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1950-07-31 第8回国会 参議院 議院運営委員会 第13号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年七月三十一日(月曜日)    午後二時三十八分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○国会法第三十九条但書規定による  国会議決を求める件  (国土総合開発審議会委員)  (漁港審議会委員)  (更生保護事業審議会委員)  (中央災害救助対策審議会委員) ○漁港法第九条第一項の規定による漁  港審議会委員任命につき同意を求め  る件 ○旧軍港転換法第六条第四項の規定  による旧軍港市国有財産処理審議会  委員任命につき同意を求める件 ○議院運営に関する継続審査承認要  求の件 ○協同組合による金融事業に関する法  律の一部を改正する法律案に関する  継続審査承認要求の件 ○競馬法の一部を改正する法律案の継  続審査承認要求の件 ○鉱業法案及び採石法案に関する継続  審査承認要求の件 ○公共企業体労働関係法第十六条第二  項の規定に基き、国会議決を求め  るの件に関する継続審査承認要求の  件 ○昭和二十三年度一般会計歳入歳出決  算及び昭和二十三年度特別会計歳入  歳出決算に関する継続審査承認要求  の件 ○行政機構の整備に関する継続調査承  認要求の件 ○国家公務員の給与問題に関する継続  調査承認要求の件 ○地方行政の改革に関する継続調査承  認要求の件 ○検察及び裁判の運営等に関する継続  調査承認要求の件 ○講和に関連する諸般の基本方策樹立  に関する継続調査承認要求の件 ○金融政策並びに制度に関する継続調  査承認要求の件 ○租税行政に関する継続調査承認要求  の件 ○教育文化施設及び文化財保護に関す  る一般継続調査承認要求の件 ○社会保障制度に関する継続調査承認  要求の件 ○新農業政策確立に関する継続調査承  認要求の件 ○水産物増産対策に関する継続調査承  認要求の件 ○通商及び産業一般に関する継続調査  承認要求の件 ○日本国有鉄道機構に関する継続調  査承認要求の件 ○郵政事業独立採算制等に関する継  続調査承認要求の件 ○電波行政に関する継続調査承認要求  の件 ○電気通信事業運営状況に関する継続  調査承認要求の件 ○公共企業体労働関係法の改正に関す  る継続調査承認要求の件 ○経済安定計画の進展に伴う労働問題  に関する継続調査承認要求の件 ○建設省その他の建設事業に関する継  続調査承認要求の件 ○日本経済の安定と復興に関する継続  調査承認要求の件 ○昭和二十五年度予算国民経済に及  ぼす影響に関する継続調査承認要求  の件 ○電力問題に関する継続調査承認要求  の件 ○在外同胞引揚問題に関する継続調査  承認要求の件 ○議員派遣要求取扱に関する件 ○本委員会運営に関する件 ○国会関係予算に関する件 ○農地調整法等の一部を改正する法律  案の委員会審査省略要求の件 ○議院運営に関する件   —————————————
  2. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは休憩前に引続きまして運営委員会を開きます。最初に常任委員辞任及び補欠に関する件、委員部長
  3. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 農林委員の三橋八次郎君、それから大蔵委員野溝勝君が委員辞任を願い出ておりまして、その補欠といたしまして、日本社会党から農林委員野溝勝君、大蔵委員に三橋八次郎君が推薦されました。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今の報告通り承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。   —————————————
  6. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 政府から新たに国土総合開発審議会委員任命につき、国会法第三十九条但書規定によつて決議要求せられております。官房長官
  7. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 今回衆議院議員庄司一郎君、同松野頼三君、同じく吉田安君の三君を国土総合開発審議会委員任命いたしたく、国会法第三十九条但書規定によりまして、国会議決を求めるため本件を提出いたしました。今回議決を求めた三君はいずれも学識経験者委員として内閣総理大臣任命ようとするものでありまして、庄司君は宮崎県出身、昭和十年に県会議員、同十二年には衆議院議員当選し、以来再選、その間多くの公職に就任、昭和二十三年には厚生政務次官に就任したものでありまして、特に土木方面情勢に精通し、国土開発につき、多くの抱負を持つておるものであります。  松野君は昭和十五年大学を卒業後軍務に服し、復員後は城北醸造株式会社取締役社長に就任して、昭和二十二年には吉田内閣総理大臣秘書官としてこの事務に当り、その間立候補して衆議院議員当選現在に至つているものでありまして、同人は特に国土開発に関心を持ち、深き造詣を有するものであります。  又吉田君は大正五年学校卒業後は、郷里熊本において市会、県会議員に再選し、昭和二十一年衆議院議員当選、この間地方参与官郵政政務次官に就任し来つたものでありまして、国土開発に関する広い識見抱負を有するものであります。  以上三君を特に政府において当該委員任命し、当該審議に当つて国会意向も反映せしめんとするものであります。何とぞ御審議上速かに可決を賜わるようお願いいたします。
  8. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御質疑ございませんか。
  9. 赤木正雄

