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1950-09-27 第8回国会 参議院 経済安定委員会 閉会後第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十五年九月二十七日(水曜日) 午後三時八分開会 ———
—————
—————
本日の
会議
に付した
事件
○
日本経済
の安定と復興に関する
調査
の件 (今
年度
の
災害復旧対策
に関する 件) ———
—————
—————
佐々木良作
1
○
委員長
(
佐々木良作
君) では
委員会
を開会いたします。大変遅れまして随分お待たせいたしましたことをお詫びいたします。 休みの間であるわけでありますが、
調査事件
が
継続調査
に
なつ
ておりますのでその一環として今日は次のような議題で始めたいと思います。
一つ
は、今
年度
の
公共事業
を
中心
とした
災害
の
対策
に関する件、それから二番目には、先だ
つて
大
來調査課長
が欧米を廻
つて
帰られましたから、一般的な
経済報告
を聞く、この二つを
中心
にやりたいと思います。で、
最初
の
水害対策関係
につきましては、一応の現在までの
状態
の
説明
を当局から聞きまして、そして将来に対する見通しその他につきましても御
懇談
を願いたいと思います。
最初
現在までの
水害
及びその
対策
につきまして、
建設局長
に御
報告
をお願いいたします。
小沢久太郎
2
○
説明員
(
小沢久太郎
君) 私、
建設交通局長
の小澤でございます。
災害
のこれまで起きましたこと、それからそれに対する
処置
、そういうものを御
報告
いたしたいと思います。 今
年度
の
災害
に対する
予備費
は百億取
つて
あるわけであります。そういたしまして今
年度
六月までの
被害
が約二百七十億ございまして、それに対しまして
閣議
では四十二億の金を出すということで一応きめられまして、
関係筋
とも交渉したのでありますが、それが二十七億になりまして、その二十七億に対しましては各
工種別
、各
府県別
というふうにいたしまして認証も貰いまして各
府県
に行
つて
おるわけであります。 それから八月十日までの
災害
に対しまして、
最初
の
被害報告
が二百三十五億、それに対しまして二十三億、百億の
予備費
の中から
支出
することになりまして、その各
工種別
、それらは大体きめまして
閣議
で了承を得まして早速出したい、そういうふうに思
つて
おる次第でございます。その二十三億に対しましては、
緊急融資
といたしまして六億五千を出してあるということでございます。それからその後起ました
ジエーン台風
、
キジア台風
というものが参りまして、その
ジエーン台風
、
キジア台風
に対しましても
緊急融資
をしておるということでございます。それからその
キジア台風
、
ジエーン台風
に対してどのくらいの金をやるかということは、その五十億の金の中から出すということになると思いますが、それが足りない場合には或いは
補正予算
も
考え
なければいかんという
状態
だと思います。今問題に
なつ
ておりますのは、その
キジア台風
、
ジエーン台風
に対しまして、五十億からどういうふうに
支出
いたすかという問題と、
補正予算
をどうするかということで進んでおるわけであります。 それからここに
石田事務官
がおりますから、
石田事務官
に御
質問
に応じてお答えする、或いはお話するということに……、私
予算
をや
つて
おりまして、恐縮でありますが途中で中座するかもわかりませんが、よろしくお願いいたします。
佐々木良作
3
○
委員長
(
佐々木良作
君)
説明員
どうぞ。
石田政夫
4
○
説明員
(
石田政夫
君) 私
石田
でございます。本
年度発生災害
につきまして、
最初
から一応概略の経過とそれに対する
財源措置
につきまして御
報告
申上げたいと思います。 先ず本
年度発生災害
につきまして、実は本年
発生災害
といたしまして、北海道、
東北地方
の
融雪災害
と、これが特に今年は
暖冬異変
の
関係
で、昨年、一昨年よりも相当ひどい
災害
