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1950-07-30 第8回国会 参議院 大蔵委員会 第10号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年七月三十日(日曜日)    午前十時五十五分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○地方自治法第百五十六条第四項の規  定に基き税関支署及び出張所の設  置に関し承認を求めるの件(内閣提  出、衆議院送付) ○国有財産法第十三条の規定に基き、  国会議決を求めるの件(内閣提  出、衆議院送付) ○金融政策並びに制度に関する調査の  件 ○租税行政に関する調査の件 ○小委員会設置の件   —————————————
  2. 小串清一

    委員長小串清一君) それではこれより開会いたします。地方自治法第百五十六条第四項の規定に基き、税関支署及び出張所設置に関し承認を求めるの件を議題にいたします。御質疑ありませんか。
  3. 松永義雄

    松永義雄君 港というものの中で、従来戰前において自由にやつてつたところで許されているとか、許されてないとかいうところはあるのですか……。
  4. 小串清一

    委員長小串清一君) 外に御質疑ありませんか。今のは政府委員を呼びに参りましたから、その間に……。
  5. 油井賢太郎

    油井賢太郎君 この増設において、定員にはどういう影響があるのですか、これについて政府委員から御説明願います。
  6. 平田敬一郎

    政府委員平田敬一郎君) 税関の職員につきましては、私共かねがね現在の人員では相当不足しているということを痛感いたしているわけで、ございまして、この増員等につきましては、迫つて時期を見まして適切なときにお願いいたしたいと考えておる次第でございまして、今回は規定定員の範囲内におきまして差繰りしまして、これを支弁いたす予定でございます、
  7. 松永義雄

    松永義雄君 もう一遍申上げます。戰前において使用しておつた港で、今許されているとか、許されていないとかいうようなところがあるのですか、使つていいとか、使つて惡いとか、例えば横浜港なら横浜港の中で、このところは使つてはいかぬとか……。
  8. 平田敬一郎

    政府委員平田敬一郎君) 横浜神戸その他の主要都市におきまして、突堤の相当部分占領軍使用に専用されておりまして、日本側で使われていない部分が相当ございます。殊に横浜神戸等施設の場合におきましては、特にそうでございますが、最近の傾向といたしましては、極く最近までの傾向といたしましては徐々に開放されましてそれを日本側に引渡されているような例もございます。最近までの傾向からいたしますと、私共この傾向は更に一層助長されて行きまして、近近相当部分日本側使用できるのじやないかというふうな感じを持つていたのでございますが、今度又事変等関係もございますので、その点がどうなりますか、まだはつきりした見通しを付けかねている次第であります。
  9. 松永義雄

    松永義雄君 港湾設備なんかについて設置や何かしてあるのですか。
  10. 平田敬一郎

    政府委員平田敬一郎君) 大体におきましては、日本主要港湾は割合に設備が整つている部分がございまするし、整つている部分は専用になりますると、それで相当効果を発揮しているようでございまして、横浜神戸等につきましては、向う使用になりましてから拡張しているような部面はございます。又内部の施設その他につきまして、補修なり改善を図つているものは相当ございます尚、軍港等につきましては、それぞれ適当な手を施しまして、使用されているような状況でございます。
  11. 松永義雄

    松永義雄君 もうこれで結構です。
  12. 小串清一

    委員長小串清一君) 他に御発言がございませんようですから、質疑は尽きたものと認めて御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないものと認めます。  それではこれより討論に入ります。別に御発言もないようでありますから、直ちに採決に入ることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないと認めて採決をいたします。  本件を原案通り承認することに御賛成の方の御挙手を願います。    〔総員挙手
  15. 小串清一

    委員長小串清一君) 全会一致と認めます。よつて本件承認すべきものと決定いたしました。  荷、本会議における委員長口頭報告内容は、本院規則第百四条によつて、予め多数意見者承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長において本案内容、本委員会における質疑応答要旨討論要旨及び表決の結果を報告することとして御承認を願うことに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないと認めます。それから本院規則第七十二条によつて委員長議院に提出する報告書について、多数意見者署名を附することになつておりますから、本案を可とされた方は順次御署名を願います。   多数意見者署名     大矢半次郎  佐多 忠隆     愛知 揆一  九鬼紋十郎     黒田 英雄  清沢 俊英     野溝  勝  松永 義雄     小林 政夫  杉山 昌作     高橋竜太郎  油井賢太郎     森八八三一  木村禧八郎   —————————————
  17. 小串清一

