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1950-10-23 第8回国会 参議院 大蔵委員会 閉会後第5号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十五年十月二十三日(月曜日) 午前十時二十九分
開会
————————————— 本日の会議に付した事件 ○
租税行政
に関する
調査
の件 (
地方財政平衡交付金
及び
地方税制
に関する件) —————————————
小串清一
1
○委員長(
小串清一
君) それではこれより
大蔵委員会
を
開会
いたします。
租税行政
に関する
調査
でありますが、午前中
大蔵省
の
主計局長河野一之
君が見えまして
地方財政平衡交付金
問題及び
地方税制
に関する
説明
を願うつもりであります。それでは
河野
君お願いいたします。
河野一之
2
○
説明員
(
河野一之
君) お手許に二十五
年度
の
一般会計予算補正
、これを差上げているわけでありますが、これの御
説明
に関連して申上げたいと存じます。
歳出
のほうの先ず
失業対策費
でありますが、これは今
年度
当初
予算
に四十億ほど載
つて
おりましたのでありますが、これが
不足
いたしますので十五億計上いたしてございます。第一
四半期
に十億、第二
四半期
に十三億、第三
四半期
に十四億、第四
四半期
に十五億ということで、大体一億のそれで予備は取
つて
ある勘定になります。 それから
失業保險費
でありますが、これは最近の
状況
にいたしますと十四億六千万円くらい
年度
末の
不足
が出ております。それで本
年度予算
に六十億載
つて
おるわけでございます。 それから
供出報奨物資
、これは例の
農業協同組合
などにおきまして
繊維品
その他の
報奨物資
が値下りいたしましたので、その値下りも補填してやる。前回の
国会
で
法律案
が通過いたしております。 それから
生活保護費
は、これは今回の
米価改訂
によりまして
既定予算
を
不足
いたします分、及び最近の
状況
で
医療費等
が
不足
いたしますので追加いたすわけであります。この八億のうち
租税拂戻金
が七億、
価格差益金
の
拂戻金
一億円、
輸出金融公庫
の二十億、
中小企業信用保険基金
五億、これは
明年度
の
予算
にも十億円計上いたしております。 それから
国民金融公庫
の
出資金
十億、最近の
国民金融公庫
の
貸出申込
の
状況
といたしまして
不足
いたしますので、
出資金
として十億、この結果
出資金
が四十億になるわけでございます。その外に
預金部
から二十億の借入を考えております。 その次の
義務教育費国庫負担金
の
不足
でありますが、これは昨年
平均
三千円の年末
手当
を出したわけでありますが、その際
地方職員
については特に考慮はいたさなか
つた
。
義務教育関係
については従来の沿革もありまして、その二分の一
程度
を支出せよというような御
要望
もありまして、
閣議
で決定いたしましたので、その後
補正予算
の機会がありませんでしたが、今回昨年の分を出すという
恰好
になります。 それから
農業共済保険
でありますが、これは
共済保險
の
赤字
を補填してやるわけであります。麦の
関係
、
パリティー
の
増加
と、それから
保險料
が
保険基準
の上から申しまして少し行き過ぎた
関係
上、
相当
赤字
が出ております。 その次の雑件が百八十件ほどありますが、これはまあいろいろのものがありますが、例えて申しますれば
石炭手当
のごときもの、それから
石炭手当
が当初
予算
で三千五百円にな
つて
おりましたが、これをその
程度
ならば
既定予算
にいろいろ計上してありまして、三千円ということで大体考えておりましたが、二千五百円というふうにトン
当り
直したいと考えておりましてその分がございます。 それから
国会
の
開会
に必要な
経費
。それから先般行われました旧
軍港都市
、それから
国際観光特別都市
、そうい
つた
ところの
住民投票
の
経費
、それから文部省におきまする
認定講習
の教員の
補助金
と、
厚生省所管
における
伝染病予防
の
ワクチン
の
製造
その他の
経費
、麻薬の
取締監督
に必要な
経費
。
農林省所管
では当初
予算
におきましては
農業調整委員会
と
農地委員会
が合体いたしておりましたが、これは
法律案
が
審議未了
となりまして、来年三月まで
おのおの
分離して存置することになりましたので、その
関係
の
増加経費
。それから
以西底曳網
の
補償
に必要な
経費
。それから九十九里浜その他漁区の
連合軍関係
での漁業の
損失補償
の
経費
。それから外地の
共済組合
。それから旧
陸海軍
の工廠の
共済組合
の
年金給付
を
一般
の
共済組合
と同じように支給してやる。そうい
つた
ものが主なるものでありますが、これは約百八十件でありますので、詳細は省略さして頂きます。 それからその次の
災害関係
でありますが、五十一億三千七百万円ということにな
つて
おりますが、そのうち四十一億円が
災害復旧
の
公共事業費
であります。今年の
予算
には二十五年の
災害復旧費
として百億円計上されております。それが七月までの台風その他の
災害
のために五十億円使用されております。ジェーン及びキジアの分といたしまして
残り
の五十億と、更に今回計上する
公共事業費
四十一億、合計いたしまして九十一億で残
つて
おる
災害
の
関係
の
応急
の
経費
ということになるわけであります。その外十億が
公共事業
以外における
復旧
の
関係
の
災害関係
の
経費
でありまして、例えて申しますと、
私立学校
の
復旧
の
貸付金
でありますとか、文化財の
災害復旧費
でありますとか、それから
災害
のための
応急救助費
、こうい
つた
ものに相成ります。 それから問題はその次の
給與改善費
と年末
手当
でありますが、
給與改善
は一月から千円を上げるということにな
つて
おります。
一般会計
で十五億、
義務教育職員関係
は二分の一を予定しておりますので九億、
郵政関係
は
会計
の収支の
状況
から申しまして、
一般会計
から繰入れてやらないといけないのであります。その他の
会計
におきましては、いずれも
会計
内で
節約等
によ
つて
支弁
できる予定であります。 それから年末
手当
が
一般会計
で三十二億五千二百万円、
郵政関係
が六億七千四百万円、これは一ケ月
分俸給
及び
勤務地手当家族手当
の一ケ月分を出すという
計算
にな
つて
おります。 以上で約二百七十億の
歳出
でありまして
財源
のほうといたしましては
価格調整費
が二百億、これは当初
予算
で九百億ありましたが七月から鉄鋼の
補給金
を廃止する、肥料の
補給金
を廃止する、ソーダの
補給金
も十月から廃止する、とまあそうい
つた関係
で、それから
食糧
につきましても
パリティー
の上る
関係
、それから買入
価格
の
関係等
におきましてこの
程度
のものが
不用
になる
見込
であります。 それから
国債
について、これは
大蔵省証券
の
割引発行
の
割引差額
があ
つたの
でありますが、当初
予算
で三百億ほどありましたが、これは現在までのところ
大蔵省証券
を発行されておりませんし、大体まあ一応百億を残しまして
残り
を
不用
にいたしております。 その他見返資金からする
国債償還
というようなことが
予算決定
後決定いたしましたようなものもありまして、その金がそのために
不用
になり
国債費
というようなものを落した
関係
であります。 それから
配炭公団
の
損失補填
、これが当初
予算
で四十三億ありましたが、十三億
程度
これは減る
見込
であります。 それから低
性能船買上費
の
不用
八億、これは六十万トンの船をスクラップにしてしまうという
経費
であ
つたの
でありますが、大体二十六億のものが、これは九月二十日で締切りまして大体四十万
程度
でありましたので、十八億
程度
の金で済んだという
関係
にな
つて
おります。それからその次の
歳出節約等
による
不用
、これは五十二億九千三百万円、これは
ベース
・アップのこともあると考えまして今年の六月に
予算
が成立いたしました直後頃でありますが、
人件費
の欠員の不補充の
閣議決定
をいたしております。それから
旅費
と
物件費
で
おのおの
の
節約
を5%の
節約
をいたしてこれを天引留保いたしております。勿論その刑務所の
食糧費
でありますとか、
終戰処理費
であるとか、
公共事業
であるとか、或いは警察のいろいろな
捜査費
であるとか、裁判所の
裁判費
、或いは検察庁の
検察費
、こうい
つた
ところの特殊の
物件費
は除いてはおりますが、大体
事務
的なものについては五%をや
つて
おります。これは約三十二億ほどであろうかと思います。その外にそういう
関係
で約二十億足らず減る、当初三十五万人帰
つて
来るというのが、
年度
内恐らく殆んど十万
程度
しか帰られないと思います
状況
であります。 それからその次の
歳出補正
に伴う
歳入
、これが
大学
における
ワクチン
の
製造
、或いは
大学病院
の
患者費
の
増加
に伴う、それに伴う
歳入
があるとい
つた
ような
補正予算
に伴う
歳入
であります。それから
専売益金
、これが千二百億あるわけでありますが、これが三十億最近の
状況
では減る、これを減に見た。それから
貿易特別会計
からの受入、これは
貿易会計
で
終戰処理費関係
の支拂をドルで貰
つて
おりましたのでそのいわゆる
終戰処理費収入
を
貿易特別会計
から入れるという
恰好
になるわけであります。これは三十四
年度
の
歳入
になるべきものであ
つたの
でありますが、遅れまして今
年度
に入
つた関係
、
租税収入
の
増加
二十五億、これだけのもので約七十億の
増加
、
財源
として七十億、これで以て一月から減税を実施いたして参りたい、こういう
考え方
にな
つて
おるわけであります。それでこの
関係
に伴いまして、
地方団体
としても
相当
の
経費需要
の
増加
があるとは思われます。まあ
地方財政委員会
におきましてはいろいろな
計算
をされておるようでありまして、約三百八十九億の
歳出増加
があるであろうというふうに考えておられるわけであります。その三百八十九億に対しまして、その
内訳
といたしましては、
給與関係
で約百四十億
程度
殖える、即ち
給與ベース
の
改訂
と年末
手当
というようなことで。それから教職員の
俸給
の切替というようなことが行われておるようでありまして、そういうことで百四十億ぐらい要る。それから
平衡交付金
が
決つた
後においていろいろな臨時的な
経費
が殖えておる、或いは経常的な
経費
で殖えておるということで百八億ほどの
増加経費
がある、こういうように言われておるようであります。それから今回の
災害
の
関係
で、百二十七億の
災害
の
関係
と、それから
失業対策
の
関係
で百二十七億ほどの
経費
の
追加需要
がある。それから
政府
の
補正予算
に
伴つて
十二億ほどの
歳出増加
がある、合計いたしまして三百八十九億、約三百九十億の
地方団体
としての
需要増加
、これに対して
既定経費
を大体
物件費
について五%
節約
して、約四十億の
節約
をする。
地方
の
起債
を二百十五億殖やすと差引百三十四億の
地方財政平衡交付金
の
増額
を必要とするというような御
要望
があるわけでありますが、この
補正予算
を組みますにつきまして、或る
程度
の
地方団体
としての
経費需要
の
増加
があるとは思うのでありますが、私共といたしましては、それほどに言われるごとく
経費
の
増加
があるとは
ちよ
つと見られない……、これは
個々
に申上げればいろいろなことを申し上げられるわけでありますが……、というような気がする。それから一番問題になるのは百四十億という
給與
の
引上
に関する
経費
でありますが、私共といたしましては、この右左の表で見て頂きますれば分ります通り、
給與