なのでありまして、これが先ず
最初
の
災害
と思われます。これとそれから
冬季
、或いは春季の
風浪害
、
北陸地区
に
風浪
の
災害
がございます。それからその後
新聞等
で御
承知
の火災といたしましては、大きなものは熱海、
上松
、
上松
は長野県であります。鷹巣、これは秋田県、この三ケ所の
災害
がございまして、尚先般の
水害
が、
被害
といたしましては、本
年度
はまあ六月二十日頃までは御
承知
の大きな名前のついた
台風
は少うござ いまして、ただ
不連続線
が続きまして驟雨、豪雨でございますね、これが本年の五、六月に地区的に相当ございました。その中で六、七月までの一応私の方で
報告案
、並びに
査定
を集計いたしまして、大体
財源措置
を
図つたの
でありまするが、実は全体といたしましては、
局長
が先程申しましたように、百億が本
年度
の
発生予備費
の全体である、当初の
関係方面
の
意向
といたしましては百億以上には
追加
は認めないということが鉄則でございました。そうすると初め起きました
冬季風浪害
、
融雪
、その後五、六月の
不連続線
によりまする
水害
、こういつたものにつきまして実は
報告案
並びに
各省
の
査定
を相当厳重に進行して参りますると、先きほど
ちよ
つと
局長
が申されましたように、
被害報告額
といたしまして、六月の二十日までにすでにこのお
手許
にお配りいたしました
資料
にございまするように、二百七十億、これを御覧願いたいのでございますけれ
ども
、この表でございます。
昭和
二十五
年度
公共事業費災害緊急復旧費案
八月十四日の一表でございます。
概要
を申しますると、本年の四、五、六と六月の二十日頃までで、
報告額
におきまして二百七十六億でございます。これに対しまして
各省
が
一定
の
査定基準
によりまして
査定
をいたしますと、これが
事業費
におきまして百九十六億、これを
補助費
にいたしますると、これが御
承知
の
災害土木等
は一応全額を取る
建前
であります。それ以外に一応負担を若干加味するわけでありますから、
国費
が若干減る、
国費
が百五十九億、こういう
査定
に相成つたわけであります。そういたしますと、実は六年二十日までに、すでに
査定
にいたしますと、百九十六億のうち
国費
百五十九億が必要だ、こういうことになるわけでございますが、実はこれにつきましては、従来の
災害
の
被害
の
査定額
を現わしまする
復旧
の進度から申上げますると、総
査定額
につきまして、
戰前
におきましては、
初年度
には三割
復旧
する、次
年度
には五割
復旧
する、三
年度
には二割
復旧
するという
建前
で
戰前
は臨んで参
つたの
でございます。と申しますのは、
一定
の
工事能力
の限界がございます。
初年度
には三割、次
年度
には五割、三
年度
には二割、
応急工事
の一応計画的な
措置
を約三割の
予算的処置
を見込めば、それで大体
工事
の限度である、次
年度
にいよいよ本格的に半分の
工事
完了する、三
年度
で
あと
の若干を
復旧
する、こういう
建前
でこれが最も妥当な
割合
であ
つたの
でございます。こういつた観点からいいますと、本来
各省査定額
に対しまして、
初年度
に三割を付ければ一番妥当だということになるわけでございます。ところで、この
最初
の六月二十日までにすでに
国費
で百九十五億でございますから、これの三割といたしましても、すでに五、六十億必要になるということになるわけでございます。……それじや一応
大綱
を御
説明
いたしまして、
あと
で又一番問題の点を
速記
を止めて頂きまして、お話をいたす。それじや
大綱
だけを
最初
に御
説明
いたします。 今申上げました六月の二十日までに大体
査定額
百九十六億という
数字
でございまして、これに対しまして、実は百億の
予備費
の中から二十七億を
支出
するという結果に相成
つたの
でございます。これがお
手許
にお配りいたしました
一覧表
にまとめました
内容
でございます。その次に七月の一日から大体八月の十日、十二、三日頃までの日にちを切りまして、一応私の方で
被害
の
発生
のあつた
報告額
