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1950-04-05 第7回国会 参議院 懲罰委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十五年四月五日(水曜日) 午前十一時二分開会
—————————————
委員
の異動 四月五日
委員團伊能
君、
渡邊甚吉君
、
岡部常
君、
松下松治郎
君及び齋武雄君 辞任につき、その補欠として
岩本月洲
君、
小杉イ子
君、
山崎恒
君、
門田定藏
君及び
島清
君を
議長
において指名した 。
—————————————
本日の
会議
の付した事件 ○
議員小川友三
君
懲罰事犯
の件
—————————————
太田敏兄
1
○
委員長
(
太田敏兄
君) これより
懲罰委員会
を開会いたします。
只今本人
の
小川議員
が出席になりましたから、
小川議員
の
弁明
を求めたいと思いますが、
小川
君は去る四月二日の
予算委員会
で
反対討論
を行われており、更に翌日三日の本
会議
の
討論
におきましても、
反対
の態度を表明せられたのでありますが、然るに
採決
に当
つて
は意外にも
賛成
の
白票
を投ぜられておるのであります。この間の事情は常識から考えまして甚だ理解に苦しむものでありますが、これにつきまして
小川
君の
弁明
を求めたいと思います。
小川友三
2
○
委員外議員
(
小川友三
君)
只今委員長
さんから
小川友三
に、
予算
を審議中のことと本
会議
中のことを
弁明
するようにということでございまして、私はこの機会をお作り下さるまでに、
懲罰委員
の
方々
並びに本
会議場
におきまして或いは
議長
さん等がいろいろ御盡力下さいましたこの
努力
に対しましては満腔の敬意と感謝をいたす次第であります。私は
政党
が
親米博愛勤労党
という
党名
でありまして、私は
博愛
の
政治
というものに重点を置いておるのであります。今までに、昨年の十二月の二十四日と思いましたが、
給與法
の問題のときも、私は
委員会
におきましては
政府案支持
の討議をいたして
政府案
に
賛成
いたしております。それは私の
博愛主義
から申しますと、先ず半分
政府
の方に花を持たせるという方法で、本
会議場
におきましては私は
野党派
の主張する
反対投票
をいたしておるのは
前例
があるのでございます。又ついこの間
共産党
の
書記長
の
徳田球一先生
の問題について
採決
をさせれるときに、つまり
政府
に対する勧告というのが
採決
せられるときに、私は当然
親米
という
名前
から言えばこれを勧告する
投票
をしなければならないのでありますが、
博愛
という
政党
の色を持
つて
おりますので、弱い者を
いじめ
るということは誰でもできます。そこで私はそうした
徳田書記長
が
苦境
に立
つて
おる、又
共産党
の幾百万の
党員
の方が
苦境
に立
つて
、
書記長
である、いわゆるリーダーはどうなるかという心中を察するときに、私にはこれに
賛成
するという
投票
をすることはできません。そこで
勤労党
という
党名
を持
つて
おりますので、
勤労大衆
の利益を図るということを目指しておりますので、私は
社会党
さまの主張しております
政策
を至るところで
吉田内閣
のときも
支持
しまして
闘つて來
ておる。
性格
が
三つ
に割れておるのであります。党の
性格
が
三つ
に割れておりますからして、これを如何にコントロールして行くかというところに、私の
政党
の苦心があるのでございます。 そこで本論に入りますが、
予算委員会
におきまして私が
野党派
の各位の主張なさいましたところの
政策
を、これこそは正に
吉田内閣
の怠慢なるところを是正し、
吉田内閣
をしていい
政治
をとらせるというように
努力
していらつしやると私は考えまして、その
行政面
におきましても、
立法面
においても、
吉田内閣
をして、現在
政府
をと
つて
おるのだから、直ぐ今日間に合う
政府
なんだから、これに猛烈に突込んでそうして是正してやらなければならない。これは一番手つ取り早い八千三百万同胞に盡す近道であると私は堅く信じまして、猛烈なるところの追撃戰を
吉田内閣
に向
つて
や
つた
ことも、
速記録
によ
つて
もお分りの
通り
事実でございます。そうして第一
分科会
におきましても、私は
発言回数
においても最大の
発言
をいたしております。又
最後
の
分科会
のときも十一時間、休憩の時間はありましたけれども、殆んどぶつ通しで私は
政府側
に食い下がりまして、
行政長官連中
の
行政面
の改善と、国民に迷惑の行かないようにいろいろ
行政面
に対するところの
努力
を要求しまして私は追及いたしたということも、
速記録
に載
つて
おるのでございます。翌日の
予算委員会
におきまて私がどういう
行動
をと
つた
かということにつきまして、私の所見を申上げます。私は
民自党
が
野党時代
に、私は
野党時代
から
民自党
を
支持
しておる点も多少ありまして、
昭和
二十三年の二月二十一日の
芦田先生
と
吉田先生
の
指名選挙
の決選のときも、十三日間百二票対百二票で対立してお
つた
こともよく知
つて
おります。
從つて小川友三
としては、
国会
の
投票
の分野に正確なる
判断
を下しまして、そうして又この場合は、
與党
であ
つた
ところの
芦田先生
は
野党
に下るべきであると堅く信じまして、
野党
の闘士である
吉田茂
氏を
支持
しまして、
西田天香先生
と共に、私と二人の票が入りまして百四票対百二票ということにな
つて
、
民自党
の今日の隆盛を來す一石を投じたということも、一面から自負しているのでありまして、これは
政党歴史
にも残るべきであると私は思うのであります。そうしてこの
予算
問題につきまして、私は
吉田内閣
が
池田蔵相
という比較的
経済
に明るい
政治家
が付いておりますのでこれは三人集まれば文殊の
知慧
であ
つて
、
池田蔵相
が如何に偉くとも、これはいい
知慧
を付けてやらなくちやならない、そうして直ぐ間に合う
政治
をとらせなければいけないと私は堅く信じましたから、私は
池田蔵相
は昨今非常にのぼせているという見方を持
つて
おりましたので、こののぼせている
池田