の
改善
というものを
原則
として
節約
によ
つて
や
つて
おるわけであります。
一般会計
におきましてべース・アップが十五億、それから年末
手当
が三十二億、合計して四十七億でありますが、これに対して
事務費
、
旅費
の
節約
というのが三十二億でありますから、そのうち大部分は
物件費
、
旅費
及び
人件費
の
節約
によ
つて
や
つて
おる。それから且つその他の、それは事情が変
つて
不用
に
なつ
たものもございますが、大体これに
相当
するものは
原則
として
節約
によ
つて
や
つて
おる。
従つて地方団体
の側におきましても
給與
の
引上
に必要な
経費
というものは
節約
によ
つて
や
つて
頂きたいということを申しておるわけであります。
地方団体
においてどの
程度旅費
、
物件費
があるかということは、これはまあ恐らく推定になりますが、
自治庁
の御
計算
によりますと、
旅費
が百五十八億ということにな
つて
おります。私のほうの推算で行きますと二百億
程度
あるように思うのでありますが、これは中間をとりましても百七、八十億のものがあろうかと思います。それから
物件費
は
公共事業費
を除いて約手七百億、これについて
おのおの
五%
程度
節約
して頂いても
相当
の
給與引上
のものが出て来るじやないか、それから殊に年末
手当
の問題が一番当面の問題であるわけでありますが、実は昨年は半ヶ月分を国としては出す、
平均
三千円であります。一人
当り
七百円に
俸給
の三分の一を足したもの、最高五千円で
ちよ
ん切るとこういうことで、それで
政府職員平均
三千円であ
つたの
でありますが、その際にこれに応じて
地方団体
でも同様な
措置
をとられた筈であります。併しこれに対して特に
財源措置
はいたさなか
つたの
であります。
従つて
三千円に
相当
するものは
地方団体
としても
既定
の
財源
でおやりに
なつ
たというふうに一応考えられる。年末
手当
の支給に必要な
経費
として九十二億という数字を出しておられるのでありますが、これは
人員
の
増加
を見ておられますので、その
人員
の
増加
をやらないということにしますと八十七億であります。そのうち半分
程度
のものは去年の
既定財源
から出しておられるとすれば、四十三、四億というものが年末
手当
としては殖えることになる。問題とすればそういうような新しく殖える
財源
として
給與ベース
の分と、四十三億という年末
手当
の
半月分
の四十三億、こういうふうになるので、
給與
の
引上自体
において新しく殖える
経費
というものも八十億ぐらいで済むのではないかというふうな
見方
を一応いたしたわけであります。ただこれは
地方団体
の
経費
を、あれをやるな、これをやるなと
大蔵当局
がこれを削るというわけのものではありませんで、
財源
を必要とする場合どういうふうな
見方
でやるかというふうな点から申上げた次第でありまして、その点誤解のないように御了承願いたいのでありますが、そういうふうな
考え方
をいたしております。それから
地方財政
の
需要
を見る場合において
補正予算関係
ばかりではありませんが、国の当初
予算
を絶対に正しいものと見て、それに対して新しく
経費
が殖えるという分はすべて新しい
需要
として
平衡交付金
なり
地方起債
の
増額
で行くというような
考え方
はどういうものであろうか。三百八十九億という
需要
があるといたしましても、この
検討
は勿論いたさなければならないわけでありますが、一方
地方団体
において
節約
し得るものはないだろうか。それから
歳入
の簡素化しているものはないだろうかという
検討
も要るので、
地方財政
全体としての
経費需要
と、それから
収入
というものを見て果してや
つて
行けるか行けないかということをこういうことを見るべきであろうと思うのであります。それで一方
歳入
のほうをいろいろ
検討
いたしておるわけでありますが、二十五
年度
の
予算
、
地方財政
の
予算
というものは、四千三百二十億、
公企業
その他六百億ほどございますが、そういうものを除いて四千三百二十億、その
財源
的な
内訳
としましては、税が千九百億、それから
起債
が三百七十億ということで、その他国の
補助金
が
平衡交付金
も入れまして二千二十七億、それで
使用料
、手数料その他の雑
収入
が百七十五億ほど
見込
まれておるのでありますが、これは最近の
昭和
二十三
年度
の
決算等
を見てみますと、それから推定いたしますと、三百七十億ぐらいになるのではないか。本
年度
の
地方財政
の
雑收入
がそういたしますと、当初四千三百二十億で予定いたしておりましたところに対してまあ二百億
程度
の
財源
というものは
雑收入
において出て来ておる。その他税の動向はどうであるか、いろいろあるとは思われますが、それだけで……そうい
つた
ことにな
つて
おる。
従つて
勿論この
地方財政
全体としてのオーバーでありますから
個々
の
団体
について見れば、それは苦しいものもある。それで全部が見られるとは限らないと思います。
東京
都あたりで殖えておるとすれば、それはよそに廻るわけには行かない。大体
地方財政
というものは非常にバラエテイーが多くて、その全体を集計したものも
地方財政
でありますが、それだけでは簡單に参らないと思いますから、その点は
地方財政平衡交付金
で
相当
いろいろ な
調整
ができるのではないか。
地方財政平衡交付金
は実は今年は当初
概算
でやりましたので、
地方税法
が遅れましたので、各
団体
としては困りましたので
概算
でやりました。
従つて
新しい
基準
で
計算
いたしますと、返す方が出て参
つて
おります。例えば
東京
都から
大阪
府なんかは一文も
平衡交付金
が参らんわけであります。併し一応
東京
都には十七億から
行つて
おる。
大阪
府にも十億
程度
のものが
行つて
おる。愛知県のごときは十二億ほど行
つた
ものが八億ぐらいに減額される。そういうことですでに與えられた
平衡交付金
の戻
つて
行くこの再
調整
をやる必要があるのじやないか。それから
特別平衡交付金
というものが千五十億の一割、百五億取
つて
あるわけでありますが、この
平衡交付金
というのは、
特別平衡交付金
はそうい
つた
団体
間の特別のまあ
財政需要
というものを見て
調整
するという制度でありますので、百億の金でそうい
つた
調整
が
相当
できやしないか。従来
地方配付税
の時代におきましては
配付総額
の五%でありましたが、今年は非常な
地方
の
負担
の変革ということも考えられまして、一割に殖やされる、そうい
つた
趣旨もそこに含まれておるのです。それからいろいろな超過したところもあり、へこんだところもあるのでありますが、今回の
税制改革
において何と
言つて
も
府県
が苦しい。
府県
は
住民税
がなくなりましたし、それから
事業税
におきましても、
農業関係
の県は非常に
減收
を蒙
つた
わけであります。そうい
つた関係
で
府県
としては苦しくな
つて
おる。
市町村
としては従来に比較してよくな
つて
おる。勿論よくな
つて
おるというのは非常に豊かにな
つて
おるとは申せませんけれども、従来に比し
相当
改善
して来ておる。それで
地方財政
の苦しさというものが
府県
というものから非常に叫ばれておる。
事務
の
配分
というようなことが、まだそうい
つた
税制
に応じたような
配分
というものがまだ
検討
の
段階
にあるのですから、
事務
の
現状
だけはそのままにして置いて、
負担
の
関係
だけ急激に変えるというわけで、そうい
つた
点が起
つて
来ておるわけであります。
従つてそういつた点
も考えて
平衡交付金
の再
配分
、殊に
特別平衡交付金
の再
配分
を考えるならば、必ずしも今
年度
の
地方財政
としては決して楽であるとは申せないのでありますけれども、まあ特に国から
財源
を交付しなくてもや
つて
行ける。こういうふうな見通しを以て
補正予算
について
平衡交付金
の
増額
をいたさなか
つた
次第であります。 大体以上であります。一応申上げて置きます。
木内四郎
3
○
木内四郎
君
ちよ
つと一つ伺いたい。
河野
さん、僕は誤解しておるといけないから……今あなたは
府県
は
行政事務
の再
配分
がまだうまく
行つて
ないから、仕事のほうはあるけれども、金が来ないという話をされましたね。それはですね、国の
事務
と
府県
の
事務
の再
配分
の問題じやないですか。そうすると国のほうでやるべきものをまだそのまま
府県
にあるのだから、だからそれに対しては
事務
だけがあ
つた
金が来ないから
府県
が困
つて
おる。こういうことでしよう。そうすると、それは
市町村
との
関係
でなくて、むしろその足らないところは国のほうから又余分にやらなければならんということになるのじやないでしようか。
河野一之
4
○
説明員
(
河野一之
君) そうい
つた
点もそれはございますが、
委任事務
についてやるか、やらんかという問題はあるのでありますが、私が申上げておるのは、その
市町村
の
関係
におきましても
教育
なんかというものは、
府県
の
負担
にな
つて
おりますが、現在の方向としては
市町村
にな
つて
おる。それで
府県
としては
おのおの
各県の隣りの県が
給與
を上げればこちらも上げなければならんというそうい
つた
点についてお困りにな
つて
おる点がある。それから
災害
の
経費
についても
原則
的に
府県
にな
つて
おりますが、
市町村費支弁
、その他の川、
道路
なんかについてその
負担
をどうするかとい
つた
ようなこと、ただいろいろ
行政事務
のほうの
検討
は一応別にして、
負担
の
関係
だけ移したという
現状
について
平衡交付金
をや
つた
という点が
相当
実はあるんじやないか。これは絶対的のものではございませんが、
平衡交付金
の
配分
に当
つて
そういう
経費需要単位需要
をとりましてやりましたから一応そういうことはないと言えるわけでありますが、ただ彈力性ある
財源
が
府県
に乏しく
なつ
た。
住民税
のごときものがなく
なつ
たということ、それから
農業
について
事業税
がなく
なつ
たという
関係
で農村なんかについては
相当
減少があ
つた
。それが
平衡交付金
の姿でそれに
相当
するものがそのままそつくり行けばこれは問題はないのでありますが、
経費
、例えば土木ならば
道路
一メートル
当り幾ら
とか、川ならば流域が一キロ
当り幾ら
とかそうい
つた
客観的な
基準
がありますから、税源の喪失に伴う
平衡交付金
の
配分
とは必ずしもうまく
行つて
なか
つた
というようなところが
府県
としては苦しか
つた
ということであろうかと思うのであります。
木内四郎
5
○
木内四郎
君 今あなたの御
説明
のように、
市町村
と
府県
との間の
事務
が
財源
の
配分
、今までの今度機械的に当初や
つた
ものと一致していないために
市町村
から或いは再
配分
ということであるならば
平衡交付金
だけで済むのですね。若し国との間の
行政事務
の
配分
が
平衡交付金
の
計算
がしつくり
伴つて
いない点があるというと、今の
平衡交付金
では足らないのでもう少し補わなければならないということが起
つて
来ないかと思いますから、そういう顕著な問題はないですか。
河野一之
6
○
説明員
(
河野一之
君) そういう顯著な問題はございません。私が少し言葉をきつく申上げたのですが、国の
事務
について最近は
大概財源
をつけておりますので、一応ないのでありますが、ただこういうような声はあろうかと思います。ただ
地方
で全額の
補助金
を貰
つて
おるのにそれが足りないとかそういう問題はあろうかと思います。そうい
つた
問題は今後直接国の
支弁
になるとい
つた
ような問題もあろうかと思いますが、私が只今申上げましたのは、
負担
の変更だけは先に済んでそして
事務
のほうの問題は必ずしもな
つて
いなか
つた
という点が
平衡交付金
