいかというと、やはり建設委員会に持つて行く方が穏当ではないか、こういう考え方で、建設委員会所管事項に一応事務的に考えて入れておいたのであります。従つて内閣委員会所管のものを建設委員会所管に移すのでありますから、これについてに十分御研究願つておきめ願いたいと思いますが、私どもの方としては一応ここにありますように、「同條第十六号に次のように加える。3首都建設委員会所管に属する事項」として、これを建設委員会所管に移したらと考えたわけであります。  なお北海道開発審議会所管に関する事項がございます。これはこの前首都建設委員会所管の問題とともに御説明申し上げました通り北海道開発審議会所管をどこへ持つて行くかということは非常に大きな問題でもありますので、一応従来通り総理府外局として、内閣委員会所管になつております。そこで北海道開発審議会所管を一体どこへ持つて行くのが穏当であるかということも十分御研究願つて御決定願いたい。内容の上から言いますと建設委員会関係が四割くらい、農林委員会所管事項も四割くらい、その他が二割というようなことで、建設関係等も考え、建設委員会所管に持つて行くのがいいのではなかろうかと思いますが、四、四、二くらいの比重でございますから、ただちに建設委員会所管に行くこともどうかというので、今入れかねておるわけであります。この問題についても御検討願いたいと思います。
  28. 椎熊三郎

    椎熊委員 北海道開発法の問題は、国策として北海道開発を優先的に取上げるということで、法律をつくつたわけであります。従つて所管事項は、各省にまたがると思うのですが、こういうものは内閣委員会に属しておいた方がいいのではないかと思います。
  29. 大池眞

    大池事務総長 そうすると、今までの程度が一番穏当ではないかというのですね。
  30. 椎熊三郎

    椎熊委員 現在のに賛成です。
  31. 松井政吉

    松井(政)委員 土地調整委員会は、主として鉱害関係調整ですか。
  32. 大池眞

    大池事務総長 鉱業法採石法によりまして、ある場所を取上げたとかいうときに、委員会鉱区禁止区域指定をやつたり、鉱業権、または採石権の設定に関する異議がありましたときの裁定をやる。鉱業または採石業のための土地の使用、または収用に関しまして異議が出ましたときに裁定をする、こういうのが委員会所管事項であります。それですから土地調整というと、いかにも農林関係ようになりますが、事実上は鉱業法並び採石法に基いた面だけの異議申立て裁定で、どちらが正しいかというようなことを裁定したり、鉱区禁止区域指定などでありますから、どうも通産委員会でないとまずいのではないかと思つて通産委員会に持つて行つたわけです。
  33. 松井政吉

    松井(政)委員 北海道開発は従来通り内閣ですね。それから首都建設委員会所管事項は、原案通り建設委員会にするのですね。賛成です。
  34. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは衆議院規則改正案は、原案通り決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 小澤佐重喜

    小澤委員長 御異議ありませんから、さように決します。     —————————————
  36. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に社会保障制度審議会委員補欠推薦の問題について御協議願います。事務総長から御説明願います。
  37. 大池眞

    大池事務総長 一応御報告を申し上げて、御了解を願いたいと思うのですが、社会保障制度審議会委員として、本院から大石武一君、川崎秀二君、藤枝泉介君、青柳一郎君、福田昌子君の五人の方が出ておられます。青柳一郎君と福田昌子君はそのまま任期があるわけで、問題はございません。大石君と川崎君と藤枝君は、この二十二日に任期が満了になります。その後任の推薦を願いまして、議長指名する形になつております。そこで二十二日以後の問題について、自由党としては従来通り大石君、藤枝君を御推薦になり、民主党は川崎君を御推薦になつておりますので、お三人とも引続きまたお願いするよう議長から指名を申し上げる、そういうことで御了承願いたいということであります。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  38. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではただいま報告ように、決定して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 小澤佐重喜

    小澤委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。     —————————————
  40. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に委員派遣申請について……。
  41. 大池眞