を引摺りおろすという力はありませんから、先ずこれに大
衝撃
を與えまして、
池田蔵相
がうんと勉強するように、
中小商工業者
のためになるような
金融方面
の
努力
、並びに
賃金ベース
の引上というようなごまかしでなく、もつとそれに
骨折つて臨時国会
でや
つて
貰いたいという要求も、
速記録
に載
つて
いるのであります。
農民
に対する問題、そうした問題につきまして、私は心血を注いで闘いました。そうして
池田蔵相
とも私は、
皆さん
も同じですが、私も懇意ですから、こうやれああやれということは、大蔵省に
参つて直談判
で実に数十回私は
交渉
をいたしているのでございます。そうして
池田蔵相
は
諸般
の
情勢
もあるが、とにかくベストを盡すというような
意見
が行くたびにありましたので、何とかこれは
予算委員会
というものは、大
新聞
の報ずるところでは
與党側
二十三票、
野党側
は二十一票で、実に二票の違いによ
つて
これは
予算委員会
は通るというような見通しが、大
新聞
の報道によ
つて
これは世間に知られておるのであります。その二十三票の中には、
小川友三
は無所属としてそこに入
つて
おりまして、私が
野党側
に付けば二十二票対二十二票という
計算
を私は
自分
や
つて
お
つたの
であります。そうしてこれはこうした
勢力
のときに、現在の
吉田内閣
の
経済ブレーントラスト
の
閣僚
をして、警鐘を乱打して、彼を立派な
政治家
に仕上げなければならない、その
重大使命
が我々にありと堅く信じまして、大
闘争
を
予算委員会
において展開いたさせて頂きましたのであります。これは
人類愛
の
博愛
の大
精神
から割出した
闘争
でありまして、私の党の
精神
なんでございます。そうした
闘争
を展開いたしまして、
予算委員会
においては、実に二十三対十二票の差を以ちまして、
政府
に大警告を與える
チヤンス
ができ
上つた
、その
チヤンス
をなしたということも、一票入
つて
おるのですから事実であります。さてそうしたわけでありまして、私はそのときの
感激
と、
野党
の各
議員
さんの
支持
されたところのその熱情に対しましては、実際に一応顧みまして感謝し、
感激
してお
つたの
であります。そのときに私はその
感激
と
衝撃
の
盛上つた
中で私は
反対討論
の申込をいたしました。それから夜ゆつくり休みまして、何としても
自分
は
大蔵大臣
じやなし、
総理大臣
じやなし、どうしても現在の
内閣
を倒すには、
衆議院
において過半数の
勢力
を
野党陣営
が持たなければこれは何としても倒れない。これは倒すことができまい、不可能な問題を可能なように考えるという錯覚はいけない、どうしてもこの
吉田内閣
の現在に対して、
参議院
の
予算委員会
においては、
参議院
の
経済
の專門家が
木村先生
を初め
帆足先生
或いは幾多の
先生方
がいらつしやるのでありまして、
民自党
の
経済閣僚
よりももつと優秀なるところの
方々
がいらつしやるのですから、この人々があれだけ申され、又
不肖小川友三
もみずから
経済学博士
と称して、その戰を展開して、何とかして
吉田内閣
の
政策
の転換を私は要求して、堂々と今日の
野党
の
予算委員会
のあの大
勝利
は、
吉田内閣
に対して大きなる効果を挙げたものに違いない、併し
吉田内閣
は
参議院
においては非常に弱い、弱いものを又
いじめ
るということは私の
博愛党
の面目にかかわるというような私は
感じ
を持
つたの
であります。そこで
予算委員会
までは
野党陣営
絶対
支持
の態勢から、私は翌日弱い子羊を
いじめ
るライオンであ
つて
はいけないと、私は奮然と実は考え直しつつあ
つたの
でございます。 それから夜が明けましていよいよ三日の日の本
会議議場
ということになりまして、私は
博愛主義
である、何としても
博愛主義
だから、思い出して見れば、
参議院
、
衆議院
の職員の皆様が当然一日に俸給を
貰つて
お
つた方々
が
貰つて
いない、商人であれば何とか融通が付くけれども、サラリーマンの苦衷を察しまして、一日も早くやらなければ、私は議論倒れになるという
政治家
になりたくないというような
感じ
を持ちまして、
小川友三
はこれを遅らせる方に
廻つて
は何とも済まないと私は思いまして登院をいたしました。そうして
進駐軍宿舎
と申しますか、住宅五百二億数千万円の問題もあり、
自分
は真に
政治家
として、而も
親米政治家
と自称しておる
自分
としまして、これは誠に申訳ない、かように私は
感じ
まして、今日はどうしようか、私の気分は非常に
動揺
をいたしてお
つたの
であります。たまたま私の
動揺
に対しまして決定的な
感じ
を與えたものが
一つ
ございますからしてここで申上げます。
国鉄労働組合
の
方々
が私の
控室
には、一週間以來二十名、三十名の
方々
が、私の
控室
に
野党支持
の猛烈なる
交渉
を私に展開をされてお
つたの
であります。
国鉄新聞
をたまたま持
つて來
られて、確信を以て、本
会議
より一週間前に、あなた
支持
の記事を書くからというので持
つて來
た、持
つて來
たのを見ると、それはその
新聞
を私は持
つて來
ておりますから御覧に入れますが、その
国鉄新聞
の題字の下に、我が
国鉄公認候補者
は三名と書いてあります。
はつ
きりと
候補者
と書いてあります傍に活字が潰れて何かや
つて
ありますが、三名出ておりまして、そうしてこの三名の
議員
を
支持
するのに
はつ
きりと大方針が決ま
つて
おる、
国鉄労働組合
が。君、俺の
名前
が、
支持
するというが載
つて
いないじやないか、何だい、私をただ利用するというのでは困るというような私は
意見
を言いまして、それじや
小川先生
は
反対
の
投票
をやるのですか、
政府
の
支持
の方にするのですかと談合がありましたが、それは今のところ
白紙
に還元したのだからということを、その
労働組合
の
方々
に対して申上げてお
つたの
でございます。さてそれから本
会議
のベルが鳴りまして本
会議場
に私は入りました。十一時五十五分頃私は本
会議場
に入
つたの
であります。そこで入りまして本
会議場
において私は今まで
野党
さんを一生懸命
支持
をして二十三票対十二票で
勝利
を博した。私の
博愛主義
から言えばすでに
野党