で以て十分にそれが行けばよか
つた
けれども必ずしもそうでなか
つた
。こういう意味でございます。
木村禧八郎
7
○
木村禧八郎
君 さつきの
補正予算
の
説明
ですね、
輸出公融金庫
というのはこれは
決つたの
ですか。
河野一之
8
○
説明員
(
河野一之
君) 一応向うに交渉いたしております。
木村禧八郎
9
○
木村禧八郎
君 新聞の伝えるところによりますと、いわゆるドツジさんがこれはいかんと
言つて
いるというようなことで行き悩みの形にな
つて
おりますけれども、今どういう状態でございますか。
河野一之
10
○
説明員
(
河野一之
君) いろいろ正式な、こういう内部のことは申上げるのはどうかと思うのでありますが、まだ話を進めて交渉する
段階
にはおりません。まあ来週になるかも知れません。
木村禧八郎
11
○
木村禧八郎
君 今
懸案
ですね。
河野一之
12
○
説明員
(
河野一之
君)
懸案
でございます。
木村禧八郎
13
○
木村禧八郎
君 これは
河野
さんにお伺いしてもよかろうかどうか、
主税局長
にするのかも知れませんが、
住民税
の
所得割
のほうは二十四
年度
の
所得税
を
基礎
にすることにな
つて
おりますが、その金額は大体五百七十五億ということにな
つて
おりますね。これは二十四
年度
の
予算
ですね。
申告
千七百三億、源泉千二百九十四億、これは
予算
ですか。この
予算
を
基礎
にしてこれに一割八分掛けたものが五百七十五億ということにな
つて
おるのですか。
河野一之
14
○
説明員
(
河野一之
君) それは去年の国税でございますね。それを
基礎
にして
言つて
いると思うのでありますが……。
木村禧八郎
15
○
木村禧八郎
君 その
基礎
が
予算
を作るときにまだ確定的な案が決
つて
いなか
つた
と思うのですよ。
地方税
の五百七十五億という
住民税
を算出する場合、
予算
を
基礎
にするとなると、
予算
以上に
確定申告
をしているのですが、千億くらい多くな
つて
いる。それがいわゆる
滞納分
なんですね。それが加わ
つて
、それも入れて一割八分か、
予算
に一割八分を掛けたものか。若しが
予算
に一割八分掛けたものだとすると非常に増収になると思うのです。五百七十億以上に非常に取り過ぎると思うのです。
河野一之
16
○
説明員
(
河野一之
君) 国の税収と
予算
というものは一応
見込
でありますから、それに対して
個々
の人の分が
予算
で割当てられているわけではありませんから、当初御承知のように二十四
年度
は千九百億であり、それが千七百億に
補正予算
で
減つて
又千五百億に
なつ
たわけであります。千五百億の
基礎
に
なつ
た、
基礎
といいますか、当時の
確定申告等
を
基礎
にして千五百億とな
つて
おるのでありますが、その
予算
といいますか、昨年の
そういつた税額
を
基礎
として
住民税
が決
つて
おる、こういうふうに私は思
つて
おります。
木村禧八郎
17
○
木村禧八郎
君 その税額がそうなんですけれども、その税額が二十四
年度予算
に見積られて
申告
千七百三億、源泉千二百九十四億、寄せた二千九百九十七億に一割八分を掛けたものか、それとも実際に税務署で査定をした税額に一割八分を掛けたものか、一応これが分らないと、
相当
違
つて
来る。大体千八百億くらい殖えておりますね。それが分らなか
つた
ら、後でも結構です。
河野一之
18
○
説明員
(
河野一之
君) 私はあまり適当でないのですが、千七百億なり千五百億というものは当該
年度
の決定が幾らでありましたか、私
ちよ
つと記憶しておりませんが、千五百億くらいだと二十四
年度
は思
つて
おるのですが、そのうち
年度
内の徴収が七十五億とか八十五億になり、前
年度
の繰越、それから翌
年度
へ繰越して行くもの、こういうもので千二百とか千五百とかいうようにできているわけでありますから、そうい
つた
單に
予算
にそれだけ計上されているから、それに一割八分を掛けて来るといろ
関係
にはならんと思うのでありますが……。
木村禧八郎
19
○
木村禧八郎
君 その千五百とおつしやるのは
一般会計
のですか。
河野一之
20
○
説明員
(
河野一之
君) 二十四
年度
の……。
木村禧八郎
21
○
木村禧八郎
君 そんなのがあるのですか。
申告
と源泉で……。
住民税
は国税の一割八分ですから、国税が少いのですから二十四
年度
は……。
河野一之
22
○
説明員
(
河野一之
君) 千五百億と申上げたのは、
申告
の方を申上げましたので、源泉を入れれば千二百億になりますが、
確定申告
の
状況
を見て、間違
つて
いると、申上げると恐縮でありますが、
確定申告
の
状況
を見て、当該
年度
の、二十四
年度
の課税所得及び金額はどの
程度
であろうと、当該
年度
の決定にかかるそれに対して一割八分ということで、
地方税
の五百七十億というものが予定されたと私はそう記憶しております。
木村禧八郎
23
○
木村禧八郎
君 もう少しはつきり教えて頂きたいのですが、今でなくてもいいのですが……。
佐多忠隆
24
○佐多忠隆君
地方
へ
行つて
よく聞かれるのですが、
公共事業費
は
政府
のほうから出て来ない。
地方
に来ない場合、
地方
としては金に困るので
地方
の銀行とか何かから金を借りるわけですが、そのときに非常な金利を拂わなければならん。こういうのはやはり
地方
負担
ということになるでしようが、
政府
の金が来ないために金利を余計拂わなければならん、こういうことをしよつちゆう
地方
に行きますと言われるので、この点はどういうことになるのですか。
河野一之
25
○
説明員
(
河野一之
君)
地方団体
が財政をや
つて
行かれる上においても、或る
程度
一時的な
公共事業
ばかりでないのですが、財政収支の時期的ないろいろなズレを
調整
されるために、或る
程度
の借入金ということは、これは止むを得ない。当然これは普通にあり得へきことなんでありますので、特にその利子のことを考えておらないのでありますが、今年は
税制
の改正が少し遅れまして、
地方団体
としては余計な借入金をしなければならん、その利子の補給をしてくれというようなお話があ
つた
ことは事実であります。これは現実の問題といたしますと利子を拂わなければならん問題がありますから、あまり
預金部
に対して借入れの申込というのは実はなか
つた
ように記憶しております。むしろ
平衡交付金
を先にくれ……これは利子は変りませんから、それで
平衡交付金
を大きく前渡ししたわけです。それで以て
相当
救済せられたと思います。それから
預金部
の利率が従来九分ばかりから六分五厘でしたか一分でしたか、そういうふうに下りましたので、仮にそういうことがありましても積極的にひどい
増加
にならなか
つた
というふうに思
つて
おります。
木村禧八郎
26
○
木村禧八郎
君 今度の場合は特に変則的なことがあるのですが、
地方税
が否決された、延びたのです。それでふだん
地方
が当然
政府
から来るべき金が来ないために、その時期的ズレですか、それを補うために
地方
銀行あたりがら借りる。そういうようなのは
政府
の責任だと思うのですが、そういう場合に
地方
に
負担
させるというのは、これは
調整
できないのですか。
河野一之
27
○
説明員
(
河野一之
君) これは或る
程度
従来
公共事業費
の
配分
が遅れて、そういうようなことがあ
つた
ということは事実であります。ですけれども最近は非常によくな
つて
おりまして、例外はございますが、私共調べました範囲では昨年に対して非常に
改善
されておる。近県も調べたものもございますがよくな
つて
おる。
災害関係
におきましては第一
四半期
に八割
程度
つけましたので、
予算
的にはそうい
つた
点を救済する途は開いてあります。現実の問題としまて、いろいろ書類なり、或いは認証なんかもあるかも存じませんが、多少遅れておるようでありますが、
公共事業
自体としましては、去年よりは実はよくな
つて
いる。こういうふうに思
つて
おります。
佐多忠隆
28
○佐多忠隆君 年末
手当
一ヶ月分というのは、金額にして幾らですか。
河野一之
29
○
説明員
(
河野一之
君)
地方団体
でございますか。
佐多忠隆
30
○佐多忠隆君 いや国の、七千三百円
ベース
ですか……。
河野一之
31
○
説明員
(
河野一之
君)
一般会計
で、一ヶ月分で三十九億六千万、進駐軍労務で二十一億、合計しまして約軍十億になります。それから特別
会計
で三十二億、それから専売公社、国鉄、公団、金庫、こういうものを合計いたしまして、四十二億、このうち大部分は国鉄でありまして、これが三十五億、それから専売が一億八千万、その他大きいものは
食糧
配給公団が三億など、あとは郡小の公団、公庫というようなところに相成ります。
佐多忠隆
32
○佐多忠隆君 その
一般会計
の場合は、一ヶ月分とい
つた
ときは七千三百円べースでや
つて
いるのですか。
河野一之
33
○
説明員
(
河野一之
君) 六千三百円べースであります。
佐多忠隆
34
○佐多忠隆君 それからこの
租税収入
の
増加
の二十五億という数字ですね。これは
給與改善費
、年末
手当
のはね返りですか。
河野一之
35
○
説明員
(
河野一之
君) 大体年末
手当
のはね返りと
給與
べース
関係
のはね返りが三十五億というふうに考えておりますが、
従つて
二十五億殖えるのでありますから、
一般
の税
収入
としては十億減るという
関係
にな
つて
おります。
佐多忠隆
36
○佐多忠隆君 その
給與改善費
を一月から一千円アップにしてこういう金が出るのですが、人事院勧告に従
つた
引上
げをやると、これらの数字が幾らになるのですか。
河野一之
37
○
説明員
(
河野一之
君) 今のはり年末
手当
でありますので……。
佐多忠隆
38
○佐多忠隆君 いや
給與改善費
の方……。
河野一之
39
○
説明員
(
河野一之
君) 月額で申しますと、
一般会計
で四億六千五百万、特別
会計
で四億七千八百万、合計して九億四千五百万円ほどでありますが、人事院の八千五十八円
ベース
というのは昨年の九月十五日の級別係数を
基礎
としておやりにな
つて
おりますので、これは現在の、最近の
状況
に当嵌めて見ますと大分様子が変
つて
参ります。今年 の六月一日現地でやりますと、六千八百四十円くらいに
ベース
がな
つて
おります。
政府
職員が六千三百円
ベース
という
俸給
表を、六月一日の現給に当嵌めてみますと六千八百四十円ということになるわけです。年末にそれから昇給があ
つた
ためでありますが……、それをや
つて
参りますと今年末には七千円くらいになるのじやないか、六月、九月、十二月と三回の昇給がありますので、これに人事院
ベース
を当嵌めてみますと八千四百円くらいになります。
従つて
千円アツプという金は大体八千円足らずのものでありますから大体五割
程度
人事院勧告のほうが多いと、こういうことになります。数字がございましたが一月からの
給與
改訂
で参りますと、月額千円
引上
げで三ヶ月分で
一般会計
が十四億三千万円、特別
会計
が十四億、公団公社等の
政府
機関が十七億、進駐軍が七億、合計して四十五億ぐらいになります。
地方団体
も同じようにおやりになりますと、約四十三億、合計いたしまして八十九億、約九十億になるわけでございます。それでこれを人事院のようにおやりになりますと、大体これのまあ五割
程度
殖えると、こういうことになります。
佐多忠隆
40
○佐多忠隆君 一月から一千円アツプした場合に、そのときの
基礎
にな
つて
おるのは六千三百七円でなくて実給ですか。例えば六月現在では六千八百四十円にな
つて
おるというお話ですね。こういう数字に一千円乗つけられるのか。
河野一之
41
○
説明員
(
河野一之
君) 大体そのつもりでおります。ただお断り申上げるのでありますが、千円と申しましても見当でありまして、
個々
の
平均
千円を
俸給
表を作
つて
見ますといろいろ変
つて