    赤木正雄君 この国土総合開発審議会相当重要な審議会なんです。つきましては今官房長官の御説明学識経験というのはどういう程度の学識経験かそれを承わりたい。
  10. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 政府としましては、この国土総合開発審議会の性質に鑑みまして、国土開発という方面に広い知識を持たれる方及び一般的に常識があつてこういう問題を大所から十分見て行かれる人、又或いは新進気鋭な大きな抱負を持つて自分の理想を行おうとする人等いろいろあると思います。大体におきまして私今申上げましたような色分けを考えておるわけであります。
  11. 赤木正雄

    赤木正雄君 これはやはり民間の方からも委員が当然出られることと思いますが、そういう委員はもう決つておりますか。
  12. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 只今大体内定しておるのであります。
  13. 赤木正雄

    赤木正雄君 そういう民間から出られる委員と、この国会から出られるこういう方々委員において学識経験に無論劣るようなことがあつてはいかんと私思います。その点において一般世間から見まして民間から出られる委員と、こういう方々は、官房長官学識経験において何ら劣りはないとお考えの人ですか。つまり民間から出る委員ですね、そういう方々学識経験とこの方の学識経験において世間から見て何ら劣るところがありませんか。
  14. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 無論国会議員としてすでに相当の地位を得ておる方であります。その中から特にこの方面造詣が深い人、或いは広い識見若しくは抱負を持つておる方を選んだつもりでありますから、その点で見劣りがするというようなことはないと信じております。
  15. 大野幸一

    大野幸一君 これは衆議院関係ばかりですが、参議院の方からは一人も考慮をせられなかつたようですが、その理由はどこにありますか。
  16. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 実は政府といたしましては学識経験者として相当数を予定しておるわけであります。そのうち議員以外の人も予定しておるのでありますが、議員としましては数の上から見まして衆議院三名、参議院二名を予定しておるのであります。その参議院の方は未だ参議院の方から御推薦がありませんものですからそのままになつて、いわば空席になつておるわけであります。
  17. 小川久義

    小川久義君 この委員総数というものはどのくらいですか。又今のよう両院からまあ五名と、民間からどのくらい出るという数字をお聞かせ願いたいと思います。
  18. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) これは国土総合開発法の第六条の一項、二項に規定してありまして、委員総数は三十名であります。その中で学識経験者関係行政機関職員のどれだけが、何名が学識経験者であるということははつきりしておりませんで、そのときの情勢で多少ずれることは差支えないようになつております。但し関係行政機関職員のうちから任命される委員の数は全体の委員の数の二分の一以下でなければならない。従つて少くとも十五人は学識経験者ということになります。
  19. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 他に御質疑ございませんか。
  20. 小川久義