さんには御奉公は済んだ、今度は
民自党
さんに、
與党側
に
博愛
の
精神
から
言つて
一票入れようかなと考えてお
つたの
でございます。そうして今度は私が
反対
の
討論
の
通告
を前にしてございましたから、その
反対
の
通告
を実はしてありまするので、
発言
の
順番
は、四時十五分頃と思いますが登壇しまして、私は小会派でございますから五分以上の
演説
を本
会議場
でや
つた
前例
はないのであります。ところが三十分ですから調子を落しまして実は三十分間や
つて
おりました。ところが二分間経過したから降りろと
議長
さんに注意されまして、
結論
の出ないうちに、後原稿は十枚余
つて
おりましたが、その儘降りて
しまつたの
でございます。聞くところによりますと、議運、
議院運営委員会
ですね、それによりますと、私はもう一遍やらなくちやいけないというので又登壇しまして
反対
の
意思表示
をいたしたのであります。それから私は降りて來て、私は
投票
の如何は私としては
白紙
に還
つて來
ておるから、そこです問題は、
自席
へ帰りまして
博愛主義
を私は考えていますから、
博愛主義
に戻
つて自席
で考えておりました。それより前に、これは又
計算
を出しておりますから今度の
予算
の問題は
緑風会
さんの四十数票が
民自党
に入るというニュースが入
つて
おります。五十数票が
民自党
さんの票が入る、
野党
としてはどうしても百票になりません。これは当然負ける、
野党陣営
は私の一票が入
つて
も負けることに数が出でおるのでありまして、こう負けと決まれば私の一票はどつちへ転んでも
野党
が負けると、そういう
計算
が出ますので、私の
投票
の
順番
が参りました。そこで七、八票の差があるということは
新聞
の記者の
方々
には午前十一時頃にはもうすでに分
つて
お
つたの
であります。その二ユースを私は聞いておりますから、そこでそうか、それじや誠に申訳ないが私は
博愛主義
であるから今度は反転をしまして、
投票
の私の一票はどうにもならない一票だ
つた
けれども、その時に私は
白票
を投じたのでございます。そういう経緯でございます。
松井道夫
3
○
松井道夫
君
ちよ
つと私聞を漏らして甚だ恐縮ですが、
徳田球一
氏のことについて
ちよ
つと触れられたのですが、あれはあなたの持
つて
おられる
三つ
の
主義
のどれに適用して述べられたんですか。
小川友三
4
○
委員外議員
(
小川友三
君)
博愛
です。
松井道夫
5
○
松井道夫
君 それはどういう
趣旨
であ
つたの
ですか。
小川友三
6
○
委員外議員
(
小川友三
君)
徳田球一先生
に私の
反対
も
賛成
の票もなか
つた
ということは、
共産党
にも数百万の
党員
がいらつしやる筈です。又家族を入れれば相当のものです。党首がああした
工合
になりますというと、それは本当に心配していらつしやる。それから私はもう
一つ
考えたのは、
緑風会
の
矢野酉雄先生
の御
兄弟
でいらつしやるということであります……私は
緑風会
の
矢野先生
が海外同
胞引場委員会
において非常に心配しておられる義兄さんですか、義弟さんですか、とにかく御
兄弟
ですから、非常に心配しておられて、
終い
には
余り質問
が多いので、
矢野先生
は堪まりかねて涙をふる
つて
退席されたということを目撃しております。私は
矢野先生
とも御交誼を賜
つて
おりましす、それから私も曾て
緑風会
に籍を置いた男ですから、私は
博愛精神
で、
決戰投票
だ
つた
ときに票を入れなか
つたの
です。弱い者
いじめ
はしないということで実は
投票
しなか
つたの
であります。
松井道夫
7
○
松井道夫
君 分りました。それからもう一点、一昨夜の
行動
の御陳弁のうちに、
議長
から二分ばかり超過したからという話があ
つたの
で、十枚程残
つて
おるけれども降壇されたと、こう述べられたのですが、
速記録
によりますと、二分きり残
つて
おりませんから、
討論
でありますから賛否を明らかにして頂きたいと思います。と
議長
がそう述べられて、その後あなたが暫く述べられて、
議長
から時間でございます。お静かに願います。
小川友三
君が時間ですかと
言つて
降壇されたようにな
つて
おるのですが、御
記憶違い
ではありませんか。
小川友三
8
○
委員外議員
(
小川友三
君)
記憶違い
ですね、
速記録
がそうでしたらその
通り
です。
前之園喜一郎
9
○
前之園喜一郎
君
小川
さんは
分科会
は第一
分科会
でしたね。
小川友三
10
○
委員外議員
(
小川友三
君) さようでございます。
前之園喜一郎
11
○
前之園喜一郎
君
分科会
の表決の際は
反対
だ
つたの
ですか、
賛成
だ
つたの
ですか。
小川友三
12
○
委員外議員
(
小川友三
君)
分科会
のときは、私は
政府側
に対して猛烈な
攻撃
を加えました。そうしてその時間も
延長
、私としては
延長作戰
をと
つたの
ですが、資料を持
つて來
いと
言つて
攻撃
しまして……猛烈な
攻撃
を加えました。尚
政府
の
管財局長
の
説明
は非常に出たらめであ
つて
、これは大いに是正するように徹頭徹尾闘いまして、第一
分科会
の
採決
におきましては
反対
の、いわゆる
政府
に対する
反対
をいたしております。
前之園喜一郎
13
○
前之園喜一郎
君
反対
ですね。
小川友三
14
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。
前之園喜一郎
15
○
前之園喜一郎
君 四月二日の
予算委員会
における
討論
ですね、これは非常な
熱意
を以て御論議に
なつ
たようなんですが……
小川友三
16
○
委員外議員
(
小川友三
君) さようでございます。
前之園喜一郎
17
○
前之園喜一郎
君 これも無論あなたの
本心
ですか。
小川友三
18
○
委員外議員
(
小川友三
君)
前之園先生
にお答えいたします。これは
民自党内閣
がこの問題で……
前之園喜一郎
19
○
前之園喜一郎
君
説明
は要らないから、
本心
であ
つた
かどうかということだけ
言つて
下さい、時間がありませんから……
小川友三
20
○
委員外議員
(
小川友三
君)
民自党内閣
に啓蒙を與えるというために、気付かせる、いい
