○
説明員(安田善一郎君) それでは局長のお話もありましたので、私から統計
調査部
関係の来
年度予算の御
説明を申上げます。統計
調査部の二十六
年度の
一般会計予算につきましては、私共の意向も御了承下さいまして、岡田委員長初め特に
農林委員会の諾先生、安楽城専門員その他の諾先生に非常に御盡力を願いまして有難うございました。お礼に上りましたが、この前は
委員会開催中でもありましたし、その後完全に解決がついておらない点がありまして、それが済んだらと思いまして今日に
なつておりますのを御了承お願いしたいと思います。
先ず
金額を先に申上げますと、今
年度におきましては二十四億四千五百七十八万五千円でありましたものを、
説明書の本
年度分を、総計に落しましたのですが、内訳は全部載
つておりますが、それを総計いたしますと二十四億四千五百七十八万五千円であります。二十六
年度分の一応計上されてありますものだけを最上げますと、二十二億三千七百九十四万二千円と相成るわけでありまして、二十五年に比しまして目下の計上予定額は二億七百八十四万三千四百円
減少と
なつておるのであります。その内訳を申上げますと、二十五
年度におきましても二十六
年度におきましても、大きな分類といたしましては、第一が農作物
調査に要する
経費でありまして、第二には、その次の頁にありますが、農家経済
調査を加えました農林
関係の経済
調査の
経費が第二であります。第三としましては農業と林業
関係の生産高
調査、経済
調査以外の基本
調査でありまして、
農産物以外の生産量の
調査等も含んでおるのであります。第四としましては、
水産関係の、丁度農林統計に当るものでありますが、漁業の基本
調査、海面漁業の生産高の
調査その他いろいろな基礎
調査であります。経済
調査は、
水産でありましても農林経済
調査のほうに入
つておるのであります。その次は図書館の
経費でありまして、これは
ちよつと別なものであります。その合計か申上げましたように二十二億三千七百九十四万二千円であります。その中に、
調査の性質としまして
予算は極く單純でありまして
人件費が
割合に多く、その事務費の
割合が多いのであります。その他は
調査に伴いまする人夫、
調査上の人夫と旅費、
調査員の手当、その他はそういう集計費とか何とか、それからサンプル
調査等いたします場合には実測、或いはそれに影響を受けた農家、漁家の補償のようなものの
経費であります。特に諸先生方にお願いいたしまして特別の御盡力をお願いいたしましたのは、申すまでもなく人がなしには
調査ができない、人の点が第一でございましたが、今
年度におきましては総体で、中央の統計
調査部と四十九の地方の統計
調査事務所を通じまして
予算の定員が一万六千四百四十二人でございましたが、第一次の査定で九千六百五人に査定されましたものの復活
要求でございます。その結果各方面の御協力を頂事まして、一応現在よりは千五百人だけ、本省で二十人、現在の本省五百人のうち二十人、現在地方事務所で一万五千九百四十二人ありますうち千四百八十人、合計千五百人だけの定員の削減を見るに止ま
つておる点でございます。この人数の削減は、今
年度の全
職員が、
先ほど申上げましたように、一万六千四百四十二人中、
農産物調査だけで、
仕事が大き
いものでありますから、大部分を占めまして、一万五千八百九十六人を占めておりますが、そのうち千五百人を減らすことに一応
なつておるのでございます。これにつきましては尚農林大臣が……その後大臣の御見解に従いまして、今の査定の内定に満足しないで、専任の非常勤
職員をこれに代えるべくまだ今後折衝するど
言つておられまして、一応閣議その他では内定いたしておりますが、
予算全体がシヤウプさんの勧告とか、ドツジさんの来訪とかに伴
つて、或る程度調整をしなければならん際に会うかも知れませんので、その際に交渉すると
言つておられますので、今日以前にも当
委員会にお糺且つ御報告に上がることができなか
つたのであります。まだその時期にありませんが見通しは困難のようであります。
それからあとで内訳を御
説明しますのでありますが、農作物
調査に必要な
経費の中で、
推定実牧高の
調査が今
年度約八千七百万円あるのでありますが、そのうちの約二千七百万円だけ今では内定を見ておるのでありまして、六千万円の不足を生じておるのであります。これは今
年度においては部別と、又は米において町村別の
調査をしまして、町村別の
調査までしようという
予算でありますのに、実收高については現
段階だけの県別
調査をすればいいという査定のままに
なつておりまして、その差が六千万円でございます。これも