参りますので或いは上下少し移動があるとは思いますけれども……。
佐多忠隆
42
○佐多忠隆君 そうすると、はね返り三十五億を見ておられるとすれば税込み一千円アツプということですね。
河野一之
43
○
説明員
(
河野一之
君) さようでございます。
佐多忠隆
44
○佐多忠隆君 そのはね返りの三十五億を見られた場合には
地方
公共
団体
の職員その他も上がることを予定して、その全部で三十五億という意味ですか。
河野一之
45
○
説明員
(
河野一之
君)
地方
公共
団体
の分は、これはおやりになるとは思いますけれども、特にこれをやれとかいうふうな御強制もできないわけでありますから、一応国の
関係
及び昨年
半月分
程度
出しておられますからそういう
関係
を見て一応考えておりました。
佐多忠隆
46
○佐多忠隆君 そうすると、この
給與改善費
の三十三億と年末
手当
の三十九億、それから今半分
程度
にや
つた
というそれらをひつくるめて考えておるわけですね。
河野一之
47
○
説明員
(
河野一之
君) はあ。
佐多忠隆
48
○佐多忠隆君 それから歳費
節約
による五十二億、特にそのうち
旅費
その他の五%天引で三十二億を叩き出したのだというお話の、その三十二億だけ
節約
する、その
基礎
になる金額ですが、それはどれくらいになるのですか。
河野一之
49
○
説明員
(
河野一之
君) そうでございますね。大体
旅費
が
一般会計
で八十億あります。それですから五%として四億に相成りますか、
残り
が
物件費
ということになります。五百数十億のものが
物件費
ということになるわけであります。まあ
一般会計
の中に、
公共事業
もありますし、終戦処理費もありますし、いろいろのものがありますけれども、まあそうい
つた
ものは
節約
の対象にいたしてございません。
佐多忠隆
50
○佐多忠隆君 そうするとさつき
地方
公共
団体
も、その大部分を
節約
でやれるじやないかというお話の場合に、
給與改善費
として四十三億、年末
手当
として九十二億
程度
のものが要るというと、それだけの
節約
をする
基礎
になる
経費
があるかどうかということになりますね。
地方
公共
団体
にそんなにありましようか。今の
一般会計
の六百億に該当する……。
河野一之
51
○
説明員
(
河野一之
君) それですから今まで四十億ということをや
つて
おられますけれども、四十億の
節約
をや
つて
おられるわけでありますが、
旅費
でも百六、七億あるじやないか、それから
物件費
でも千七、八百億
程度
あるわけでありますから、その
おのおの
両方五%ずつ
節約
して頂いてもまあ百億
程度
のものが出て来るのじやないか。それから申上げましたけれども
歳入
のほうも、もう少し洗
つて
頂いたらどうだろうか、百七十億の
雑收入
があるのは、二十三
年度
の決算を見ても三百何十億にな
つて
おります。それからこれは御参考までに申上げて置きますが、来年の
予算
を組みますにつきましては
旅費
と
物件費
を国のほうでは一割落しておるわけであります。まあそうい
つた
こともや
つて
頂いて二十三年の決算を
基礎
にしてまあ考えますと、雑
収入
だけでも五百四十億ぐらいになるわけであります二十六年は……。二十五年は、三百七、八十億になりますので、そうい
つた
収入
のほうの上る面も合せて
経費
が殖えればそれだけは全部
平衡交付金
なり
起債
なり、まあそうい
つた
ことで面倒を見るという行き方というのは、どうも再
検討
を要するのじやないかという
考え方
をしておるわけであります。
佐多忠隆
52
○佐多忠隆君 そうすると、
起債
額はこれもやつぱり
現状
のままですか。
河野一之
53
○
説明員
(
河野一之
君)
起債
の枠は三百七十億ということに今な
つて
おるわけでありますが、そのうち、
公企業
関係
で約九十億取りますと二百八十億というのが
地方起債
に今予定しておるわけであります。
災害
の
関係
で多少これは殖やさねばならんだろうというふうに考えております。
地方財政
の規模、今
年度
は規模その他についてはまだ自治衙といろいろ打合せをいたしておるものでありますから、まあどの
程度
に出すかまだ決定しておりませんが、
地方起債
は殖やさなければいけないのじやないかというふうに思
つて
おります。
木村禧八郎
54
○
木村禧八郎
君 さつきの年末
手当
のお話ですが、
一般会計
二十九億六千万円ですか、進駐軍特別
会計
、専売、これはお話にありましたが、補正に出ておるのは
一般会計
、郵政
会計
ですね、あとのはどういうふうにして賄うのですか。
河野一之
55
○
説明員
(
河野一之
君) 全部
節約
であります。
木村禧八郎
56
○
木村禧八郎
君 進駐軍参……。
河野一之
57
○
説明員
(
河野一之
君) 進駐軍の分は今年千六十億ほどでございます。
終戰処理費
はそれはその中でや
つて
頂くということで、追加をしないつもりでおります。それから鉄道、電通、こうい
つた
ところは
おのおの
のところの
物件費
の
節約
でや
つて
頂く。郵政だけはなんとも参りませんので、そのうち
預金部
とかそれから簡保とかそうい
つた
ところで実費的にまあ繰入れるものもございますが、その足りない分は
一般会計
から繰入れてやるというように考えております。
森下政一
58
○森下政一君 中小企業の信用保険基金、これは例のなんですか、
府県
或いは大都市の信用保証協会、大体それですか、範囲は。或いはこの
一般
市中銀行の中小企業専門店なんかの場合も含んでおりますか。
河野一之
59
○
説明員
(
河野一之
君) 私ではあまり適当でないと思うのですけれども、保証料を取
つて
、そしてこれを国が保険をするというふうな
恰好
になるのじやないかと思
つて
おります。そうい
つた
御趣旨のような場合も恐らく入
つて
来るのじやないか。
森下政一
60
○森下政一君 勿論そうだと思うのですけれども、市中銀行の中小企業専門店なんかが貸付ける、そういうものでも
政府
が損害を補填してやろうというふうな場合を含むかどうかということは、多分信用保証協会が大部分だと思いますが、これはお分りになりますか、勿論銀行局長でないと……。
河野一之
61
○
説明員
(
河野一之
君) 銀行局長のほうでどう言うか、保証料を取
つて
やる、保険料を取
つて
そいつを再保険をするときに……。
森下政一
62
○森下政一君 どんなときでも保証料を取
つた
り、
政府
は再保証してやろうというわけですか。
河野一之
63
○
説明員
(
河野一之
君) 金融機関が再保険をして欲しいと言うた場合には……。
木内四郎
64
○
木内四郎
君 これで幾らぐらい貸出せる予定でありますか。
河野一之
65
○
説明員
(
河野一之
君) 一応フアンドとして入れましたのでまだどの
程度
というふうには考えておりませんが、
保險料
はどの
程度
になりますか、一%乃至一・五%というふうに銀行局は
言つて
おりますが、それに
従つて
どの
程度
出ますか。
佐多忠隆
66
○佐多忠隆君
貿易特別会計
の受入四十五億、これは前には予定されなか
つた
ものが予定外にドル收入に
なつ
たんですか。
河野一之
67
○
説明員
(
河野一之
君) これは進駐軍
関係
の戰車の修理とかなんとかそういうふうな、自動車修理とかいうのをドルで以て貰うわけでありますね。そいつをこれは外為ができるまでの
貿易会計
がそれを終戦処理收入として
一般会計
に納める
恰好
になる。ドルで
貿易会計
は貰うわけですからそれで二十四
年度
にその
予算
があ
つた
わけなんです。ところが
貿易会計
の金繰りの都合で二十四
年度
内に納められない、四月にな
つて
納めた。まあこういう
関係
にな
つて
おりますが、実は前
年度
のものなんです。
愛知揆一
68
○愛知揆一君 主計局長の……速記を止めて結構なんですが、司令部との間の折衝は
補正予算
についてはどの
程度
。
小串清一
69
○委員長(
小串清一
君) 速記を止めて。 午前十一時三十五分速記中止 —————・————— 午後零時一分速記開始
小串清一
70
○委員長(
小串清一
君) 速記を始めて、それでは午前中の会議はこの
程度
で止めることにいたしまして、午後は一時半に再開することにいたします。
地方財政委員会
の委員長が、外の都合でどうしても一時になるから、一時半にして貰いたい、こういうことですから、どうぞ御了承願います。 午後零時二分休憩 —————・————— 午後二時一分
開会
小串清一
71
○委員長(
小串清一
君) それでは午前に引続きまして
開会
をいたします。
地方財政委員会
の荻田
事務
局長と奥野財政課長が見えておりますから、
租税行政
に関する
調査
に関連いたしまして、今般
予算
の編成上問題にな
つて
おります
地方財政平衡交付金
の問題につきまして、
地方財政委員会
側の御意見をお伺いいたしたいと存じます。荻田
事務
局長。
荻田保
72
○
説明員
(荻田保君) この二十五
年度
の
補正予算
及び二十六
年度
の
一般
予算
の問題が今
政府
で問題にな
つて
おりますが、この際国の
予算
に関連いたしまして、
地方
に大きな影響を及ぼすのでありまして、これの処置をどうするかということを
地方財政委員会
としては考えておりますが、その問題の一つとしまして、
平衡交付金
の
増額
計上という問題が大きく出ているわけであります。大体先般の議会におきまして通過いたしました
地方税法
、
地方財政平衡交付金
法、及び
災害復旧費
の全額国庫
負担
に関する法律、この三つを以ちまして
地方財政
に関しまする改革が大体できたわけでございますが、それによりましてどうやら
地方
としましては、現在與えられておりまする仕事をや
つて
行くに足る
財源
が確保できたのであります。然るに今度更に新しい
財源
を必要とするような
措置
が、而も大部分国の施策によりまして出て来るのでありまして、この
財源
はどうしても先般来與えられました
地方
の
財源
だけでは十分でありませんので、これを増力しなければこの新しい
財源
に対処することができない。若しこれに対する財政
措置
を怠ると、それだけ
地方財政
に無理な
負担
がかか
つて
参りまして、又ぞろ
府県
財政の非常に不健全な
恰好
が現われて来ることと憂慮しているのであります。然らばどの
程度
地方
の
財源
に対しまして
増加
を要するようなことが考えられているかということを申上げたいと思いますが、一つは大きく考えられまするのは、
給與ベース
の
引上
、年末
手当
の支給等一連の
給與
の
改善
の問題でございます。で、これによりまして
地方
におきましても、御承知のように国家公務員についてこういうことを行いますると、
地方
自治法及びそれの附属政令等によりまして、
地方
公務員は国家公務員の例によるとか、準ずるということがございまして、法律的にこれを
給與
を上げなければいけないわけであります。で、この大きな
負担
がかか
つて
来るわけであります。御承知のように国の
一般会計
所属のものは四十万人くらいだ
つた
と思います。尚その外進駐軍労務の
関係
が二十万人くらいあると思います。それに対しまして、
地方
の職員は百四十万
程度
でありましで、大体国の三倍、進駐軍労務を入れれば、二倍強というような数字にな
つて
いるのでありまして、公務員
ベース
引上
げの問題はむしろ財政的には
地方
のほうが大きな問題になるのであります。それによりまして大体本
年度
におきまして百四十億、
明年度
におきまして二百四十億
程度
のものが
地方
に
負担
がかか
つて
来るわけであります。 それから尚その外に国で考えておりまする施策を
地方
にやらせる場合に、
地方
の
経費
が
増加
するのであります。その場合法律を作るというようなこともありまするし、或いは
予算
によりまして
補助金
を
増額
するというような場合もあります。こういうことによりまして
地方
では当然に
経費
の
負担
が殖えて来るのであります。でその額は二十五
年度
におきましてはこれはすでに昨年
