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国務大臣(
青木孝義君) 新聞用紙に関する撤廃の問題を
中心として、現在の紙の生産状況では統制が解けそうでないが、四月以降に
なつたならば、電力の
関係等も緩和されるというようなことで、相当量の紙の生産が上る。恐らくそういう時期においては紙の、新聞巻取紙等の統制の撤廃はやるんじやないか、或いは紙全体の統制の撤廃をやるんじやないか、そうすれば中小新聞等に対する影響は相当に強くて、とても経営が成り立たないだろうということが御
質問の要旨かと思います。それらの点につきましても、我々は全然存じないわけではございません。併しながら御
承知の
通り、ひとり大新聞を保護するような立場を
政府はとるわけではございませんが、
一般的に紙の統制を撤廃するとこういうことの要旨は、御
承知の
通りこの三四月頃になれば、大体紙の生産と需要の状況というものが均衡が取れるようになるだろう、その機会においては、
一般的な要求として統制の撤廃ということが要請されておるので、その機会においては或いはその時期の成るべく早い時期において統制を解きたいということを今のところ
考えております。併しながら必ずしも中小新聞がそれによ
つて大きな犠牲を拂わなければならんかということは一応の問題でございましよう。我々としても尚
検討はいたしまするけれども、只今の
方針としては、今前に申上げましたように、大体その生産の需給ということが、生産と消費の
関係、即ちその需給の均衡が取れるようになれば、統制を解いてもいいんじやないかという
考えを持
つておる次第でございます。殊に現在の数量についても今お述べに
なつた
通り大体巻取紙の数量とか、それから巻取紙以外の数量、約七百万ポンド程度のものは現在も新聞社は使
つておるような次第でございますし、又紙を全体として見まする場合には、巻取紙以外の紙を新聞社が使用しておる分、その他一切の紙の生産というようなものから
考えて、全体的に
考えますれば現在のところでは勿論需給の均衡を保ちませんけれども、恐らく三四月頃になれば、それが均衡を保つようになるだろうと、こういうことで統制の撤廃ということを
考えておる次第でございます。