先ほど申上げました千五百人の人間の削減にはまだ紐をつけてあると同様の意味におきまして、必要なる食糧
制度その他一応必要な
調査までやるので、この六千万円だけは尚復活
要求をする。そうして
大蔵省も事実上或る程度了解を得たのでありますが、
予算を締めくくります際に、政府部内で締めくくりまして提出した際に、財源がないということで、これも今後最終編成をいたします場合において、
予算の
数字を全般的に動かす際に考慮しようということに
なつておりまして、今日停頓
状態にありますので、紐付きに
なつておるのであります。それ以外のものにつきましてはここに書いてあるので、
農林省としては、一応来
年度の政府内部の
予算は編成案を作りまして国会の諸先生の御審議を頂くというふうになるかと想像するのであります。
農作物
調査の
経費、これは二枚目でありますが、内訳を申上げますと、農業改良局とありますのは、本省の分でありまして、あとのほうはもろもろの
調査をする統計
調査事務所の分が出て参るのであります。第一が農作物を
調査する米、麦、甘藷、馬鈴薯、大豆その他の主要食糧農作物から
雑穀類菜種、蚕豆、豌豆その他のマイナー・クロツプと
言つておりますが、少量生産物の農作物をすべて
調査するものでありまして、面積
調査と收量の
調査とを中心にいたしまして、面積のほうにつきましては実測を加え、收量のほうにつきましては粒の数、粒数或いは粒の重さ、選粒重と言います。或いは一升の收量というようなものの粒の重さを以てそれから予想收穫高を立てまして、又坪刈を行いまして実收高の
調査を行いまして、その外にそれ以前の予想收穫高及び
推定実收高以前の成育状率の作況概況と、予想收穫高以後或いは作付以後において被害がどのくらいあるかの被害
調査とを加えまして、その外の科学的な参考
資料としまして気象感応試験、作況試験、或いは
土地の地方
調査をいたしまして、その総体を以て作物
調査と称しておるのであります。最終的にはその
土地の生産高の
調査が出るのであります。その第一の
人件費は、
先ほど申上げましたように、本
年度より千五百人のうち、本省二十人分減りましたので減があります。あとは政府部内で統一してありまする人間に伴う
費用の同一單価によるものであります。第二は作況
決定審議会
制度がございまして、サンプル少数理論主義に基いた
推定を行うものでありますが、この
調査は専門家だけの
決定審議会の
段階がありまして、そこで県の審議会と中央の審議会と二度審議をするのであります。本省の分は中央の審議会でありまして、その
費用が本省では若干増に
なつております。これはあとで申述べますが、予想收穫高は従来一回でありましたものを二回予想を立てるためであります。第三番目の耕地面積
調査は、收童の一番基本の作付面積についてその基礎でありまする耕地面積を田畑について調べるものでありまして、本省の
経費としましては本
年度より一千万円減に
なつておりますが、これは本
年度通りに各町村十六標本單位区を取りまして、各單位区十二筆を調べ調資するということに
なつておりますけれども、用紙類その他節約を
要求されて、それだけの減に
なつておるのであります。一標本單位区というのは、全国の耕地を約二町歩單位で全部区切りましたもののことであります。その
一つ一つを標本單位区というのであります。四の予想收穫高
調査は、これは増に
なつておりますが、来年政府におきましては
米麦の
供出制度を、牧穫が確実になりましたあとで、普通に言う
事後割当制で
供出制度をとろうといたしておりますことが
一つと、その
事後割当も昔の
事後割当でなしに、事前
割当制の
供出上の弊害を除いたような意味の
事後割当制にしたいと
思つておるのでありますが、
事後割当制にしますと、事前
割当の時よりは
割当の基礎を固めて
割当をいたす時期が、本
年度以前の事前
割当の時期より或いはその補正の時期より変更するほうが適当と認められるのでありまして、それに応じまして第一回と第二回の予想收穫高とする、一回だけの予想をしておるのを変更したい。こういう意味で一回が二回になりますので
経費が殖えておるのであります。その調べ方につきましては、
大蔵省の第一次沓定では、これを現
段階推定の下に査定して参りましたが、知事さんとか農調委員とか、地方の
農業関係者の御意見に従いまして、従来
通り一県当り二百点の作況
調査圃を設けまして、そうして従来
通りの町村別
資料で
数字が出るようにいたすことに
なつております。それが二面になりますので殖えるのであります。比較的よく
なつたが、私共の
調査はまだ欠陷を持
つております。来年は比較的よく