    大池事務総長 もう一つ御協議願いたいと思いますのは、委員派遣承認申請のことでございます。先日この運営委員会で、この国会開会中は、原則として委員派遣承認しない。またかりに休会としても、年末年始の間はやらぬ。特に突発的なものとか、緊急やむを得ざるものだけ、議長に一任するということを御決定願つておるわけであります。その後水産委員会から、沖繩附近漁場整理水産業の影響につて実情を調査いたしたいというので、十七日から十日間ばかり二人で行きたいという申出があつたのであります。郵政委員会からは、年賀郵便特別取扱い実施等に伴う郵便事業の最繁忙時たる年末年始における郵便事業運行状況実施調査の件ということで、五班にわかれまして、北海道、東北、関東、信越、北陸、東海道、近畿、中国、四国、九州、こういうところへわかれて二人ぐらいずつ行きたいという申出があります。一応議長さんとしては、先日来の本運営委員会申出によつて経済安定委員派遣等も全部断られた関係で、この二つ委員会申出事項についても該当しないから、議長としては困難であるということをお話申し上げておいた次第であります。たまたま本日運営委員会が開かれましたので、一応議長としては、かつてにそういうことを申し上げることもどうかと思いまして、ここに皆さんの御意見伺つた上で、決定したいということであります。
  42. 菅家喜六

    菅家委員 委員派遣に反対、この前の申合せ通りにやろう。     〔「従来通り」と呼ぶ者あり〕
  43. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは従来の方針通り議長に処理してもらうことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではさようにいたします。     —————————————
  45. 小澤佐重喜

  46. 大池眞

    大池事務総長 もう一つごく簡単でございますが、先日この委員会で御承認を得て、裁判官弾劾裁判所の定員が一名増加されましたので、主事が一名増員になつたのであります。そこで仲島忠次郎という人が主事補で現在おるわけでありますが、両院事務局選考委員会にかけて、資格は十分あるし、それをパスして、人事院等に申し出て、これまた承認を得ておるわけであります。御承知の通り裁判官弾劾裁判所の方は参議院所管事項になつておりますので、参議院議長承認をし、衆議院議長法律上共管になつておる関係から、承認してくれという申出があつたのであります。そこで参議院所管であるのと、主事人事でありますので、任用を早くいたしたいという関係から、当委員会がいつ開かれるか事前にわかりませんでしたので、小沢委員長にも御了承を願い、議長同意書だけは発行いたしてあるわけであります。従つて主事補主事にすることでありますので、当委員会で一応御追認を願いたい、こういうことでございます。  なおこの前ここでお願い申し上げましたように、いわゆる高等官以上の人事については、当委員会にもちろんかけますが、事務局法制局の分について、主事以下の場合は議長に御一任願つておると思います。それで、裁判官弾劾裁判所は主として参議院所管をいたしておりますが、訴追委員会の方はこちらの所管でございますので、この主事以下の場合は、今後議長に御一任願つたらいかがでございましようか、中の選考委員会もありますので、今後はその方針でお願いしたいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  47. 小澤佐重喜

    小澤委員長 ただいまの御報告通り承認決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  48. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではさように決定いたします。     —————————————
  49. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に質問主意書について……。
  50. 大池眞

    大池事務総長 もう一つ了解を願いたいのは、質問主意書のことでございます。この暮れに迫つて質問主意書がいろいろ出て参りましても、議決休会になれば一時預かることもできますが、自然休会となれば、議員のこの権能を私どもの方でどうすることもできませんので、これを引受けて一々処理するわけですが、暮れの二十九日から正月の三日までは職員に全部休暇を出す関係がありますので、その間は処理が遅れることを御了承願いたいと思います。  なおこれは非常に困つておるのですが、国会法議員質問権を与えておるので、各議員質問主意書をどしどし出されることは当然けつこうなことと考えておるわけであります。しかしながらその質問については、議長または議院承認をしたものに限るということがあつて、何でもかんでも認めるということにはなつておりません。議長または議院において承認したものだけを政府の方へ送る建前になつております。第九臨時国会では百七十件くらい質問主意書が参つております。これをことごとく議長さんに見ていただいて御承認を一々得ることは事実上困難であります。従つて従来の先例等から、特に問題があつて議長承認していいかどうか疑問であるものについては、議長さんの御意見を伺うという取扱いを事実上しておるのであります。そういうことを申せばあるいはしかられるかもしれませんが、議員として、この質問をするのはどうかと思われるような向きがないとは言えないと考えております。(笑声)そういう点から将来は、この質問についても議員品位向上並びに質問権の重大さということから見まして、十分に御考究を願つたらどうかと考える次第であります。最近出たものについても、ただ新聞にちよつと出ただけのもので、質問の形になつていないものがあるのでありまして、超党派外交に関する質問というのが最近ございますが、これに社会党はなぜ乘つて来なかつたかというようなことを政府質問する。(笑声)そういうものも実は許さぬというわけには参りません。従つて各党で十分御考慮を願つて、慎重にお取扱いのほどを事務的な面からお願い申し上げる次第であります。
  51. 倉石忠雄