平衡交付金
の額を一千五十億に決めました、そのあとにおきまして議会等におきまする提出の立法等によりまして
相当
のものが殖えておる、その額は十六億
程度
であります。それから二十六
年度
におきまして今
政府
の考えておりまする事業で
地方
に影響のありまするものが、これが百二十億くらい、こういう
経費
が
地方
にかか
つて
来るわけであります。以上この二つのものが大体大きな経常費的系統で
地方
に殖えるものであります。 その外に臨時的なもので殖えるものがございます。それが二十五
年度
におきましてやはりこれも去年本
年度
の
平衡交付金
の額なり
起債
の枠なりを決めましたあとにおきまして出て来ましたものが九十二億円くらいあります。それからその外に
災害
が
相当
ありましたので、当初予定しておりました
災害
の対策費だけでは足りないものがあります。その額は百二十億
程度
でございます。尤もこの百二十億の中には、
地方
独自の
災害復旧費
百億円を計上しております。この百億円という数字が、国が今度の
補正予算
で五十億しか
予算
の追加をしない場合、
地方
が百億円出すということがどうかという問題がありまするが、これは一応現在集計されておりまする
災害復旧費
の額を三ヶ年くらいでや
つて
行こうというのには、どうしても百億
程度
のものが要るという数字を出しております。まあこういう種類の
経費
が要るわけであります。 それから来
年度
の問題につきましては、
政府
で
災害
に対しまする国庫補助を今年全額補助になりましたのを又元に戻しまして、三分の二
程度
の補助をしよう、
従つて
三分の一は
地方
で持たなければいけないというようになるようなことを計画しております。これによりまして百二十億円のものが
地方
の
負担
が殖えるわけであります。 それからその外の
公共事業費
におきましても、大体二百億
程度
のものが、殖えることにな
つて
おります。御承知のように
公共事業費
の枠が
相当
量が
増加
計上しております。こういうふうに経常費、臨時費共に
地方
の
財源
が
増加
するのであります。
従つて地方団体
独自の
増加
、国に
関係
なく自分だけで考えた
増加
額というものは殆んど見ないといたしましても、大体本
年度
において三百九十億、来
年度
におきまして七百三十億の金を必要とするのであります。でこのうち我々の考えといたしましては、経常費につきましては先ず能う限りの
既定経費
の
節約
によ
つて
これに対処したいというのが考えであります。その額としまして、二十五
年度
におきましては大体
物件費
の五分、四十億、それから来
年度
におきましてはそれの倍、一割といたしまして八十億というものを
節約
して充てる、その
残り
はこれはすべて
平衡交付金
の
増額
によりたいということであります。この
平衡交付金
の
増額
につきましては、或いは
考え方
といたしましては、こういう経常的な
経費
の殖える場合には
地方税
を増税すべきではないかという議論も成立つのでありますが、誠に趣旨としては或いはそうかも知れませんが、御承知のように本
年度
四百億の増税をして、その新しい
税制
が今運営の途中にある、その
基礎
も固
つて
いない際に、
地方税
を更に増税することは如何かと思われまするので、むしろ国税が、国の
会計
において
相当
の余裕が出る、
従つて
相当
の国税の減税ができる、その一部分を取止めて、代りに
地方税
の増税を止めるという、こういう趣旨におきまして交付金の
増額
によるべきであると考えまして、本
年度
において百三十億、来
年度
におきまして三百億の
平衡交付金
の
増加
を必要とするという
基礎
を立てたのであります。臨時費につきましては、本
年度
に関しまする限り
地方
債の
増加
に俟ちたい、これが大体二百億であります。来
年度
におきましては、この
災害復旧費
に関しまして三分の一を
地方
に持たすということを取止めまして、これ以上
地方
の
負担
を増さないで、その形としましては必ずしも従来からの全額
負担
という制度そのものをとることはそれは研究の余地があると思いまするが、いずれにいたしましても結論として今年以上に
地方
負担
を
増加
しないということが適当であると考えたのであります。その外のものは二百億余りのものをやはり
地方
債の
増加
によりたいという
考え方
を持
つて
おるのであります。以上が本
年度
の
補正予算
、来
年度
の追加
予算
を国が作成しておりますにつきまして、
地方財政
関係
として希望するところなのであります。これに対しまして現在の
政府
の、原案では、本
年度
のものにつきましては
給與ベース
の
改訂
による
増加
のうち義務
教育
のものに必要なもの、それの半額九億円というものを
平衡交付金
を増す、つまり百三十億我々が
増加
しなければならないと考えておるところを九億だけ
増加
するというようなことであります。来
年度
もやはり義務
教育
職員の
給與ベース
改訂
の増によりまするものの半分の三十五億円、これだけを殖やす、つまり三百億に対しまして三十五億円、このような大きな開きがあるものでありまするので、
政府
のほうにおきましても
閣議決定
の際も、尚この点については研究を続けるという
政府
部内の申合せもありまするので、この線に沿いまして目下
政府
で折衝中なのが、これが
現状
でございます。大体以上がこの
平衡交付金
増額
の問題に関しまする最近の経過並びに実情でございます。御質問がございましたらお答えしたいと思います。
佐多忠隆
73
○佐多忠隆君 財政の規模は、三十四年、二十五年、二十六年というような三年間くらいで、国家財政の規模と
地方財政
の規模とがどういうふうに変遷して来ておるかというのは大体分りましようか。
荻田保
74
○
説明員
(荻田保君) 御質問にお答えいたします。二十四
年度
は国家財政は七千四百十億、二十五年が六千六百十億、二十六
年度
が五千九百八十億、これに対しまして
地方
は三十四
年度
が三千五百九十億、二十五
年度
が四千三百十億、二十六年が五千四百六十億であります。
佐多忠隆
75
○佐多忠隆君 そうすると国家財政のほうは三ヶ年間にだんだん小さくな
つて
来ておりますが、反対に
地方財政
のほうは非常に殖えて来ている。その殖えて来ている内容或いは意味はどういうことなんですか。
荻田保
76
○
説明員
(荻田保君) 国家財政の枠は今申しましたように
減つて
おりますが、
減つて
おる内容を
検討
しますと、詳細なことは分りませんが、大きなところで終戦処理費とか、或いは
価格調整費
、それの系統のもの、それから債務償還費、大きく分けまして三つの特殊の
経費
、
一般
行政には
関係
がないと目されます
経費
が、これが大幅に
減つて
おるのであります。二十四
年度
において四千三百二十億、二十五
年度
で二千九百六十億、それから二十六
年度
で千五百六十億、従いましてこれを差引きました本当の行政費というものはむしろ殖えておるのであります。二十四
年度
が三千九十億、二十五
年度
が三千六百五十億、二十六
年度
が四千四百二十億、
従つて
このような国の
一般
行政費に
相当
するもの、これが大体
地方財政
のすべてであります。
地方
にはこの
価格調整費
とか、債務償還費というものは、こういう特殊なものはありません。従いましてそれのパーセンテージを比較しますと大体同様であります。従いまして
地方
で殖えておるものは純行政費
関係
であります。而もそのうち大部分のものは物価の変動ということ、これを別にいたしますれば、内容は国の施策によりまして殖えているものは、例えば
公共事業費
だけのことをお考えになりましても、大体
公共事業費
は二分の一乃至三分の二くらいの補助であります。国の
予算
で百億殖えれば
地方
ではこれは国庫
補助金
を入れまして百五十億乃至二百億のものが殖える。従いまして国のほうで
相当
この二ヶ年に亘りまして
公共事業費
が
増額
されておるのでありますから、
地方
ではそれ以上の数によ
つて
地方
の財政が殖えておるわけであります。それから経常費におきましても、例えば学校の先生の費用を殖やす、或いはその他
人員
を
増加
する、例えば二十六
年度
だけ考えましても、各省から
地方
の職員の
増加
を要求しておるものは三万五千人
程度
にな
つて
おります。このように国の各省から多くの支出を要求される、こういう面において殖えるものだけを一応この枠には見ておるのであります。
松永義雄
77
○松永義雄君 一つの村に国定資産税が沢山取れるから、隣接町村にこれを分けるという話がありますね。
荻田保
78
○
説明員
(荻田保君) あります。法律でそうな
つて
おります。
松永義雄
79
○松永義雄君 標準はどうな
つて
おりますか。
荻田保
80
○
説明員
(荻田保君) これはまだ研究中でありますが、非常にその村でその国定資産税を全額取
つて
しまいますと、そこの
財政需要
を遥かにオーバーする。その超したものは他の
市町村
に分けたいという考えであります。
松永義雄
81
○松永義雄君 それは分りますけれども、その先です。
荻田保
82
○
説明員
(荻田保君) まだ具体的なことは研究中であります。
松永義雄
83
○松永義雄君 例えばものの
見方
ですが、距離はどの位ですか、隣接町村というけれども……。
荻田保
84
○
説明員
(荻田保君) これはむしろ
財政需要
の余り方如何によ
つて
考えたいと思います。少ししか余
つて
いないのでしたら隣り村くらいに、沢山余
つて
おるなら隣りの隣りくらいまで行くというような考えであります。
松永義雄
85
○松永義雄君 不公平になりはしませんか。
荻田保
86
○
説明員
(荻田保君) これはいずれにしましても、その固定資産税を分けて貰
つた
ために
財政需要
が殖えれば、それだけ
平衡交付金
が減りますから、その分けて貰う村の
財源
としましてはそう変りはございません。
松永義雄
87
○松永義雄君 隣村は工場のあるところから廻
つて
来るが、併しその先は廻
つて
来ないという場合に、
平衡交付金
でそういうものは調節をと
つて
や
つて
行くと、こういうことになるのですか。
荻田保
88
○
説明員
(荻田保君) そうなります。結局においては同じことになります。
平衡交付金
で来るか、固定資産税を分けることによ
つて
来るか、来た金額に変りはありません。
松永義雄
89
○松永義雄君 まあ方針は分るが、実際的にどうなるか……。
荻田保
90
○
説明員
(荻田保君) 方針はそういうことですが、具体的にはまだ研究中であります。
木村禧八郎
91
○
木村禧八郎
君 最初
予算
では、二十五
年度
の
住民税
が五百七十五億、固定資産税は五百二十億ですか、そういう
予算
にな
つて
おりましたが、これは実際にや
つて
見ましてどのくらい取れるか見当がつきましたですか。
荻田保
92
○
説明員
(荻田保君) 固定資産税につきましては、大体予定の額だけ入
つて
おります。
住民税
につきましては、もう少し内輪にしか取れないというように考えております。
木村禧八郎
93
○
木村禧八郎
君 それで
計算
しまして、実際取れる取れないは別としまして、さつき
大蔵省
の人に聞いたのですが、はつきりしなか
つたの
ですが、
住民税
五百七十五億の算定の
基礎
ですね。これは二十四
年度
の国税のほうの
予算
を
基礎
にしておるのですか、それとも実績ですか。
荻田保
94
○
説明員
(荻田保君) 決定額です。ですから、
予算
以上のものを
基礎
にしております。
木村禧八郎
95
○
木村禧八郎
君 そうしますと、
予算
以上のものとしますと、五百七十五億以上になるのですね。
相当
大きくなりますね。
荻田保
96
○
説明員
(荻田保君) そうな
つて
おります。
木村禧八郎
97
○
木村禧八郎
君 ところが、
予算
では五百七十五億とな
つて
おります。
荻田保
98
○
説明員
(荻田保君) ところが決定額の中で、実際後で更定などいたしまして入りました額は遙かに下廻
つて
おるのです。