    小川久義君 そうすると、三十名の委員で三名だけ今任命して置いて、その機関が動くのですか。又参議院の二名を予定されておるが、それがなくてもその機構を動かして行くおつもりであるか。  もう一つ総理大臣秘書官を特にここに置いてあるようですが、何か理由があつてのことですか。
  21. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 只今のお答えのうち総理大臣秘書官というのはただ経歴の中に挙げただけでありまして、意味は全然ありません。尚、三十名の委員は大体官庁関係のものは内定しておりまして、学識経験の中の議員以外の方々には只今つております。内意を聞いております。少し大勢予定しまして同意される方を任命したいとこう考えております。従いまして若し国会の方の承認を得られれば至急に発足したいこう考えております。
  22. 小川久義

    小川久義君 その参議院の方が決まらなくても発足される予定ですか。
  23. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) これは全員が揃わなくてもよろしいと思つておりまするが、この点は私ははつきり法規上どうなるかよく存じませんが、多分一、二の欠員差支ないのではないかと思います。
  24. 大野幸一

    大野幸一君 どうせ後程又任命されるので、この人達が早く三名だけ任命されて、どうもあとから来る人を伴食にして、審議会の任務というものがそれでできるかどうかということで、先ず席を取つておくというよう意味じやないかと思いますが、これは併しながら全員の顔が出揃つたときにしてもよかろうと思いますが、それにしないで特にこの三名を早くされたのはどういう理由ですか。特に参議院の方は未だ未定であるが、二名空いているというのなら同時に国会にかけた方が気持ががいのではないかと、こう思うのですが。
  25. 岡崎勝男

    政府委員岡崎勝男君) 成るべくならば国会開会中に委員任命について御同意を得たいと思いまして、本日がもう最後の日でありますものですから提出したわけでそれ以外の意味は何もないのであります。尚参議院の方は私の仄聞するところによりますと、いろいろ御意見があつてなかなか委員を推薦されるやどうかということも実は分らないようでございますので、暫くこの方面欠員にして置くより仕方がないのじやなかろうか、こう考えております。
  26. 小川久義

    小川久義君 分りましたが各会派へ帰つて相談する余裕を与えて頂く、それまで留保する……。
  27. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 各今派においてできるだけ早い機会において御決定を頂くことにして、只今は保留することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議なしと認めます。   —————————————
  29. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に漁港審議会委員任命について同意を求められておりますが、これにつきまして、前回中村委員から水産庁長官に対する質疑がございまして出席をしております。この機会説明を求めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 中村正雄

    中村正雄君 昨日農林大臣から説明があつたわけでありますが、衆議院常任委員会意向は別といたしまして参議院常任委員会意向も聞いてこういう人を推薦していると、こういう話であつたわけでありますが、この参議院における水産委員会との折衡長官が当つているというお話でありましたので、水産委員会との折衝経過につきまして長官から御説明願いたいと思います。
  31. 家坂孝平

    政府委員家坂孝平君) 只今参議院水産委員会との折衝についてのお尋ねがありましたからお答えいたします。この委員選衡に当りましては国会承認を経る必要がありまするので、衆参両院水産常任委員長と連絡をとりまして数次に亘りいろいろ御相談を申上げて参つたのであります。それで参議院水産常任委員長に最後的にお話を申上げましたときに、委員長はこれを委員会意見を求められまして、そうしてその委員会におきまして私共の提案いたしました委員の顔振に対しまして、三名の人を以て取替えて貰いたいというよう意見が出ておつたのであります。それは北海道の川村善八郎氏の代り安藤孝俊氏を、それから宮原庄助氏の代り伊藤佐十郎氏を、それから堀部虎猪氏の代り江熊哲翁氏、この三氏を以て代えてほしいという意見が出ておつたのであります。それで私といたしましてはこの御意見もありますので尚再び審議いたしたのでありまるが、いろいろ比較いたしました結果只今皆様のお手許に廻つておりまする委員の顔振に取決めまして、大臣に案を提示申上げたのであります。大体そういう経過でございます。
  32. 大野幸一