なつてから三年目でありますので、本年
通りの
調査を続ければ
市町村別
調査ができると
考えておるのであります。五番目の
推定実收高
調査は芳干城少いたしております。これは本省の分だけであります。これは
先ほど申しましたように、予想收穫高ばかりでなしに、実收高も町村別
資料が要ると
考えておりますのに、一応まだこの査定案では、人員と予想收穫高と面積
調査とが、町村別
調査をすることに当初の査定を復活したのに反しまして、実收だけは復活せずに県單位で標本單位区を少くして
調査するようにできておるので、
減つて参るのであります。被害
調査につきましては千九百万円ばかり本省では減でありますが、これは昨年から試験
施設を本省直営で九ブロツクに設けまして、減收尺度を作りまして、従来の試験場ではできなか
つた專門的
調査をして作物
調査と被害対策と農業
共済制度に利用しようとするものでありしましたが、その中の試験
設備が本
年度が初度
設備でありまして、これがなくなりますから、これに伴
つて減
つたのでありまして、更に
施設を拡充するのでなければ当然減る分が減
つたのであります。それ以外の被害は本年
通りという
考えであります。七の気象感応試験、作況試験は、気象だけが変れば、肥料その他の生産條件が同じなら本
年度と来
年度とはどう差があるかということを調べる理想的
調査試験と言うべきでありまして、気象の影響で作物收量の
関係を明らかにするのでありますが、前
年度予算がありませんでしたのが若干殖えたのであります。地方
調査は、全農家の二十分の一を出しまして地方を調べることに
なつておるのであります。本
年度もあ
つたのでありますが、本格的にやりますと大
調査になりまして、地方のうち土壌の性質を標本的に調べて置く
費用しか本
年度でもありません。更にこれを郡別に調べることを県別に移し直すと、二十五年が、二十六年のように減るように
なつておるのであります。
二十五年のまま続けるとしましても、それほどの大
調査はできな
いものの本省費の分でありますが、それを五十九の地方事務所の分について見ますというと、これが
予算のむしろ大部分の実態でありますが、
先ほど申上げましたのが、本省分に応じまして地方事務所の分でありますが、
人件費と事務費に分れておるその内訳が下のようであります。それにつきましては只今申上げましたことに照応しまして、一は千四百八十名の人員の減。事務所の庁舎は本年
通り。作況報告審議会の手当を少し節約してくれという若干の減。耕地面積
調査は、そのうちの面積
調査をする人夫賃の一人当りの能率を上げてくれという事務的な削減でありましたが、予想收穫高は二回やりますので、それだけ約倍近く殖えておる。
推定実收高、今年が町村單位の
調査でありますのに対して、これは県軍位で紐付きということであります。被害
調査は地方の
施設としましては本年
通り。気象感応の
調査も本年
通り。地方
調査は、
先ほど申上げましたような郡別
調査を県別に移してくれという、これも実收高と同様に少し楽な
調査にしようということであります。
調査員手当も本年
通り。これによりまして若し予想收穫高が六千万円ぐらい復活しますれば、物価の騰貴が異常でない限りは本
年度同様の
改善された
調査が来年行われまして、各方面の要望に相当に近い
市町村別生産高、面積
調査ができる見込であります。本
年度夏作は丁度今や
つておりますが、面積と收量につきましてはすでに本省から一定基準を出しまして、
市町村別
調査を開始して今作業中であります。
その次は経済
調査でありますが、五十六でありますが、経済
調査は、農家経済
調査と
経営調査と
生産費調査と物価
賃金調査と、漁家経済
調査に分れるのでありますが、農林経済
調査に伴いまする人員は、た
つた三十二名と従来から
なつておるようでありまして、農作物
調査は一年を通じて相当忙しいのでありますが、その中の比較的ひまな
事業を捉へまして人をさきまして、農作物
調査の人を経済
調査に兼務せしめる黙契の下に人が
減つておりまして七百人前後の人がこれに携
つております。千人では必ずしもありません。そのうちの経済
調査につきまして、五十六は本省分でありますが、従来
通りの
調査規模と
調査戸数でやりますけれども、集計費と用紙費を減らしてくれということの事務的な査定を受けてそれだけ
減つておるのであります。あとは変更ございません。
経営調査といたしましては、全国で五百戸従来
通りや
つて貰いたり、用紙費その他の事務費の節滅を図
つて貰いたいということであります。
農産物生産費調査一費も米三千百戸、麦その他の農作物を入れまして、畜産物まで入れて六千六百戸の