に対して、何らかこれに対して緊急の
財源措置
をいたしたいのでございますが、いろいろ
関係方面
の
意向等
もございまして、これが
国費
の
支出
が、
あと
で申上げまするように、若干遅れざるを得ない
現実
の問題に遭遇しておりますので、一応私の方では
被害
の
報告額
を
土台
にいたしまして、而もその
被害
の
報告額
も計画的に
報告
したわけでございますが、これに対しまして
国費
の
支出
が遅れる半面に、御
承知
の
預金部資金
の
短期給付
を若干
支出
をいたす、これは
国庫補助
を引当てといたましての
短期給付
でございます。こういう
措置
をいち早く取りましたのでございますが、これが七、八月
災害
で、
預金部資金
の
短期給付
が六億五千ございました。そういたしまして
あと
で詳しく申上げまするが、七、八月の
災害
には一応
国費
から二十三億を
支出
することを
関係方面
の承認を得たということになりまして、この
配分
を具体的に
各省
の
査定額
の結果に基きまして、私
ども
の方で詳細取りまとめ、極く近日中にこれが
支出
できる
予定
に
なつ
ております。その後におきまして、御
承知
の
ジエーン台風
の非常に
厖大
な
被害
がございまして、この
ジエーン台風
の性格的な
傾向
といたしますと、御
承知
のように、
公共事業関係
の
被害
は相当多うございます。
公共事業
の
災害復旧
の
対象
といたしますと、御
承知
のように、
各種
の
公共施設
の
災害復旧
として、例えば河川とか、耕地或いは
農業
、
工業施設
或いは山林或いは漁港、道路、港湾或いは上下水道或いは
文教施設
或いは
公営住宅
、こういつた主として
公共施設
が一応
公共事業費
の
対象
として取上げられておりまして、総
被害額
のうち、
個人住宅
だとか或いは
各種
の産業上の
施設
、
個人施設
、
会社所有
の
施設
、こういつたものにつきましては、一応
対象
から外しておるわけでございます。今度の
ジエーン台風
におきましても、全体の
被害額
をまとめますと二千億とかいろいろな
報告
が参
つて
おりますが、そのうち私
ども
の
公共事業
として取上げております
対象
の
被害内容
を
調査
して参りますと、実は刻々その
報告
が増しておるのでございまするが、一応経過的に申上げますと、お
手許
の九月二十二日の極く最近の表で申しますと、五百六十六億であります。これが
被害
の
報告額
でございまして、これに対しまして
各省
の
査定
は、現在進行中の
段階
にございます。これにつきまして
国費
の
支出
まで、
あと
で申上げまするように、どうしても若干
日時
を要する
実情
にありまするので、取りあえず緊急の
融資
の
措置
といたしまして、
預金部等
と打合せて極く近日中に
支出
する
予定
でございます。その後起りました
キジア台風
につきましては、これはむしろ
災害
の
規模
から申しますと、全体の
公共事業関係
で申しますれば、恐らくもう少し
被害
が多いのじやないかという感じを深くいたしました。ともあれ、
キジア
の
被害報告額
が現在の
段階
におきましては、詳しく
調査
していないところがございまして、前申しました
ジエーン
の五百六十六億に比べますと若干
報告
の
数字
が落ちております。九月の二十二日に集計いたしました
範囲
では三百六十九億、その後私
ども
の方に参
つて
おります
資料
によりますと、これより約八十億程度殖えております。おいおい
報告
で殖えて参りまするが、これに対しましては、
キジア台風
の
国費
の
支出
が遅れます代りに、取りあえず
措置
といたしまして、
預金部資金
の
短期融資
ということを
預金部
と打合せて、それが近日に出るようでございます。
ちよ
つと前言を訂正いたしまするが、
ジエーン台風
につきましては、すでに御
承知
でございましようが、
預金部資金
の
短期融資
はすでに実施いたしまして、暫く前に実施いたしまして、総計が十一億五千万円、
キジア
につきましては
預金部資金
が極く近日に出る見込みでございます。私
ども
といたしましては、この
災害
の
復旧
の
緊急性
に鑑みまして、
