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政府委員(
河野一之君)
千葉さんよくお分りにな
つておると思いますが、
石炭手当というものは、三トンを買えという
意味と少し私は違うと思うのでありまして、三トンで足りるところもありましようし、勿論それ以上のところもあろうかと思うのであります。ただその
石炭を焚かなければならんという
北海道の特殊事情のためには、幾らの金をやるのが適当であろうかというその算定の
基礎として、
炭価の問題があり、トン数の問題があるのだ、私はこう了解しておるのであります。
法律の趣旨もそうであろうと思うのであります。それで
千葉さんのよく御存じの
通り、二十三年度におきましては二・三トンのこれは配給だ
つたと思います。その他に闇もあ
つたでありましようし、薪も買
つたことと思うのであります。昨年におきましては、
統制がないのでありますから、実際上どの
程度の配給があ
つたか、これは個人々々いろいろ違いましよう。一トン六、これは
CPSの相当権威のあるものでございますので、一応私は他の事情も調べて見たのでありますが、これは相当信頼していい
数字と思います。勿論百八十五
世帯のうちには、その外に
調査こそ……百八十五
世帯でありますが、その中には現物を引受けておられるものもありましよう。これは
CPSに入
つておらないものもあるのだろうと思います。それから又薪を買
つておられるものもあるのだろうと思います。必ず
石炭を買わねばならんというわけではなかろうと思うのであります。併し
CPSをまあ非常に信頼するものといたしますと、
カロリーの点、或いは
炭価の点は別といたしましても、六千七百三十三円という
数字が、一応信頼すべき
数字があるわけであります。それから
石炭手当の外に
寒冷地手当というものが
北海道で
支給されておるわけでありますが、これは東北その他の寒冷地においては、
石炭を買わなくても薪を買うという事情があると思います。
北海道地区のことを
考えて見れば、
石炭手当の外に
寒冷地手当が大体四千円
程度支給になるのじやないか。これは本俸と扶養手当、これを五千円と仮定いたしますと、その八割でありますから、四千円行くことになります。そうしますと、
北海道地区の公務員は、
一般俸給の外に右の
石炭手当と合計いたしまして、一万三千円の特別手当が
支給されるのであります。たびたび
CPSをと
つては恐縮なんでありますが、
昭和二十四年度におきます
CPSによりますと、札幌地区におきましては、
燃料費が九千七百九十九円ということにな
つております。東京地区は五千七百二十六円であります。若し仮に
CPSの
数字を正しいといたしまするならば、
北海道地区の公務員に対しましては、右の差額である四千円の特別手当ということが一応沢山だとも
考えられる。決して沢山だというわけじやありませんが、一応その差は四千円
程度なんであります。これに対しまして
石炭手当と
寒冷地手当両方合計して一万三千円要る、
石炭手当というだけでも九千円要ると、こういう
金額の睨合せを
考えまして、一応積算の
基礎として三千円ということはありますが、
金額的にこれで適当であろう、或いは高い炭をお買いになりまする場合におきましては
カロリーの高いものになりましようし、又悪い炭でありますれば余計焚くというようなこともあろうと思うのであります。ストーブの
実情からそういうふうに
考えたということでは絶対にないのであります。