    委員長小串清一君) 次は、国有財産法第十三条の規定に基き、国会議決を求めるの件の質疑を続行いたします。
  18. 愛知揆一

    愛知揆一君 質疑を終了して直ちに討論採決に入つた如何かと思います。
  19. 小串清一

    委員長小串清一君) 只今議案につきましては、別に御発言はありませんから、質疑を終了して、直ちに討論に入ることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないと認めて直ちに討論に入ります。  別に御意見もないようでありますから、討論は終局したものと認めて、採決に入ることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないと認めて、それでは採決をいたします。本件について異議ないという議決をすることに御賛成の方の御挙手を願います。    〔総員挙手
  22. 小串清一

    委員長小串清一君) 全会一致と認めます。よつて本件異議なきものと議決せられました。  尚、本会議におきまする委員長口頭報告内容は、本院規則第百四条によつて多数意見者承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長において本案内容委員会における質疑応答要旨討論要旨及び表決の結果を報告することとして御承認をお願いすることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないと認めます。それから本院規則第七十二条によりまして、委員長議院に提出する報告書につき多数意見者署名を附することになつておりますから、本案を可とされた方は順次御署名をお願いいたします。  多数意見者署名    大矢半次郎  佐多 忠隆    愛知 揆一  九鬼紋十郎    黒田 英雄  清沢 俊英    野溝  勝  松永 義雄     小林 政夫  杉山 昌作     高橋龍太郎  油井賢太郎     森 八三一  木村禧八郎   —————————————
  24. 小串清一

    委員長小串清一君) 過般御決議になりました金融政策並びに制度に関する調査租税行政に関する調査の二件につきまして調査報告をいたし、更に調査未了のため継続するということにしたいと思います。   金融政策並びに制度に関する調査報告書  我が国金融政策の実態を把握すると共に、金融制度の在り方につき検討する目的を以て、昭和二十五年七月十四日本委員会決議に基き今期国会開会金融政策並びに制度に関する調査を行うこととなり、同日右調査承認要求書議長に提出し、その承認を得た  本委員会においては七月二十二日、二十四日、二十五日池田大蔵大臣から、同月二十六日一万田日本銀行総裁から最近の金融情勢につき、同月二十九日舟山大蔵省銀行局長から金融制度について説明を聴取し、質疑行なつた。併し会期が極めて短かかつたことと法案審議に忙殺されたため、十分調査を実施する暇がなかつたので、閉会中も引続き調査を行うこととして、る。右報告する。そこでこういう右のような事由で    調査報告書   金融政策並びに制度に関する調査   右の件に関してはまだ調査を終えないが、一応ここに多数意見者署名を附しその経過並びに結果を報告する。  昭和二十五年七月三十日      大蔵委員長 小串 清一    参議院議長佐藤尚武殿こういう報告書を附けるつもりであります。  かように取計らうことにいたしまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 小串清一

    委員長小串清一君) それではそのように取計ろうことにいたします。   —————————————
  26. 小串清一

    委員長小串清一君) 次に、只今申上げました租税行政に関する調査、このことについてやはり調査報告ちよつと朗読いたします。    租税行政に関する調査報告書   徴税機関運営を円滑且つ効果的ならしめる目的を以て昭和二十五年七月十四日本委員会決議に基き、今期国会開会中、租税行政に関する、調査を行うこととなり、同日右調査承認要求書議長に提出し、その承認を得た。   本委員会においては、七月三十九日平田大蔵省主税局長及び田所国税庁徴收課長から徴税機関運営状況、なかんずく最近における国税の徴收状況を聴取したのであるが、何分にも会期が極めて短かかつたのと、法案等審議に忙殺されたため、十分な調査を実施することができなかつたので、閉会中も引続き調査を行うこととしている。右報告する。こういう報告書を付けましてここにやはり前に朗読しましたように、議長宛に    調査報告書   租税行政に関する調査   右の件に関しては、まだ調査を終えないが、一応ここに多数意見者署名を附し、その経過並びに結果を報告する。  昭和二十五年七月三十日      大蔵委員長 小串 清一    参議院議長佐藤尚武殿  これもこの通り取計らいまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 小串清一

    委員長小串清一君) それではやはり前の金融政策と同じように、これもその通り議長報告をしてその手続きをいたします。  それではやはりこれを慣例によつて今朗読しましたように、多数意見者の御署名をお願いいたします。   多数意見者署名     大矢半次郎  佐多 忠隆     愛知 揆一  九鬼紋十郎     黒田 英雄  清澤 俊英     野溝  勝  松永 義雄     小林 政夫  杉山 昌作     高橋龍太郎  油井賢太郎     森 八三   木村禧八郎   —————————————
  28. 小串清一

    委員長小串清一君) 本委員会に付託されました議案は、大体御審議を終つたわけでありますが、もう一つここに協同組合による金融事業に関する法律の一部を改正する法律案、これが衆議院議員提出で、予備審査のために書類が廻つておりますが、まだ正式にり付託されておりませんから、若し明日にでも本委員会開会するようなら、この案を付議する関係になりますから、その段ちよつと御報告申上げて置きます。  それでは先刻の調査の小委員を決定するために、暫時休憩いたしますか。
  29. 油井賢太郎

