運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1951-05-27 第10回国会 衆議院 運輸委員会 第33号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十六年五月二十七日(日曜日)     午後一時二十二分開議  出席委員    委員長代理 理事 大澤嘉平治君    理事 岡田 五郎君 理事 坪内 八郎君       稻田 直道君   岡村利右衞門君       黒澤富次郎君    前田 正男君       滿尾 君亮君    山崎 岩男君       木下  榮君    川島 金次君       柄澤登志子君    飯田 義茂君  出席国務大臣         運 輸 大 臣 山崎  猛君  出席政府委員         運輸政務次官  關谷 勝利君         運輸事務官         (大臣官房観光         部長)     間嶋大治郎君         運輸事務官         (海運局海運調         整部長)    國安 誠一君         運輸事務官         (鉄道監督局国         有鉄道部長)  石井 昭正君         運 輸 技 官         (港湾局長)  黒田 靜夫君         海上保安官         (海上保安庁総         務部長)    吉田日出男君  委員外の出席者         議     員 今村 忠助君         運 輸 技 官         (自動車局整備         部車両課長)  橋本 正一君         運 輸 技 官         (中央気象台観測         部長)     川畑 幸夫君         專  門  員 岩村  勝君         專  門  員 堤  正威君     ――――――――――――― 五月二十六日  委員玉置信一君及び門司亮君辞任につき、その  補欠として池田勇人君及び淺沼稻次郎君が議長  の指名で委員に選任された。 同月二十七日  委員淺沼稻次郎君辞任につき、その補欠として  川島金次君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  閉会中審査申出に関する件  国祭観光ホテル整備法の一部を改正する法律案  (内閣提出第一七五号)(参議院送付)   請願  一 釧路、北見間鉄道敷設の請願(伊藤郷一君    外二名紹介)(第七四号)  二 直江津、六日町間鉄道敷設の請願(田中角    榮君紹介)(第七七号)  三 中込、高崎両駅間に鉄道敷設の請願(今村    忠助君紹介)(第七九号)  四 出雲今市、三次両駅間鉄道敷設の請願(大    橋武夫君紹介)(第八一号)  五 同(山本利壽君紹介)(第一二四号)  六 築別、遠別間鉄道敷設の請願(玉置信一君    紹介)(第一〇五号)  七 朱鞠内、羽幌間鉄道敷設の請願(玉置信一    君紹介)(第一一一号)  八 長倉、大子間鉄道敷設の請願(橋本登美三    郎君紹介)(第一二七号)  九 深川、芦別間鉄道敷設の請願(玉置信一君    紹介)(第一八一号) 一〇 根北線敷設促進の請願(伊藤郷一君紹介)    (第一八五号) 一一 長倉、大子間鉄道敷設の請願(尾関義一君    紹介)(第一八六号) 一二 松前より江差を経て瀬棚に至る間に鉄道敷    設促進の請願(冨永格五郎君外三名紹介)    (第二三二号) 一三 西武鉄道田無駅、関前橋間並びに武蔵関、    武蔵境両駅間に鉄道敷設の請願(滿尾君亮    君紹介)(第二四六号) 一四 山川、枕崎間鉄道敷設促進に関する請願(    井上知治君紹介)(第二七二号) 一五 武豊線を師崎まで延長の請願(早稻田柳右    エ門君紹介)(第二三四号) 一六 登米郡縦貫鉄道敷設の請願(内海安吉君紹    介)(第二八七号) 一七 軽津線復活促進に関する請願(山崎岩男君    紹介)(第三五八号) 一八 深川、芦別間鉄道敷設の請願(玉置信一君    紹介)(第三六五号) 一九 大垣、樽見間鉄道復旧促進の請願(大野伴    睦君紹介)(第四四二号) 二〇 魚沼線復旧促進の請願(稻村順三君外二名    紹介)(第四四三号) 二一 山田線災害復旧に関する請願(山本猛夫君    紹介)(第四四六号) 二二 小本線敷設促進の請願(山本猛夫君紹介)    (第四四七号) 二三 志佐町から上志佐村を経て吉井村に至る間    に鉄道敷設の請願(坪内八郎君外一名紹    介)(第四五一号) 二四 宮原線全通促進の請願(松野頼三君紹介)    (第四九六号) 二五 橋場線復活並びに新駅設置の請願(山本猛    夫君紹介)(第四九七号) 二六 日田線全通促進に関する請願(村上勇君紹    介)(第五三九号) 二七 岩国、日原両駅間に鉄道敷設の請願(佐藤    榮作君紹介)(第五九二号) 二八 出雲今市、三次両駅間鉄道敷設の請願(山    本利壽君紹介)(第五九四号) 二九 岩国、日原両駅間の鉄道敷設の実地測量に    関する請願(山本利壽君紹介)(第五九五    号) 三〇 日南鉄道敷設促進の請願(小山長規君外五    名紹介)(第六三七号) 三一 日向長井、三重間鉄道敷設並びに日豊線電    化の請願(小山長規君外五名紹介)(第六    三九号) 三二 大間鉄道敷設促進並びに大間港国営修築等    の請願(山崎岩男君紹介)(第六四〇号) 三三 宮崎、小林間鉄道敷設の請願(小山長規君    外五名紹介)(第六四二号) 三四 余市、余別間及び岩内、古平間に鉄道敷設    の請願(小川原政信君紹介)(第六七七    号) 三五 後志西海岸鉄道敷設の請願(小川原政信君    紹介)(第六七八号) 三六 三陸沿岸鉄道敷設の請願(鈴木善幸君紹介)    (第七一七号) 三七 山田線災害復旧に関する請願(鈴木善幸君    紹介)(第七一九号) 三八 出雲今市十日市間鉄道敷設の請願(大橋    武夫君紹介)(第七五〇号) 三九 山川、枕崎間鉄道敷設促進に関する請願(    上林山榮吉君紹介)(第七八〇号) 四〇 岩川、国分両駅間鉄道敷設の請願(前田郁    君紹介)(第八八四号) 四一 隼人、大泊間鉄道敷設等の請願(前田郁君    紹介)(第八八五号) 四二 片町線から枚岡町に至る貨物引込線敷設の    請願(松永佛骨君紹介)(第九一四号) 四三 三陸沿岸鉄道敷設の請願(山崎岩男君外二    名紹介)(第九九一号) 四四 直江津、六日町間鉄道敷設の請願(田中角    榮君外四名紹介)(第九九二号) 四五 城端から白川、莊川及び高鷲各村を経て北    濃駅に至る鉄道敷設の請願(平野三郎君紹    介)(第一〇三七号) 四六 道南西海岸鉄道敷設の請願(山崎岩男君    外一名紹介)(第一〇六七号) 四七 倉吉、勝山間鉄道敷設促進の請願(稻田直    道君紹介)(第一〇九一号) 四八 久慈、宮古間及び釜石、盛間鉄道敷設の請    願(淺利三朗君外六名紹介)(第一〇九三    号) 四九 石巻、気仙沼間鉄道敷設の請願(内海安吉    君外一名紹介)(第一〇九四号) 五〇 野岩羽線全通促進の請願(尾    関義一君外本名紹介)(第一一六二号) 五一 辺富内線鉄道敷設促進の請願(高倉定助君    紹介)(第一二四〇号) 五二 上川、三股間鉄道敷設の請願(高倉定助君    紹介)(第一二四二号) 五三 三重、延岡間鉄道敷設の請願(佐藤重遠君    外八名紹介)(第一四一五号) 五四 三明、三井間鉄道敷設の請願(南好雄君紹    介)(第一七一四号) 五五 加計、布間鉄道敷設促進の請願(山本久雄    君紹介)(第一七三〇号) 五六 宝積寺、市塙間鉄道敷設の請願(山口好一    君紹介)(第一七六七号) 五七 黒木、矢部間鉄道敷設の請願(高橋權六君    紹介)(第一八三八号) 五八 宮下川口線敷設促進の請願(菅家喜六君紹    介)(第一八三九号) 五九 伊豆循環鉄道敷設の請願(畠山鶴吉君紹    介)(第一九六五号) 六〇 伊東、下田間鉄道敷設の請願(畠山鶴吉君    紹介)(第一九六六号) 六一 宇津野、小本間鉄道敷設の請願(小澤佐重    喜君紹介)(第一九九四号) 六二 日向長井、三重間鉄道敷設並びに日豊線電    化の請願(渕通義君紹介)(第二〇三四    号) 六三 宮崎、小林間鉄道敷設の請願(渕通義君紹    介)(第二〇三五号) 六四 杉安、湯前間鉄道敷設促進の請願(渕通義    君紹介)(第二〇三六号) 六五 日ノ影高森間鉄道敷設促進の請願(渕通義    君紹介)(第二〇三七号) 六六 志布志線延長工事促進の請願(渕通義君紹    介)(第二〇三八号) 六七 智頭、上郡間に鉄道敷設の請願(稻田直道    君外二名紹介)(第二二五五号) 六八 釧路地区鉄道改良工事計画実施促進の請願    (伊藤郷一君紹介)(第二三二九号) 六九 釧路、美幌間鉄道敷設の請願(伊藤郷一君    紹介)(第二三九五号) 七〇 荒海、瀧の原間鉄道敷設の請願(菅谷喜六    君紹介)(第二三九六号) 七一 白河、仙台間鉄道電化促進の請願外一件(    今泉貞雄君紹介)(第七八号) 七二 御殿場線電化の請願外一件(遠藤三郎君紹    介)(第八六号) 七三 鹿児島本線外二線の電化に関する請願(高    橋權六君紹介)(第一一二号) 七四 新潟、長岡両駅間鉄道電化の請願(渡邊良    夫君紹介)(第二六二号) 七五 浜松、姫路間電化促進の請願(河原伊三郎    君紹介)(第六三六号) 七六 米原、京都間電車化の請願(河原伊三郎君    紹介)(第六四三号) 七七 仙台、岩沼間電化の請願(庄司一郎君紹    介)(第七四九号) 七八 白河、仙台間鉄道電化促進の請願(圓谷光    衞君紹介)(第一〇三六号) 七九 御殿場線電化の請願(遠藤三郎君紹介)(    第一一六三号) 八〇 甲府、長野間鉄道電化促進の請願(植原悦    二郎君外七名紹介)(第一二三九号) 八一 浜松、米原間電化促進の請願(江崎真澄君    紹介)(第一三二二号) 八二 名古屋、多治見間鉄道電化の請願(岡村利    右衞門君紹介)(第一八一六号) 八三 米原、姫路間電化並びに京都市内の国有鉄    道を高架式に改修の請願(中野武雄君外三    名紹介)(第一八六二号) 八四 東北線電化の請願(青木正君紹介)(第二    一二二号) 八五 大津港駅改築の請願(橋本登美三郎君紹    介)(第一二六号) 八六 小千谷、越後滝谷両駅間に停車場設置の請    願(丸山直友君紹介)(第一八七号) 八七 両毛線小野寺地内に停留所設置の請願(山    口好一君紹介)(第三六三号) 八八 鵜住居村両石に簡易停車場設置の請願(山    本猛夫君紹介)(第四四五号) 八九 城岡駅を北長岡駅に改称の請願(丸山直友    君紹介)(第四五三号) 九〇 同(稻村順三君外二名紹介)(第四五四    号) 九一 本川内信号所を一般取扱駅に昇格の請願(    岡西明貞君外一名紹介)(第四九五号) 九二 鶴ケ坂駅に貨物取扱開始の請願(山崎岩男    君紹介)(第六四四号) 九三 横浜村南部に簡易駅設置の請願(山崎岩男    君紹介)(第六四七号) 九四 川東、谷田川両駅間に簡易停車場設置の請    願(圓谷光衞君紹介)(第六七九号) 九五 遠山口駅存置の請願(今村忠助君紹介)(    第七一八号) 九六 札幌駅改築の請願(柄澤登志子君紹介)(    第七四八号) 九七 上野駅拡充等に関する請願(庄司一郎君紹    介)(第八八六号) 九八 尻内駅構内にこ線橋新設の請願(山崎岩男    君紹介)(第一〇三五号) 九九 平倉駅を普通駅に昇格並びに岩手上郷駅待    合室拡張の請願(山本猛夫君紹介)(第一    〇三八号) 一〇〇 中筋信号所を一般駅に昇格の請願(大石    ヨシエ君紹介)(第一一六一号) 一〇一 興野駅改築の請願(福永健司君紹介)(    第一二八八号) 一〇二 大寺駅改称に関する請願(菅家喜六君紹    介)(第一二八九号) 一〇三 伊豆山に電車停留場設置の請願(畠山鶴    吉君紹介)(第一四五八号) 一〇四 生山駅待合室拡張に関する請願(稻田直    道君紹介)(第一五一七号) 一〇五 青笹停留所を一般駅に昇格の請願(小澤    佐重喜君紹介)(第一五四七号) 一〇六 長谷村に停車場設置の請願(中川俊思君    紹介)(第一五七九号) 一〇七 八幡山駅廃止反対の請願(深澤義守君紹    介)(第一六一七号) 一〇八 木下駅拡張に関する請願(今村忠助君紹    介)(第一六九五号) 一〇九 依佐美駅設置の請願(中垣國男君外三名    紹介)(第一七九九号) 一一〇 六日町、五日町両駅間に停車場設置の請    願(田中角榮君紹介)(第一九一二号) 一一一 愛岩駅設置促進の請願(佐藤榮作君紹    介)(第一九二七号) 一一二 青梅線牛浜駅西側に踏切設置の請願(並    木芳雄君紹介)(第二二〇六号) 一一三 伊集院、上伊集院両駅間に簡易停車場設    置の請願(床次徳二君紹介)(第二二〇七    号) 一一四 吉都線に熊本経由門司行の準急列車増発    の請願(渕通義君紹介)(第三六六号) 一一五 大阪、大社間準急列車を石見益田まで延    長等に関する請願(山本利壽君紹介)(第    五九三号) 一一六 新湊線客車廃止反対の請願(内藤友明君    紹介)(第七七九号) 一一七 国鉄中央線のスピードアツプ及び急行列    車増発等に関する請願(鈴木正文君外七名    紹介)(第一二三七号) 一一八 二俣線輸送強化に関する請願(中村幸八    君外一名紹介)(第一三二三号) 一一九 宇野、高松間の貨物輸送力強化に関する    請願(長野長廣君外一名紹介)(第一六三    七号) 一二〇 和歌山、東京間に急行列車運転の請願(    前田正男君外三名紹介)(第一八四〇号) 一二一 宇野、高松間の貨物輸送力強化に関する    請願(川端佳夫君外七名紹介)(第一八八    五号) 一二二 宇野、高松間の貨物輸送力強化に関する    請願(長野長廣君紹介)(第二二〇五号) 一二三 国鉄貨車の増加に関する請願(稻田直道    君紹介)(第二二五六号) 一二四 飯山線の輸送改善に関する請願(小坂    善太郎君紹介)(第二二五七号) 一二五 東水保駅外三駅を熊本鉄道管理局管内に    復元の請願(福永一臣君外一名紹介)(第    八〇号) 一二六 松尾寺駅を福知山鉄道管理局管内に編入    の請願(大石ヨシエ君紹介)(第一八三    号) 一二七 青森市に鉄道管理局設置の請願(山崎岩    男君紹介)(第三六〇号) 一二八 上野鉄道管理局設置に関する請願(川島    金次君紹介)(第七二〇号) 一二九 三島駅を東京鉄道管理局に編入の請願(    畠山鶴吉君紹介)(第一三二一号) 一三〇 下関鉄道管理局設置の請願(吉武惠市君紹    介)(第一八〇〇号) 