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岡田(修)
政府委員 船の価格は、船の大きさに応じまして
トン当りの価格が違う。すなわち大きい船は
トン当りにいたしますると、その価格は安い。小さい船は高い。大体今対象となる船を大きさによ
つて分類いたしますと、五千
トン以上のもの、それから五千
トンから二千
トンまでのもの、それ以下のものというふうにわかれておるのであります。
従つて今度の船の
買上げ価格をきめまする場合にも、今申しました三つの型があるわけです。この
買上げ価格を算出いたします
方法といたしましては、総
トン数五千
トン以上のものについては、その該当船の保險付保価額——保險につけております価額、しかもこれは
船会社が実際つけております保險付保価額ではなしに、
船舶運営会当時に傭船料を公定しておりましたが、その公定傭船料でと
つてお
つた保險付保価額、その平均保險付保価額をとりまして、その付保価額の五〇%をこの買入れ価格にいたしておるのであります。中型の船あるいは小型の船につきましても、そのような
方法をと
つておるのであります。なぜ平均五〇%をと
つたかと申しますると、その保險付保価額が、その船の
一つの財産的価値であるというふうに言
つております。ところが一方においてその船は、收益価値がゼロであるという点から、両方かみ合せて五〇%というところが出るわけであります。さらにまた
船会社が銀行から融資を受けまする場合に、今申しました保險付保価額を勘案いたしまして、それの平均七〇%の融資を受けております。銀行に担保にな
つている
関係からいたしましてこういう
方法を実施いたします場合に、
船主がこの
方法に乘
つて売り応じて来るという点を
考えなければならない。
従つて今申した銀行に担保にな
つている担保価額というものをも
考えなければならぬ、それが今申しました七〇%にな
つておる。そういう点を
考えましてその担保価額よりもやや低目の平均五〇%を採用した次第であります。