    大野幸一君 ちよつとあなたの方から大臣に上申した委員の名前をはつきり言つて下さい。
  33. 家坂孝平

  34. 大野幸一

    大野幸一君 堀部委員代り江熊というのは……。
  35. 家坂孝平

    政府委員家坂孝平君) 堀部虎猪氏の代り江熊哲翁氏とこういうお話があつたのであります。それでそれを私共が又審議しまして川口滿義氏に取替えたわけであります。
  36. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 長官只今お話では比較検討してこつちのほうがいいという結論を得たからしたんだということですが、比較して見たところがどういうところがどういうふうにいいわけですか。私個人的に知つておる方があるので比較したところをお聴きしたいのです。宮原さんという方と伊藤さんというう方がどういう関係参議院側希望というものが否になつたのか、お伺いして置きたい。
  37. 家坂孝平

    政府委員家坂孝平君) 私も実際御本人につきましては詳しい親しみを持たないのでありまして、私の考え方というものは十分に述べるわけにも行きませんのでありましたが、いろいろ慎重審議いたしましたところ、宮原氏は茨城県の漁業協同組合連合会長をやつておられます。それから尚茨城県の港湾振興会理事もやつておられますので、而もあの土地では非常に古い漁業家でおられまして、曽ては衆議院議員にも当選せられて政界にも活躍されたと聞いております。私共が非常に知名の士として水産業界では知つておる方の一人でありまして、この方のほうが伊藤氏よりもこの審議会委員資格としましては十分であろう、かよう考えた次第であります。
  38. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 どうもそうなるとお話がおかしくなつて来るので、伊藤氏という方もこれは一県の漁業協同組合連合会長であり、或いはその他の理事でもあり、東北ではこのほうにおいては有名な知名な方です。衆議院議員県会議員の差はあつて漁業関係では有数な近代的なエキスパートであるのですが、衆議院議員なつたことのある方のほうがよくて、そうでない者がよくないということだけで資格のところでいい惡いが決まつて来るよう考えられるのですが、どうもこの点納得行かないので、もう一度一つ委員としての適否という観点に立つてお話願いたい。而もこれは参議院水産委員会の一致した希望であるるということであれば、我々参議院としても慎重にこれは扱わなくちやならんからお伺いするわけです。
  39. 家坂孝平

    政府委員家坂孝平君) 只今私の御説明申上がましたうちの、衆議院議員をおやりになつたからということにのみ重点を置いて比較したわけではないのであります。ただそういう経歴も持つておられるということをお話申上げたのでありまして、この宮原氏という方は若い時からの漁業家でもありますし、非常に地方におきましても水産業界のために日夜奮闘しておられる方と私は見ております。そういつた観点から宮原氏の方がいいではないか、かよう考えましてやつたわけであります。
  40. 小川久義

    小川久義君 これは初めてできる審議会ですか。それとも只今同意を求められて来てある方々補欠ような方ですか、どうですかその点を。
  41. 家坂孝平

    政府委員家坂孝平君) 今度初めて作られる審議会委員でございます。
  42. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 尚質疑ございますか。
  43. 大野幸一

    大野幸一君 衆議院川村善八郎さんをとつておるようですが、参議院で何故一人ぐらい考慮しなかつたのですか。
  44. 家坂孝平

    政府委員家坂孝平君) その点につきましては私共は大体この法に示してありまする基準もあるのであります。それで或いは衆参両院議員の中からせめて一人お入りを願つた方が、寧ろよくはないかという観点からいたしまして、この川村善八郎氏を選んだのであります。川村氏はこれは本当の生え拔きの漁業家でありまして、尚この漁港法の成立まで並々ならん苦心を払われて本当に粉骨砕身しておやりになつた。こういうよう観方もいたしましてこの川村善八郎氏を一応委員になつて頂くよう考えた次第であります。
  45. 中村正雄