政治
に転換させるということでこうした
反対
の
意思表示
をしたのであります。
前之園喜一郎
21
○
前之園喜一郎
君 それが
本心
であ
つた
かどうかというのです。ただ
一つ
の
意思表示
であ
つたの
が、心からそういう
反対討論
をなさ
つたの
かということですが。
小川友三
22
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勿論
本心
で闘
つた
んです。
前之園喜一郎
23
○
前之園喜一郎
君 それは大して聞くこともないと思いますが、その中にこういうことが書いてあるのです。公務員の
給與ベース
を改訂して……、こんな
簡單
なことが、親心さえあれば、愛さえあれば誰でもでき得るのである。これをやらないで弱い者
いじめ
をして、そうして
国鉄
のごときはストライキも禁止されて、そうしてお前達は借金でも何でもして、水でも飮んでおれというような薄情な、暴政に近い
政治
は永続きしないのであります。これは無論
本心
で言われたのでございますね。
小川友三
24
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうでございます。
前之園喜一郎
25
○
前之園喜一郎
君 続いて伺いますが、
政府
に修正を迫
つて
いるにも拘わらずなぜ
政府
は我らの声に応じて
予算
を修正しようとしないのですか。私はこの
予算案
の
反対
に基いて少し理由を申上げます。ということでいろいろと熱弁を振われて、
最後
にこういうことを
言つて
いる。そうした惡政に対しまして、私は
池田大蔵大臣
とはいい仲ですけれども、私は八千三百万の搾られている
勤労大衆
を代表して、
農民
、
中小企業者
を代表いたしまして断乎
反対
いたします。これも無論
本心
なんですね。
小川友三
26
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勿論その
通り
であります。
前之園喜一郎
27
○
前之園喜一郎
君 そうすると今あなたが
委員長
の
質問
に答えられた、いわゆる
吉田内閣
に反省を求める意味でこういうことを
言つた
ということは、誤りであるわけですね。これが本当ですね。
小川友三
28
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勿論この日本の置かれている
諸般
の
情勢
を私としては考えております。
諸般
の
情勢
を考えまして、その
情勢
から
判断
をして、完全な
独立国
でない
現状
は、その筋からのお達しによ
つて
変えられないと……、
池田蔵相
にそのとき
交渉
しましたけれども、君そう言うけれども実際は変えられないのだという
現状
だから、
予算
が通らんと困るのだから、とにかくよく考えて貰いたいというようなことを聞きまして、又そうしたことが現在の
政治首脳部
としての一番のむずかしいところだと思
つて
おります。併し何とかあなたが行
つて
交渉
すれば、何とかなるから、
是非共最善
の
努力
をして貰いたい。親が、子供が熱病で死にかか
つて
困
つて
いるのを助けるつもりで真劍にや
つて
貰いたいと
言つた
ら、何とかすると答えておりますから、これは
誠意
があるなというように……、その後で私はじめ談判をしまして、そういう答弁を得ております。ですから満更これは惡いやつでもない。又
低利政策
を転換するだけの
誠意
はあると、こういう
工合
にそれを聞いております。
前之園喜一郎
29
○
前之園喜一郎
君
予算委員会
の
最後
の
結論
において断乎
反対
すると
言つた
ことは、あなたの
熱意
だ
つた
わけですね。
小川友三
30
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうなんであります。
前之園喜一郎
31
○
前之園喜一郎
君 それから
予算
がかかる本
会議
の前日に
反対討論
の
申出
をされている。
反対討論
ということを
申出
ておりますね。
小川友三
32
○
委員外議員
(
小川友三
君) はあ、さようでございます。
前之園喜一郎
33
○
前之園喜一郎
君 そのときもこの
予算委員会
において御
発言
の
通り
に、断乎
反対
する、いわゆる
大衆
を代表してこの
予算案
に断乎
反対
するという
気持
で
反対討論
の
通告
をされたわけですね。
簡單
に
一つ
……
小川友三
34
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勿論そうであります。
前之園喜一郎
35
○
前之園喜一郎
君 その
通り
ですね。
小川友三
36
○
委員外議員
(
小川友三
君) その
通り
であります。
前之園喜一郎
37
○
前之園喜一郎
君 それで結局
運営委員会
においては、あなたが
反対討論
なさるものとして
通告
を
受取つて
、
発言
を許すということにな
つたの
だと思うのですが、その
通り
ですね。
小川友三
38
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勿論その
通り
であります。
前之園喜一郎
39
○
前之園喜一郎
君 そこで本
会議
において大体、多少違うが、
趣旨
においては
予算委員会
における御
討論
と同じような御
発言
があ
つた
ように私拜聽したのですが、
議長
に促される前に、登壇されたときに、やはり
予算案
には
反対
の
意思
を表明される御
意思
であ
つた
わけですね。
小川友三
40
○
委員外議員
(
小川友三
君) その
通り
です。
前之園喜一郎
41
○
前之園喜一郎
君 それなのにどうしてそのときに、
反対
ということを
はつ
きりおつしやらなか
つたの
ですか。一秒か二秒あれば足ります。
議長
があなたに、
反対
か
賛成
か
はつ
きりして呉れということを促したそのときに、本
予算案
に対して
反対
か
賛成
かということをなぜ
はつ
きりおつしやらなか
つたの
ですか。
小川友三
42
○
委員外議員
(
小川友三
君) その後立ちましてそれを明確化いたしております。あのときは本
会議場
で最初なんです、
処女演説
なんですよ、三十分もや
つたの