    倉石委員 何でも質問を出せば、必ず回答をしなくちやならないのですね。
  52. 椎熊三郎

    椎熊委員 議長承認した質問ならば、向うは受取つた日から一週間以内に回答しなければならない。
  53. 倉石忠雄

    倉石委員 あと回答書印刷だけでも何万という金がかかるし、超党派外交はなぜ失敗したかというようなことを政府に聞かれても困るわけですね。これは議長から諮問されたらどうですか。
  54. 今村忠助

    今村(忠)委員 小委員会をつくつて、それに議長から諮問して整理したらどうですか。
  55. 椎熊三郎

    椎熊委員 議長から諮問するのはいい。
  56. 大池眞

    大池事務総長 各党へ一応議院運営の方々からそういうことを申し伝えていただいて、質問内容について御考究を願い、なお改善のあとが見えないというような場合は、議長としては議員質問権制限にもなりますので、あるいは当委員会に小数の委員でも置いて、一々御諮問申し上げるというようなことにお願いしたいと思います。初めからするのはどうかと思いますが……。
  57. 倉石忠雄

    倉石委員 議長承認するかしないかの意思決定をされるのに、ほかのことはみんな議院運営委員会にはかつてやられておるので、これだつて小委員会みたいなものをつくつて諮問された方がいいと思う。国会の威信にもかかわるし、超党派外交がなぜできなかつたかというようなことは、政府質問するより社会党に聞いた方が早い。(笑声)ですから議長から諮問する小委員を設けることにしようじやないですか。
  58. 松井政吉

    松井(政)委員 しかし何でもかも、質問書については小委員会諮問するということになることはどうかと思う。議長さんが、従来の例から見ても質問書として妥当だと思うものまで、小委員諮問することになると、あまりに議員質問権を押さえたというよう意見が出て来はせぬかと思うので、そういう手続をやつたらどうですか。
  59. 倉石忠雄

    倉石委員 松井君のおつしやるのは常識上はそうですが、常識的にやられる人ばかりならこんな問題は起らない。実際ボツクスに入つておるのを見たまえ、気が変じやないかと思われるのがある。それを議長限りでやるものと、小委員会にかけてやるものと区別すると、なぜ小委員会にかけたんだというようなことを議長に対して言わないとも限らない。やはり諮問に応ずる小委員を設けてやるのが常識的ですね。
  60. 松井政吉

    松井(政)委員 私も常識的に申し上げるのですが、今事務総長が言われたように、お互い議員として常識で考えてもらいたい。ただ質問ようという考え方を、手続で押さえるというようなことでなく、国会法その他によつて、あるいは現在の政治の動き方に照して見て、議長がしごく穏当だというよう質問でなければならないから……。
  61. 椎熊三郎

    椎熊委員 質問するのはかつてにやるが、議長が認めたものでなければ政府には出さないのだから、議長が独善的にやられても困る。そこで議長の責任を分担する意味にもなるし、議長を擁護する意味にもなり、整理する意味にもなるから、小委員にかけるということが穏当だ、これは質問権の掣肘にならない。議長が認めるという一つ制限があるのだから、その認めるために諮問されることは、かえつて民主的じやないか。
  62. 梨木作次郎

    梨木委員 大体わかつておりますからもう少し様子をごらんになつて、その上でやつたらどうですか。
  63. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 今梨木君が様子を見てというお話でありますが、今まで様子を見た結果、印刷費のことから、あるいはいろいろ疑われるような点まで出て来たので、これ以上様子を見ることは、整理上も遺憾だ、そこで椎熊さんあたりから意見が出て、小委員会にかけて議長が処理しやすいように持つて行つたらいいというので、この上様子を見る時期ではないと思う。
  64. 松井政吉