    中村正雄君 質問じやありませんが、参議院水産委員今でも若干議論もあつたよう関係もありますので、この案件は一応保留して次に移つて頂きたいと思います。
  46. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今の件は尚各派の態度をお決め頂きますまで保留いたしまして次に移ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) ではさよう決定いたしました。   —————————————
  48. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 更生保護事業審議会委員任命につきまして議決要求せられておりますが、これは前回保留になつております。如何でございますか。
  49. 中村正雄

    中村正雄君 ちよつと懇談会にしてもらいたいと思います。
  50. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を止めて下さい。    〔速記中止
  51. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて下さい。それでは政府要求更生保護事業審議会委員任命につき議決をいたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  52. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議ないと認めます。さように決します。   —————————————
  53. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に中央災害救助対策審議会委員任命につきまして議決要求しております。議決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さよう決します。   —————————————
  55. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に旧軍港市国有財産処理審議会委員任命につきまして同意をいたしますことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  56. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。   —————————————
  57. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に本委員会継続審査要求相当提出されております。速記を止めて下さい。    〔速記中止
  58. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて下さい、議院運営委員長といたしまして、議院運営に関する審査継続審査要求いたしたいと思います。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  59. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 要求することにいたします。それではこれも含めまして、継続審査の各委員会から出されておりまする要求を如何取計らいますか。
  60. 中村正雄

    中村正雄君 各常任委員会でそれぞれ慎重に審議して要求したものと思いますので、一括して承認することに賛成いたします。
  61. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今手許にお配りしております一覧表通り、各委員会から要求せられました継続審査を一括して承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。   —————————————
  63. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 次に議員派遣要求について。
  64. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 議員派遣につきましては、十九の委員会からお手許に差上げました一覧表にあります通り議員派遣要求が提出されました。通常派遣されている委員会で今回派遣渡れと相成つておりまする委員会経済安定委員会内閣委員会の二委員会でございます。従来議員派遣に関しましての取扱基準につきましては、第二枚目に印刷して置きました七つの要件が取扱基準として実行されておつたわけであります。  それからちよつと予算の件につきまして御説明申上げまするが、只今要求されてありまするこの委員会の全部を合算いたしますと、三百四十八万二千五百円が全部でありまして、既定予算におきましては第一四半期第二四半期の期間におきまして、今まで派遣されました厚生委員会水産委員会建設委員会地方行政委員会の合計十八万七千円が出ておりますが、それを差引いた残額は九月までのものとして二百十一万三千円でございます。御審議を願います。
  65. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 議員派遣に関する従来の取扱い基準、これを踏襲することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは大体これを基準にいたしまして、尚突発的な支障等考えなければなりませんので、要求の概ね半分くらいに縮めなければならんと思うのであります。その扱いにつきましてはこの基準に基きまして各委員長折衝いたしまして、各委員長から要求を出し直して来られましたときに、これは国会閉会になりますので、そう取扱議長及び議院運営委員長庶務小委員長に御一任願うことにいたして如何でございましようか。
  67. 鈴木直人

    鈴木直人君 委員会によつて委員の数が違うのです。その方面も勘案して貰いたい、こう私は希望します。
  68. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 この一案、二案、三案をちよつとはつきり説明して貰いたい。お任せすることについて何かお考えがあるように見られます。
  69. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 御説明申上げますが、只今要求に相成つております十九委員会基準といたしまして、一つ委員会から三班が出ましてその一班が二名、それでその基準にあります日数におきまして、最高の十日をとりますと、金額が百九十三万八千円となるのであります。第二案で三班十九委員会から出まして、一班が二人それで最低の日数七日をとりますと百三十五万六千六百円、第三案は三班出まして一班が三名日数が七日といたしますと二百三万四千九百円、こういうことをただ御参考までに数字を並べて置きました。
  70. 小川久義