一三一 下関鉄道管理局設置の請願(吉武惠市君    紹介)(第一八一五号) 一三二 松尾寺駅を福知山鉄道管理局管内に編入    の請願(大石ヨシエ君紹介)(第二二五四    号) 一三二 猟犬の鉄道輸送運賃軽減等に関する請願    (島村一郎君紹介)(第一二〇号) 一三四 青函航路貨物運賃改正に関する請願(    冨永格五郎君外二名紹介)(第一八四号) 一三五 小、中学校生徒乘車賃割引に関する請    願(庄司一郎君紹介)(第七六号) 一三六 戰傷病者に対する鉄道無賃乘車証復活の    請願(大内一郎君紹介)(第四六五号) 一三七 新制中学校生徒通学運賃軽減の請願(    水谷長三郎君紹介)(第一一三六号) 一三八 身体障害者鉄道運賃割引証交付簡素化に    関する請願(青柳一郎君紹介)(第一八六    一号) 一三九 びわに対する貨物運賃割引の請願(岡西    明貞君紹介)(第二一二一号) 一四〇 硅石に対する貨物運賃等級引下げに関    する請願(有田喜一君紹介)(第二二八九    号) 一四一 金町、新小岩両駅間の貨物專用に客乘用    電車線併設の請願(島村一郎君紹介)(第    八二号) 一四二 岩切、品井沼間の線路撤去反対に関する    請願(安部俊吾君紹介)(第三六一号) 一四三 上信越線の池袋駅導入反対の請願外一件    (小澤佐重喜君紹介)(第一〇三四号) 一四四 参宮線復線復活の請願(中村清君紹介)    (第二二九二号) 一四五 白棚鉄道復活促進の請願(圓谷光衞君紹    介)(第一九七四号) 一四六 添田線拂下げに関する請願(佐藤榮作君    外四名紹介)(第五三七号) 一四七 倶利伽羅峠隧道改修工事施行の請願(益    谷秀次君外九名紹介)(第八三号) 一四八 沼宮内、一戸間線路こう配改良工事施行    の請願(山本猛夫君紹介)(第一一一七    号) 一四九 彦山線釈迦岳隧道工事促進の請願(守島    伍郎君紹介)(第一一八六号) 一五〇 農林省所管森林軌道日本国有鉄道に移    管の請願(伊藤郷一君紹介)(第三一五    号) 一五一 耶馬渓鉄道国有鉄道に移管の請願(村    上勇君紹介)(第五三八号) 一五二 戰時強制買収建築物等を旧所有者に優先    拂下げに関する請願(山口好一君紹介)(    第七三三号) 一五三 国鉄においてかんがい用えん堤築設の請    願(山崎岩男君紹介)(第一二八七号) 一五四 桜木町事件関係国鉄職員の身分に関する    請願(川島金次君紹介)(第二三九八号) 一五五 地下鉄新線の設計変更に関する請願(野    村專太郎君紹介)(第一八〇一号) 一五六 日本国有鉄道法の一部改正に関する請願    (亘四郎君紹介)(第七一号) 一五七 同(松谷天光光君紹介)(第七二号) 一五八 日本国有鉄道法の一部改正に関する請願    外一件(池見茂隆君紹介)(第四九四号) 一五九 日本国有鉄道法の一部を改正する法律案    反対に関する請願(川島金次君紹介)(第    二三九七号) 一六〇 各種自動車安全装置取付に関する請願    (坪内八郎君紹介)(第七五号) 一六一 越後長沢駅、只見町間に国営自動車運輸    開始並びに道路開設の請願(田中角榮君紹    介)(第三一〇号) 一六二 豊頃、大樹間国営自動車運輸開始の請願    (高倉定助君外二名紹介)(第九三九号) 一六三 中野、久慈間に国営自動車運輸開始の請    願(鈴木善幸君紹介)(第一〇九五号) 一六四 岩滝口、本庄両駅間の私営バスを国営に    切替の請願(前尾繁三郎君紹介)(第一三    九一号) 一六五 生山、道後川両駅間に国営自動車運輸開    始の請願(稻用直道君紹介)(第一五一六    号) 一六六 篠山、久下間に国営自動車運輸開始の請    願(有田喜一君紹介)(第一七二八号) 一六七 金山町から藤尾、東根両村を経て亘理町    に至る間に国営自動車運輸開始の請願(内    海安吉君外五名紹介)(第一七二九号) 一六八 熊田、古江間に国営自動車運輸開始の請    願(佐藤重遠君外五名紹介)(第一八〇二    号) 一六九 石川、植田間に国営自動車運輸開始の請    願(菅家喜六君紹介)(第一八四二号) 一七〇 阿翁浦港整備工事施行の請願(坪内八郎    君紹介)(第一二一号) 一七一 芦尾港災害復旧費国庫補助の請願(山本    利壽君紹介)(第三一七号) 一七二 雄勝港を避難港に編入の請願(内海安吉    君紹介)(第三五二号) 一七三 青森港の整備拡張促進に関する請願(山    崎岩男君紹介)(第三五九号) 一七四 稚内港埋立及び修築工事促進の請願(玉    置信一君紹介)(第三六四号) 一七五 調川港を重要港湾に指定の請願(坪内八    郎君外一名紹介)(第四四四号) 一七六 八木港を避難港に指定並びに防波堤延長    等の請願(山本猛夫君紹介)(第四四八    号) 一七七 興津港を避難港に指定の請願(森曉君紹    介)(第六四一号) 一七八 大湊港修築費国庫補助の請願(山崎岩男    君紹介)(第六四五号) 一七九 志布志港を重要港湾に編入の請願(前田    郁君紹介)(第八八七号) 一八〇 脇本港修築に関する請願(尾崎末吉君紹    介)(第一〇三三号) 一八一 有家港災害復旧工事費国庫負担金交付に    関する請願(鈴木善幸君紹介)(第一〇九    六号) 一八二 武豊港を重要港湾に復活の請願(久野忠    治君紹介)(第一二〇七号) 一八三 広尾港改修工事施行の請願(高倉定助君    紹介)(第一二四一号) 一八四 下田港改修工事施行の請願(畠山鶴吉君    紹介)(第一三一九号) 一八五 伊東港改修工事施行の請願(畠山鶴吉君    紹介)(第一三九〇号) 一八六 阿萬港改修並びに避難港に指定の請願(    塩田賀四郎君紹介)(第一三九三号) 一八七 大川港改修工事施行の請願(井上知治君    紹介)(第一四一四号) 一八八 船舶港拡張工事施行の請願(玉置信一君    紹介)(第一五一五号) 一八九 北海道、本土間の仲継港として小湊港利    用に関する請願(山崎岩男君紹介)(第一    八一七号) 一九〇 鬼脇港に第二防波堤築設の請願(玉置信    一君紹介)(第五八号) 一九一 鉄道敷設に伴う防災えん堤築設の請願(    山崎岩男君紹介)(第八五号) 一九二 天塩港に河口右岸導水堤築設の請願(玉    置信一君紹介)(第一〇六号) 一九三 大村湾、有明海間に運河開設の請願(西    村久之君紹介)(第四四九号) 一九四 港湾法の一部改正に関する    請願(坪内八郎君紹介)(第二四五号) 一九五 港湾法の一部改正に関する請願(宮原幸    三郎君外三名紹介)(第二〇六三号) 一九六 同(岡田五郎君紹介)(第二一二〇号) 一九七 黒島に航路標識設置の請願(田口長治郎    君紹介)(第八七号) 一九八 金田の岬及び海馬嶋に航路標識設置の請    願(玉置信一君紹介)(第二三三号) 一九九 根占、指宿航路命令航路に指定の請願    (前田郁君紹介)(第八八三号) 二〇〇 焼尻燈台霧笛設置の請願(佐々木秀    世君紹介)(第九一二号) 二〇一 綾里岬燈台霧中信号施設設置の請願(    鈴木善幸君紹介)(第一〇九二号) 二〇二 海難防止に対する施設整備等に関する請    願(田口長治郎君外一名紹介)(第一八二    号) 二〇三 舞鶴港附近の機雷除去に関する請願(水    谷長三郎君紹介)(第一九九三号) 二〇四 日本海就航船舶の機雷による損害補償確    立に関する請願(大石ヨシエ君紹介)(第    二二九〇号) 二〇五 太東岬に燈台設置の請願(田中豊君紹介)    (第七三号) 二〇六 多古鼻に燈台設置の請願(山本利壽君紹    介)(一二五号) 二〇七 塩釜に燈台設置の請願(山崎岩男君紹    介)(第六四六号) 二〇八 名立岬に国立燈台設置の請願(塚田十一    郎君紹介)(第七七八号) 二〇九 天売島に霧笛装置の燈台設置の請願(玉    置信一君紹介)(第一二四三号) 二一〇 天売漁港に燈台設置の請願(玉置信一君    紹介)(第一二四四号) 二一一 大間、函館間に連絡船開通並びに大間港    修築の請願(山崎岩男君紹介)(第八四    号) 二一二 稚内より利尻、礼文両島に国営連絡船開    通の請願(玉置信一君紹介)(第一八〇    号) 二一三 下関を基点とする関釜航路に関する請願    (坂本實君紹介)(第六三八号) 二一四 離島航路に対する国庫補助増額の請願(    西村久之君紹介)(第二八六号) 二一五 船舶職員法改正に伴う講習会費国庫負担    に関する請願(石原圓吉君紹介)(第一二    二号) 二一六 船舶職員法改正法案無線通信士の資格    及び定員に関する請願(中島茂喜君紹介)    (第三九三号) 二一七 船舶職員法改正法案無線通信士の資格    等に関する請願(石野久男君紹介)(第二    一九二号) 二一八 船舶職員法改正法案無線通信士の資格    及び定員等に関する請願(淺沼稻次郎君    外一名紹介)(第一六九六号) 二一九 船舶職員法改正法案無線通信士の資格    及び定員等に関する請願(塚原俊郎君紹    介)(第二三九号) 二二〇 舞鶴港の安全宣言に関する請願(大石ヨ    シエ君紹介)(第二二九一号) 二二一 大村空港設置に関する請願(岡西明貞君    紹介)(第三六七号) 二二二 滝ノ町に地震観測所設置の請願(篠田弘    作君紹介)(第一三二〇号)  陳情書  一 船岡、仙台間国鉄バス運転開始に関する陳    情書    (第二号)  二 角田、仙台間国鉄バス運転開始に関する陳    情書    (第三号)  三 国鉄石巻線を雄勝まで延長促進に関する陳    情書    (第四号)  四 別府に民間航空路誘致促進に関する陳情書    (第九    号)  五 日本国有鉄道法中一部改正に関する陳情書    (第    二二号)  六 国鉄武豊線延長促進に関する陳情書    (第二七    号)  七 福島駅本屋改築促進に関する陳情書    (第三六号)  八 紀勢線全通に関する陳情書    (第五五号)  九 軌道用枕木代用品に関する陳情書    (第六〇号) 一〇 大糸南線大町、中土間旅客列車増発等に関    する陳情書    (第六四号) 一一 猪苗代観測所を測候所に昇格促進に関する    陳情書(    第六七号) 一二 大子、豊浦問国鉄バス運転開始に関する陳    情書    (第一〇四号) 一三 白新線敷設促進の陳情書    (第一二〇号) 一四 離島船路に対する国庫補助増額に関する陳    情書(    第一二一号) 一五 国鉄高山線の電化促進等に関する陳情書    (第一三一号) 一六 宮原線貫通促進に関する陳情書    (第一三三号) 一七 船川警備救難署に巡視艇常置に関する陳    情書(第    一三九号) 一八 自動車輸送費とタイヤ費の関連に関する陳    情書    (第一四一号) 一九 五井、姉崎間にガスカー停車場設置に関す    る陳情書    (第一四二号) 二〇 北海道の冬期間における道路運送確保に関    する陳情書    (第一五〇号) 二一 吉岡、古川間自動車路線権復元に関する陳    情書    (第一六六号) 二二 国鉄陸前古川自動車運転区間を仙台まで延    長に関する陳情書    (第一八三号) 二三 鹿兒島港、琉球間折返し航路開設に関する    陳情書    (第一八六号) 二四 鹿兒島港、琉球間船荷運賃に関する陳情書    (    第一八七号) 二五 宮原線貫通促進に関する陳情書    (第二〇一号) 二六 京都駅改築並びに鉄道高架建設促進に関す    る陳情書(第    二一六号) 二七 日本国有鉄道法中一部改正に関する陳情書    (第二二五号) 二八 同(第二二六    号) 二九 道路運送法第二十九条改正に関する陳情書    (第二    三八号) 三〇 日本海水域の浮流機雷に関する陳情書    (第二四五号) 三一 三陸鉄道敷設促進に関する陳情書    (    第二六一号) 三二 大糸線全通促進に関する陳情書    (第三六一号) 三三 桜島火山研究所建設に関する陳情書    (第三八〇号) 三四 宮原線貫通促進に関する陳情書    (第三八三号) 三五 東京、鹿兒島間夜間急行並びに日豊線都城、    鹿兒島間準急列車運転に関する陳情書    (第三九九号) 三六 霞目飛行場を民間飛行場として指定の陳    情書(第四二九号) 三七 貨車新造等に関する陳情書    (第五〇九号) 三八 不用鉄橋及び附属施設の無償譲渡に関する    陳情書    (第五一七号) 三九 青函管理局の独立庁舎建設等に関する陳情    書(第五四    三号) 四〇 日本海水域に船舶誘致の陳情書    (第五五六号) 四一 長崎県における離島航路改善に関する陳情    書(第    五六二号) 四二 国鉄明石、相生間電化促進に関する陳情書    (第五七    二号) 四三 浜田港駅新設に関する陳情書    (第五七八号) 四四 雫石、陸中川尻間国鉄開通に関する陳情書    (第五八三号) 四五 港湾運送事業法案に関する陳情書    (第五八七号) 四六 機帆船の燃料油の割当等に関する陳情書    (第五九五号) 四七 特別急行列車徳山駅停車に関する陳情書    (第六〇    二号) 四八 福岡県下の国鉄路線電化に関する陳情書    (第六四四    号) 四九 国鉄、社線間連絡貨物運賃通算に関する陳    情書    (第六    五七号) 五〇 山陽線下り特急列車の京都駅始発に関する    陳情書    (第六六七号) 五一 青函航路貨物運賃引下げに関する陳情書    (第六    七〇号) 五二 札幌、東京間民間航空路開設に関する陳情    書(    第六九四号) 五三 青函航路貨物運賃引下げに関する陳情書    (第六九七号) 五四 五井、姉崎間にガスカー停車場設置に関す    る陳情書    (第七三一号) 五五 道路運送法案に関する陳情書    (第七三八号) 五六 船川港を特定港として存続の陳情書    (    第七四一号) 五七 港湾運送事業法案を小松島港に適用の陳情    書    (第七四九号) 五八 列車内の放送設備に関する陳情書    (第七六五号) 五九 宇野、高松間の航送力増強に関する陳情書    (第七八四号) 六〇 貨車の増備に関する陳情書    (第七八九号) 六一 同    (第七九〇号)     ―――――――――――――
  2. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 これより会議を開きます。  委員長不在でありますので、理事の私が委員長の職務を行います。  国際観光ホテル整備法の一部を改正する法律案を議題といたします。まず政府より提案理由の説明を求めます。山崎運輸大臣。
  3. 山崎猛