    松井(政)委員 最近議長諮問事項であつた国政調査等は、委員派遣あるいは所管事項において疑問を抱かせるようなものについてのみ諮問し、その他は議長限りで取扱うことにしようときまつておる。そこで質問議長がお取扱い願つて、疑問に思うもののみをはかるという形がいいのではないかと思います。
  65. 椎熊三郎

    椎熊委員 質問議員の権利だから当然であるわけで、片方は議長限り、片方は議院運営委員会にかけるという差別があろうはずがない。かければ全部かける、それは質問権制限ではない。すでに議長が必要と認めた場合という制限がある。これは議長の立場を擁護し、それに協力する意味においても、さらに民主的な方法になるわけだと思う。
  66. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 事務総長にお伺いしたいが、質問の中に請願とからんでおるようなものはありませんか。請願で出していいと思われるようなもの……。
  67. 大池眞

    大池事務総長 質問議員が出され請願は国民から出て来るので、今のところそういうことはありません。
  68. 梨木作次郎

    梨木委員 小委員諮問するという議論もあるようでありますが、国会法において、内閣は質問主意書を受けたときから七日以内という期間をきめて、質問に答弁しなければならないことが規定してある。そこで小委員諮問にかければ、それだけ回答が遅れがちになることも考えられる。今問題になつておることは、われわれの方ではほぼわかつておることなのでありまして(笑声)この点はわれわれの方でも検討して、もう少し様子を見た上で、あらためて御協議いただくことに願いたい。
  69. 椎熊三郎

    椎熊委員 今までの制度を合理化するということだけですよ。
  70. 小澤佐重喜

    小澤委員長 さしあたり自然休会にも入るということですから、来年の休会明けからそういうことにして行くということでどうですか。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  71. 梨木作次郎

    梨木委員 委員会にかけることは反対です。来年あらためてその点をもう一度検討していただくということに願いたい。委員会にかけることは、やはり質問に対して制限を加えることにもなり、質問に対する回答も遅れることになりますから、それは問題になると思います。
  72. 小澤佐重喜

    小澤委員長 委員会にかけても、当然の質問は簡單にオーケーできるわけですからうこの休会中は今までのように取扱つて、来年の休会明けから小委員を設けて議長諮問に答える。そうしてできるだけ回答も遅れないようにする、こういうことでいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  73. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではそういうことに決定いたします。
  74. 梨木作次郎

    梨木委員 私の方は反対です。
  75. 倉石忠雄

    倉石委員 今、質問主意書のことが出ましたが、これはいつか皆さんにお願いしたいと思つてつたのですが、国会に提出される請願は、一般国民の希望を国会が取入れて審議することで、非常にけつこうな制度だと思うのです。しかしたくさん出て来る請願の中には、われわれ審議していて、まつたく不可能なことであり、実にむりなことだと思われるようなものもある。これを国会の意思として決定し、その国会の意思を尊重する建前政府がやらなければならないこととなると、政府を束縛するような請願も出て来る。われわれ紹介議員として、これを軽々しく扱つて採択しておるというのが今日の実情ですが、官庁側としては、国会の採択については諸君よく御承知の通り、ほとんど問題にしていない。毎年それに対する処理経過を国会報告して来なければならない義務を持つておるにもかかわらず、それをやつたり、やらなかつたり……。
  76. 椎熊三郎

    椎熊委員 われわれのときにはやつておつた。それは現内閣の怠慢じやないか。
  77. 倉石忠雄

    倉石委員 報告は今でもやつておるが、請願の取扱いについては、今ただちに結論を出すことも困難だけれども、特に運営委員の諸君には、この取扱いについて十分な検討をしていただいて、国会が採択したものは非常な権威のあるものにしたい。このごろ決議案は政府もそれを尊重して実施しなければならないことになつた。国会における請願もそういう強い権威を持つものにして行くべきではないかと思う。それが一分間に何千件もすぽつと採択になつたりすれば、国民だつて国会の請願は無意味だと考えてしまう。これは国会の権威のためにも悲しむべきことだと思うから、十分検討していただきたいと思う。     〔「同感々々」と呼ぶ者あり〕
  78. 石田博英