    小川久義君 この表を見ましても各委員会ごと相当違う、一班三名という案をお立てになつておるところと、それから班の数にも相当違う、日数においてもそうである。従つて僕は建設委員をやつておる関係から建設委員に例をとつて申上げますと、大体三班で二人ずつ六人、それで日数は最大十日以内でありますが、九日が二班十一日が一班それはこの前の例を勘案して要求したのでありまして、このくらいは御承認願いたい。この第一案と二案との真中程くらいになるのじやないかと思いますが、こういうやつまで削つてしまうことになると動けんことなりますので、その点をよくお含みを願いたいと思います。
  71. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 他との振合を考えましてできるだけ趣旨に副うようにということでお任せ頂くことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  72. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは取扱い議長議院運営委員長及び庶務小委員長にお任せを願うことに決します。
  73. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 尚閉会中の諸問題の取扱いにつきましては、たびたび皆さんにお集まり願うのも御苦労と思いますので、従来の例によりまして突発的な議員派遣、その他議院運営について当委員会として議長から御相談を受ける場合、或いは職員の人事、給与等、当委員会承認を要するものにつきましては、特に重要つなものはお諮りしますがそれは除きまして、議院運営委員長又庶務関係小委員長に御一任願うことに従来の例の通りで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  74. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 御異議ないものとしてさようにいたします。
  75. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 異議はありませんが、若し非常にあれでしたら概況のものをちよつと問題によつては、諮らないで結構ですが、要求するわけではないが、その点はちよつと電話なりで御連絡願いたい。
  76. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 特に重要なものにつきましてはさように取計います。
  77. 鈴木直人

    鈴木直人君 委員長不在の場合は誰かに指名して置かないでよろしうございますが。    〔「委員長健在だからいいだろう」と呼ぶ者あり〕
  78. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今鈴木直人君の御発正言につきましては理事がございますので、万一の場合は理事にお願いいたします。   —————————————
  79. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 委員会審査省略要求が一件ございます。
  80. 河野義克

    参事(河野義克君) 只今お諮りを願つております農地調整法等の一部を改正する法律案は岡田宗司君外十九名から本日発議されたものでございまして、これは農林委員会に現在付託されております自作農創設特別措置法等の一部を改正する法律案が本国会において議決を了しない場合には、こういう農地調整等の一部を改正する法律案を制定する必要があるという趣きで発議されたのでございます。法律案には委員会審査省略の要求がついておりますので、本委員会においてこの点を御審議を願うわけでありますが、御参考に申上げますれば、発議者の希望とされましては、自作農創設特別措置法の一部を改正する法律案が通過すれば、この委員会審査省略はここで一応お諮りを願つて置いて実際は本会議に上程しない。それから自作農創設特別措置法等の一部を改正する法律案の通過が見込みがなくなつたらこちらの方をお願いしたい。いずれにしろ上程の場合は小委員会で別にお諮りを願うとして委員会審査省略の点を本委員会でお決めを願いたい、こういう趣旨でございます。
  81. 鈴木直人

    鈴木直人君 この法律案参議院において可決するのでありますから、参議院が通過すれば衆議院に回付するということになりますか。
  82. 河野義克

    参事(河野義克君) この農地調整法等の一部を改正する法律案ですか。
  83. 鈴木直人

    鈴木直人君 そうです。
  84. 河野義克

    参事(河野義克君) これは只今発議されましたから、これは当然衆議院に送付しなければなりません。
  85. 鈴木直人

    鈴木直人君 送付ですか。
  86. 河野義克

    参事(河野義克君) こちらの先議で本院議員の発議でございますから。
  87. 鈴木直人

    鈴木直人君 そうしますと、衆議院でこれについてもう一度可決するという時間が必要なんですね。これでは必要である、こういうふうになりますね。
  88. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 自作農創設……、今と同じ質問ですが、衆議院との関係
  89. 河野義克

    参事(河野義克君) 自作農創設特別措置法等の一部を改正する法律案は本院が先議で目下農林委員会にかかつております。これが可決されますれば衆議院に送付しなければならんものでございます。
  90. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今審査省略要求承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  91. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。ちよつと速記を止めて下さい。    〔速記中止
  92. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 速記を始めて下さい。
  93. 中村正雄