調査でありますが、従来
通りで行くわけであります。物価
賃金調査は、農村におきまする庭先
価格の農家の販売費、購買費、マル公の外にも自由
価格、闇
価格というものと農業に関する貸金
調査をいたしておるのでありますが、一般物価は三百九ケ町村、特別の大規模
調査を百五十町村、
賃金が百五十戸。それから年二期に特別に詳しくや
つておるのであります。その外に農家の販売
改善には、大消費地の販売
価格も、農作物も調べる要があるというので、一部のものにつきましては消費地
価格も調べることに
なつております。それから漁家経済
調査は、二十五
年度にはありませんが、農家経済
調査に倣いまして来
年度から小規模でありますが、全国四百八十戸、海区を大体選びまして、全国で大体海区と漁業の種類に応じて、どういうような経済状況にあるだろうかということを調べる新規
予算が計上されております。そのうち特に農家経済
調査は別冊に二十六
年度の
予算説明参考
資料というものの中に出ておりますが、あとのほうに司令部のほうからメモランダムが実は出まして、アメリカ本国から世界有数の専門家だと言いますが、デミング博士という人が来まして、この
調査を可なり仔細に研究しました結果、
改善の要綱が
農林省と共同研究の上出ておりまして、八分の一ずつを三ケ月ごとに農家を変えよということとか、集計公表が今三四ケ月遅れるのですが、その月の二十日、二週間から三週間の後に集計して公表せよということを中心にしたものであります。それから選び方、
調査農家の選び方を
改善せよということが主なものでありますが、それに伴いますも集計の敏速化とか
調査農家の選び方とかというものの
事業費を、実は地方事務所分において認められております。本省が減りましたのは事務費の削減であります。その外にメモランダムには、二百五十人ばかりの定員と兼任
職員の実情を調べて記載されておりまするが、認められておりません。何かやりくりして他の
調査の簡素化を図
つて実施するより外にないかと
思つております。この
改善は迅速に出すことでも御想像がつきますように、恐らくはメモランダムにも明確には出ておりませんが、想像いたしますのに、日米両方で農家経済を判定する共通
資料として使うことを確認すること、現在の
価格、パリテイオ式で
米価をきめるのが適当でないことがだんだんはつきりわかりましたので、この
調査に基きまする現金收支そのものを使いまして、
米価等をきめて参るときの直接
資料にし得るようにということの目的があるかと想像いたしまして、私共もそれに向
つて努力するつもりでおります。
生産費調査、物価
賃金調査その他は御
承知のことかと思うのでありますが、それによりまする地方事務所の分は六十と書いてある所でありまして、前
年度と本
年度とございます。農家経済
調査の分が殖えておりますのは
先ほど申しましたように、集計敏速上その月のパリティ指数に匹敵するものを出すというためのもの、それに応じて
調査農家手当を外の役所の経済
調査、例えばCPSに比べて低く過ぎたものの手当に要する増加であります。
経営調査も同様であります。手当の
関係で倍に殖えておるのであります。
生産費調査は殆んど同様でありまして諸雑費の削減であります。物価
賃金調査も同様でありまして、漁家経済
調査は新規の
調査戸数を少くして楽な全国推計をする
費用であります。
その次は五十七の農林統計でありますが、これは本
年度におきましては世界農業センサスというのが二月一日に行なわれまして、従
つて予算としましては二十四
年度でありますが、この十一月にほぼ集計が完成して世界的な農業基本
調査を、非常に大規模なものでありますが、公表が間もなくできるつもりでおりますが、それについてそれは一九五〇年に始めまして五年ごとにそのセンサスを行なうことを国連等で大体まとめてあります。その五年間の間に補間センサスという中間の基本
調査でありますが、それの年々の変動だけを調べるように
なつておりまして、それを農業センサス補間
調査と
言つておりますが、これを今年のように続けて行きますのと、世界センサスというのは、集計を公表する
費用であります。すでに世界的なもので、牛乳、鶏卵の
調査というのは、畜産物の
調査という意味でありますが、従来統計が非常におかしいというので司令部からの指示がありまして、農作物
調査と同じ方法によりまする
調査をいたすのでありますが、本
年度からや
つておりますが、本
年度は県單位の農区別で調べておりましたものを、県別に推計しようというわけであります。
養蚕のほうは、農業としては農作物と畜産と同じように重要な