    山崎国務大臣 国際観光ホテル整備法の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申し上げます。  政府におきましては、このたび政府部内の審議会等を整理する方針を立て、これに基き、本法により設置されておりまするホテル審議会も廃止することとなりましたので、本法中審議会関係の条文を削除することといたした次第であります。  なお、本法が実際に運用されましてから、すでに一箇年になんなんといたしておるのでありますが、その間、規程内容の不備の点なども見出されましたので、この機会に本法による登録の申請条件、旅館登録の人的条件及び登録施設基準等について所要の改正を行わんとするものであります。何とぞ御審議の上、御可決あらんことをお願い  いたす次第であります。
  4. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 これより質疑に入ります。
  5. 坪内八郎

    坪内委員 大臣にお尋ねいたします。この改正法律案によつて審議会が廃止されることになるわけでありますが、今までこの審議会は、大体においてどんな活動をして来たのかということが第一点、それからこの廃止に伴つて、それらの審議会の性格上、今まで民間関係の意見を十分調査していろいろ仕事をして来たのじやないかと想像されますが、そういつた民間の意見を今度はどのような方法で聴取し、あるいはこの運営に当るのか、この二つをお尋ねいたしたいと思います。
  6. 山崎猛

    山崎国務大臣 ただいまお尋ねの点につきましては、私立会いの上で政府委員より説明をさせることにいたします。
  7. 間嶋大治郎

    ○間嶋政府委員 ただいまの御質問に対しまして、まずこのホテル審議会はどういう仕事をして来たかということでございますが、これはこの国際観光ホテル整備法によりますと、まずこの法律の規定によりまするホテルあるいは旅館の登録の認可あるいは登録の取消しまたは訴願の裁決というふうな事項につきまして、運輸大臣の諮問に基いて審議をいたしまして、これを運輸大臣に答申するということが第一の仕事であります。運輸大臣はこの意見を参酌いたしまして、登録の可否あるいは登録の取消し等を決定いたしておるのであります。なおそれ以外に、この法律によりますと、ホテル業及び旅館業の振興に関して関係行政庁に建議をすることができるということに相なつておるのであります。それでは現在までにどの程度仕事をしたかと申しますと、まず登録の審査につきましては、現在まで運輸大臣から、ホテルが四十四件、旅館が十八件、合計六十二件諮問いたしまして、これを審議いたしまして、登録を可として答申いたしましたものが、ホテルが四十三件、旅館が十七件、合計六十件に相なつております。  なおこれ以外にホテル審議会といたしました仕事は、旅館の外客宿泊施設としての整備方策、あるいは接収ホテルの一部解除の対策、あるいはホテル整備法の改正原案等について審議を行いました。現在やろうとしております仕事は、講和条約を機として、接収ホテルを全面的に解除してもらいたいという要望が業界からございまして、この問題を審議いたしまして、案ができましたら、審議会として関係方面に建議を行う、こういう問題を今審議いたしております。この整備法に基きます審議会は、ホテルあるいは旅館事業は相当専門的な知識も必要といたしますので、登録というような問題につきまして、十分民間の有識者の意見を聞くという意味でできたのでありますが、政府が関係方面の意見も参酌いたしまして、審議会というものは一般的な政策、方針を、諮問に基いて審議する機関でなければいけない、登録というような行政行為的なものを審査して、それが実質的に行政官庁の決定を左右するというようなことはいけないという方針を決定いたしましたが、この閣議決定に直接ぶつかりますので、政府といたしましてはこれを廃止することに相なつた次第であります。なお廃止後の措置につきましては、現在までのところ別にこれにかわるものを考えておりません。また閣議決定におきましても、審議会等を廃止して後に、名前をかえても、これにまぎらわしいものをつくつてはいけないという方針に相なつておりますので、これにかわるものは考えておらないのであります。しかしわれわれ行政官庁だけで解決し得ないような難問のありました際には、適宜関係者の意見を徴するというような方法によりまして、あやまちなきを期したいと考えております。なお関係官庁との連絡の意味で、建設省あるいは厚生省の関係官吏が委員になつておりますが、こういう方面とも事前に十分協議をいたしまして、事務の澁滞のないようにいたしたいと考えておる次第であります。
  8. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 他に御質疑はありませんか。——質疑がなければ、本案に対する質疑は次会に譲ります。     —————————————
  9. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 これより請願の審査に入りますが、その前に請願の審査方法についてお諮りいたします。審査方法は、御出席になりました紹介議員にのみ紹介説明を承ることにいたし、他は文書表によつて御承知を願うことといたしまして、ただちに政府の意見を聴取いたしたいと思いますが、この取扱いに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 大澤嘉平治

    ○大澤委員長代理 御異議なしと認めます。そのようにとりはからいます。  日程第一九七、一九八、二〇〇、二〇一、二〇三、二〇四ないし二一〇、二一五ないし二二〇は、保安庁関係でありますので、一括議題とし、政府の説明を求めます。海上保安庁吉田総務部長
  11. 吉田日出男

    ○吉田(日)政府委員 請願の一九七、黒島に航路標識設置につきましては、二十六年度予算に新設計画を立てて参つたのでありますが、これが実現いたしませんでしたので、二十五年度に移管を受けました船路標識を二十六年度に復旧いたしまして、要望に沿いたいと存じております。  二〇五の太東岬の燈台は、二十六年度に復旧整備いたします。  二〇六の多古鼻の航路標識も、二十六年度に復旧整備いたします。  それから一九八は、二十七年度に実現するよう努力いたしたいと存じております。  二〇九は、二十七年度に実現するよう努力いたしたいと思います。  二一〇は、二十六年度に計画いたしたのでありますが、実現いたしませんでしたので、二十七年度に実現するよう努力いたしたいと思います。  二〇一は、二十五年度に移管を受けました施設を二十六年度に復旧いたしまして、要望に沿いたいと思います。  以上航路標識を終りまして、二一五に移ります。船舶職員法改正に伴う講習会費国庫負担に関する請願の問題は、水産庁において考究されているということであります。この船舶職員法は、去る三月三十一日に国会において成立を見たのでありまして、その際乗員養成の経費につきましては、水産庁において所要の措置を考究するということになつておるのであります。  二一六、船舶職員法改正法案無線通信士の資格及び定員に関する請願でありますが、船舶職員法は先ほど申しました通り、三月三十一日国会において成立を見たのでありますが、船舶通信士の資格及び員数につきましては、衆参両院運輸委員会におきまして、十分に論議が盡されたところでございます。  二一七、これも船舶職員法が去る国会において成立を見たのでありますが、これも衆参両院運輸委員会におきまして、十分論議が盡されたところでございます。  次に二一八、これも船舶職員法が去る三月三十一日に国会において成立を見たのでありますが、本請願の詳細につきましては、衆参両院運輸委員会において十分論議を盡されておりまして、特に請願の第二点は、参議院の修正によりまして、行政処分を行うときは、海上保安審議会に諮問することとして取入れられております。  次に二二〇、舞鶴港の安全宣言に関する請願、この航海安全宣言につきましては、米国側の掃海を前提といたしますので、保安庁におきましては連合軍側と極力折衝中でございます。     〔大澤委員長代理退席、坪内委員長代理着席〕
  12. 坪内八郎