    中村正雄君 今お話申上げました点につきまして、今後共折衝しなくちやいけませんし、又これ以外の既定予算といたしましての明年度の予算につきましては、大蔵省と折衝するわけでありますが、前例もありますのでこれら予算費目の折衝につきましては、閉会中は庶務関係小委員長に御一任願えれば幸いだと思つております。
  94. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) いろいろお骨折を願つておりますが、只今お話ように、この件につきましては庶務小委員長に休会中御一任することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  95. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決します。他に何かございませんか。それでは暫時休憩することにいたします。    午後三時二十四分休憩    —————・—————    午後七時三十二分開会
  96. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは議事を再開いたします。
  97. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 御報告申上げます。衆議院は七時五分前くらいの時間でございますが、本院から回付いたしました案件を悉く同意いたしまして散会いたされました。そのことを先ず御報告申上げます。  次に本会議休憩後に可決になりまして委員会を終了いたしました案件がございまするから、御報告いたします。厚生委員会におきまして、歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例に関する法律案、これが全会一致を以て御可決になりまして報告が出ましたことを申上げます。   —————————————
  98. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 先程国会法三十九条による議決要求の件のうち漁港審議会委員任命につきましては、まだ各派の態度がお決まりにならんところがありましたので保留いたしましたが、その後各派の御態度がお決まりになつように伺いましたので、この際お諮りをいたしたいと思います。農林大臣から御発言を求められておりますから、許可いたします。
  99. 廣川弘禪

    ○国務大臣(廣川弘禪君) 漁港審議会委員につきましては、いろいろ御心配をおかけいたしまして甚だ恐縮に存ずる次第でありますが、国民の中から最も適当な、漁港に関心を持ち又建設的な意見を持つておる者を、慎重審議いたしまして任命いたした次第でありますから、何とぞ皆様方の御協賛を得たいと考える次第であります。委員長を通してのお話でありましたが、一年委員その他の委員につきましては、参議院側から要望がありましたように考慮いたしたいと考える次第であります。
  100. 中村正雄

    中村正雄君 水産委員会でいろいろ問題になりました点を協議いたしまして、水産委員会政府との間におきまして話合いのつきました条件は、政府が責任を以て履行するということを、農林大臣が確約できると思うわけですが、その点は如何ですか。
  101. 廣川弘禪

    ○国務大臣(廣川弘禪君) 水産委員会の方で決定いたしました条項については、私は尊重いたします。
  102. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 如何でございましようか。
  103. 鈴木清一

    ○鈴木清一君  実は私の会派では、大体尊重ということより、根本的に政党色を出すということは反対だという水産委員会の態度が出ております。それには今農林大臣お話では、水産委員会で決定されて政府に報告されたことについては尊重するというお話でありましたが、具体的な尊重の方法はいろいろあるわけですが、従つて私は党で反対している立場からいたしまして、これを納得させるためには具体的に期日をどのくらいのものとはつきりさせるかということと、それから今少しここでただ尊重という言葉をはつきり具体的のものとして伺いたい。
  104. 廣川弘禪

    ○国務大臣(廣川弘禪君) どうか私の人格を信じて、尊重すると申しましたら必ず尊重いたすのでありますから、どうぞ御了解を願います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  105. 鈴木清一

    ○鈴木清一君 勿論廣川さん個人としては少くもと党の代表者でありますから尊重するということについては私も決して疑うわけではありませんけれども、たまたま問題は各派に分けられておることであつて水産委員は実は私の党で出ていないのですが、従つてそれについてはどういう話合いになつたかという点につきましても、若しお話して頂けるものであるならば、それは勿論委員長を通じてお話して頂いても結構でありますから。
  106. 廣川弘禪

    ○国務大臣(廣川弘禪君) 個人個人の名が出ますのでさようなことはやはりお委せ願つた方が一番私はいいのじやないかと、こう今申上げておるのであります。どうかその点御了承願いたいと思います。
  107. 鈴木清一