は……。いつもは三分か五分でしたが三十分もや
つたの
で、そこで非常ないい
気持
にな
つて
しまいまして、(笑声)今まあ
ざつくばらんな話
で恐縮ですが、いい
気持
にな
つて
おるときに、あつと言う間に時間が切れてしま
つた
わけです。それで降りてしま
つた
わけです。併し
反対討論
に出ておるんだから、
反対討論
にこれを解釈されると思いまして、私は
速記録
を見て、これはどうかと思いましたところが
議事部長
さんが來まして……、
速記録
を見て
來よう
かと思
つて
おりましたところが
議事部長
さんが來まして、
速記録
を見ますと、
反対
を
言つて
いないよというので、それは大変だ。どうすればいいねと
言つた
ところが、実はそれが今問題に上
つて
おる。
反対討論
だから
反対
だということを言えばいいのだから、あなたは登壇しますかねと言われたので、登壇します。それでは直ぐ
議長
さんのところに
申出
て下さいというので、メモしましたように
討論
しました。
前之園喜一郎
43
○
前之園喜一郎
君 その時も
予算委員会
における
反対
とおなじような強い
意思
で
反対
されるつもりだ
つたの
ですね。
小川友三
44
○
委員外議員
(
小川友三
君) 無論そうです。
前之園喜一郎
45
○
前之園喜一郎
君 それは何時頃ですか。
小川友三
46
○
委員外議員
(
小川友三
君) 四時十五分頃だと思いますが、時間は
はつ
きり分りませんが、その頃だと
記憶
しております。
前之園喜一郎
47
○
前之園喜一郎
君 それから第二回に登壇なす
つて反対
の
意思
を表明されたのは、七時何分頃でありましたかね。三十分頃ですかね。
小川友三
48
○
委員外議員
(
小川友三
君) ええ、そうです。
前之園喜一郎
49
○
前之園喜一郎
君 その第二回目に登壇されるときも、無論
反対
を表明されたのですから、
反対
する
意思
があ
つた
んでしよう。
小川友三
50
○
委員外議員
(
小川友三
君) 実は二、三分言わして貰いたいと思います。実は私、時間を忘れておりますのは、あの
投票
が
終つた
後に、
社会党
さまの
椎井康雄
さんという人に殴られまして、そうして
脳震蕩
を起こしたので、少し
記憶
が
区々
になるかも知れませんが、
一つ
そのときには……
診断書
を持
つて
おりますので、……、
東大病院
に入院しておりましたら、昨日
懲罰動議
で出て來いというので、驚きまして実は馳せ参じたわけでございまして、
委員長
さんに
診断書
を
一つ
……。脳の内
出血
をいたしております。それからここの胸部をレントゲンで見まして、やはり内
出血
をいたしておりまして、今日は実は
東大病院
の方へ、
清水外科
の三
号室
の方に來て貰うように
事務局
の方にお話ししました。併しそれでは先輩の
皆さん方
に申訳ないというので、実は今日は注射をして参
つて
おりますので、
記憶
が幾らか
区々
にな
つて
おるのは病気のせいでありますので、よろしくその点は御
判断
を賜りまして、又全快をしましたならば詳しくお話しを申上げますからして、絶対安静をすることにな
つて
おりますので、この点はよろしくお願いいたします。
前之園喜一郎
51
○
前之園喜一郎
君 とにかくね、まあ現在の御
記憶
でいいのですがね、登壇されて、
反対
の
意思
を表明されたときは、
予算委員会
におけるときと、それから又第一回
討論
のときと、同じようにやはり
反対
される
本心
を以ていわゆる
反対
されたわけなんですね。
小川友三
52
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勿論その
通り
でございます。
前之園喜一郎
53
○
前之園喜一郎
君 その
通り
ですね。それであなたの
討論
が済んでから直ちに
採決
に入
つた
わけなんですね。
小川友三
54
○
委員外議員
(
小川友三
君) ええ、間もなく。
前之園喜一郎
55
○
前之園喜一郎
君 間もなく……。そう直ぐですね、直ぐ……、あなたの議席は何番でいらつしやるのですか。
小川友三
56
○
委員外議員
(
小川友三
君)
自分
の議席は何番か覚えておりません。何番か知りません。六、七十番だ
つたの
じやありませんか。初めに二番で覚えておりましたが、余り数が多くな
つて
忘れました。
前之園喜一郎
57
○
前之園喜一郎
君 それであなたが
反対討論
をなされて、
自分
の席に帰られて、それから
投票
される間は僅かに二三分の間ですね。
小川友三
58
○
委員外議員
(
小川友三
君) あのときは二度目でございますね。
前之園喜一郎
59
○
前之園喜一郎
君 二度目、済んで……
小川友三
60
○
委員外議員
(
小川友三
君) 二度目の登壇は短うございました。
前之園喜一郎
61
○
前之園喜一郎
君 二分ぐらいですね。
小川友三
62
○
委員外議員
(
小川友三
君) その
通り
です。
前之園喜一郎
63
○
前之園喜一郎
君 その間に心境の変化を來したわけですね。
反対討論
をされると、これは無論
議長
の宣告によ
つて
青票を入れなければならない。
小川友三
64
○
委員外議員
(
小川友三
君) 君子豹変という言葉がありますのでね。(笑声)君子豹変、私はこう考えたのですよ。私は実は誠に申訳ないのですが、無所属におりまして、
議員
さんは三名おるに違いないのですが、出席するのは私一人だけです。議院運営
委員
というものがおりませんので、つんぼ棧敷の独房で、どれがどう進行しておるか分らない。皆目分らない点が沢山あります。灯台下暗し、いろいろ他の会派の
方々
がどういうふうな
工合
に動いておるかということは私には全然分らない。時には外に出て來て歩くから、各会派の
方々
に今日はどうな
つて
おるかと聞いて、初めてああそうかということになりますが、そうした点があ
つて
、非常にこの
投票
も今まで
野党
に入れてみたり、
與党
に入れてみたり、軽犯罪法では
共産党
を
支持
してみたり、自由闊達に(笑声)実は三年間や
つて
参りましたから、今年は
賛成
して
反対投票
を入れても、
政党
から除名を食う心配もない。それで
賛成
していて
反対
してみても、
政党
としては
自分
一人ですから、
博愛主義
であつちに花を持たし、こつちに花を持たして、半々ならこれは秤が同じだからというので、実は半々戰術でずうつとや