    坪内委員長代理 それでは次に移ります。     —————————————
  13. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程第一七、第四三、第四六、第九二、第九三、第九八、第一二七、第一五三、第七八、第八九、第一九一、第二〇七、第二一一、紹介議員山崎君より説明を求めます。
  14. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 請願番号第八四号、大間、函館間に連絡船開通並び大間修築請願でございます。請願者は大間町長でございますが、本請願の要旨は、現在本州、北海道の連絡は、青森、函館を結ぶ青函連絡航路一線のみで、現下の両港輸送能力より推定するに、貨客の輸送上万全を期しがたい実状であります。ここにおいて本州、北海道の最短距離に位する大間、函館間に新航路を新設すれば、まさに数時間を短縮することができ、また燃料等の節約も多大である。ついては大間、函館間に連絡船を開通するとともに、大間港を修築されたいというのであります。  次に文書表第八五号、鉄道敷設に伴う防災堰堤築設の請願でございます。請願者は青森県東津軽郡新城村中村甚作外七名であります。本請願の要旨は、青森県東津軽郡新城村及び青森市大字羽白の耕地灌漑用堰堤は、鉄道開設の際廃止され、このかわりとして鉄道省においては、万一破損した場合は修理することを条件として、六十間ほど上流に堰堤を築設したのであるが、その後再三決壊し、このため灌漑に多大の支障を来し、全耕地は廃田となつた。ついては移転当時の条件通り防災堰堤築設工事を施行されたいというのであります。  次に文書表第三五八号、津軽線復活促進に関する請願でございます。請願者は青森市長であります。本請願の要旨は、津軽半島は日本三大美林の一つである青森ひばの大森林を有しているため、木材薪炭の供給源であり、水産資源、陸地の農産資源及び地下資源は非常に豊富であり、海上交通としては良港がなく、陸上交通としては県道一本を唯一の交通路として、乗合自動車、貨物自動車、並びに馬車等を利用し、貨客の輸送をしているが、輸送力にも限度があり、地元民のこうむる不利、不便は大であり、文化交流の面においても阻害されている。ついてはすみやかに津軽線を開通させ、特に青森、蟹田間の戦時中他に転用された線路を敷設し、経営の成り立つ特別運賃制度を採用しても、運輸営業を一日も早く復元されたいというのであります。本請願はおかげさまで当局の認めるところとなりまして、実は本年の五月から工事に着工する段取りになつておりますことは、御当局の御好意ある御処置でございまして、まことに感謝にたえないものがあるのでございます。地方民四十年間の請願が、この機会に御当局の御同情によつて解決がつきましたので、非常に喜んでおる次第でございます。このあとにさらに三厩から小泊を経まして五所河原に至る津軽環状鉄道の促進が控えておるのであります。この鉄道は津軽半島をぐるつと一まわりするところの、非常に重要な使命を持つておるのでございまして、本年着手されるところの青森、蟹田間ができ上りましても、まだ三分の一程度の工事より進捗しないという結果に相なるのでございます。従いまして何とぞその残余の蟹田から三厩、小泊に至り、さらに五所河原に至るところの津軽環状鉄道を完成されたいというのが、本請願の趣旨でございます。  次に文書番号第三五九号、青森港の整備拡張促進に関する請願であります。請願青森市長。本請願の要旨は、青森港はその背後に豊富な農産地帯を持ち、水陸交通の要衝としてりつぱな立地条件を有しながら、十分に発展しないのは、港湾施設が不備であるからである。貿易受入れ体制が整わない結果、豊富な青森県産品も民間貿易品として他港から輸出されている実情である。ついては青森港輸出入農産物検査機関の設置、保税運送の確保、水産資源開発に必要な機帆船燃料の保有及び青森港のすみやかな築設等、港湾施設の整備拡張をはかられたいというのであります。  次に文書表第三六〇号、青森市に鉄道監理局設置請願請願青森市長横山実、本請願の要旨は、過般鉄道機構の改革によつて管理部が廃止され、枢要の地に地方鉄道監理局が設置されたのであるが、青森市は東北本線、奥羽本線の二大幹線の起終点であるのみならず、北海道との連絡関門であり、陸海輸送の拠点として貨物旅客輸送をつかさどる交通上の要衝である。ついては東北地方の運輸行政遂行上より、青森市に地方鉄道監理局を設置されたというのであります。本問題につきましては、本委員会並びに参議院の運輸委員会におきましても、すでに解決を見ておるような次第でございますので、この機会に何とぞすみやかに本請願の要旨を達成せられるようにお願い申し上げます。  次に文書表第六三五号、大畑漁港浚渫工事施行の請願、本請願の要旨は、青森県下北郡大畑漁港は本州最北端下北半島にあつて、年額二億円以上の海産資源を産する重要漁港であるが、昨年九月の台風により大畑川流域の土砂流出し、土砂堆積のため河口は浅くなり、地元船舶の出入は困難をきわめ、日夜遭難、破船の危険にさらされている実情にある。ついては昭和二十六年度において同港漁港の浚渫工事を施行されたいというのであります。  次に文書表第六四〇号、大間鉄道敷設促進並び大間国営修築等請願青森県下北郡風間浦村長の請願であります。この請願は重複しておりますので省略いたします。  次に文書表第六四四号、鶴ケ坂駅に貨物取扱開始請願青森県東津軽郡新城村会議長請願であります。本請願の要旨は、青森県東津軽郡滝内村地内孫内、岩渡の二部落及び同郡新城村地内鶴ケ坂、下鶴ケ坂、戸門の三部落は厖大な国有林野を有し、さらに同郡唯一の拡大な原野を保有し、豊富な林産物を産出するが、奥羽本線鶴ケ坂駅は貨物取扱いを開始していないため、遠く隣村の駅もしくは青森市まで運搬せねばならず、その不便は大である。ついては鶴ケ坂駅に貨物取扱を開始されたいというのであります。  次に文書表第六四五号、大湊港修築費国庫補助請願青森県下北郡町村会長中村喜洋志外一名の請願であります。本請願の要旨は、青森県下北地方は豊富な鉱産資源及び水産物を有する本県の重要資源地帯であるが、当地方の開発は交通の不便と各施設の不備により十分な進歩を見ないまま今日に及んでいる。しかるに当地方を縦貫する臨港線により、海陸の連絡をなし得る大湊港施設を活用すれば、当地方開発上最も効果的である。ついては荒廃している本港の港湾施設の修築工事を施行し、もつて当地方の開発を促進されたいというのであります。  次に文書表第六四六号、塩釜に燈台設置請願請願青森県上北郡大三沢町長小比類巻富雄外一名であります。本請願の要旨は、本州の東北端に位する尻屋岬海域はいわゆる魔の海と称され、得年船舶が遭難し、付近航行船舶の重大な恐怖となつている。ついてはこの海難防除のため、好位置にある青森県上北郡大三沢町塩釜に燈台を設置されたいというのであります。  次に文書表六四七号横浜村南部に簡易設置請願請願青森県上北郡横浜村長杉山重治、本請願の要旨は、青森県上北郡横浜村南部に臨時貨物取扱いの簡易駅を設置することは、当地方住民の熱烈な要望であるが、いまだ実現を見ないのは遺憾である。ついては該駅新設についての費用は当村において負担するから、すみやかに該駅の新設を許可されたいというのであります。  次に文書表第一〇三五号、尻内駅構内に跨線橋新設の請願請願青森県三戸郡上長苗代村長松倉芳郎外一名、本請願の要旨は、東北本線尻内駅は青森、盛岡間の主要駅で、八戸市の表玄関をなしているが、八戸市を基点に上長苗代村を縦断し、五戸を経て青森へ結ぶ県道にある同村尻内駅北部踏切は、戦時中駅構内拡張と輸送力増強の目的で閉鎖されたため、同村は二分され、正規の新道を迂廻する時間的空費、不便は多大なものがある。ついてはすみやかに尻内駅構内北部踏切閉鎖のかわりとして、跨線橋を新設されたいというのであります。  次に文書表第一〇六七号、道南西海岸鉄道敷設請願請願者北海道檜山郡江差町檜山支庁内檜山開発協議会長田畑善作、本請願の要旨は、北海道松前郡松前町より檜山郡江差町を経て瀬棚郡瀬棚町に至る区間、すなわち既設国有鉄道福山線終点から江差線終点を経て、瀬棚線の終点に至る延長約二百七十六キロメートルの鉄道敷設計画中、福山線の終点大沢駅から大島村に至る二十四キロメートルの間は福山線の延長として、すでに決定のもので路床等の建設を終つたが、現在は中止となつている。同区域は、一部七郡十六箇町村にまたがり、水産、農業等において将来期待すべきものが多いにかかわらず、交通不便のためその発達を阻害している。ついては北海道の総合開発上、道南西海岸運輸交通上の命脈である同線の敷設を実現されたいというのであります。  次に文書番号一二八七号、国鉄において灌漑用堰堤築設の請願請願青森県東津軽郡新城村役場内中村甚作外七名、本請願の要旨は、青森県東津軽郡新城村及び青森市大字羽白の耕地灌漑用堰堤は、水下反別百二十三町歩をつかさどる重要な堰堤であるが、明治二十六年鉄道開通の際廃止され、そのかわりとして、破損した場合は鉄道省において修繕することを条件として、約六十間ほどの上流に同省において堰堤を築設したが、現在その腐朽は著しく、修繕の見込はまつたくなく、これが放置は灌漑に大なる支障を来し、全耕地が廃田となることは必至である。ついては新たな堰堤築設費は二百三十五万円を要する予定であるから、これが築設につき運輸省において工事を施行されたいというのであります。  次に文書表第一八一七号、北海道、本土間の仲継港として小湊港利用に関する請願請願青森県東津軽郡小湊町長辻村秀雄、本請願の要旨は、経済事情安定に伴う生産増加と朝鮮動乱により、輸送の輻湊活発化を呈とている現状にかんがみ、天然の良港であり、かつ優秀な施設を有する青森県東津軽郡小湊港を北海道、本土間の仲継港として活用されたいというのであります。  以上であります。
  15. 坪内八郎

    坪内委員長代理 ただいまの請願につき、政府より説明を求めます。
  16. 吉田日出男

    ○吉田(日)政府委員 それでは塩釜に燈台設置請願につきまして、先ほど申し上げましたが、さらに申し上げます。塩釜に航路標識を設置してもらいたいという請願につきましては、その必要性を認めまして昭和二十六年度に新設の計画を立てたのでありますが、不幸実現できませんでした。しかし同地点は付近航行船舶にとりまして重要な地点でありますので、さらに昭和二十七年度には実現するよう、鋭意努力いたしたいと思つております。
  17. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 何とぞよろしくお願いいたします。
  18. 吉田日出男

    ○吉田(日)政府委員 先ほど答弁の中で一項目落しましたので、追加説明をいたしたいと思います。それは二〇三、舞鶴港附近の機雷除去に関する請願、日本海におきまする機雷は、冬場は中部日本海に漂着いたしまして、春季になりますと日本海沿岸に沿つて北東に進む傾向がございます。そこで浮遊機雷の漂流啓開につきまして、日本海の風潮流の調査を徹底的に実施いたしております。なお日本海に浮遊機雷が発見されまするや、全国の航路啓開の基地から巡視船を多数日本海に派遣いたしまして、掃海隊を編成して捜索、処分に努力いたしまして、なおかつ処分除を増員いたしまして、処分隊の諸道具を整備拡充いたした次第であります。なおまた日本海におきまする巡視船の活動につきましては、北は稚内から南は唐津に至る各保安庁の末端機関から、巡視船三十二隻、港内艇の一部を協力せしめまして、極力掃海、捜索に努力いたしております。なおまたレーダー並びにヘリコプターによりますところの科学的捜索につきましても、鋭意研究努力いたしております。以上であります。
  19. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 ただいま御趣旨の開陳のございました請願のうち、鉄道関係の分につきまして一括御説明申し上げたいと存じます。  最初に文書表番号八四号、大間、函館間に連絡船開通並び大間修築の御請願でありますが、このうち大間修築の方は、港湾局長より御答弁があると存じます。この下北、大間間の鉄道は、六十九議会において地方産業開発の目的をもつて建設線に編入せられ、そのうち下北、大畑間はすでに開通いたしております。その後は若干工事が遅れ、残余の区間は設計完了でいまだ工事に着工いたしておりません。戰時中建設線の全面工事中止以来、今日に及んでいるのでありますが、これは本国会におきまして衆議院の御提案にかかる鉄道敷設法を改正いたしまして、建設審議会を設け、建設線の再開について愼重御審議を願う機関が近く開設される。かように御期待申し上げておるのでありまして、その建設審議会の御審議によりまして、建設線の着手あるいは実行について準備を進めて参りたい、かように考えておる次第であります。
  20. 黒田靜夫

