○
政府委員(
富安謙次君) これは
お答えと申すのは適当でないかも存じませんが、御
趣旨はよく了解いたしました。
新谷さんは前の
電波三法案以来、特に
放送の
関係におきましても御尽力を
願つておるのでありまして、私などよりもむしろ精通しておられるのでありますから、私が御
答弁申上げる筋ではありませんが、
お話の向を今承
つておりまして、誠に御尤も千万であると存ずることばかりであります。
法律の
趣旨が
電波を公平にそうして遍ねく
国民に開放するという精神にあることは御言葉の
通りでありまして、それを実現するには今おつしやつたように、
設備を隈なく
全国に行渡らせるということ、一面におきましては、これを聴く方の側で備える
受信機等の
改善についても万全を尽す、この両方面から
行つて初めて
法律の
趣旨が通るのではないかと思うのであります。
設備の点になりますというと、申すまでもなく
予算を伴うことでありまして、金と睨み合せながら最善を尽しておると存じておりまするし、又しなければならんと存じております。今御指摘になりました
計画がおつしやるようにまだ十分でないという点は、これは御説の
通りであると申さなければならんかと存じまするが、それも
予算の方、金の方と睨み合せながらのことでありまして、心ならずもさようなまだ十分でない
程度ではないかと存じております。併しこのままでいいと思
つているわけでは決してないのでありまして、私共といたしましても、私共の責任の範囲におきまして、その点に十分の意を留めて督励をいたし、御
趣旨に副うように今後とも遺憾なきように尽したいと存じております。御
趣旨はよく了解をいたしましたということを、
答弁ではありませんけれどもこの際申上げて置く次第であります。