    石田(博)委員 各常任委員長さんが権威ある態度で臨んでもらうことが必要だ。議員もやたらに紹介しないことだ。
  79. 椎熊三郎

    椎熊委員 国民は請願する権利を持つておるので、それを制限するわけには行かぬ。ただ、今の請願はほとんど九分九厘までが、国家の予算の裏づけを必要とするような請願です。よほど財政上の余裕でもなければ通らないようなものが出て来る。しかしそれは地方にとつては血の涙のようなことなんです。たとえば橋一つかけるのでも、道路一つ直すのでも、内閣の都合によつて予算がとれそうもないから、この請願はよしておこうというようなことになつたら、国民の不満を訴えるところがない。国民に請願の権利がある以上、議員としては親切に紹介してやる、また各常任委員会でも懇切丁寧に審議をしていただきたい。
  80. 倉石忠雄

    倉石委員 採択すれば、政府に通報することだから………。
  81. 椎熊三郎

    椎熊委員 しかし次年度の予算や施策を考える場合には、相当参考になるだろうと思う。
  82. 倉石忠雄

    倉石委員 ところが最近は何でもかんでもみんな採択して、一分間に何千件も本会議で採択する。こういうものを採択して、その処置をどうするのかと心配するようなものがたくさんある。これが実行不可能では、国会の権威を失墜するのみである。これはひとつ検討してみようじやありませんか。
  83. 椎熊三郎

    椎熊委員 アメリカみたいに法文化して来なければいかぬな。
  84. 寺本齋

    寺本委員 第一国会なんかでは、委員会でも慎重に取扱い、紹介議員も丁寧に説明したものです。そういうよう委員会も紹介議員も慎重に採択することになれば、自然目的が到達されて行くのではないかと思います。
  85. 小澤佐重喜

    小澤委員長 国会法改正したときに、請願委員会をなくして、各常任委員会でやるようになつたので、大体そまつになつて来たんじやないですか。
  86. 倉石忠雄

    倉石委員 最後の日に、片方でべらべらしやべつて採択して送り込んでしまう。これは議員さんの選挙区に対するゼスチユアだということまで言われる。椎熊さんが言うように、血の涙で北海道あたりからは出される。その取扱いはやはり慎重にしなければならない。
  87. 椎熊三郎

    椎熊委員 請願を法文化するような方向に研究して行こうじやないか。財政上の都上も考えなければ、法文化することはできないのだから……。
  88. 倉石忠雄

    倉石委員 ひとつ研究しましよう
  89. 今村忠助

    今村(忠)委員 庶務小委員会でいろいろ研究したのですが、例の本会議場の演壇の上に簡単な見台のようなものを置いたならば、原稿を置くのに便利ではないかということから、一つ見本をつくつてありますから、ごらん願いたい。参議院でもすでに実施しております。
  90. 小澤佐重喜

    小澤委員長 ちよつと速記をとめて。     〔速記中止〕
  91. 小澤佐重喜

    小澤委員長 速記を始めて。
  92. 石田博英

    石田(博)委員 大体けつこうですから、これは演壇の上に置くことにいたしましよう
  93. 今村忠助

    今村(忠)委員 次に来年度の議員手帳は二十日ごろできるということですから、秘書課の方で各郷里へお送りするということになつております。一応御了承願います。
  94. 椎熊三郎

    椎熊委員 議長がガウンを着けるようにしたらどうですか。
  95. 今村忠助

    今村(忠)委員 それも次回の庶務小委員会研究してみます。     —————————————
  96. 小澤佐重喜

    小澤委員長 次に明日の本会議について……。
  97. 大池眞

    大池事務総長 明日は参議院の方で法案が上る予定になつておるそうです。そこで明日衆議院でも本会議を開いていただいて、先ほどおきめ願つた規則改正案議院運営委員長さん提出で出していただいて、おきめ願つたらどうですか。
  98. 椎熊三郎

    椎熊委員 それをきめて休憩しておく……。
  99. 大池眞

    大池事務総長 定刻に開いて、これを上げて、向うの様子を見て散会する……。
  100. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それでは明日本会議を開いて衆議院規則改正案を上程することまできめて、あとは明日の議院運営委員会で御相談したいと思いますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  101. 小澤佐重喜

    小澤委員長 それではそういうことにいたしまして、本日はこれにて散会いたします。     午後零時五十七分散会