    ○黒田政府委員 今のお話に関連して、大間修築請願について御答弁いたしたいと存じます。大間港は下北半島の開発のため、商港として、運輸省といたしましても相当重点的に考えておりまして、昭和二十六年度におきましては、公共事業費三百四十五万円をもつて、港内の岩盤掘鑿並びに浚渫を施行いたす予定であります。
  21. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 大間、函館間鉄道連絡船就航の件でありますが、これは御承知のように、戰時中青函航路増強のために、新たなる基地を内地側に求めなければならぬという点で、大間港も十分研究いたしました。しかし種種の関係、特に気候条件等の関係によりまして、一応小湊に第二バースをつくつたのでありますが、その後戰争終了とともに、青函連絡船の機能も、空襲で一時全部破壊されて、今日ではようやく戰前に復帰いたした状態でありますので、小湊港もバースを建設いたしましたまま、実用に供していない実情であります。しかしながら北海道開発の必要性は十分痛感されておるのでありまして、政府におきましても大きな施策としてこれを取上げ、特別の行政機関も設置するやに聞いておるのでありますが、北海道の開発が順次進んで参りますれば、当然現在の青函航送能力をもつてしては、不足することは火を見るよりも明らかでありまして、その際に小湊の復活使用、さらに進んでは大間港に対する連絡船の開始ということも、研究課題となつて来ることと存じておる次第であります。  次に請願文書表番号第六四四号の鶴ケ坂駅に貨物取扱開始請願でありますが、この件につきましては、駅の距離が遠くて、現地におきましてはまことにお困りであろうとは存じておりますが、貨物扱いを開始いたしますためには種々の施設を要しますので、国鉄においてただいまその間の情勢を調査中であります。調査の結果がわかりますまで、しばらく可否の御答弁を保留さしていただきたいと思います。  次に六四七号の横浜村南部に簡易駅を設置せよとの請願でありますが、これはただいま国鉄におきましては吹越駅で貨物取扱いをいたしますが、新たにただいま御請願のありましたような貨物駅を設置するかについて、これまた実情を調査しております。現地における荷主各位の御不便はまことにごもつともと推察いたしておりますが、本貨物取扱駅を設置いたしまするにつきましては、やはり諸施設等の関係もありますので、簡單に決定いたしまして、後に非常に修正をいたすというようなことがありましてもどうかと存じます。そこで詳細に実情調査中でありますから、しばらく御猶予を願いたいと思う次第であります。
  22. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 ちよつと石井部長さんに申し上げますが、この横浜村の簡易設置請願は、これは特殊性を持つているものでありまして、駅の場所も当局におまかせする、費用も地元で負担するというのでありますから、何とぞ地方民の期待に沿うようにおとりはからいをお願い申し上げます。
  23. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 ただいま山崎委員のおつしやつたことを十分考慮に入れまして、できるだけ早急に御趣旨に沿うように努力いたしたいと存じます。  次に文書表番号一〇三五号の尻内駅構内に跨線橋新設の御請願でございますが、御説のようにこの踏切りは構内にあつたのでございますが、戦時中輸送力を増強するために構内を拡張いたしまして、十九年に閉鎖いたしたのでございまして、その際に地元とお話合いをいたしまして、現在の迂回路を新設いたしました。まことに御不便があることは重々察しておりまするが、鉄道の施設の性質上ごしんぼうを願つておる次第であります。跨線橋を新設いたしますにつきましては、まことにごもつともだと思うのでございますが、相当の費用も要しますし、跨線橋は、せつかくつくりましてもあまり利用性がないという点もございますので、やはりこの点も十分しんしやくして、研究さしていただきたいと存じております。  次に道南西海岸鉄道敷設請願、文書表番号一〇六七号の件でございますが、これは御説明にもございましたように、日本海側に面した延長約二百七十六キロに及ぶものでございます。このうち大沢、大島間は建設線でございまして、一部路盤の竣土を見ましたが、工事半ばに中止になつて現在に至つております。大島から先は予定線ではございませんが、海岸地帯で、海産、林産、鉱産資源が豊富でございます。ただ地形が非常に悪うございますので、鉄道建設上は相当多額の工事費を要するものと存じますが、この間の判断につきましては、先ほど申し上げました鉄道建設審議会の設置によりまして、十分進捗することができるのではないかと期待しておる次第であります。  それから前にもどりまして、文書表番号第八五号の鉄道敷設に伴う防災堰堤のお話でございますが、灌漑用の堰堤は、昨年の八月の風水害によつて一部決壊いたしたのであります。従来より長期間、この灌漑用堰堤を国鉄が流雪溝として使用しておりますので、地元の方の御要望があればもちろんでございますが、かりに御要望がないといたしましても、鉄道の必要上から応急復旧をいたさなければならないのは当然でございます。さしあたり応急復旧をしているのでありますが、なお本格的な工事につきましては、実情を調査の上、善処いたしたいと考えている次第でございます。  一二七八号の御請願も大体同趣旨だろうと思いますので、ただいまの御答弁で御了承願いたいと思います。  鉄道関係は大体それだけだと存じます。
  24. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 津軽線の関係と、もう一つ三陸沿岸鉄道敷設請願というのがございますが、三陸沿岸の九九一号の方は私読み上げなかつたと思いますが、これはただいまの審議会の関係がございますから、一括して御説明願います。
  25. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 三五八号、津軽線の復活促進に関する御請願でございますが、これはお話のございましたように、本年の二十六年度予算に計上いたしまして、蟹田までの約二十七キロは運輸審議会の議決を経まして、国鉄に対してすでに本月の上旬、たしか六日か九日でございますか、許可指令を出した次第でございます。工事に着手しておりますので、おそらく本年中には開業の運びに至るものと存じております。  それから三厩から五所河原に抜ける線でございますが、これは津軽線の使命から申しましても、当然蟹田まで延長したあかつきにおきましては、その次に循環路線をつくるのは、使命上当然であろうとわれわれも考えております。ただその着手の時期等については、先ほど申し上げました運輸審議会等の御審議にまつべきであろうと存じております。  それから九九一号の三陸沿岸鉄道敷設の御請願でございますが、必要性については御請願の通りでございますので、建設線の順位その他については、建設審議会の御審議によつて決定いたしたい、かように存じております。
  26. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 もう一つ、例の問題になつております青森鉄道監理局設置の問題でございますが、これはひとつ政務次官にお願いいたします。
  27. 關谷勝利

    ○關谷政府委員 監理局の設置に関しては、いろいろ衆参両院の委員会においても御決議に相なつているのでございまして、政府としても極力御趣旨に沿いたいと目下努力中でございますので、その点御了承願います。
  28. 黒田靜夫

    ○黒田政府委員 港湾修築関係について御答弁いたします。日程第一七三の青森港の整備拡張促進に関する御請願でございますが、請願の趣旨は運輸省としても十分承知いたしておりまして、御趣旨に沿うように昭和二十六年度においては予算三千万円をもつて、中部埠頭の岸壁、六十メートルの堤川の盛上げ並びに浚渫工事をいたすことになつております。  次に日程第一七八の大湊港修築費国庫補助請願でございますが、大湊港は下北半島の地方開発の一環といたしまして、硫化鉄鉱、銅鉱、石灰石の輸送等の港湾施設の設置が必要と相なつて参るのでございますが、技術的に相当検討を要する問題もございますので、二十六年度におきましては調査費を計上いたしましてこれを調査いたし、この調査の結果と相まつて十分検討いたして行きたいと考えております。  なお大畑漁港についての御請願でございますが、漁港の施設の設備につきましては、農林省の方で整備いたすこととなつておりますので、つけ加えて御説明いたします。
  29. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 実は大畑漁港について港湾関係をお願い申し上げたのは、去年まで運輸省でもつてやつておつた工事でございましたので、その延長としてお願い申し上げた次第でございます。
  30. 國安誠一

    國安政府委員 もう一つ北海道、本土間の仲継港ととて小湊港を利用せられたいという請願でございます。これは朝鮮動乱によりまして輸送が活発化したために、天然の良港であり、かつ優秀な施設を有する小湊港を、北海道、本土間の仲継港として利用せられたいという御請願でございますが、これは一応請願の御趣旨を、定期航路開設の場合の寄港地とせられたいというのではないかと考えますので、もしそういうことでありますれば、われわれ現地の機関と連絡をいたしまして、その報告をまちまして早急に考慮いたしたいと考えております。
  31. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 これは御承知の通りに、当局におきましては数億円の金をかけてりつぱに施設ができているわけでございます。その施設がただいまのところ、だれも使うものがないために、実は腐触しているような状態でございますので、その施設をひとつ御利用願いたい、こういう請願の趣旨なのでございます。
  32. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 ただいまの御説明によりますと、設備は鉄道の連絡船の中継施設のことのように拝見いたしたので、お答え申し上げます。戦争中青森、函館、本土よりの基地を考慮いたしました結果、小湊が非常に地形上いいところでございますので、ここへ連絡専用のバースを二岸壁設けまして、なお背後設備といたしまして操車場の計画をいたしたのであります。しかしながら御承知のように戦局が非常に急変いたして、その結果連絡船が全部空襲によつて壊滅する状態でありました。終戦後連絡船の再建に一意当りまして、ほぼ現状の通りに復しましたが、その間におきまして米軍よりLSTの貸與を受けまして、一応青函連絡船の補強に当りました際に、小湊を若干使用いたしたのであります。今日になりましては青森の三つの岸壁を使用いたしますれば、十分連絡船の運航にさしつかえない状況になつておりますので、連絡船といたしましてはそこを使わないでおるわけでございます。これはもしそちらの方を使用いたしますと、岸壁関係の要員、操車場関係の要員等におきましても、相当の要員を必要とするわけでございますが、今日まだその時期に至つておらないのであります。しかしながら北海道の開発に伴いまして当然予想される——なおこれ以上青函航路の増強をはからなければならぬ今日、すでにもうその方がふえているのでございますから、船便の運航なり船腹の増加をいたすことになりますれば、御説のようにただいま建設されております小湊を十分活用する時期が参ることと存じている次第でございます。
  33. 山崎岩男

    山崎(岩)委員 わかりました。     —————————————
  34. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程第三、第九〇、第一〇八を一括議題として、紹介議員今村忠助君の紹介を許します。
  35. 今村忠助