養蚕業でありますが、従来表式と申しまして、統計にならない村役場で去年の変動は二割か三割の増減ということで出しておりましたものが、きちんと四万四千百戸について調べる生産量
調査でありまして、本
年度は実收高を調べる予想でありましたものを、
養蚕收繭量を出しまして、農作物
調査、と同様な方法でこれを
府県別軍位でやるのであります。表式
調査というものは、一昨年あたりは殆んど全部出しましたものを、個々の天井睨みと申しますか、去年に比べて一、二割減とか何とかというものを調べるのでありまして、
調査方法をまだ発見し得な
いものが自然に
残つて来て、
調査方法を発見し得たものは表式
調査から除かれることになります。従
つて旧来のいい
調査方法でない
調査なるものが表式
調査に残るのであります。去年よりそれが減りますことは好ましいことでありまして、残りましたものは林業の表式
調査であります。
林業の表式
調査はむずかしくてよくわからないのでありますが、林業と襲茶と申しますか、それに応じます他方の分が六十一の農林統計
調査というのに照応しまして、農業センサスは、本
年度内には、補間
調査として、本
年度に入りまして牛乳その他の畜産物は農区別を県別に、
養蚕は表式から県別に推計して、表式は林業と製茶ということになるのであります。このうらセンサス零と書いてありますのは、今年も、
先ほど申しましたように、五年ごとの間の変化だけを調べるのでありますから、あるのでありますが、
府県を通じて調べておりましたのを、多人数の直営の統計事務所を持
つておりますから、直接
農林省の地方事務所のほうにこれだけ移すことにしたので零が新規のように
なつておるだけであります。これは地方自治庁その他の地方と国との行政の事務の
調査の
方針に従
つたのであります。
その次は
水産統計でありますが、
水産統計は、二十四
年度でありますが、マツカーサー・ラインその他漁区の拡張がありましたりしましても、漁獲量の増加がはつきり出て参りませんでしたことによりまして、国際問題にもなりましたので、特に新たに力を入れましたものでありまして、本
年度二十五
年度から海面の漁業の生産量
調査を始めつつあるのであります。最近もまだ従来の統計がよろしくないとの指示が農林大臣宛に来ておりますが、これを本
年度より更に拡元するように第三番目に載
つておりますが、あとのものは普通の
人件費、これは
人件費はた
つた三人というので問題になりませんが、漁業センサスは、農業センサスと同様な意味のものであります。表式
調査は、調べようのない浅海養殖、内水面
水産漁業、
水産物加工その他
水産物にはまだいい
調査方法を発見し得ない
調査が
残つておるのであります。これに応じました地方事務所分は六十二でありまして、本
年度よりも二千万両ばかり増になりましたのは、只今まで申上げましたような情勢によりまして、
水産に関する統計というようなものは、今後に力を入れることを大体趨勢としては是認された結果の増だと
考えております。主なるものは、
予算としては大したものではありませんが、非常勤
職員の手当が二千円から三千円になりましたのは、漁業補間センサスの零は、農業と同様に県へ委託しておりましたのを事務所へ移したために新規のようなかつこうになるものであります。漁獲量
調査は二十五
年度から認められましたが、手当が零でありましたものを、百五十円でありますが、農作物
調査の手当と同様に百五十円に手当を計上されたための増ということに
なつております。
あとは国立図書館、これは各省を通じまして五十万円しか認められておりませんが、金森先生が館長でおられます国会図書館の支部が
農林省の図書館でありまして、私は図書館支部の図書館長であります。
以上編成いたしました骨子は、この
資料の冒頭にありまする
農林省の省議で
決定いたしました農林統計の基本
方針というものに沿いまして、約四十億を
要求いたしましたが、本
年度の
調査の
考え方と内容と、二十六
年度の
考え方と内容とを書いてありますが、財政上の都合で人員が減の以外は大体本
年度を踏襲しまして、漁家経済
調査の一部が強化されるということ、一日に言えばそういうことであります。
統制がだんだんなく
なつて来ますので、官庁の主要業務は
調査にあり、
調査をやりまして、政治行政のいい
資料を作るのと、農林、漁業
関係者にいい情勢を敏速に出すこと、こういうことを念頭にしたものがこの
方針でありますが、従来遅過ぎて役に立たなか
つたことと、農作物
調査の方は、食糧
制度ととかく十分にマッチし
なつか
つたこと等の欠陷が確かにあ
つたと思いますので、本
年度と来
年度に急速に
改善をするように努力しておる次第であります。