○永田
委員 大分県
下荒廃漁場復旧費国庫補助の
請願でございますが、
大分県の場合には、戦時中沈沒した飛行機とか、船舶、爆彈というようなものと、さらにまた往年しばしば暴風雨に襲われまして、陸地から流出した
障害物のために、各種の
漁業の操業をほとんど不可能にしておりますが、その
被害状況は、
漁獲高の減少額が二億七千五百万円、漁網漁具の損額が一億一千四百万円、こういうふうな
調査の数字が出ておるのでありますが、しかも爆彈とか、船舶とか、飛行機というものが約五万件海底に沈んでおる、こういうような
実情でございます。
昭和二十三年度以降、管下五つの
漁業調整会を事業主体といたしまして、二百万円の県費を補助いたしまして、その
復旧作業に当
つておるのでありますが、だんだん事業の進行に連れまして、その
被害の大きいことがわかりまして、水深約三十メートルの海底にいろいろなものが沈んでおるというふうなことで、二十五年度の経費を概算いたしまして、約一億二千六百十二万千円を要するという数字が現われて参
つたのであります。かような尨大な数字はとうてい
地方の財政では許されないのは、これまた当然であろうと私は考えるのであります。そもそもこの
大分県の
陳情は、昨年の十月に水産庁に直接
大分県から
陳情が出たのでありまして、ほとんど全国に先んじて出たというふうな
実情でございまして、最も真劍に考えざるを得ない問題であるだけに、その
被害も最も深刻なるものがあることは疑いないのであります。どうかかような問題はすみやかに本
委員会において
採択されまして、適当の措置を講じていただかないと、水産をも
つて主たる財源としております。
大分県のごときは、この問題が解決せざる以上は、思想的にも非常に悪い影響をも
たらす原因と
なつて参るのであります。第一、本
委員会に荒廃
漁場復旧の小
委員会が構成されておるのでありますが、その小
委員長は一体今日までどういうことをしておるか、その責任も私は聞きたいと思う。さらにまた水産庁の漁政部長の根拠のある話を承りたいと思う。