    今村忠助君 最初に中込、高崎両駅間の鉄道敷設につきまして紹介説明いたします。御承知のように昨年は碓氷におきまして鉄道事故等もありまして、中部の一幹線でありまするけれども、まことに険悪なところを通つておりますので、とかく事故を起しがちであります。かような点からぜひとも高崎から中込に一つの線を新たに敷いてもらいたいというのが、この請願の根本趣旨であります。ことに中込付近は、わが長野県では東部の一大肥沃の地でありまして、農産、林産物等多数出る地方でございます。これを関東平野の高崎とつなごうというのでありまして、この問題につきましては、昭和四年第五十六帝国議会において、法律第三七号として衆議院においては満場一致の賛成を見ておりました。貴族院にまわつて審議未了になつたのでありますが、右ようにすでに古く歴史的なこともありまして、ぜひともこれを至急取上げて新線をつくつていただきたい、こういうのであります。長野県、群馬県の関係三十町村の代表者の連署によりまして、衆参両院約三百名の賛成を得ておる請願であります。ぜひともひとつすみやかに実現あらんことをお願いする次第であります。  次いで紹介いたしましたそれぞれの説明をいたします。日程第九五の遠山口駅存置の請願、これは飯田線の遠山口駅が廃止されることになりましたので、これを存置してもらいたいという請願であります。この遠山口駅から中に入つたところ、赤石山脈のふもとに五箇村あるのでありまして、これの唯一の乗車、降車するところの口であります。地理的に見ましても、従来この遠山口駅というものは、非常に利用されておつたものでありまして、聞くところによりますれば、運輸省としては存置するつもりであつたのでありますが、建設省の側で工事を引受けておりまして、トンネルの中に駅ができるという形のものが、計画よりは小さかつたために駅を置くことができない、こういうような結果になつたのだそうであります。簡單な言葉で言いますれば、確かに運輸省と建設省の間の折衝不十分の結果へ起きて来たものと考えられるのでありまして、この点は五箇村の村民の便益のためにも、ぜひとも復活していただきたいのであります。一度この地をたずねられれば、この遠山口駅がいかに重要性を持つかはすぐわかることと思うのであります。もしこれが復活いたさぬとなりますれば、住民は非常な不便を忍んで、再び満島駅なり為栗駅の方にまわらなければなりません。この点をひとつ御考慮の上ぜひとも存置といいますか、再開設していただきたい、こう思うのであります。請願中にすでにこの駅が廃止されたと聞くのでありまして、まことに遺憾千万であります。ぜひとも御研究の上復活するよう、御盡力を願いたいのであります。  次に日程一〇八であります。木下拡張に関する請願について説明を申し上げます。これも飯田線の上伊那に行きます途中の駅であります。この地は箕輪郷五箇町村の中心地をなしておるものでありまして、古くから由緒あるところであります。やはりこの地をたずねてもらいますと、よくわかることでありますが、徳川時代にいわゆる直轄の天領としたというぐらいなところでありまして、産業的にも、また今日では高等学校など設置されまして、文化的にも、その箕輪五箇町村の中心地をなすものであります。従つて乗降客も多いのでありまして、ぜひとも木下駅を拡張していただきたいというのであります。実際にわれわれこの駅で乗りおりしてみまして、当然拡張さるべきものだと一応考えます。これはいろいろの事情があつて遅れたものと考えるのでありまして、ぜひともすみやかに拡張していただきたい、これが請願の趣旨であります。以上三件につきまして、ぜひすみやかに実現するよう重ねてお願いいたします。
  36. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 ただいま御説明のございました中込、高崎両駅間に鉄道敷設の御請願でございますが、信越線の碓氷峠が、御承知のように急勾配で、アブト式の運転をいたしております。昨年たいへん世間を騒がしたような事故も出来いたしたのでございますが、この輸送力が、かような特殊な運転をいたしておりますために、限定されておりまして、信越線の増強が思うようにならぬということは、御説明の通りであろうかと思うのであります。しかしながらただいまのところ、この碓氷のかわりにいかなるルートをとるかということにつきましては、いろいろ研究がなされておりまして、そのルートも三、四にとどまらない状態でございます。いずれにいたしましても、非常に多額の資金を要しまする大工事となると思います。これはいずれかの時代には必ず行わなければならぬということは今日わかつておりますが、さしあたりは現在の信越線の整備を努めておりまして、ただいま御説明の中にありましたような、危険であるというようなことは絶対起きないように、十分方途を講じて行くつもりでございます。この比較ルートの問題につきましては、いろいろルートもございます。ただいま御請願の御説明がございましたルートも、いろいろ有利な点もございますが、一面地形上相当の勾配があり、あるいは長大な隧道を要するというような点もございまするので、これらの点につきましては、先ほども申し上げました通り、本国会におきましておそらく通過成立するものと期待されておりまする鉄道敷設法の一部改正によりまして、建設審議会というりつぱな調査審議する機関が設けられますので、そういうような機関におきまして十分御審議を願つて、その御決定を願つた上は、われわれはその御趣旨によつて実施実現に邁進いたしたい、かように考える次第でございます。  次に遠山口駅の件でございまするが、この遠山口の駅はただいまお話のありました通り、発電所工事のために線路の変更を余儀なくされまして、従つてこの遠山口の駅は、そのまま置いても意味がないというようなことになつたようでございまするので、国鉄といたしましても、決してこれを廃止するという意思はなかつたのでありまするが、ちようど地形的に隧道と橋梁とにまたがつてしまつたので、技術的に困難があつたようであります。しかしながら鉄道利用者に対しましては、御不便を少しでも軽くいたしたいということを考えまして、県道を設置していただきまして、信南バスを満島駅へ乗り入れるというような計画を立てて、関係の向きと協議をいたしておるのでありますが、ただいまの御説明によりまして存置の御要望が強いのでありますので、なおこの上とも何とか存置できないかということについて、国鉄関係者に研究させたいと存ずる次第であります。  次に木下駅の拡張の御請願でございますが、本駅は旧伊那電鉄の駅でございますために、設備があまり大きくなくて、従つて今日狭隘を告げて御迷惑をかけておることと存ずるのであります。できればかようなところはすべて拡張して、皆様の御不便を少くしなければならぬと思うのでありますが、問題は結局そういう方面に支出いたします工事予算等の情勢と考え合せますれば、今日非常に国鉄の資材値上りによりまして、国鉄工事予算がきゆうくつになつておりますので、まことに残念なことでございまするが、早急には御要望に沿いかねると思うのであります。しかしながらできるだけ御請願の御趣意に善処するように研究したいと考える次第であります。     —————————————
  37. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程二二一、大村空港設置に関する請願、政府より説明を求めます。
  38. 關谷勝利

    ○關谷政府委員 本請願の要旨は、目下政府は札幌、長崎間の新航空路開設につき、検討されている由であるが、長崎県大村市は、長崎市及び佐世保市へ自動車で一時間をもつて到達し得る地理的条件を備え、かつ旧海軍航空隊の施設を転用し得る条件を具備しているから、国内航空路開設に伴う空港を大村市に設置されたいというのでありますが、政府といたしましては、第一次計画は福岡までの線であります。将来長崎への航空路の開設に際しましては、現在の施設の状況から、大村飛行場の使用を予定しておる次第でございます。
  39. 坪内八郎

    坪内委員長代理 ちよつとお尋ねいたします。時期の見通しがありますか。
  40. 關谷勝利

    ○關谷政府委員 時期は目下のところ目当がつきかねますが、第二次計画には必ず入れたいというつもりであります。     —————————————
  41. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程二二二、滝ノ町に地震観測所設置請願、政府より説明を求めます。
  42. 川畑幸夫

    ○川畑説明員 御答弁いたします。請願の御趣旨につきましては、火山国たる日本の実情から見まして、また昭和新山は新しい火山といたしまして、まことにごもつとものことと存じます。気象台としましては、従来よりこの種の火山観測を実施したいとかねがね思つておりましたが、財政上実施に移せなかつたことを残念に思つておる次第でございます。火山観測によりまする利点は、災害の防止対策、産業の振興、地球物理学の発展等いろいろございますので、国会におきまして皆様方の御支援を得られまするならば、来年度に予算化いたしまして、本請願の御趣旨に沿うよう極力努力いたしたいと存じております。     —————————————
  43. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程第九一、第一三九、第一六〇、第一七〇、第一七五について、私が紹介議員でありますので説明いたします。  日程第九一の文書表番号第四九五号、すなわち本川内信号所一般取扱駅に昇格請願であります。請願者は長崎県西彼杵部長與村長吉村勇策外二名であります。紹介議員は私と岡西君でございますが、岡西君が不在でございますので、私が説明いたします。この請願の趣旨にも書いてありますように、長崎県西彼杵郡長與村本川内の信号所を、一般取扱駅に昇格してくれという意味の請願でありまして、先般来藪谷局長とも再三打合せをいたし、お願いをいたしておつたのでありますが、相当意見が進捗いたしまして、また門司鉄道監理局におきましても、相当その必要性を認めてくださいまして、それぞれ書類も本省の方に上申され、五月の十日過ぎになつたら、昇格の関係についての公文的な文書も発送されるということを承つておるのでありますが、その後この問題が解決いたしましたかどうか、その点をまずお尋ねいたしたいと存じます。  次に日程第一三九の文書表番号第二一二一号でございますが、この請願はびわに対する貨物運賃の割引の請願であります。請願者は長崎市西中町三十三番地長崎県茂木びわ販売農業協同組合連合会長峯恒市君であります。紹介議員の岡西君がおりませんが、これは私の地元で密接な関係がありますので、御紹介申し上げるとともに御説明いたしたいと思います。この請願は表題にも書いております通り、びわに対する貨物運賃割引であります。現在国鉄はあらゆる情勢から、むしろ運賃を値上げしようというやさきでございまして、たいへん問題になる請願じやないかと思うのでありますが、この請願につきましても、私再三藪谷局長にお願いいたしておるのでありますが、もともとこの長崎県のびわは、全国一の生産でありまして、月に千百車もびわの貨車が出るというふうに、非常に大きな輸送量を扱つておるわけでありますが、このびわの割引をぜひともしていただきたいというのは、びわの関係は、開闢以来いまだかつて割引をお願いしたことはないそうであります。昨年度は御承知のように、他の貨物については等級の変更をいたしたのでありますが、この長崎県のびわに関しては、まだ一度も願つたことはない、こういう関係でありますので、ぜひともこの際この割引をお願いしたい。そうしなければ生産者側も非常に価格が高くなつて、採算がとれない。また消費者も非常に高いものを食わなくちやならぬということになりますので、この請願の御趣旨をこの委員会で御採択くださいましたならば、その趣旨に基いて政府当局も御盡力願いたい、こういうことであります。しかも長崎県の茂木びわというのは、関係町村が十三箇町村もありまして、地元のびわ生産に対して非常に大きな影響がありますので、ぜひともこの際御考慮願いたい、こういう問題であります。  次に日程第一六〇、各種自動車安全装置取付に関する請願、文書表第七五号、請願者は長崎市立山町六十一番地袖崎勝君でありますが、この点につきましては先般佐竹部長よりもいろいろと御高配いただいた点でありますが、その点について御説明を願いたいと思います。  次に日程第一七〇、阿翁浦整備工事施行請願でありますが、請願者は北松浦郡鷹島村長木寺君外十七名でありますが、請願の趣旨にもありますように、ぜひともこの請願を御採択いただきまして実行に移していただきたい。特に阿翁浦港は佐賀県にも近接いたしておりますので、佐賀県方面も利用するし、さらにまた北九州あるいは長崎県の関係離島、すなわち対島、壱岐、五島といつたような方面の航海者の避難場所として適当な港であるのでありますが、そういう設備が非常に不完全であるという関係から、不便な港になつておるので、この際請願の趣旨に基いてぜひひとつ阿翁浦港に給水、給油、漁獲物の処理等の整備を施行されたいというのであります。  次に日程一七五、調川港を重要港湾指定してもらいたいという請願でありまして、調川町長松口密馬外三名の請願であり、紹介議員は私と西村久之君であります。これは先般指定を受けたものであろうと考えておりますが、説明だけでけつこうであります。  以上でございますが、どうぞ説明をお願いいたします。
  44. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 文書表番号四九五号、本川内信号所一般取扱駅に昇格請願についてただいま御説明がございましたが、まことにごもつともでありまして、皆さんの御不便も十分察せられますので、目下国鉄におきまして昇格の手続を進めております。近く御要望に沿い得るごとと存じます。  次に文書表番号二一二一号、びわに対する貨物運賃割引請願でございますが、ただいまの運賃は遠距離逓減が相当高い率で行われているのでございますが、長崎、東京間のようなきわめて長距離を運送されますと、いかに等級の低い貨物でも、相当運賃の御負担割合が大きくなるのは、やむを得ないことと存じております。びわはそのうちでも相当いたみやすいために、一軍当りの積載量も少いので、価格その他を考慮いたしまして、大体普通ならば四級のところが六級になつているのでございまして、等級等の関係から見ますと、これ以上の引下げは困難かと思うのでございますが、茂木びわの出荷量並びにその輸送上の特殊性に基きまして、特殊な運賃の操作ということにつきましては、当局としてよく研究いたしてみたいと存じております。
  45. 橋本正一

    橋本説明員 各種自動車安全装置取付に関する請願について御説明を申し上げます。自動車の車両検査は、保安確保の見地から、特に制動装置については十分愼重に検査をして行きたいと思います。この請願にございます発明は、その構想においては相当優秀でございまして、また全部が全部というわけではございませんが、ある場合の事故防止には相当効果があるものと認められるのでございますが、さらに改良すべき点もございまして、改良されたものが広く利用されることは好ましいことだというふうに存じております。しかし当局といたしましては、法令をもつてこのような特定の装置をとりつけを許可したり、あるいは不許可にしたりするということはしない建前をとつているのでございまして、自動車がある基準の車両検査に合格し得る構造及び性能を有していれば、使用してさしつかえございませんので、特に法令をもつてある特定の装置をとりつけさせることはしない建前をとつております。しかし使用して好もしいものであれば、当局といたしましても、機会あるごとに推薦その他の方法で広く普及するということはいたすつもりでございます。
  46. 黒田靜夫