つて來
たわけなんです。だから今度も半々戰術が現われまして、(笑声)お小言を頂戴するようになりまして誠に申訳ないと思いますが、これは一人一党の弱さと言うか、自由性と言いますか、この何と言いますか、一人一党ですと、この
運営委員会
でこうしろああしろと、党の決議になりませんから、私々はこれはこうかなあというのでまあや
つて來
たわけでございます。その点は今までそうした動きがあ
つたの
に、お小言を頂戴しなか
つたの
ですから、今度もお小言は言われないつもりで、勿論懲罰にかかる筈は絶対にないと思いまして、実は安心して半々戰術をや
つた
わけです。
前之園喜一郎
65
○
前之園喜一郎
君 私のお聞きしておるのは、つまり二回目の登壇をされておいて、
投票
するまでの間に二分間くらいしかないのです。その間に心境の変化を來されたというわけですね。來されたのは、今言われたようなことなんですね。それは登壇されて席に帰られる間ですか。或いは席に帰
つて
から
投票
するまでの間ですか。いつなんですか。
小川友三
66
○
委員外議員
(
小川友三
君) 実はあのときは青票と
白票
と二つ握
つて
行きました。どつちにしようかなと思
つて
……、皆知
つて
おります。近所の人は……。青を持
つて
白を重ねて、二枚持
つて
行きました。二枚持
つて
行
つて
、そうしてあすこまで行
つて
考えて、それでまあ行
つて
白を出した。青を握
つて
帰
つたの
ですな。
前之園喜一郎
67
○
前之園喜一郎
君 瞬間にそういうことに
なつ
たわけですね。ふらふらしたのですね。青と白の票を持つというのは、どういうわけですか。
小川友三
68
○
委員外議員
(
小川友三
君) 呼ばれてスタートする時に、
投票
に行く時に、記名
投票
する、困
つた
、
博愛主義
で二枚持
つて
行けと
言つて
、二枚握
つて
行
つた
んです。こつちから見れば白、こつちから見れば青なんです(笑声)
前之園喜一郎
69
○
前之園喜一郎
君 二枚重ねて持
つて
行
つた
とおつしやいますがね、そうでなくて、青札を見えるように振りながら、白札はポケットに入れて、そうして出す時に他人に見えないように
投票
を入れられたというふうに我々は解釈しておりますが。
小川友三
70
○
委員外議員
(
小川友三
君) 二枚持
つて
。
前之園喜一郎
71
○
前之園喜一郎
君 見えるように青だけ振
つて
……
小川友三
72
○
委員外議員
(
小川友三
君) 最近もう票は振らないです。確かにもう愼重に持
つて
行きます。
前之園喜一郎
73
○
前之園喜一郎
君 青札は見せるように、誰にも分るように青札だけ見せて、白札は見せないように……。
小川友三
74
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや、見せないのです。二枚ちやんと持
つて
、だぶだぶの服を着ておりますから、のこのこ行
つた
わけですね、そこで白札を出したわけです。
前之園喜一郎
75
○
前之園喜一郎
君
投票
を終えて、
自分
の席に帰られる時に、あなたは遠山先生の所に行
つて
、非常に愉快そうに握手されたということを聞いておりますが……
小川友三
76
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私が
議員
と握手するのはこの前も……、
政府案
に
反対
した例を申上げます。例から言わなければ分りません。先生は弁護士ですから被告の言うことも聞いて貰わなければならない。(笑声)そこで私は前に
政府案
に
反対
をしまして、降りて來て、
共産党
の中野先生と第七
国会
のときに降りて來て堂々と
総理大臣
の前で握手をした男です。それで私はどこでも手を出せば握手をするという
主義
でおりますので、そうしたことをや
つた
前例
もありますし、降りて來てから握手をするのは沢山ありまして、その日も私は降りて來て、握手はしておりませんが、近道は行かずにふらふら
廻つて
行けというので入
つて
行きまして、「よお」と
言つて
通り
ました。握手はしておりません。
前之園喜一郎
77
○
前之園喜一郎
君 それはあなたがそうすることは、如何にも俺は青票を入れて民主党を
支持
したぞというふうに見えたというようなふうに考えておる人もあるのですがね。それについてはどういうふうに……
小川友三
78
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は午前中に第三クラブの岩男先生と行き会いまして、同じ
予算
委員
でしたし、曾て国民協同党時代に一緒でしたから行きまして、それで岩男先生がすつかり数を調べて來て、これは七、八票の違いで負けたということで、午前十時半頃でございました。つまり
野党陣営
は負けておる、これは駄目だ、数を一人ですつかり調べまして、これは完全に負けたということが十時半に分
つたの
であります。そこで私は
控室
に帰ると
国鉄労働組合
の
方々
が沢山來ておりまして、加藤
委員長
も來てお
つて
、負けたよ、この
通り
に完全に負けた、蓋を開けないでも分
つて
おる、議会のことというのは、こういう重大問題になるとぴたりと分る、完全に負けておる、
政府
は泡食
つて
おるけれども、勝
つて
泡食
つて
けつかりやがる(笑声)という冗談を言いましたわけです。それで十時半には大体分
つて
お
つた
わけですから、そこで私は
国鉄
の
方々
にも、君もう決
まつ
ちや
つた
、そうですかね、やはり負けますかというわけで、いや負けます。これはどうすることもできないのだということを言いましてお
つた
わけでございます。
前之園喜一郎
79
○
前之園喜一郎
君 四月二日の
予算委員会
において、
討論
の冒頭においてあなたはこういうことを
言つて
おる。
民自党
の超
党員
的存在、こう
言つた
が超
党員
的存在というのはどういう意味でしようか。
小川友三
80
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私はみずから超
党員
と
自分
で称したことはございます。それは超
党員
というのは
昭和
二十一年の一月十五日埼玉県支部発会式を私はや
つた
男です。今追放に
なつ