    ○鈴木清一君 そういたしますと、勿論議運の席上でお名前を云々するということは本人にも何でしようけれども、そういたしますと一番これが問題になりました根本はすでにお分りのことと思いますので、この点を十分考慮するということは名前を言わなくてもこつちの意思向も、議運の中で問題になりました点を考慮するという意味ですか。
  108. 廣川弘禪

    ○国務大臣(廣川弘禪君) さように御承知を願います。
  109. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それでは如何でございますか、会期も切迫しておりますので……。
  110. 鈴木清一

    ○鈴木清一君  今一言お伺いします。さつきのことはどうなんでしようか、衆議院の方の経過一つ……。
  111. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) 衆議院は先刻七時前に散会いたします前に御承認なさつたということを聞いております。  委員長左藤義詮君) それでは漁港審議会委員任命につきまして政府要求同意をいたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  112. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) それではさように決します。
  113. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 何か御発言ございますか。
  114. 小川久義

    小川久義君 衆議院が七時五分前にすでに散会というお話ですが、衆議院が散会したとすればこちらから議案を送るわけにも行きませんし、八時まで本会議を待つてみてそれで上つて来なければ上つたものだけを議決して散会したらどうでしよう
  115. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 如何がでございましようか。
  116. 鈴木直人

    鈴木直人君 今事務総長のお話になりました点の外に案件はないのですか。
  117. 近藤英明

    ○事務総長(近藤英明君) ちよつと申上げます。問題は多分農林委員会にかかつておる案件のことと思いますが、これは継続審査が、只今要求になつておりますので、そうすれば上つて来る見込がないということを考えるのが妥当かと思います。ちよつと委員部長の報告を確かめた上で申上げます。……委員部長からの御報告によりますと、農林委員会から御要求になりましたのは競馬法の方の継続審査を御要求になりまして、それから自作農の方は審議未了ということを御決定になつて只今農林委員会は散会いたされましたから、上る見込はないというふうに御了承を願います。
  118. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今小川君の御動議の通り決することに御異議ございませんか。尚その前にお諮りいたします。継続審査要求が二件出ております。 参事宮坂完孝君) 農林委員長岡田宗司君から競馬法の一部を改正する法律案について継続審査要求が出ております。  それから大蔵委員長小串清一君から協同組合による金融事業に関する法律の一部を改正する法律案について継続審査要求が出ております。
  119. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 只今の二件の継続審査承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  120. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) さように決定いたします。   —————————————
  121. 鈴木直人

    鈴木直人君 先程八時からというお話がありましたが、八時前でも委員会の方から上つて来ないということになれば、議長の方で適当に御処理を願いたいと思います。
  122. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 議長においては成るべく八時以前において適宜本会議を開きまして、本日はそれですべてを終了することにいたして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  123. 左藤義詮

    委員長左藤義詮君) 改選後初めての而も炎暑のみぎり不馴れな、不徳な委員長でございましたが、(「どういたしまして」と呼ぶ者あり)非常に皆様が和衷協力せられまして、一回も採決等に至ることなく、明朗公正に議事の進行ができましたことを心からお礼を申上げます。次の国会まで炎暑のみぎり各位の御自愛をお祈りして、これで本日の会議を終ります。(拍手)    午後七時四十三分散会  出席者は左の通り。    委員長     左藤 義詮君    理事            愛知 揆一君            鈴木 恭一君            中村 正雄君            鈴木 直人君            大隈 信幸君    委員            小野 義夫君            加藤 武徳君            山田 佐一君            仁田 竹一君            大野 幸一君           小笠原二三男君            山下 義信君            赤木 正雄君            高橋 道男君            小川 久義君            佐々木良作君            鈴木 清一君            兼岩 傳一君   委員議員            石川 清一君            千葉  信君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   国務大臣    農 林 大 臣 廣川 弘禪君   政府委員    内閣官房長官  岡崎 勝男君    水産庁長官   家坂 孝平君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君