    ○黒田政府委員 日程一七〇の阿翁浦整備工事施行請願でございますが、本港は小型船舶の避難港といたしましても、あるいはまた船舶給水、給油の補給港といたしましても必要な港と考えられておりますが、伊万里港に相当近接しておりますので、今後の避難港としての改修工事なりあるいは補給設備の整備につきましては、港の進展の状況を愼重調査いたしまして、両者の構成を決定いたしたいと思つております。なお本港につきましては、農林省と運輸省の間に二種の漁港に指定することが内定いたしておりますので、もし漁港に指定することが決定いたしました後には、農林省の漁港として整備いたされることと存じます。  次に一七五の調川港を重要港湾指定請願でございますが、この港は、伊万里湾沿岸航路の重要な地位を占めておることは十分認められておりますので、本年二月公有水面埋立法に基きます指定港湾として、指定されたような実情でございます。重要港湾としての指定に関しましては、今後本法の機能が相当発展いたしました後において、検討の結果、指定いたしたいと存じております。
  47. 坪内八郎

    坪内委員長代理 この際石井部長に鉄道関係でちよつとお尋ねいたしたいと思います。長崎急行に寝台車がないのでありますが、この前の請願のときも、その他機会あるごとに、長崎急行に寝台車をつけてくれということを強く要望いたしておつたのであります。長崎急行に必ずしも一等寝台をという要求はしていなかつたのでありますが、その後国内の情勢を見てみると、二等寝台ができておる。現に鹿児島急行などは一等寝台もつき、さらにまた二等寝台もついておるというような現状でありますが、なぜ長崎急行だけが寝台がつかないのかということが第一点、それからこういつたお願いをして、石井部長はどういう要領で、具体的にわれわれの意向を関係係官に伝えてくれておるのか、どういうふうにして進行させてくれておるのか、その点もあわせて参考までにお尋ねいたします。
  48. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 長崎線の急行の寝台車設置の件につきましては、かねがね坪内委員からお話がございまして、私もその都度国鉄の担当の、つまりはつきり申しますれば、営業局旅客課並びに輸送局旅客輸送課の責任者に御趣旨を十分伝えまして、そうして研究するようにしておるのでございます。今年二等寝台が相当新造されますので、これが運用につきましては、お説のように長距離の旅客列車につけることが第一ではないかと考えておるのでございます。ただ御承知のように長距離列車となりますと、編成組数が非常にたくさんとなりますので、それだけの車両がそろつたときでないと実施できないという難点はあるのでございます。御要望の長崎線の寝台の設置につきましては、今年中に十分実現するという気持で、関係方面を督励いたしておりますが、たいへん申訳ないと思いますが、もうしばらく御猶予をお願いいたしたいと思います。
  49. 坪内八郎

    坪内委員長代理 簡単にもう一点お伺いいたしますが、鹿児島急行をわれわれはよく利用するのでありますが、鹿児島急行の二等寝台はあまり利用者がなくて、一等寝台のみ使つておるのであります。あの鹿児島急行の利用者のない二等寝台を、ただちに長崎急行の方に振り向けるというような操作は、できないものでしようか。
  50. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 ただいまの御指摘でございますが、これは平素御利用になつておる坪内委員よく御承知で、決して間違いない状況であろうと存じます。私どもは具体的な利用状況まで精密に存じておりませんが、さつそくその点を十分調査いたしまして、もしお話のような筋でございますならば、できるだけ御要望に沿つて、各列車に均等に寝台が割当てられるように指示いたしてみたいと思います。
  51. 柄澤登志子

    ○柄澤委員 今日の公報を拝見いたしますと、戦時中政府が買収した鉄道の譲渡に関する法律案が議題となつておりますが、御承知のように野党もあまり出席いたしておりませんし、昨日の連合審査の席上で、月曜日にすることが確定しておつたと記憶いたしておりますので、これは明白といたしまして、今日は請願のみで散会するのが妥当だと考えますが、委員長のお考えはいかがでございましようか。
  52. 坪内八郎

    坪内委員長代理 さようとりはからいます。     —————————————
  53. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程第一ないし第一六、第一八ないし第四一、第四四ないし第七〇は、鉄道敷設等の関係でありますので、一括議題といたします。政府の説明を求めます。
  54. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 鉄道新線建設につきましては、両院の御要望もございますし、また地元から熱心な御要請もあります。またわが国の国情から見まして、資源開発と人口対策上、設置の必要は特に痛感されて参つたのでありますが、ただいままで諸種の事情でこれが着手ができなかつたのでございます。今後日本の経済の発展、政治情勢の変化に伴いまして、新線の建設もできるだけ着手いたして参りたいと存じておりますが、ただ資金関係におきまして、おそらく一定の制約を受けざるを得ないのは、やむを得ないかと思います。さような次第でございますので、いずれを先に着手をし、いずれの線から実施するか、あるいは資金関係についていかなる方法を講ずるかという点につきまして、各界の御意見を拝聴いたしまして、十分公平、妥当に、また公正にやつて参りたいと存じておりましたところ、今国会におきまして、議員御提案によつて鉄道敷設法の一部が改正され、戰前の鉄道会議に匹敵する、あるいはそれよりもはるかに民主的にしてかつ権威のある鉄道建設審議会の設置の法案が、今国会を通過することと期待いたしております。通過の上はさつそく、その審議会の委員の御委嘱、会議の開催等の手続をいたしまして、その御審議によつて十分研究し、そうして実施の方向に進んで参りたいと存じます。  各件名に関します御説明は省略さしていただきまして、総括的な説明で御了承願います。     —————————————
  55. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程第七一ないし第七四は電化関係でありますので、一括議題とし、政府の説明を求めます。
  56. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 電化工事の促進につきましても、諸種の関係で一時中止したのでございます。これまた本委員会におきます強い御要望もございました。私どもといたしましても、日本の自立経済発展のために、動力資源の有効な利用という点から見ますと、ぜひ電化は進めて参らなければならぬと思います。本年度の予算におきましては、高崎線及び東海道線の浜松米原間の予算の御決定を願つたのでありますが、その後資材の値上り等によりまして、非常に工事の進捗が苦しくなつて参るような見通しでありますので、できるだけひとつ今後補正予算等につきまして、工事費の財源の御追加を御承認願いまして、電化工事は、本年度の当初に予定されております以上に進捗させたいと存じまして、今後関係の各省とも強力に協議して参りたいと存じております。なお本年に引続きまして、毎年ともさような考え方で電化の進捗に当りたいと考えている次第でございます。御了承を願いたいのであります。     —————————————
  57. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程第八五ないし九〇、九四、九六、九七、九九ないし一〇七、一〇九ないし一三、停車場でありますので、一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  58. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 停車場の新設あるいは昇格請願につきましては、一時これもいろいろな事情により進捗いたしません場合もございました。今日におきましては、さような画一的な取扱い方をいたしませんで、できるだけ諸般の事情を検討させていただき、あるいはまたその設置の条件、つまり工事費を御負担願えるとか、その他の点等につきましていろいろ御相談申し上げまして、できるだけ地元の御要望に沿うようにいたして参りたいと存じております。  ただしかしながら、ただいま一括御提案になりました中の日程一〇七の八幡山駅の移転の問題でありますが、これだけは特殊事情があるので、ひとつ委員に御説明申し上げたいと思います。この八幡山駅は、国鉄ではございませんで、私鉄の京王帝都電車の駅でございます。これが付近の上北沢駅の移転によりまして、駅間の距離が非常に短かくなりました関係で、八幡山駅の移転を会社側で計画しておるようであります。これに関しましては、本請願反対の陳情もあるのでありまして、この八幡山駅を現在の位置より移転するという方に賛成の意見もございます。当局といたしましては、各般の事情をよく調査いたしまして、会社より申請がありましたならば、調査に基きましてそれに適切な指示をいたしたいと思つておるのでございまして、必ずしもこの請願の趣旨に沿い得ると申し上げかねる点を、御了承願いたいと思うのであります。その他の御請願につきましては、経済事情その他国鉄の経営事情等を勘案いたしまして、善処いたしたいと思います。     —————————————
  59. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程第四ないし一二四は列車関係でありますので、これまた一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  60. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 列車のサービス改善に関する請願でございますが、これにつきましては、もちろん国鉄といたしましても経費の許す限り優秀な列車、あるいは御便宜のよい列車を増発いたしまして、御要望に沿いたいと思つております。何分にも今日予算上あるいは経営上、その他資材の値上り等によりまして制約を受けておりますので、逐次改善いたしまして御要望に沿いたい、かように考えておりますので、しばらく御猶予をいただきたいのであります。
  61. 坪内八郎

    坪内委員長代理 この列車のサービス関係で、一言要望いたしておきます。これは三月の月だつたと思いますが、はなはだしきに至つては長崎行急行などは、東京から長崎まで水が一滴も出なかつたということがあつたのであります。サービスの中でも特にこれから夏を迎えて、車掌のちよつとした注意によつて、そういうことは完全に行えると思いますので、将来ああいうことのないように、また私今度五月七日に上京して来たのですが、そのときも一時間ばかり汽車が走つたら、あとは水が出ないというようなことがありましたので、ぜひともひとつ将来はそういうことを指導していただいて、こういうことのないように善処していただきたいと考えております。要望でございますので説明はいりません。     —————————————
  62. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程第一二六ないし第一三二に監理局設置関係でありますので、一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  63. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 監理局の設置につきましては、先ほど青森鉄道監理局設置の件につきまして、政務次官より詳細御答弁がありましたので、御了承を願いたいと思います。     —————————————
  64. 坪内八郎

    坪内委員長代理 日程一三三ないし一三八及び一四〇は運賃関係でありますので、一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  65. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 運賃につきましては、先ほど委員長よりお話がありましたように、今日では鉄道運賃の引上げをお願いしなければならないような情勢が迫つておるのでございます。もちろん運賃を引上げますことは、旅客及び荷主各位に対して御負担を増すことであろうと存じております。なるべく経営の合理化その他各般の措置を講じて、値上げ率を最小限度にとどめるように努力いたさなければならぬことは当然のことであると思います。しかしながらそれと別に、運賃のいろいろな御負担におきまして、アンバランスである、均衡がとれないという点から、いろいろな御注意もあり、また御注文もあるようでございます。これらの点につきましては、よく実情を調査いたしまして、できるだけそういうことのないように十分研究いたして行きたい思います。     —————————————
  66. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程一四一ないし一五二、一五四、一五五は路線関係でありますので、一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  67. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 線路の変更、あるいは墜道改修工事、あるいは勾配改良等のいろいろの御請願でございますが、これらにつきましては、一部は新線に関係する分もございますけれども、また一部につきましては輸送力の増強のための工事などでございますが、これらの点につきましてはいずれもごもつともな御請願でございますが、要は工事費等、工事の施工順位の問題であろうかと存じます。予算執行並びに予算編成にあたりましては、十分御趣旨のあるところも考慮いたしまして、善処いたしたいと思います。  それから日程一五五の地下鉄新線設計変更に関する御請願、これは国鉄の問題としてでなく、目下本国会におきまして休会前に御審議を願いました高速度営団の神田、池袋間の新設工事につきまする設計問題でございます。この点につきましては、当時本委員会におきましても愼重御調査、御研究になつた上で議決に相なつたものと存じておりますので、御了承願いたいと思います。     —————————————
  68. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程一六一ないし一六九は自動車営業関係でありますので、一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  69. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 国営バス運輸開始請願でございますが、国営事業におきましては、戰前の路線につきましてはこれが整備増強をはかるという観点から、ただいまできるだけすみやかに実施いたすように努力しております。まつたく新しい線路につきましては、既存の運輸業者との間に十分隔意なき御連絡をとりまして、いたずらなる民業圧迫というそしりを招かないように留意いたしておりますが、関係地元におきまして非常に御熱心に御請願のある点もございますので、この点の了解を十分つけることにいたして、できるだけ御要望に沿いたいと存じております。     —————————————
  70. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程第一七一、一七二、一七四、一七六、一七七、一七九ないし一八八、一九〇、一九二ないし一九六は港湾関係でありますので、一括議題といたします。政府より説明を求めます。
  71. 黒田靜夫

