○岡田(五)
委員 ごく簡単に希望を兼ねまして御質問申し上げたいと思うのであるますが、事
鉄道の
電化につきましては、
国鉄当局、運輸当局はもちろんのこと、わが自由党におきましても、この
電化を公約の中に入れております。財界におきましても、また政界においても各党派を問わず、
電化については御賛成のようであります。労働界においても賛成でございまして、ほんとうに国論の一致した問題であると私は
考えるのであります。ことに
東海道線、
高崎線というような線の
電化ということは、経営の面から行きましても、経済的の面から行きましても、これまた万人の異論のないところであると私は
考えるのでありまするが、今政府
委員の御
説明を聞いておりますと、客観的情勢が好転しないがために、四十億の残りの金額でさえも
電化に使えない。こういうような事情のように御推察申し上げるのであります。
日本の置かれた
現状からいたしまして、客観的情勢がいかんともしがたいことは、われわれとしてははなはだ残念でございまするが、できるだけ政府当局におきましても、客観的情勢の一日も早く好転化するように、御努力を特にお願い申し上げるのであります。ことに資源的の面から行きましても、重要な
石炭を非常にたくさん
節約いたしまして、しかも非常に良質の
石炭を
節約いたすのであります。ことに
石炭の
日本における埋蔵量の貧困さというような面から
考えましても、
電化ほど必要なものはない。また失業救済の面におきましても、産業の救済の面におきましても、最も緊急を要する問題である、私はかように
考えるのであります。かような観点からいたしまして、どうかひとつ国士的——と言
つては言葉が強いのですが、志士的な意気込みをも
つて、客観的情勢の打開に邁進されんことを特にお願い申し上げます。
特に一つお願いいたしたいことは、実は本年の初めでございますか、昨年の末でございますか、電気機関車のメーカーが、
国鉄の発注に基きまして、電気機関車を三十五両こしらえたのであります。そのうち十何両は、情勢の変化なりと称して、実は買い取られないということで、一台千数百万円する機関車を十数台、日立にいたしましても、東芝にいたしましても、かかえ込んでおる。しかも電気機関車
関係等は注文がないということで、最も必要な電気機関車の技術の温存の面から行きましても、機関車メーカーの保護という面から行きまして、車両行政を把握掌理いたしておられます運輸省といたしましては、車両行政の育成の面からいたしましても、かようながんは一日も早く打開するように、
国鉄当局の方にも示唆されんことをお願い申し上げるわけでありまするが、この電気機関車の
需要の見込みはどういうことにな
つておるか。簡単でけつこうですからお知らせを願いたい。
それから二十六
年度予算に
電化を見積ろう、こういう
お話でありますが、これも相当確信を持
つて期待をしていいかとうか、というような点を、ちよつとつけ加えて御
説明をしていただきたいと思います。