国費
の
支出
を極力急ぎたいという
考え
で
資料
を取りまとめ、いろいろこれに対する
国費支出
の具体的な
配分計画等
の案を練るわけでございまするが、実は根本問題といたしまして、その前に
報告
が各
府県
から出まするが、県によりまして、いろいろ
基準
が違
つて
おりますし、又所によりますると若干大きい目に
報告
しているところが相当ございます。これに対しまして
各省
が、御
承知
の
本省査定
と申しまして、
現地
から詳細な
資料
を取り、
個所
的な
復旧
の
計画書
を取
つて
、
一つ
の妥当な
基準
で線を引きまして、一応
本省査定額
を定めます。この
本省査定顧
がきまりませんうちに、
報告額等
を
基準
といたしまして
国費
の
支出
をきめますることは非常に危險なことでございまして、場合によりますと不合理だつたり妥当でなかつたりするのであります。私
ども
といたしましては、絶えず各
主務省
が
被害報告額
に基きましての厳重な
査定
を完了いたしました上で、
各省
の分を全部取りまとめまして、
関係方面
の
一定
の承認せられました枠の
範囲
内で合理的な
配分
を図るという
措置
をやりつつあるのでございます。
現実
の問題といたしますと、
各省
の
災害査定
は、
災害
の
報告
がありましてから
被害個所
が非常に多い
関係
で、相当
日時
を要するのでありまして、従来の例を見ますると、
災害発生
後一ケ月半はかかる
実情
でございます。この
災害査定
につきましては、昨年までは大体十月頃から
査定
を始めまして、二ケ月かか
つて
現地査定
で若干増しまして、
調査
後
詳細こ任定
をし、数ケ月にして
査定
を完了するということに相成
つて
お
つたの
でございまするが、本
年度
は特に
災害
のその都度
内容
の
査定
にかかる。そういたしまして相当
厖大
な
個所
の
内容
を
徹夜作業
で
主務省
でや
つて
いるところもございまするが、どうしても最小限は一ケ月かかるということでございました。私
ども
といたしましては、極力この
査定
を
各省
に督促いたし、
査定
の結果の
数字
を待ちまして
国費
の
支出
を合理的に最も公平に
配分
を定めるという
考え
でおります。それまで若干
日時
がございまするので、取りあえず緊急を要する分に対しまして、一応先きほど申上げました
預金部資金
の
短期融資
をいたしまして、これは
国庫補助
の繋ぎといたしまして……、全体の
被害額並び
に今までの例との
比較等
を申上げますと、先きほど申上げましたように、
最初
の第一回の
国費支出
の際には、実は
報告額
にいたしまして二百七十六億、
査定額
にいたしまして百九十六億、これは六月二十日まででございます。七月、八月までの
災害
は、 〔
委員長退席
、
理事永井純一郎
君
委員長席
に着く〕 当初の計画的な
報告額
を
短期融資
の一応の
配分
の
参考
といたしましたが、時期的には若干早めではございましたが、そのときの
災害
の
報告額
が二百三十五億でございまするが、その後だんだん殖えて参りました。七月、八月の
災害
は、全体で申しますると
報告額
が三百四十九億でございます。お
手許
にお上げいたしました別の第二次
災害復旧資料
、この中にございまするが、
報告額
は合計三百四十九億、その
外各省
の
査定分
が
事業費
で申しますと二百八十一億、
国費
で申しますと二百四十五億でございます。大体
災害
の
規模
から申しますと、
被害額
を
基準
にいたして一応の
あら見当
をつけることが、取りあえずの現在の
ジエーン
、
キジア
につきまする
災害
の
規模
を推定する
一つ
の
参考
になるわけでございまするが、その際に、今申上げました六月二十日までの分と七月、八月の
ジエーン
、
キジア
の分、これを
報告額
で比較いたしますると、第一次が二百七十六億、第二次である七月、八月が三百四十九億、それから第三次と
なつ
ております
ジエーン台風関係
が最近の
資料
で五百六十六億、それからその次に第四次の
キジア
が大体四百二、三十億になります。
報告額
でございますと……。こういう
報告
の一応の
数字
