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山崎(岩)
委員 請願番号第八四号、
大間、函館間に
連絡船開通並びに
大間港
修築の
請願でございます。
請願者は
大間町長でございますが、本
請願の要旨は、現在本州、北海道の連絡は、
青森、函館を結ぶ青函連絡航路一線のみで、現下の両港輸送能力より推定するに、貨客の輸送上万全を期しがたい実状であります。ここにおいて本州、北海道の最短距離に位する
大間、函館間に新航路を新設すれば、まさに数時間を短縮することができ、また燃料等の節約も多大である。ついては
大間、函館間に連絡船を開通するとともに、
大間港を
修築されたいというのであります。
次に文書表第八五号、
鉄道敷設に伴う防災堰堤築設の
請願でございます。
請願者は
青森県東津軽郡新城村中村甚作外七名であります。本
請願の要旨は、
青森県東津軽郡新城村及び
青森市大字羽白の耕地灌漑用堰堤は、鉄道開設の際廃止され、このかわりとして鉄道省においては、万一破損した場合は修理することを条件として、六十間ほど上流に堰堤を築設したのであるが、その後再三決壊し、このため灌漑に多大の支障を来し、全耕地は廃田となつた。ついては移転当時の条件通り防災堰堤築設工事を施行されたいというのであります。
次に文書表第三五八号、津軽線
復活促進に関する
請願でございます。
請願者は
青森市長であります。本
請願の要旨は、津軽半島は日本三大美林の一つである
青森ひばの大森林を有しているため、木材薪炭の供給源であり、水産資源、陸地の農産資源及び地下資源は非常に豊富であり、海上交通としては良港がなく、陸上交通としては県道一本を唯一の交通路として、乗合自動車、貨物自動車、並びに馬車等を利用し、貨客の輸送をしているが、輸送力にも限度があり、地元民のこうむる不利、不便は大であり、文化交流の面においても阻害されている。ついてはすみやかに津軽線を開通させ、特に
青森、蟹田間の戦時中他に転用された線路を敷設し、経営の成り立つ特別運賃制度を採用しても、運輸営業を一日も早く復元されたいというのであります。本
請願はおかげさまで当局の認めるところとなりまして、実は本年の五月から工事に着工する段取りになつておりますことは、御当局の御好意ある御処置でございまして、まことに感謝にたえないものがあるのでございます。地方民四十年間の
請願が、この機会に御当局の御同情によつて解決がつきましたので、非常に喜んでおる次第でございます。このあとにさらに三厩から小泊を経まして五所河原に至る津軽環状鉄道の促進が控えておるのであります。この鉄道は津軽半島をぐるつと一まわりするところの、非常に重要な使命を持つておるのでございまして、本年着手されるところの
青森、蟹田間ができ上りましても、まだ三分の一程度の工事より進捗しないという結果に相なるのでございます。従いまして何とぞその残余の蟹田から三厩、小泊に至り、さらに五所河原に至るところの津軽環状鉄道を完成されたいというのが、本
請願の趣旨でございます。
次に文書番号第三五九号、
青森港の
整備拡張促進に関する
請願であります。
請願者
青森市長。本
請願の要旨は、
青森港はその背後に豊富な農産地帯を持ち、水陸交通の要衝としてりつぱな立地条件を有しながら、十分に発展しないのは、港湾施設が不備であるからである。貿易受入れ体制が整わない結果、豊富な
青森県産品も民間貿易品として他港から輸出されている実情である。ついては
青森港輸出入農産物検査機関の
設置、保税運送の確保、水産資源開発に必要な機帆船燃料の保有及び
青森港のすみやかな築設等、港湾施設の整備
拡張をはかられたいというのであります。
次に文書表第三六〇号、
青森市に鉄道監理局
設置の
請願、
請願者
青森市長横山実、本
請願の要旨は、過般鉄道機構の改革によつて管理部が廃止され、枢要の地に地方鉄道監理局が
設置されたのであるが、
青森市は東北本線、奥羽本線の二大幹線の起終点であるのみならず、北海道との連絡関門であり、陸海輸送の拠点として貨物旅客輸送をつかさどる交通上の要衝である。ついては東北地方の運輸行政遂行上より、
青森市に地方鉄道監理局を
設置されたというのであります。本問題につきましては、本
委員会並びに参議院の運輸
委員会におきましても、すでに解決を見ておるような次第でございますので、この機会に何とぞすみやかに本
請願の要旨を達成せられるようにお願い申し上げます。
次に文書表第六三五号、大畑漁港浚渫工事施行の
請願、本
請願の要旨は、
青森県下北郡大畑漁港は本州最北端下北半島にあつて、年額二億円以上の海産資源を産する重要漁港であるが、昨年九月の台風により大畑川流域の土砂流出し、土砂堆積のため河口は浅くなり、地元船舶の出入は困難をきわめ、日夜遭難、破船の危険にさらされている実情にある。ついては昭和二十六年度において同港漁港の浚渫工事を施行されたいというのであります。