木村禧八郎
99
○
木村禧八郎
君 それはおかしいですね。二十四
年度
の国税の実績は大体分
つたの
ですね。五月末では大体一千億の滞納がある、一千億以上ですがね。二十四
年度
で大体一千億以上の滞納ですね。これはまあ次に繰越されるのですけれども、一応更正決定ではそうな
つて
おります。ところが、
予算
はもうあれ以上取れておるのです。実際にはあれ以上取れてお
つて
、一千億以上滞納がある。そうすると、国税について
滞納分
を寄せて
計算
しますと、大体それに一割八分を掛けて均等割を寄せますと、七百五十四億ぐらい取れそうなんですね、
計算
では……。
荻田保
100
○
説明員
(荻田保君) 我々はそう思わないので、むしろ逆に五百七十五億よりも下廻るような、例えば一応
年度
末で滞納ということにな
つたの
でありまして、実際はその後においてどんどん減損更定しておるのです。本当の滞納ではなくて、
基礎
そのものが間違
つて
お
つて
、それを安くしなければならんということにな
つて
おるので、未だに毎日のように落ちて行くのです。
従つて
住民税
については、最後の決定で掴まなければならんわけです。最後に納税者から異議の申立について減らした最後の分ですね、その額は落ちておるのです。
木村禧八郎
101
○
木村禧八郎
君 それにしましても、最初の
申告
納税なり、源泉課税にしても、
予算
よりも実際の更正決定の額は多くな
つて
おるのです。併しそれは滞納とな
つて
出て来ておるのですが、多いのです。ですからそれに一八%掛けて、均等割を寄せますと、どうしても五百七十五億より多いのですが、併しそれは後で
計算
の
基礎
の数字がございましたら、一つその一八%掛けて五百七十五億に何故
なつ
たか、その
基礎
数字を一つ頂きたいと思います。
荻田保
102
○
説明員
(荻田保君) それは後で差上げますが、それにしましても、滞納の中には、滞納で済まないで、元まで落したものが
相当
あります。それからもう一つは、国税で決定したものをまるまる取れるとは考えておりませんので、つまり
市町村
税になりますと漏れる、殊に源泉徴収になりますと、
相当
漏れると思いますから、その漏れるものも含んでおります。
大矢半次郎
103
○大矢半次郎君 本
年度
の
平衡交付金
の配付額は大体分
つたの
でございますか。
荻田保
104
○
説明員
(荻田保君) 大体分
つて
おりますが、ただこういうことを考えております。実は本
年度
が初
年度
でございますので、いろいろ
配分
の方法を規定いたしましたことにつきまして、
相当
検討
を要する点、それからもう一つは
配分
に使います税の額、これにつきまして国税の決定等が、先ほどからお話の出ておりますように、
相当
変
つて
来るものがある。それからもう一つ大きなものは、償却資産額なんというものは、これは本当に今のところは見当がつかない、もう少しや
つて
見ませんと見当がつかない、そういうような意味におきまして、今や
つて
おりますのは仮の決定をや
つて
おります。それで、今申しましたような点をはつきりしたい。まあ大体来年一月でありますが、その頃に本決定をいたしたいと思
つて
おります。併し今申しました仮の決定のほうは、これは大体出ております。
大矢半次郎
105
○大矢半次郎君 私の伺いたいのは、
一般
交付金で全然配付しなくてもいいような
地方
が
相当
あるのではなかろうかと思いますが、その点はどんなふうにな
つて
おるのですか。
荻田保
106
○
説明員
(荻田保君)
相当
出ております。
府県
では
東京
、
大阪
の二つ、六大都市でも
東京
、
大阪
、神戸、それから外の
市町村
も案外多いのでございます。
大矢半次郎
107
○大矢半次郎君 全体のパーセンテージから言えばどの
程度
になりましようか、金額において……。
荻田保
108
○
説明員
(荻田保君) 金額というと、何の金額ですか。
大矢半次郎
109
○大矢半次郎君 例えば
平衡交付金
千五十億予定しておりますが、各
地方団体
の
歳入
に比例して
配分
するのと、そうでなくてやるのでは、大きな……
府県
にも
平衡交付金
が行かないで済むところが沢山あれば、
平衡交付金
が貧弱町村方面に対しましては余ほど多く行けるのではなかろうか。その当初の
予算
と実際のや
つた
後と比較して見ると、そこに大きな余裕
財源
が出きて来るのではなかろうかと思うのですが、その点はどんなものですか。
荻田保
110
○
説明員
(荻田保君) 不交付のところは、数にいたしまして、都市では四十、町村では四百くらいです。ただ
ちよ
つと今おつしやいました金額的には、これは幾らということは申上げられないと思います。
大矢半次郎
111
○大矢半次郎君 例えば
東京
都とか
大阪
府などでは、これは交付しなくてもよいということになれば、
相当
その金額が大きくなる。又、本
年度
或いは
明年度
において、
給與
べースの
引上
等によ
つて
相当
歳出
が多くなるとしても、大きな
府県
、大都市のほうで
平衡交付金
を交付する必要がないとなると、余ほど全体の
考え方
は違
つて
来るのではなかろうかと思います。
荻田保
112
○
説明員
(荻田保君) それはむしろ我我としては逆に考えでおるわけであります。つまり不交付のところが多いということは、それだけ外のところが窮屈になるのです。と申しますのは、配付税の千五十億、或いは国税、
地方税
の千九百億、こういう数字は、全部一律にいわゆる
基準
財政需要
というもの、これでぴ
つた
り全部の
市町村
、
府県
が押えられるとして、それだけの金が要るということなんです。然るに拘わらず不交付のところがあるというのは、税
収入
だけで以て
基準
財政需要
を上廻
つて
おるところです。
従つて
、その上廻
つた
部分だけは足りないと思います。それだけ
減つて
おるわけで、それだけ窮屈にな
つて
おるわけであります。つまりそれだけ行き過ぎておりますから、我々の
計算
は飽くまで全体としてびちびち一杯のところを
計算
しておる。ところが、
東京
には
平衡交付金
が行かないで済んで税が何億か余
つて
おる。その余
つて
おるものは外に廻しようがないのでありますから、外の
府県
が困
つて
おるということになります。
大矢半次郎
113
○大矢半次郎君 私は、当初から
平衡交付金
千五十億は適切なものなりという前提の下に、おつしやるようなことが起ると思う。ところが十分の資料がなく、まあ千五十億を計上しておるから、今おつしやるようなことはすぐ結論的に出て来ないと思う。
荻田保
114
○
説明員
(荻田保君) 千五十億はそれは空に決めたようなものではありまするけれども、やはり一つ一つ
歳出
も
当り
まして、税も当
つて
その上で結論を立てたい。と申しますのは、むしろ逆、正確に申しますれば逆でありまして、千五十億でぴ
つた
り
財政需要
と財政
収入
が合うように
計算
をしているわけなんです。
従つて
その余
つた
ところだけは外から
減つて
来るわけです。
大矢半次郎
115
○大矢半次郎君 私はできるなら資料によ
つて
それを
説明
して頂きたいと思います。
木村禧八郎
116
○
木村禧八郎
君 先ほど
大蔵省
からお話を聞いたのですが、例えば
東京
は十七億、
大阪
は十億、こういうふうに
平衡交付金
を割当てたわけですね。 〔委員長退席、理事大矢半次郎君委員長席に着く〕 ですから千九百億、そういう割当でいて最初からそれを予定しなか
つたの
ですか。割当していてそうして余るということになるとどうなるんですか。
荻田保
117
○
説明員
(荻田保君) それは現金だけの問題でありまして、当初実は我々の推測では、
東京
、
大阪
は初めから行かないということは分
つて
お
つた
んです。併し例の
地方税法
が前々
国会
におきまして不成立に終
つて
、その間税金が取れない、
従つて
その間の現金收入をどうや
つて
やるかという問題がありましたので、
従つて
現金だけで賄
つて
やる、逆に言えば無利子の金を貸している、そういうつもりで
東京
も
大阪
も恐らく
平衡交付金
を分けてお
つた
、
従つて
それは当然本決定になれば返して貰うべき性質のものであります。
木村禧八郎
118
○
木村禧八郎
君 それは予想していたのですか。
荻田保
119
○
説明員
(荻田保君) 予想しておりました。
黒田英雄
120
○黒田英雄君 年末
手当
の支給に要する
経費
は二十五
年度
で九十二億二千百万円にな
つて
おりますね。そうして二十六
年度
が五十三億九千万円にな
つて
おります。これはどういう
関係
になるんですか。
荻田保
121
○
説明員
(荻田保君) これは大体こういうことでございます。本
年度
は年末
手当
は一月分を出す、来年は
半月分
を出す、こういう
計算
にな
つて
おります。これは二倍にな
つて
おりませんのは来年は
給與ベース
を
改訂
して上
つた
ものの
半月分
でございますから、今年の二分の一よりは多いわけでございます。
木村禧八郎
122
○
木村禧八郎
君 この
平衡交付金
の
増額
、そういう要求があるところは概ね
府県
ですか、
市町村
ですか。
荻田保
123
○
説明員
(荻田保君) これは両方でございますが、今何と言いますか、運動と言いますか、その表面に立
つて
いるのは知事会議で一生懸命や
つて
おりますが、要求は両方からでございます。
木村禧八郎
124
○
木村禧八郎
君 実際非常に
税制改革
で少くなるのは
府県
のほうが多いようですね、
市町村
よりも。そうしますとこれは
府県
分が多く予定されておるわけですか、この
計算
によると。
荻田保
125
○
説明員
(荻田保君) そういうことも考えられますが、それと外に例えば
給與ベース
で
負担
が殖えるというのもこれも概ね
府県
であります。それからその外は
経費
で殖えるのも大体
府県
のほうが多いようでございますから、結局のところこの問題、
増加
要求に関する限り
府県
のほうに大きな関心があると見て差支ないと思います。
佐多忠隆
126
○佐多忠隆君 午前中
大蔵省
の
説明
によりますと、国家財政は
給與改善費
、或いは年末
手当
、これが例えば
一般会計
だけだと
給與改善費
が十五億、年末
手当
が三十二億、合計四十七億、この大部分を
既定経費
の
節約
で例えば三十二億
節約
をして、これで賄うことにな
つて
おる、
従つて
それと歩調を合せるならば、
地方財政
のほうも
給與関係
増加
額百四十億の大部分を
節約
によ
つて
賄
つて
貰える筈だという意見があ
つた
んですが、これによりますと
給與関係
の
増加
額は百四十億で
既定経費
の
節約
は三十九億、四十億くらいということにな
つて
おるんですが、その点は国家財政と調子を合せるわけには行かないのでしようか。
荻田保
127
○
説明員
(荻田保君) これは国家財政のほうで二十五
年度
の
補正予算
で
歳出
の
節約
にな
つて
おりますのが、
歳出
の
節約等
による表という中に六十一億にな
つて
おりますが、そのほうでおつしやるのですか。
佐多忠隆
128
○佐多忠隆君 いやそれでなくて、
補正予算
の中に
歳出節約等
により五十二億九千三百万円というのがありますね。そうすると五十二億の中の二十億だけを除いたあと三十二億が
旅費
その他の五%
節約
分というのですね。
荻田保
129
○
説明員
(荻田保君) その
節約
の意味でございますが、ただ
歳出
が要らなく
なつ
たと言えば、それは
節約
かも知れませんが積極的にしなければならない仕事があるのだけれども、
経費
の支出を少しにしろ、いわゆる本当の
節約
です。こういう意味のものは我々が
大蔵省
のほうで調べたところによると数十億しかない。その他のものはむしろ
経費
が
不用
に
なつ
たから、これを他の
経費
に廻した。
従つて
その
歳出
の
節約等
によるに見合う金として片方は雑件とし年五十二億円から
増加
している、つまり
歳出
を振替えたに過ぎない。その本当の
歳出
節約
に
相当
するものはたしか振費の何%とか何とかいうのがありまして、その通り