が出ておりまするので、これと、その他
各種
の
資料
によりますると
キジア
、
ジエーン
で、およそそれ以前の
災害
よりは要
復旧事業量
としては相当多いことが予想されます。併し
ジエーン
、
キジア
につきましては、
各省
の
査定
を急いでおりまするので、
査定
の結果を待ちますれば一応くつきりと公平な
数字
的な
結論
が出て参ると思うのでございまするが、こういつた
報告額
を
土台
にいたしましても、一応の推定から申しまして、相当
ジエーン
以降に大きな
被害
があつたものと推定されるのでございます。全体といたしますると、本
年度報告額
だけを取りましても一千数百億になるわけであります。これを
査定
で押えましても、恐らく一千億近くなることが予想されるのでございます。これは全体の問題でございまするが、
各省査定額
につきまして、先きほど
最初
に申上げました
戰前
においての三割、五割、二割、この
割合
を以ての
復旧
をいたしますると、一応推定されまする年間の総
査定額
は、恐らく八、九百億以上になるものと思うのでありますが、これに対して到底百億の
予備費
では少過ぎるということが一応
結論
として申せます。
現実
には三、五、二の
割合
は
戰前
の
比率
でございまして、戰後におきましては
災害
の
被害個所
が相当増大いたしまして、いろいろの
被害
が、瀕発いたしました
関係
で、要
復旧量
が
査定
の結果非常に増大いたしております。これに対して
国庫
の
支出
は
財源
的な絶対額か足らない
関係
で、大体ここ二、三年の
傾向
では、
初年度
の一割五分が一応
公共事業
としての
国庫
の
支出
の
財源
であつたということが
結論
的に申せるのでございます。昨年は、御
承知
の
予備費
がございませんで、
追加予算
でやり、一昨年も
追加予算
で出ております。更に二十三
年度
も
追加予算
で出ております。こういつたパーセンテージで大体押えまして、ここ二、三年、
初年度
は総
査定額
の一割五分、次
年度
には総
査定額
の二割近く、一割九分ぐらい出ております。三
年度
に大体一割七、八分出ております。三ケ年かかりまして、大体
数字
で申しますると総
査定額
の半分を少し越しておる程度しか出てないということが
結論
として言えるのであります。この
割合
から申しますると、「
応本年度発生
の総
査定額
につきましてまあ一割五分
見当
が、従来の率による
初年度
必要な
国費分
であるということが言えると思いますが、果して従来の率が妥当かどうか、これは
最初
に申上げた
戰前三割
の率の方が遥かに妥当であり、到底過去二、三年の
比率
を以て律するわけには行かないと思うのでございますが、そういたしますと今後の問題といたしまして百億の
予備費
は非常に少いのじやないかということが言えるのでございます。現在
安定本部
におきましても、
補正予算
の
査定額
を大いに希望いたしまして、いろいろ
数字
の計数を揃えて整理いたしまして、努力をいたしておる次第でございます。
災害復旧
のいろいろな問題につきまして申上げたいことが沢山ございますが、
概要
だけ申上げまして、御
質問
によりまして尚詳細に申上げた方がよかろうかと思います。 御
参考
までに申上げますが、過
年度
の、二十四
年度
以前の
災害
で未
復旧
のものが
各省査定額
にいたしまして一千五十二億ほど残
つて
おります。この一千五十二億は、今
年度
発生
いたしまして、今
年度
の
予算
の
対象
となり得なかつたもの、これを加えますと、恐らく一千数百億に達するものと思われます。これに対しては、非常に私
ども
としても
国費
の
公共事業費
の絶対額の枠の拡張以外には
ちよ
つと急速な
復旧
は望み得ない。これは
災害
に対しまする悲劇だということを痛感いたします。 尚詳細にいろいろ申上げたいことがございますが、御
質問
によりましてその都度詳細にお答え申上げます。
永井純一郎
5
○
理事
(
永井純一郎
君)
説明
を一応お聞きしたわけですが、今の御
説明
に対して御
質問
をして頂くようにいたしましよう。 〔
理事永井純一郎
君
退席
、
委員長着席
〕
佐々木良作
6
○
委員長
(