次に文書表第六四〇号、
大間鉄道敷設促進並びに
大間港
国営修築等の
請願、
青森県下北郡風間浦村長の
請願であります。この
請願は重複しておりますので省略いたします。
次に文書表第六四四号、鶴ケ坂駅に
貨物取扱開始の
請願、
青森県東津軽郡新城村会
議長の
請願であります。本
請願の要旨は、
青森県東津軽郡滝内村地内孫内、岩渡の二部落及び同郡新城村地内鶴ケ坂、下鶴ケ坂、戸門の三部落は厖大な国有林野を有し、さらに同郡唯一の拡大な原野を保有し、豊富な林産物を産出するが、奥羽本線鶴ケ坂駅は貨物取扱いを
開始していないため、遠く隣村の駅もしくは
青森市まで運搬せねばならず、その不便は大である。ついては鶴ケ坂駅に貨物取扱を
開始されたいというのであります。
次に文書表第六四五号、大湊港
修築費国庫補助の
請願、
青森県下北郡町村会長中村喜洋志外一名の
請願であります。本
請願の要旨は、
青森県下北地方は豊富な鉱産資源及び水産物を有する本県の重要資源地帯であるが、当地方の開発は交通の不便と各施設の不備により十分な進歩を見ないまま今日に及んでいる。しかるに当地方を縦貫する臨港線により、海陸の連絡をなし得る大湊港施設を活用すれば、当地方開発上最も効果的である。ついては荒廃している本港の港湾施設の
修築工事を施行し、もつて当地方の開発を促進されたいというのであります。
次に文書表第六四六号、塩釜に
燈台設置の
請願、
請願者
青森県上北郡大三沢町長小比類巻富雄外一名であります。本
請願の要旨は、本州の東北端に位する尻屋岬海域はいわゆる魔の海と称され、得年船舶が遭難し、付近航行船舶の重大な恐怖となつている。ついてはこの海難防除のため、好位置にある
青森県上北郡大三沢町塩釜に燈台を
設置されたいというのであります。
次に文書表六四七号横浜村南部に
簡易駅
設置の
請願、
請願者
青森県上北郡横浜村長杉山重治、本
請願の要旨は、
青森県上北郡横浜村南部に臨時貨物取扱いの
簡易駅を
設置することは、当地方住民の熱烈な要望であるが、いまだ実現を見ないのは遺憾である。ついては該駅新設についての費用は当村において負担するから、すみやかに該駅の新設を許可されたいというのであります。
次に文書表第一〇三五号、尻内駅構内に跨線橋新設の
請願、
請願者
青森県三戸郡上長苗代村長松倉芳郎外一名、本
請願の要旨は、東北本線尻内駅は
青森、盛岡間の主要駅で、八戸市の表玄関をなしているが、八戸市を基点に上長苗代村を縦断し、五戸を経て
青森へ結ぶ県道にある同村尻内駅北部踏切は、戦時中駅構内
拡張と輸送力増強の目的で閉鎖されたため、同村は二分され、正規の新道を迂廻する時間的空費、不便は多大なものがある。ついてはすみやかに尻内駅構内北部踏切閉鎖のかわりとして、跨線橋を新設されたいというのであります。
次に文書表第一〇六七号、
道南西海岸に
鉄道敷設の
請願、
請願者北海道檜山郡江差町檜山支庁内檜山開発協議会長田畑善作、本
請願の要旨は、北海道松前郡松前町より檜山郡江差町を経て瀬棚郡瀬棚町に至る区間、すなわち既設
国有鉄道福山線終点から江差線終点を経て、瀬棚線の終点に至る
延長約二百七十六キロメートルの
鉄道敷設計画中、福山線の終点大沢駅から大島村に至る二十四キロメートルの間は福山線の
延長として、すでに決定のもので路床等の建設を終つたが、現在は中止となつている。同区域は、一部七郡十六箇町村にまたがり、水産、農業等において将来期待すべきものが多いにかかわらず、交通不便のためその発達を阻害している。ついては北海道の総合開発上、
道南西海岸運輸交通上の命脈である同線の敷設を実現されたいというのであります。
次に文書番号一二八七号、
国鉄において灌漑用堰堤築設の
請願、
請願者
青森県東津軽郡新城村役場内中村甚作外七名、本
請願の要旨は、
青森県東津軽郡新城村及び
青森市大字羽白の耕地灌漑用堰堤は、水下反別百二十三町歩をつかさどる重要な堰堤であるが、明治二十六年鉄道開通の際廃止され、そのかわりとして、破損した場合は鉄道省において修繕することを条件として、約六十間ほどの上流に同省において堰堤を築設したが、現在その腐朽は著しく、修繕の見込はまつたくなく、これが放置は灌漑に大なる支障を来し、全耕地が廃田となることは必至である。ついては新たな堰堤築設費は二百三十五万円を要する予定であるから、これが築設につき運輸省において工事を施行されたいというのであります。
次に文書表第一八一七号、北海道、本土間の
仲継港として小湊港利用に関する
請願、
請願者
青森県東津軽郡小湊町長辻村秀雄、本
請願の要旨は、経済事情安定に伴う生産増加と朝鮮動乱により、輸送の輻湊活発化を呈とている現状にかんがみ、天然の良港であり、かつ優秀な施設を有する
青森県東津軽郡小湊港を北海道、本土間の
仲継港として活用されたいというのであります。
以上であります。