    ○黒田政府委員 請願の趣旨が、それぞれの港によつていずれも異なつておりますので、ここにごく簡単に御答弁申し上げたいと存じます。  一七一は芦尾災害復旧費国庫補助請願でありまして、本港における災害の復旧につきましては、二十六年度当初予算において早急に復旧を要する問題について、予算の計上ができております。  次に一七二の雄勝港を避難港に編入請願でございますが、この港は天然の良港でございまして、地域的条件にも恵まれている港湾でありますが、避難港の選定に関しましては、さらに近接港湾との関係なども十分検討の上、研究いたしたいと存じております。  次に一七四の稚内港埋立及び修築工事促進請願でございますが、この請願の趣旨に沿うように、昭和二十六年度千二百二十万円をもつて、防波堤埋立、浚渫工事等を施行することと相なつております。  次に一七六、八木港を避難港に指定並びに防波堤延長等の請願でございますが、本港の整備につきましては、三陸沿岸におきまする小型船舶の避難港的性格を持つておりますので、まず防波堤延長することといたしまして、二十六年度は防波堤を実施する予定になつておりますが、避難港の指定につきましては、今後十分調査検討の上善処したいと考えております。  次に興津港を避難港に指定請願でございますが、これも天然の良港でございますし、立地条件も相当よい港湾でありますが、避難港の選定に関しましては近接港湾等の配置なども検討の上、十分研究いたしたいと考えております。  次に一七九の志布志港を重要港湾編入請願でございますが、志布志港は現在指定港湾でございます。この重要港湾選定に関しましては、さらに入港船舶や貨物の量、あるいは背後地における生産等の関係、水陸連絡の関係等を十分検討の上決定いたしたいと存じております。  次に一八〇の脇本港修築に関する請願でございますが、本港はまだ指定港湾になつておりませんので、当局といたしましても実情を今後十分調査いたしまして、地方公共団体等とも連絡の上、検討善処いたしたいと考えております。  次に一八一の有家港災害復旧工事費国庫負担金交付に関する請願でございますが、本港につきましては昭和二十六年度において残工事を完了すべく、予算を計上いたしたいと考えております。  次に一八二、武豊港を重要港湾復活請願でございますが、本港につきましては港勢も相当発展いたしておりますし、こういう点を十分考慮いたしまして、重要港湾に追加指定すべく努力中でございます。  一八三の広尾港改修工事施行請願でございますが、本港は釧路、室蘭の間におきまする避難港として重要な使命を有する港湾でありまして、昭和二十六年度におきましては港湾関係公共事業費を六百万円計上いたしまして、各地の浚渫と防波堤の蒿上げを計画いたしております。  次に一八四、下田改修工事施行請願でございますが、請願の御趣旨に沿いまして、二十六年度におきましては物揚場、護岸の一部を施工することと相なつております。  次に一八五、伊東改修工事施行請願でございますが、本港も請願の御趣旨の通り、二十六年度におきましては導流堤の新設と防波堤並びに各地浚渫の災害復旧工事を施行いたすこととなつております。  次に一八六、阿萬港改修並びに避難港に指定請願でございますが、この港は請願の趣旨から商港として考えるのが適当ではないかと存じますが、避難港の指定につきましては、商港を整備することによつて避難船を収容できるものでありまして、指定港湾に編入の後、十分調査研究いたしたいと考えております。  次に一八七、大川港改修工事施行請願でございますが、本港は昭和二十六年三月に運輸省と農林省との間に内協議がととのいまして、第一次指定漁港に編入いたされましたので、今後は農林省指定の漁港として改修工事を施行することと相なります。  次に一八八の船舶港拡張工事施行請願でございますが、本港の実情に徴しまして、十分検討調査いたしたいと存じております。  次に一九〇、鬼脇港に第二防波堤築設の請願でありますが、本港は請願の趣旨にありますように、離島連絡あるいは漁業適地として重要な港湾でありますが、二十六年度の事業が相当きゆうくつな関係でありますので、今後愼重調査の上、財政の許す範囲において善処いたしたいと考えております。  次に一九二、天塩港に河口右岸導水堤築設の請願でありますが、本港は北海道の北部の木材積出港並びに漁港として発展すべき性格を有する港湾でありまして、請願趣旨のごとく、天塩町背後の開拓事業の進捗と、沖合いの荷揚げ増加等によりまして、港湾改修を慰めております。今後潮流の状況も十分調査の上、改修計画を立てたいと考えております。  日程第一九四、一九五、一九六は、いずれも港湾法の一部改正に関する請願でありますが、その請願の趣旨に当局としても賛成でありまして、早急改正されることを希望しておる次第であります。  日程第一九三は大村湾、有明海間に運河開設請願でございます。これは両湾の間は相当狭窄部がありまして、運河を開設することが可能であるか、あるいは技術的に相当困難であるかということを、いまだ現地について十分調査もいたしておりませんので、今後の両湾における舟運の発展状況によりまして、開鑿すべきかしないかということを技術的に十分調査の上、御答弁いたしたいと考えております。
  72. 坪内八郎

    坪内委員長代理 私より黒田港湾局長に、避難港の関係に関連してお伺いいたします。長崎県の西彼杵郡脇岬村に脇岬避難港というのがありまして、これは国会並びに政府当局の非常に積極的な御協力によつて、着々今避難港が竣工しつつあるものでありますが、この脇岬港は私の出身地で、私は脇岬で生れたのでありますが、この経過状況が今日どういうふうになつておるかということと、今日の資材その他の経済的変動によつて、これが予算年度内に完全に実施されるものであるかどうか、その点がわかつておればひとつ参考までにお伺いします。
  73. 黒田靜夫

    ○黒田政府委員 脇岬港は昨年避難港に指定されまして、その指定された十九港の避難港のうち、五港について避難港としての整備工事をいたしておるのでありますが、脇岬もそのうちの一つでありまして、避難港としての重要性を認めまして、二十六年度におきましても引続き工事予算三千六百万円をもつて、防波堤を施工中であります。当局といたしましては、かくのごとき整備工事はなるべく急速完成して、次の避難港の修築に移りたいのでありますが、財政上の都合等もありまして、今後数年かかる予定でございますが、今後港湾改修費のわくの増額に一層努力をいたしまして、できるだけ早くこれが完成を期したいと存じます。
  74. 坪内八郎

    坪内委員長代理 大体のお見通しはつきませんか。
  75. 黒田靜夫

    ○黒田政府委員 この調子ではあと三年ぐらいかと存じますが、その中途において、一部利用可能になります。
  76. 石井昭正

    ○石井(昭)政府委員 先ほど一括御説明申し上げましたうちで、日程第一五四、桜木町事件関係国鉄職員の身分に関する請願につきまして御説明を落しましたので、この際させていただきたいと存じます。この御請願の趣旨は、桜木町事件で責任者として被疑者となつております職員が、起訴された場合に休職扱いにするようであるが、そういうことのないようにしてもらいたいという御請願のようであります。本事件は非常に社会的な衝動を與えた事件でありまして、責任者の処置につきましては愼重に考慮いたしておるのでございますが、まだ検事局の起訴の決定もありませんので、そのあかつきにおいて愼重に考慮いたしたいと思つております。従来の取扱いから見ますると、大体業務上の過失の事件につきましては、その事柄が非常にはつきりいたしております場合は、休職にいたしております。はたしてどうであろうかと思われるようなときには、休職にいたしておらぬ場合もございますが、しかし本件は社会的に非常に大きな問題でありますので、その点もあわせ考えて決定いたさなければならぬと考えております。     —————————————
  77. 坪内八郎

    坪内委員長代理 次に日程一九九、二一二ないし二一四海運関係でありますので、一括議題といたします。これより説明を求めます。
  78. 國安誠一

    國安政府委員 最初に請願文書表番号第八八三号の根占、指宿航路命令航路指定してもらいたいという請願でありますが、請願の趣旨は省略さしていただきまして、答弁要旨を申し上げます。根占と指宿航路の国庫補助航路指定につきましては、定期航路はすべて予算で示されておりますので、予算関係からは割にきゆうくつな点もございますので、その点を十分考慮いたしまして、現地事情を調査の上、予算関係ともにらみ合せて考慮いたしたいと考えております。  次に請願文書表番号第一八〇号の稚内より利尻、礼文両島国営連絡船開通の請願でございます。請願の趣旨は、この間の定期線を国営にしてもらいたいということにあるようでございますが、ただいまのところ、まだこれを国営にする計画はないのでございます。また逆に、この間に現在定期線を経営いたしておりますところの稚内利礼運輸株式会社が、ただいま船腹の増強について計画を持つておりまして、これを具体的に申し上げますと、百八十総トンの優秀船の建造計画になつておりますので、これによつて一層サービスの向上に努力さして行くようにしたいと考えております。さらに請願の中に運賃が高いという点がございますけれども、この点につきましては、運賃は全国的に一様に一定の原価基準からはじいて認可をいたしておりますので、特にここだけが高いということはないと考えておりますが、なおその点について現地の事情を十分調査いたしまして、もしそういうことがございますれば、この点は十分是正いたしたいと考えております。  それから請願文書表番号第六三八号の下関を基点とする関釜航路に関する請願でございますが、これは戦前あるいは戦争中は関釜連絡航路というものがございましたが、これが再開されますれば、当然これは下関が基点となつて運営されると考えます。しかしただいまのところでは、まだその時期に至つておりませんので、そのときになつてから考慮いたしたいと考えます。  次は請願文書表番号第二八六号の離島航路に対する国庫補助増額請願でございますが、本件は長崎県から出ておりますが、請願の趣旨は離島航路に対して、もう少し国庫補助を増額してサービスの改善に努めてくれということでございます。この点については、政府としても年々十分この点を考慮いたしまして、できるだけの補助金をとるように努力しておりますが、ただいままでのところによりますと、昭和二十四年度航路補助金として二千万円を計上しております。昭和二十五年度は三千万円に増額いたしまして、さらに二十六年度は三千三百万円の予算を計上してございます。なおその中で長崎県下の離島航路の補助金としては、昭和二十四年度は四百万円、昭和二十五年度の上半期において三百三十九万円、下中期も同様の金額を計上しておりますので、年々その点は増額いたしていることについては御了承願いたいと思いますが、なお将来とも政府としては十分努力を続けるつもりであります。
  79. 坪内八郎

    坪内委員長代理 私から補助金関係についてお尋ねいたします。御承知のように長崎県は全国で離島航路が一番多いのでありますが、予算関係についても、そういつた関係で政府の方でそういう点を考慮されて取扱つておられるでありましようか、その点をお尋ねをいたします。
  80. 國安誠一

    國安政府委員 補助金の点につきましては、もちろんそういつた離島関係の公益上どうしてもなくてはならないものに、優先的に補助金を與えることになつておりますので、この点は十分考慮することになつております。
  81. 坪内八郎

    坪内委員長代理 本委員会に付託になりました請願全部について、一応の趣旨説明及び政府当局の意見の聴取は終りましたので、これらの請願について採否を決定いたしたいと存じます。  日程第一ないし第一〇六、第一〇八ないし第一五三、第一五五、第一六〇ないし第一九三、第一九七ないし第二一五、第二二〇ないし第二二二を議院の会議に付し、採決の上内閣に送付すべきものと議決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  82. 坪内八郎

    坪内委員長代理 御異議なしと認め、さよう決します。  なお報告書については、委員長に御一任を願います。     —————————————
  83. 坪内八郎

    坪内委員長代理 本委員会に付託になりました陳情書は、本日の日程に掲げてあります通り六十一件であります。その内容はすでに各位の御手元に配付になつております文書表で御承知の通り、鉄道敷設関係、自動車関係、電化関係、港湾関係等で、本委員会において審査した法律案、国政調査事件及び請願の審査過程において愼重に審査をいたしましたところと一致する点が多いのであります。従いまして本委員会といたしましては日程第一ないし、第四、第六ないし第二六、第三〇ないし第四四、第四六ないし第五一四、第五六ないし第六一、これらの陳情書の意のあるところを十分に了解し、今後ともわが国運輸交通の発達、改善に努力いたしたいと存じます。     —————————————
  84. 坪内八郎

    坪内委員長代理 なおこの際お諮りいたします。会期も近く終了になりますので、本委員会といたしましては、閉会中も適時委員会を開いて、国政に関する調査を進めて参りたいと思いますので、国会法第四十七条第二項により、審査しようとする事件について特に議院の議決によつて付託されなければなりません。従つてこの機会に、   一、国鉄の経営合理化に関する事項   一、鉄道の建設並びに電化に関する   事項   一、船舶(機帆船を含む)の運航体制   に関する事項   一、港湾の運営並びに修築に関する   事項   一、海上保安に関する事項   一、観光に関する事項   一、空運事業に関する事項  以上の事項について議長まで申し出ることといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
  85. 坪内八郎

    坪内委員長代理 それではさよう決します。  なお付託されております法案中、もし審議未了になりますものが出て来た場合には、その法案も閉会中審査を申し出たいと存じますので御了承願います。  ただいま議長に申し出ることにいたしました閉会中の審査事項が、院議によりまして本委員会に付託になりましたならば、調査の方法の一つといたしまして、現地について実情を詳細に調査する必要も当然起ると思いますが、委員を派遣するには議長の承認を必要とするので、委員派遣の承認要求をいたしたいと思います。その手続、派遣委員の選定、日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  86. 坪内八郎

    坪内委員長代理 それではさよう決定いたします。  本日はこれをもつて散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後三時四十七分散会