佐々木良作
君)
ちよ
つと
速記
を止めて。 午後三時三十六分
速記中止
—————
・
—————
午後四時三分
速記開始
佐々木良作
7
○
委員長
(
佐々木良作
君)
速記
を始めて下さい。今の
説明
を聞いたわけですが、この
対策
につきまして
永井議員
から御意見を…。
永井純一郎
8
○
永井純一郎
君
説明
を一通り聞いたわけですが、御
承知
のように、
連年災害
がありまして、特に
災害
のある
地帶
は、
一つ
の
災害帶
をなしておりまして、始終そこに
災害
が起
つて
、
土木
、
農業一般
の
商工業者等
にも非常な損害があるわけです。そこでこの参議院の
安定委員会
といたしましても、この問題は相当国民の生活に直接結付く大きな問題でありますので、積極的に取上げて行きたいと、こう思うわけでありまするが、それで来年の、二十六
年度
の
予算構成等
の問題も
考え
られるわけでありまするが、
差当り
本年起りました
キジア台風
の
災害
は、非常に惨澹たる
状態
でありまするから、この
対策
について
政府
に万全の
措置
を是非取
つて
貰いたい。ところが
災害
の
予備費
の残額は僅かに五十億ということでありまするから、到底これではこの費用に足りないと思いまするので、
補正予算
を具体的に組込むことについて
対策
をと
つて
貰うということを是非や
つて
貰いたい、こういうふうに
考え
るわけで、そのことを是非この
安定委員会
で
皆さん
の御賛同を得まして、
政府
に
申入れ
をしたい、このように思います。
佐々木良作
9
○
委員長
(
佐々木良作
君)
只今永井
さんの方から今
政府
への
申入れ
についての御提案があつたわけでありますが、御
承知
のように今閉会中ですし、本
会議
の方の段取もできぬわけですから、差当
つて
、この
委員会
で了解を得まして、今の点を
政府
に
委員長
を通じて
申入れ
るという手を先ず打
つて
置いて、それからその次のことを
考え
たらいいじやないかと思いますが、そういうふうに
申入れ
することにしてよろしうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
10
○
委員長
(
佐々木良作
君) そういうふうに決定いたします。尚
申入れ
の具体的の
内容
、
成文化等
につきましては、
委員長
に御一任願いまして、
永井
さんその他詳しい方にや
つて
頂いて、事務的な
措置
をしたいと思いますが、御了承願います。それから
申入れ
につきましては、若し許されるならば、今日
あと
の
懇談
でも結構ですが……、行くときには成るべく
沢山行つて話
をした方がいいかと思いますが、そのときは適当に御協力を願います。
ちよ
つと
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
佐々木良作
11
○
委員長
(
佐々木良作
君)
速記
を始めて。今の
申入れ
の件と、それから併せて二十六
年度
予算
も関連した意味での
災害地視察
、
議員派遣
という問題が出ておりますが、この
議員派遣
につきましては、尚
皆さん
と十分に御相談をしたいと思いますので、この
委員会
としましては、
委員長
に
一つ
御一任を願
つて
置きたいと思いますが、よろしうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
12
○
委員長
(
佐々木良作
君) それではそのように決定いたします。尚大來さんの
調査報告
は、
懇談会
の形式で
十分話
を聞きたいと思いますから、
委員会
はこれで一応閉会いたしたいと思いますが……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
13
○
委員長
(
佐々木良作
君) それではこれで閉会いたします。 午後四時九分散会
出席者
は左の通り。
委員長
佐々木良作
君
理事
永井純一郎
君
委員
羽生 三七君 山本 米治君 兼岩 傳一君 菊田 七平君 伊藤
保平
君
説明員
経済安定本部建
設交通局長
小沢久太郎
君
経済安定本部建
設交通局公共事
業課
石田
政夫
君