地方
において行いますと三十九億になる。こういうふうに国とはずを合わしております。
佐多忠隆
130
○佐多忠隆君 ただそれが今朝の
説明
では三十二億が
旅費
その他いろいろの
物件費
五%の
節約
なんだという
説明
なんですが。それからそれの
人員
は四十何万か幾らかの
節約
でしようが、それが三十億ならば百五十万ですか百三十万かある
地方
関係
の職員からはもう少し出ないかという問題なんですが、それと具体的の例として
旅費
その他の希望を挙げておりましたが、非常に
旅費
その他の絶対額から
言つて
多い。だからそれの五%なら五%引けば、国と同じ調子で五%引くならばもつと出る余裕があるのだという意見なんです。
荻田保
131
○
説明員
(荻田保君) それは想らくその
節約
の何と言いますか対象にした範囲が違
つて
いると思います。国のほうでは本当の
節約
ですね。
旅費
その他というのは我々が調べますと十何億で、これは
大蔵省
で調べた数字です。若し仮に三十五億とおつしやるのですか。
佐多忠隆
132
○佐多忠隆君 三十二億。
荻田保
133
○
説明員
(荻田保君) 三十二億として五%で換算すれば六百億ですから……。
佐多忠隆
134
○佐多忠隆君
基準
は六百億だと
言つて
おりました。
荻田保
135
○
説明員
(荻田保君) 雑件として挙げている分が小さいのですから千億くらいでしよう。それに
給與
が入
つて
いるのですからそんなにあるわけはないと思います。
木村禧八郎
136
○
木村禧八郎
君 只今の
大蔵省
の十数億、それはどういうようなものですか。
奧野誠亮
137
○
説明員
(奧野誠亮君)
旅費
とか役務費の
関係
、要するに従来からの消耗品なんか入
つて
おります。
大蔵省
で
計算
をしております
旅費
とかそういう
節約
の対象になりますものを中央
予算
にピツク・アップして、それに五%を掛けたものが三十九億くらいにな
つて
いるわけです。
計算
方式を全く同一にして推計しているわけです。
木村禧八郎
138
○
木村禧八郎
君 雑件に属すべきものが入
つて
いると言いますけれども、
大蔵省
で三十二億円の中に、例えば雑件として扱われるものの中にどういうものが入
つて
いるのでしようか。
奧野誠亮
139
○
説明員
(奧野誠亮君)
ちよ
つと申上げますと、我々が
節約
の対象にしておりますものは、賃金と
旅費
と消耗品費、役務費、備品費、交際費、報奨費、
補償
費、こういう
関係
のもの約八百億円足らずのもの、それの五%とこう見ておるわけでありまして、大体こういう対象が国の
予算
で
節約
額を出す基本額にな
つて
おるものであります。
木村禧八郎
140
○
木村禧八郎
君 最初のは報奨費ですか、
補償
費ですか。
奧野誠亮
141
○
説明員
(奧野誠亮君) 報奨費とそれから
補償
費です。
ちよ
つと名前をいろいろ使
つて
おるものですから。
木村禧八郎
142
○
木村禧八郎
君 そうしてその雑件として見るのが当然であるものを、
大蔵省
はどういうようなものを
節約
費の中に入れているのですか。
奧野誠亮
143
○
説明員
(奧野誠亮君)
大蔵省
の
予算
をいろいろに分けまして、例えば
価格
差
補給金
の系統のものと、
終戰処理費
系統のもの、或いは
地方財政平衡交付金
、
公共事業費
、というようなもの等と、この外のものを雑件にしておるわけであります。その雑件の系統のものは千億内外だと思います。この中には無論徴税費もありますし、これは裁判所の
経費
もありますし、検察庁の
経費
もあります。それから
給與
費は
ベース
を上げようとしておるわけでありますから、
給與
費の
関係
のものを落しましたり、いろいろして行きますと、対象になるものが六百数十億円になりかねるのじやないか、そこで我々のほうで
事務
的に打合せましたところから、十数億円というものを引いておりますが、その
計算
方式を用いて
地方
予算
の
節約
額を算出したわけです。
森八三一
144
○森八三一君
旅費
というのはどういうものですか。
奧野誠亮
145
○
説明員
(奧野誠亮君)
旅費
は職員の
旅費
です。
森八三一
146
○森八三一君 検察庁の
旅費
なんかも入
つて
いるわけですか。
奧野誠亮
147
○
説明員
(奧野誠亮君) 国のほうは恐らく入
つて
いるのだろうと思いますが、
地方
予算
の場合には、
地方
予算
に占めでいる
一般
職員、すべての職員の
予算
の五%というわけです。
佐多忠隆
148
○佐多忠隆君
大蔵省
の
説明
では欠員不補充による
不用
額ですか、そういうようなものを三十二億の中に入れておるのかと思いますが、それに類するものは
地方財政
にはないのですか。
奧野誠亮
149
○
説明員
(奧野誠亮君)
大蔵省
で徴税官吏を殖やすために
相当
の額を見てお
つた
と思います。ところが、なかなか充足できないものだから、充足の時期がズレて来ておるんだろうと思います。そういう
節約
額を入れるから三十数億になるんであります。
佐多忠隆
150
○佐多忠隆君 それに類するものは、
地方財政
にはないんですか。
奧野誠亮
151
○
説明員
(奧野誠亮君) 全然ないとは言えないでしようけれども、国のような大きなものにはならないだろうと思います。
荻田保
152
○
説明員
(荻田保君) 仮に
地方財政
にありといたしましても、片一方それに
相当
いたしますものの新規
需要
が逆に起
つて
おるわけです。それで相殺さるべき新規
需要
のほうは、ちつとも見ていないのです。それで国のほうの
予算
においても片一方の
節約
を全部入れて六十一億、これは私のは
ちよ
つと古いかと思いますが、それの外に雑件の
増加
五十三億というものを入れておるのであります。ですからこれは費目が振替えに
なつ
たものとお考えにな
つて
いいと思います。真に
節約
にはな
つて
いないんであります。
松永義雄
153
○松永義雄君
旅費
というものは、検察庁とか警察とか、そういうものの
旅費
も入るのですか。
奧野誠亮
154
○
説明員
(奧野誠亮君) 国のほうはどの
程度
節約
するか、具体的の実行をどう持
つて
行くか分りませんけれども、
旅費
については五%
節約
するんだという話ですから、
地方
予算
の
節約
額については全
旅費
を捉えております。
松永義雄
155
○松永義雄君 例えばよく聞く話ですけれども、群馬県まで
行つて
いいのを、長野県まで延ばすと、まあ幾らかそれで生活費が助かると、又一方には警察の
捜査費
、そういうものを減らすと、治安にも
関係
して来るということになるんですが、そういうことも構わずに五%削ると、こういうことなんですか。そこまで考えずに……。
奧野誠亮
156
○
説明員
(奧野誠亮君) 国の
節約
額をどうしておるのか、
ちよ
つと我々分らないんですけれども、
一般
的には
旅費
のほうを五%ぐらい見て行くという方針をと
つて
おると思
つて
おります。ただ、今おつしやいますような
節約
し難いような部分については、或いは
節約
を強制しないような方針であるかも知れません。ただ
地方
予算
の
節約
額については、全
予算
を対象にして
計算
しております。
佐多忠隆
157
○佐多忠隆君 それから
災害復旧費
八億とか、或いは
災害関係
單独事業費百億とかいうこの数字は、今度の新しい台風で新規に出て来たものなんですか、それとも従来のものが
不足
しておるから、この
増額
を要求する意味なんですか、どちらですか。
荻田保
158
○
説明員
(荻田保君) ここにある
災害関係
その他新規臨時的
経費
、これは全く新しいものであります。本
年度
の
災害
であります。而も本
年度
に起りました
災害復旧費
のうち、すでに
既定
の
予算
、国で申しますれば百億円だけ留保して、それに
相当
するものだけ差引きまして、上げてはおらない費用でございます。
佐多忠隆
159
○佐多忠隆君 その点は国家のほうでは、それは補正してないんで、国家と調子を合わすと、それら全部は認められないということになるものですか。
荻田保
160
○
説明員
(荻田保君)
ちよ
つと速記を止めて頂きたい。
大矢半次郎
161
○理事(大矢半次郎君) 速記を止めて。 〔速記中止〕
大矢半次郎
162
○理事(大矢半次郎君) 速記をつけて……。
佐多忠隆
163
○佐多忠隆君 その他
政府
補正予算
による
増加
百二十四億というのは何ですか。
政府
のほうで雑件の
増加
四十二億と見ておる、これに関連するものと見てよいのですか。十二億が……。
奧野誠亮
164
○
説明員
(奧野誠亮君) 雑件の中です。例えば文部省が
認定講習
を行なうのでその
負担
を国が三分の一しかしておりません。その他のむのは
地方
や法人が
負担
をするわけです。それとか農林省が稻熱病の防除費を出したり、或いは麦増産対策費を出したり、いろいろな金を出しましたのは、
地方
負担
がくつついて来ておるわけであります。その合計が十二億円でございます。
佐多忠隆
165
○佐多忠隆君 特に厚生省の七億三千万円というのはどういうのですか。
奧野誠亮
166
○
説明員
(奧野誠亮君) 厚生省では結核の予防費補助で
地方
負担
が四千万円、それから癩、寄生虫、トラホーム、伝染病の予防費の
関係
で四億二千七百万円、それから身体障害者更生援護施設で千二百万円、それから生活保護の
関係
で二億五千八百万円、その他僅かばかりでございます。合計七億三千九百万円です。
木村禧八郎
167
○
木村禧八郎
君
大蔵省
側の話だ
つたの
ですが、
地方
の公務員の
給與ベース
ですね。これは国の公務員
ベース
よりも上廻
つて
おるというような話を聞いたのですが、実情はどうなんでしようか。
荻田保
168
○
説明員
(荻田保君) この
ベース
と言いますのは非常にむずかしい言葉でございまして、單なる
平均
給と
言つて
もどうもそれだけでも解決がつかないのであります。要するに過去の
給與
の額から数回に亘りましてこれを切替えて来たわけです。そこに一つの
基準
があ
つたの
であります。そういうやり方を
地方
は国家公務員に倣
つて
や
つて
おります。従いまして
原則
といたしまして殊に
府県
あたりでは殆んど国家公務員と同じべースだ
つたの
です。ただ
平均
給におきましては、これは職種であるとか、或いは
人員
構成、殊に年齢、
従つて
家族、それから勤務地というようなことがいろいろ
関係
しますから一概には言えませんけれども、これは殆んど問題がないと思います。それから市あたりが高いということでございますが、これはそもそも戰前から市あたりは高いのであります。必ず同一、分り易く言いますれば
東京
におきまして
東京
市役所の職員というものは国家公務員より高か
つたの
であります。逆に言えば同じ
給與
を出せば誰も区役所の吏員なんかになる人はないのであります。そういうわけで当然高いのであります。従いましてそう国家公務員に比べて
地方
公務員が乱れておるとは言えません。ただ一万有余ある
団体
でございますからそういう適正なやり方を破
つて
不当に高いものを出しておるというところはないとは申されないと思います。併しながら我々が飽くまで毎年
地方財政
の枠として計上しております
人件費
に関する限りにおきましては全部適正給に換算したものを使
つて
、そうしてこれを足りるとか、足りないとか申しております。
従つて
それ以上のもの、闇昇給というものは
計算
外に入
つて
おります。もうそれは勝手にや
つて
おります。
佐多忠隆
169
○佐多忠隆君 この二十六
年度
の数字は、これをこの間
決つた
一般会計
の
予算
の中に組み込む場合には三百八億の
平衡交付金
の
増額
だけを更にプラスして見ればいいということですか。
荻田保
170
○
説明員
(荻田保君) 国庫
予算
に関する限りそうです。この三百八億のうち三十五億がすでに計上されております。
佐多忠隆
171
○佐多忠隆君 その三百八億の分の、去年に比較して
増加
した三十五億をこの三百八億のうちに含めて、