た安藤正純、中野寅吉という
民自党
の大幹部が來て呉れまして、盛大な発会式をやりました。そのときに安藤先生に頼んで、正式に入党届を出してあります。私は入党届が返
つて
おりませんから、私は超
民自党
員であるという考えです。
昭和
二十一年の一月十五日、大宮市松竹館におきまして、これは大会を開きまして、
民自党
の同志の県
会議
員及び
衆議院
議員
及び前代議士は全部集まりました。それで小林先生は代議士でなくて一組合長でしたから、や
つて來
ませんでしたが、あのとき全部來まして、盛大な発会式をや
つた
男です。ですから
民自党
の支部かどつかの古い帳簿の中に載
つて
いる筈です。
前之園喜一郎
81
○
前之園喜一郎
君 入党届を出されているのですか。
小川友三
82
○
委員外議員
(
小川友三
君)
昭和
二十一年の一月十五日に安藤先生と会いまして、その人に渡してありますが、その人が落してしまえばありませんが、私はどつかに届いているのじやないかと思います。安藤先生に渡した。それは二十一年の話でございます。
前之園喜一郎
83
○
前之園喜一郎
君 そうすると、入党届を出しておられても、
民自党
員の待遇は受けておられないのですね。
小川友三
84
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうですから私は超
民自党
員とみずから称しているわけです。
前之園喜一郎
85
○
前之園喜一郎
君 非常に立ち入
つた
ことをお尋ねするのですが、あなたは御病気でお休みにな
つて
お
つたの
ですから、或いはお分りにならないかも知れませんが、いろんな風評が
国会
の内外に飛んでいる。これを明確にするということが却
つて
私はあなたのお為になるのじやないかと思います。私はあなたと法務
委員会
と
予算委員会
を一緒にやりましたし、非常に古いお知り合であるので、他意はないのです。これを明るくして、あなたの立場を明瞭にする意味において二、三の
質問
をしたいと思うのですが。
小川友三
86
○
委員外議員
(
小川友三
君) どうぞ。
前之園喜一郎
87
○
前之園喜一郎
君
予算委員会
の
発言
の中に、
自分
は
池田大蔵大臣
と非常にいい仲だと
言つて
おられる。あたなは非常に交際の広い方で、
衆議院
、
参議院
よく知
つて
おられると思うのですが、現
閣僚
であなたは最も懇意にしておられるのは
池田
さん、或いは山口国務大臣など御懇意ですか。
小川友三
88
○
委員外議員
(
小川友三
君) 現
閣僚
で仲のいい人はおりますが、現
閣僚
で最もよくこつちへ來いと言われるのは
総理大臣
です。(笑声)実は申上げますが、
ちよ
つと申上げますよ。
ちよ
つと話を申上げますが、余り
簡單
では分りませんから……。吉田総理はこういうわけです。
昭和
二十三年の二月の二十一日
参議院
で二票勝
つた
ときに、
小川友三
のお陰であるということを感謝しまして、そのとき荻外莊におりました。ただ総理でなか
つたの
です。芦田さんが
総理大臣
に
なつ
た。そこで明く日に吉田総理がお茶を飮みに來いというので吉田さんの車を寄越して呉れました。君はなかなか
政治家
だ、
民自党
に正式入党しなさいということを言われました。私は一党の総裁です。小なりと雖も総裁ですから、あなたは七十二歳だから大きいけれども、今私は四十五歳なんだから後三十年もやれば
民自党
を負かしちやう。(笑声)ほうなかなか君は面白い男だ、面白いじやない、そういう信念で闘
つて
いるのだから私は
民自党
に入りません。あなたが
親米
民自党
にすれば入りましよう。こうや
つた
わけです。そこでお茶を飮みまして帰
つて來
た。そうい
つた
いきさつがございまして、第二次
吉田内閣
の時にも、こういうわけです。君は今後超
民自党
員として取扱おう、そういうことを総理が
言つた
わけです。それは超
民自党
員としてみずから任じておるというわけで、あなたに二票勝たしたわけだからと
言つた
、その時に星島二郎先生、大野伴睦先生も來られて、
民自党
に君、入つちやえというわけです。いや入りません、絶対入りません。私は
親米政治家
で
博愛
で
勤労党
であるから票が入るのだから、
民自党
に入ればその票が落つちやうから、特異な行き方であるからそういうことはやらないということで私はお断りしたわけです。それでお茶を飮んで帰
つて來
た。第二次
吉田内閣
の時に
国会
で指名せられて、丁度三日目が土曜日で大磯へ帰
つて
しましました。帰
つた
から追つかけて行けというので追つかけて行きまして、遅く
なつ
たものですから……。
前之園喜一郎
89
○
前之園喜一郎
君 詳しいことは要らない。現在
閣僚
でどういう人とお付合にな
つて
いますか、氏名だけ。
小川友三
90
○
委員外議員
(
小川友三
君) 訳を申上げますが……
前之園喜一郎
91
○
前之園喜一郎
君 訳は要らない。必要があれば私が聞きます。
小川友三
92
○
委員外議員
(
小川友三
君) 山口先生と仲がよか
つた
と言いますが、私は山口先生とは一遍しか会
つて
おりません。
前之園喜一郎
93
○
前之園喜一郎
君 いつ頃ですか。
小川友三
94
○
委員外議員
(
小川友三
君) 三日の日ですか、土曜は。三日の本
会議
の日に……
前之園喜一郎
95
○
前之園喜一郎
君 四月三日ですか。
小川友三
96
○
委員外議員
(
小川友三
君) 今月三日に日に
議員
食堂で行き会いました。
議員
食堂で会
つた
。昨日の
新聞
に私が山口国務相に酒を御馳走に
なつ
たと書いてあ
つた
んですが、私は山口国務相に酒を御馳走にな
つて
おりません。私は
自分
の持
つて
行
つた
酒を飮んだのです。
前之園喜一郎
97
○
前之園喜一郎
君 一遍お会いにな
つて
いろいろとお話があ
つたの
ですか。
政治
のお話或いは私のお話があ
つたの
ですか。
小川友三
98
○
委員外議員
(
小川友三
君) 山口さんですか。
前之園喜一郎
99
○
前之園喜一郎
君 そうです。
小川友三
100
○
委員外議員
(
小川友三
君) 山口さんと会
つて
、何だこれが山口かというので、こんなのが大臣になれるなら俺もじきなれるような気がしたのです。(笑声)そこで
小川
君、君今度はどうするのだと言うから、それはあなた一党の総裁だから私は