    油井賢太郎君 ちよつとその前に、私はこの際、シヤウプ博士が幸い今日アメリカから来られるというような話でありますが、国会側として殊に参議院大蔵委員会といたしまして我が国の税制その他経済状況等についてのシヤウプ博士に対する国会側としての希望意見とか、或いは先方の話を聞くというようなことをされては如何がかと思うのです。丁度明後日から休会になりますけれども、休会中においても、委員長或いは適当な人々によつて只今の提案を実現して頂きたい、こう考えるのでありますが、お諮り願いたいと思います。
  30. 小串清一

    委員長小串清一君) 只今の御希望は、御異議ありませんか。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  31. 小串清一

    委員長小串清一君) それならば、継続調査ができるのでありますから、いずれ関係方面と交渉をいたりしまして、先方の同意を得られましたら、是非さように取計らいたいと思いますから、御了承願います。
  32. 清澤俊英

    清澤俊英君 今の御意見は非常に尤もだと思うのですが、大体の意向がまとまらぬ場合があつたらどうするので  すか。各党の意見食違つていた場合にはどうなるのですか、それをばらばらで持つて行くのかどうか、それをもう一つ考えて貰いたいと思います。
  33. 小串清一

    委員長小串清一君) それは向うの御意見を伺い、又こちらは、この委員会として決まつた案を出すわけには行かないでしよう。ですから、御面会のときには、私はこう思いますとか、いろいろいわゆる懇談的なことをやるのではないかと思います。意見をまとめて向うにぶつかるということは、一つの案がなければできませんから、それは必要ないのではないかと思います。
  34. 清澤俊英

    清澤俊英君 それならば結構です。
  35. 小林政夫

    小林政夫君 中小企業金融について、大蔵大臣の本会議での話もありましたが、保険制度を考えておるというようなことであつたのですが、その内容を事前に聴取して見たいと思うのです。一応案ができ関係方面のOKをとつて来たのでは、大分それに審議が拘束されると思うのですが、どうでしよう。
  36. 小串清一

    委員長小串清一君) お尋ねでありますが、それは例の今度の金融調査項目の中に入つておると思いますから、それが即ち、政府案がそういうふうにアプローヴァルをとつて議会へ出されたのでは間に合わないから、先廻りをして調査をしようと、そうして関係者意見を普ねく聞いて、こちらの意見も述べるようにしようというので、これから小委員を作るのですから、そのお考えの通りになると思います。
  37. 小林政夫

    小林政夫君 そうですか、そうなれば結構です。昨日局長が見えて、そういう話を、実は私欠席して申訳なかつたのですが、聞きたかつたのです。
  38. 小串清一

    委員長小串清一君) それでは暫時休憩いたします。    午後零時十五分休憩    ——————————    午後零時二十三分開会
  39. 小串清一

    委員長小串清一君) 休載前に引続き会議を開きます。本日開会前に御相談を願いました閉会継続調査を許可されました場合における調査のための小委員会設置の件につきましては、その際租税行政に関する調査並びに金融政策及び制度に関する調査につきそれぞれ小委員を設けること。小委員及び小委員長の互選は委員長理事とに任せられる旨のお話合があつたのでございますが、休憩理事と協議いたしました結果、次のように内定いたしました。  租税行政に関する小委員並びに金融政策並びに制度に関する小委員として、それぞれ愛知揆一君大矢半次郎君、黒田英雄君、九鬼紋十郎君、佐多忠隆君、森下政一君、満濃俊英君、松永義雄君、野溝勝君、小林政夫君、杉山昌作君、高橋龍太郎君、山崎恒君、木内四郎君、油井賢太郎君、森八三一君、木村禧八郎君、それから私、小串を、又、租税行政に関する小委員長には森下政一君、副小委員長杉山昌作君、金融政策並びに制度に関する小委員長には、愛知揆一君、副小委員長油井賢太郎君を選定することになつておりますが、これらについて御異議はございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  40. 小串清一

    委員長小串清一君) 御異議ないと認めまして、そのように決定いたします。それでは本日はこれにて散会いたします。    午後零時二十五分散会  出席者は左の通り。    委員長     小串 清一君    理事            大矢半次郎君            佐多 忠隆君    委員            愛知 揆一君            九鬼紋十郎君            黒田 英雄君            清澤 俊英君            野溝  勝君            松永 義雄君            小林 政夫君            杉山 昌作君            高橋龍太郎君            油井賢太郎君            森 八三一君            木村禧八郎君   政府委員    大蔵政務次官  西川甚五郎君    大蔵省主税局長 平田敬一郎君    大蔵省管財局長 吉田 晴二君    大蔵省銀行局長 舟山 正吉君