○奧村
政府委員 ただいまの御
質問はつきまして、今までの
輸入の
状況を少し補足して御説明申し上げます。
本年の一月から、
輸入許可は全部
日本側に移
つたのでありますが、その
関係で、いろいろ最初の間はなれないことでありまして、一—三の
輸入許可は、期待したよりも少額の許可しか出なか
つたわけであります。でありますが、その間、昨年の十二月末までに
政府輸入といたしまして、
司令部のヴアリデーシヨンに基いて
通産省から出しました
輸入の許可が、年末に至りまして相当厖大なものが残
つておりました。それに
従つて、
輸入が一月から順次入
つて来てお
つたのでありますが、非常に過少に伝えられております
一つの原因は、
日本政府によ
つて一月以降許可した
輸入の金額が、予算に比較して非常に少か
つたのであります。一例を申し上げますと、一—三の予算は、大体一億三千万
ドルの予算を計上してお
つたのでありますが、実際
輸入の許可が出ましたのは六千万
ドル見当である。その理由は、多くのものが十二月末までに、つまり
日本側が予算をつく
つております間に、
司令部のヴアリデーシヨンで許可が出たものがありました。これはあとから
輸入をする必要はないとわか
つたものもございます。それからもう
一つは、二月、三月ごろに至りまして、日英通商協定が、昨年度締結が遅れましたので、前年度にポンド地域からの
日本の
輸入が非常に少か
つたために、英国側におきまして、
日本からの買入れを少ししぼりました。そのためにわが方のポンド
資金が非常に
不足を来しまして、ポンド地域からの
輸入を一時押えたというような結果で、一—三の予算に対しては非常に
輸入許可が少か
つたのであります。この事実にかんがみまして、四—六の四半期におきましては、最初の予算は一億四千万
ドルばかりの予算でありましたが、これを一億八千万
ドル程度に追加予算を加えまして、そうして現実には約一億五千万
ドルくらいの
輸入許可を、本年度の第一・四半期には出したことになろうと思
つております。まだ最近最後までの統計は手元に参
つておりません。さらに今後の七—九の第二・四半期につきましては、今
小峯政府委員から説明がありましたように、二億六千万
ドル近くの予算をもちまして、そのうち大部分は大体
通産省から発表いたしまして、ただいま続々
輸入許可を承認しておるという現状であります。現在
輸入許可が出ておるものを全部合算いたしますと、一月から六月までの間に
輸入許可が出ておりまして、現在すでになおアウトスタンデイングにな
つておるものが、概算一億六、七千万
ドルございます。それに加えて二億六千万
ドル足しますと、合計四億
ドルの
輸入許可というものが出ることにな
つております。これは
業者の今後の努力によりまして、どしどし
輸入が入
つて来るとわれわれは期待しております。ただこの
輸入を促進する点につきましては、
輸入金融、融入
手形に対する期限つき
手形、
金融の問題が、一番
業者にと
つては実質的にこたえる点でございまして、この点につきましては各省と御相談いたしまして、われわれの
外国為替特別会計の円貨
資金を入手することにつきまして、目下
せつかく努力しておるわけでございます。これができますれば、今申しましたように、
輸入許可の発行につきましては、今年の初めに比べまして非常に加速度的に発行しておりますから、貨物の
輸入が続々実現されるものと期待しております。