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岡村文四郎君
報奬物資のことで非常に御
心配もかけ、前二氏の御
質問の
通りのようであります。これは
考え方の問題でありますが、
大臣の御
答弁をお聽きいたしますると、買えればよか
つたということに聞えます。そこで高くても
引取りができればよか
つたが、
引取れないのだからこういう問題が起きたということお
考えにな
つておるように聞えますが、これでは当然いけないのでありまして、これは現在未
配給にな
つておりますものと、それから
配給いたしました、
配給済にな
つておりますものを、これはそのまま置いておくわけにはいかんと思います。そこでどうにか金繰りがついて
單協が引受けて、それを
農家に
配給いたしましたものは相当あると思います。併しながら正楠に、真面目にいろいろ相談をして
引取つたものは高いものを買
つた。金のないものは幸いに、文句を
言つてお
つたものは安いものを買
つておる。こういうことは絶対に成立ちませんので、二様に
政策を立
つて、先ず今の
処分にな
つていない
品物を如何にするかという問題を先に片付けて、
配給いたしておりますものが今日や明日は改まりませんから、それはその次にお
考えにな
つた方がいいと思いますが、そのお
考えでないと、金さえあれば取
つたので、これで済んだということは到底
考えられないと思います。それで、実は一昨日
課長からいろいろ
お話も承りまして、大体様子が分
つたのでありますが、ここまで来るまで
政府自体が
默つてお
つたということは誠に残念であります。そこで輸出すべき
繊維製品が帶貨をいたしております。そのときに、すでに国内に
繊維品は放出されて安くなることが
はつきりいたしております。
自転車のごときなどは去年の十一月頃から四千五百円になることが我々に
承知だ
つたのであります。そういうことにな
つておりますことを
政府は知
つておるのに、やつと今日にな
つてから、俄かにそういうことが起きたようにしてや
つておりますが、これは非常に遅いことで、そういうことでなく、前々からこれは分
つてお
つたのでありますが、併し
商人でありませんから、役人のする
仕事は
商人と
違つて多少頭がにぶいにしても、ここまで来るまでには何か
方策を講じなければならなか
つたものだと
考えております。そこで今御
心配にな
つておりますが、急に即刻に願わなければならないのでありますが、
大臣がおつしやるように、
農林省自体がお決めになるわけにも参りませんし、
大蔵、安本それぞれと
協議もし、又先方もきつと早く対処しなければならんことになると思いますが、いずれにしても一刻も早く片付けられませんと……。私が前から
心配して
大臣と一問一答をや
つておりましたあのことが
眞正面に現われかけただけでありまして、これは社会の
経済恐慌の第一歩が
農村に先に来て、それから段々と
中小企業に来るのであります。それが当然でありまして、その一歩が先ず
農村から起きたのでありまして、これは何も予期せんこともありませんし、これは不思議でも何でもないのであります。当然のことである。それを今頃にな
つてから、まあ
心配しておるということは当然であるが、それでは駄目で、一刻も早く、非常に不本意でも
大臣は、これは先頭に立
つて即時
解決することが当然である。しなければならんと思います。我々の方では前申上げましたように、今未
配給にな
つておるものは
値引きをする。その
値引きも申上げて置きますが、三割や四割ではいかんのであります。と言いますのは、段々下りつつあります。これから
配給しようとしても、
農家の方では金が非常にないし、段々
物価が下
つて来るし、今五割下げてもまだ高いということになると思います。そこで大体元の
配給をしようとした
価格の三分の一にすれば、大体買
つて来るのではないか。新聞を見ましても、
市価を調べましても、非常に
値下りをしておりますから、
繊維が一番
打撃を受けておりますが、これが生やさしいものではない、今月一杯……四月頃に来ます
繊維の
打撃は非常に大きいのであります。今
方法を講じられても、
配給する時期には下
つて参りますから、又そういうことを繰返さないように、今思い切
つて措置を講じなければならんのであります。そのことは止むを得ません。
赤字の補填は始終な
つておりますから、それを不
都合とは思
つておりませんから、思い切
つて一つ御迷惑でも
大臣の方で各省と十分に
協議をして、一日も早くして、今の
処置を講じて貰いますことをお願いいたしたいと思いますが、如何でございましようか、