従つて
それから更に引いた二百幾らがこれにプラスされておればいい……。
荻田保
172
○
説明員
(荻田保君) 現在
政府
の千八十五億にプラスすればいいのです。
佐多忠隆
173
○佐多忠隆君 そうですが。そうすると大体
平衡交付金
は二十五
年度
は今決
つて
おるのは千五十億で、それにこれの百三十四億ですか、それを加えたものが千百八十四億
程度
にならなければならんということになるわけですね。
荻田保
174
○
説明員
(荻田保君) そうです。そのうち九億だけは
補正予算
の
政府
原案に出ております。
木内四郎
175
○
木内四郎
君 何か
大蔵省
のほうの
説明
だと今年の雑
収入
千百七十五億というものはすでに三百幾らに実績がな
つて
おる。これをはつきり知らなか
つた
、そういうことで何か
財源
の
雑收入
の
増加
というものは当然
見込
み得るだろうということを
説明
されておりますが、その点はどうですか。
荻田保
176
○
説明員
(荻田保君) これは二十四
年度
あたりから資料を作ります場合に、特殊の雑
収入
というものは
計算
の外になります。例えば競輪をやるとか、仕事をやるとか、給付金を取
つて
来てと言いますか、
負担
金を取
つて
来て、或る特定の仕事をする。これは
一般
の財政の枠から外に出して
計算
しております。純粋の手数料とか
使用料
とか、普通の財政の状態におけるものだけを取
つて
おります。それがたしかシヤウプ勧告でも二十四
年度
に二百五十億というような数字が出ております。その外にそういう雑多な收入がありまして、それがその片一方におきましてそういうふうにいろいろな特別の
経費
のために使
つて
おる。
従つて
若しそれを立てますれば逆に
歳出
の方もそれだけ立てなければならん。その場合にこういう
計算
をすれば何ら
関係
しない。税の問題とか、
起債
の問題にも何ら
関係
しない。
従つて
オミットしておるものを二十六
年度
にな
つて
急に三百億プラスして来ればそれがそれだけ
財源
のゆとりが出て来る、そういう性質の新規の
財源
でも何でもない。従来でもこういうものは
歳入
歳出
共に落してお
つた
が、来
年度
にな
つて
歳入
をプラスすればおかしいので、そうすると
歳出
もプラスしなければならん問題だと思います。
木内四郎
177
○
木内四郎
君 その点は分るのですが、何か外に予期しなか
つた
ような何か
財源
の
増加
というようなことはないですか。予期しなか
つた
と言うのは悪いけれども、
平衡交付金
の額はすでにこの前
決つた
後において
増加
を予想されるようなものはないですか。
荻田保
178
○
説明員
(荻田保君) 正当な收入としては何もございませんですね。授業料などもそう最近は上げることはできないと思いますけれども……。
木内四郎
179
○
木内四郎
君 そうすると、
大蔵省
のさつきの
説明
とあなたのほうの
説明
とは全く食違
つて
おるのですな。一方はそういう
歳入
のほうの
増加
も二百億幾らとかあるし、後は
節約
で賭い得るだろう、あなたのほうはそういうものはなくて、すべて
起債
と
平衡交付金
になるかも知れませんが、
起債
のほうで或る
程度
拡大するということは分らんことはないけれども、どうも少し食違いが多過ぎる。
荻田保
180
○
説明員
(荻田保君) 今朝どういう
説明
を
大蔵省
がされたか知りませんが、我々のほうで今
大蔵省
と直接折衝して、食違
つて
いるのはおつしやる通りで、
雑收入
のやり方が
相当
違
つて
いる。それから税が二千……百億ぐらい違
つて
おる。その二つぐらいが大きな点です。
節約
のほうも
大蔵省
の立てられておるのは、たしか我々は五千億なり六千億なりの
地方
の財政を分けるのに、
人件費
とそれからもう一つ
公共事業費
と、それからそれ以外の
経費
はその他とな
つて
います。その他というのは掴えてそれに五%なら五%掛ける、こういうことを
大蔵省
が
言つて
おられるが、決してその他とありますからと
言つて
、どうでもよいという、
節約
のできる
経費
でない。その中には例えば救護費のようなものも国からはつきり
補助金
の額を示して、支出を強制しているというようなものも皆入
つて
いる。
人件費
と
公共事業費
の外は皆その中に入
つて
います。決してそれは
節約
の対象にはなりません。先程言われましたような
政府
節約
の対象になるのは八百億ぐらいしかない。
木村禧八郎
181
○
木村禧八郎
君 さつき佐多さんに
説明
されたかも知れませんが、
雑收入
のほうですね。
雑收入
はさつき
大蔵省
の話では二十三
年度
決算を見ても、本
年度
百七十五億と見ている、
雑收入
で、三百七十億ぐらいになる、こういうふうに
言つて
いるのですが、それはどういうことを
言つて
いるのですか。
荻田保
182
○
説明員
(荻田保君) 先ほど申上げましたように、我々の上げているのは
一般
に影響するような雑
収入
しか上げていない。二十四
年度
から二百五十億と見ているけれども、全部上げれば五百億円ある。尚その差額は特定の
歳出
を
伴つて
いるものですから、初めから
計算
の外へ出して、二十四
年度
もあ
つた
数字ですから、二十六
年度
にな
つて
急に殖えて来るという收入ではありません。
木村禧八郎
183
○
木村禧八郎
君 それは
雑收入
の競輪とかそういうものも入
つて
いるわけですね、今のお話で……併しそれは最近一番多くな
つて
いるのではありませんか。前に予定されていたと言われるけれども……。
荻田保
184
○
説明員
(荻田保君) 先ほど申上げましたように、予定しておりますのはそういうものを初めから除外した数字を作
つて
あります。そういうものを全部入れて来ればそれは殖えます。それから繰越金の
関係
なんかもあるわけであります。国とは違いまして、
地方
では事業の繰越ということは認められておりません。百億、二百億のものが
歳入
と共に事業が繰越されて一年ずつズレて行く分が二百億ぐらいある。それが全部
雑收入
にな
つて
いる。ネットを見るときにはそれを引いて
計算
しなければならない。
木村禧八郎
185
○
木村禧八郎
君 そうしますと
大蔵省
の言うように、そんなにここから
財源
は出ないのですか。
荻田保
186
○
説明員
(荻田保君)
雑收入
にそんなに
財源
が出てお
つた
ら我々苦労しません。そんなにうまい
財源
があるのだ
つた
ら税金など取りません。
大矢半次郎
187
○理事(大矢半次郎君) 外に御質疑ありませんか。
佐多忠隆
188
○佐多忠隆君
地方財政
の二十四
年度
の決算はもうできているのですか。
荻田保
189
○
説明員
(荻田保君) 大体まとま
つて
おります。二県ぐらいできておりませんが、今集計して、あと二、三日ぐらいでできます。
佐多忠隆
190
○佐多忠隆君 それから二十五
年度予算
はいつ頃分りますか。
荻田保
191
○
説明員
(荻田保君) 二十五
年度予算
は、例の当初
予算
というのは、殆んど意味をなさんので、
府県
分につきましては最近現在の、現計
予算
というものをこの間まとめまして、これは二、三日中でできます。
佐多忠隆
192
○佐多忠隆君 あと町村あたりが分るのはいつ頃ですか。
荻田保
193
○
説明員
(荻田保君) 町村は、これはもう非常に……、結局途中ではとらないことにしております。とても、これをと
つて
おりましても、ここ三月、四月かかりますから。
佐多忠隆
194
○佐多忠隆君 今度そうして、意味のない当初
予算
だけが分
つて
、改正した
予算
……。
荻田保
195
○
説明員
(荻田保君) 決算のときに分る。
佐多忠隆
196
○佐多忠隆君 決算でなければ分らん……、これはおかしいなあ。(笑声)
荻田保
197
○
説明員
(荻田保君) まとめるのにはどうしても最短三月かかります……。
佐多忠隆
198
○佐多忠隆君 新しい制度による
予算
が分らないとおかしいな、どうですかその点……、今のところはおとりになる予定はありませんか。
荻田保
199
○
説明員
(荻田保君) 今のところとる予定はありません。
木内四郎
200
○
木内四郎
君 これは
ちよ
つと、或いは話が違うかも知れんけれども、
関係
がないことかも知れないのですが、
平衡交付金
の初めに、前
年度
の配付税をあれで分けましたね、そうしでやりすぎたのでありますね、ああいうところは、一方ではもう貰
つたの
だから返さないでいいというようなことを
言つて
おるらしいが、返してよこすでしようか。そういう自信がありますか。
荻田保
201
○
説明員
(荻田保君) 返して貰いたいと思
つて
、我々も当然返してくれるものだと思
つて
おります。
木内四郎
202
○
木内四郎
君 併しそういうようなところは、次の年に又交付金をやるのがあ
つて
、それを差つ引くということがあれば、実質上返せることを確保し得るけれども、来年もやらないからいいのだから返さないとい
つた
らどうしますか。
荻田保
203
○
説明員
(荻田保君) まあ相手は公共
団体
でございますから、そういう意味では大丈夫だと思
つて
おります。返してくれないでも
平衡交付金
の千五十億というのは変らないのだから、行くべきところに金が行かないでしよう。
木内四郎
204
○
木内四郎
君 そういうことになるから、返すことを確保し得る何か方法がなければならんけれども、一方は貰
つたの
だからというようなことになりませんか。
荻田保
205
○
説明員
(荻田保君) そういうふうにな
つて
来ますと、国庫
予算
を殖やしてその分だけ千五十億からプラスしなければならんと思います。それはできませんから、返すのは、どうしても飽くまでも返して貰わなければならん。
木内四郎
206
○
木内四郎
君 そうだろうと思うけれども、いろいろなことを聞くものだから……、私共多少気にかかるのですがね。
佐多忠隆
207
○佐多忠隆君 今の問題は、配付するときには、そういう了解はちやんとつけられているのですか。
荻田保
208
○
説明員
(荻田保君) 我々のほうでもそれは嚴重にしたつもりでおります。
木村禧八郎
209
○
木村禧八郎
君 それは今拂わなければと、強制的にはできないのですね。仕方がないということですね。実際において何か
措置
があるのですか。
荻田保
210
○
説明員
(荻田保君) これは返せるようにして返して貰いたいと思
つて
おりますが、いろいろそれには考えなければならんこともあるだろうと思います。
佐多忠隆
211
○佐多忠隆君 例えば
給與
べースその他を見て、貰えんので引当てだなんて
言つて
抑えて置くというような場合も考えられますね。そういう場合に対する何か
措置
があるのか、お考えにな
つて
おるのか。
荻田保
212
○
説明員
(荻田保君) これは国と、公共
団体
と、いずれも公の機関の
関係
でありますから、個人に対する差押というようなことは、全然法的にもありませんし、又考える必要もないとして、返せるものだと思
つて
おります。
松永義雄
213
○松永義雄君 民事訴訟法では公金の差押はできないのですか。
荻田保
214
○
説明員
(荻田保君) 公金の差押はできないと思います。
松永義雄
215
○松永義雄君 公共
団体
はお互いに貸借りはやると思いますが……。
荻田保
216
○
説明員
(荻田保君) その最後の差押とか何とかいうことは……返してくれという確認は裁判上受けられるかも知れませんが、それ以上差押えるということは……。
大矢半次郎
217
○理事(大矢半次郎君) 御質疑ありませんか。それではこれで散会いたします。有難うございました。 午後三時十一分散会 出席者は左の通り。 委員長 小串 清一君 理事 大矢半次郎君 佐多 忠隆君 木内 四郎君 委員 愛知 揆一君 黒田 英雄君 森下 政一君 清澤 俊英君 松永 義雄君 小林 政夫君 小宮山常吉君 杉山 昌作君 森 八三一君
木村禧八郎
君
説明員
大蔵省
主計局長
河野
一之君
地方財政委員会
事務
局長 荻田 保君
地方財政委員会
財務課長 奧野 誠亮君