白紙
だよと
言つて
断
つて
あります。何も
言つて
おりません。
前之園喜一郎
101
○
前之園喜一郎
君 断
つた
というのは。
小川友三
102
○
委員外議員
(
小川友三
君)
白紙
だ、
白紙
だと
言つた
んです。
前之園喜一郎
103
○
前之園喜一郎
君
自分
の方に
一つ
賛成
の方に入れて呉れというお話があ
つたの
ではないですか。
小川友三
104
○
委員外議員
(
小川友三
君) 向うは言わない。
前之園喜一郎
105
○
前之園喜一郎
君 断
つた
というのは、何とかならんかというのを断
つた
というんじやないですか。
小川友三
106
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや
白紙
だと
言つた
んです。
前之園喜一郎
107
○
前之園喜一郎
君 じや断
つた
というのは言い間違いですか。
小川友三
108
○
委員外議員
(
小川友三
君) 何とかならんかというのは四分六ですね。何とかならんかというのは入れないかという意味も含まれておると思います。例えば百のものなら六〇%
投票
を要求しているような形だと思います。
感じ
がばつと。
前之園喜一郎
109
○
前之園喜一郎
君 何とかならんかということは最も
政府
の関心を持
つて
おるところの
予算
でしよう、その
予算
に
投票
して欲しいという意味でしよう。
小川友三
110
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういう私は意味だと思います。そうでしよう。
前之園喜一郎
111
○
前之園喜一郎
君 断
つた
というのは。
小川友三
112
○
委員外議員
(
小川友三
君) そこまで
はつ
きりしませんからね、大体何とかならんかというのは、六〇%
投票
に入れて呉れという意味に近いものだと、いわゆるまあ色気があるなと思うのです、向うの。そこで私はいや私は
白紙
ですよ、山口さん私はこう見えても一党の総裁なんだからというわけで分れたわけなんですね。
前之園喜一郎
113
○
前之園喜一郎
君 そのときは
白紙
ではないのでしよう。あなたは第二回の
討論
をされるときまでは
反対
する
意思
であ
つたの
だから、
白紙
ではないと思うのですがね。
小川友三
114
○
委員外議員
(
小川友三
君) ですからそれを申上げますと、これはですよ、いきなり初めて会
つて
いるのでしよう。
労働組合
の人々も何十人かは來ております。そこですから注目の……、
小川友三
の存在が相当大きか
つた
というのは事実なんです。みんな認めている、みんな刮目しているのですな、これはうつかりしたことは言えないから
白紙
だという言葉が一番いいのだから、一応
政治家
だからして
白紙
一本槍の作戰を使
つた
わけです。
前之園喜一郎
115
○
前之園喜一郎
君
白紙
ではなか
つた
が、つまり外交辞令なんですね、
白紙
というのは。
小川友三
116
○
委員外議員
(
小川友三
君) まあ外交辞令というわけですね。おつしやる
通り
です。
前之園喜一郎
117
○
前之園喜一郎
君 それから何か知らんこうあなたに非常に嬉しいデマがあ
つた
、それは非常にあなたがお喜びになるようなデマが
国会
内或いは
国会
外であなたが政務次官に予定されておるということなんですね。大変どうもいいことなんですが、そういうようなお話がどつからかあなたに伝えられておるのでしよう。
小川友三
118
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。政務次官問題は、私が第二次
吉田内閣
のときに大磯に行
つて
労働政務次官を私は
総理大臣
に要求しました。
吉田内閣
には苦労した
政治家
がいないから、
小川友三
は十五歳にして東京へ出て苦労しているのだから俺が立てばもう
社会党
さまの労働行政に近い労働行政お私はやつちまうから是非私を労働政務次官にしろと
言つて
総理大臣
に行
つて
頼み込んだのです。そうか君やりたいのか、やります、断乎やりますからというので、この第二次
吉田内閣
のときに私は
総理大臣
に頼んだけれども……じか談判で頼んだことがございます。
前之園喜一郎
119
○
前之園喜一郎
君 第一次
吉田内閣
のとき。
小川友三
120
○
委員外議員
(
小川友三
君) 第二次です。
前之園喜一郎
121
○
前之園喜一郎
君 第二次のいつです。
小川友三
122
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは、第二次
吉田内閣
は……、さてこうなると困つちやうぞ、一昨年の
昭和
二十二年、寒いときですから十一月頃じやないかと思いますね。
前之園喜一郎
123
○
前之園喜一郎
君 極く最近に、
一つ
あなたはえらいのだから政務次官に推薦しようじやないかというお話が自由党の有力な幹部或いは大臣というような人からお話があ
つた
ということは大分みんな知
つて
いるのですが、これも或いは風評に過ぎないかも知れませんが、そういうようなお話はないですか。
小川友三
124
○
委員外議員
(
小川友三
君) 実は
新聞
記者の方も沢山いらつしやいますから分りますが、第二次
吉田内閣
のときに。
前之園喜一郎
125
○
前之園喜一郎
君 いやいや最近。
小川友三
126
○
委員外議員
(
小川友三
君) それから繋がるのでありますが、そのときに、それでこの第二次
吉田内閣
のときに
小川友三
の政務次官は固いということの風評が飛んだことは事実なんです。ところがなれなか
つたの
です。私が
緑風会
に入
つて
いるつもりで吉田
総理大臣
はいたのです。
緑風会
に
一つ
割当しようというのです、ところが
緑風会
の本部に行きますと、
小川
さんは一人一党だから駄目ですよと断られたというので、吉田総理が來いというので行きましたが、君は一人一党か、
民自党
が
緑風会
に入
つて
いるならば政務次官にしてやるのだが、それじや困るとじかに断られております。そういう
前例
がありまして、それで
吉田内閣
においては、政務次官も大臣も吉田総理が決めるのであ
つて
、
民自党
の代議士が何だかんだと
言つて
も嘘です、インチキです、鼻紙です。
前之園喜一郎
127
○
前之園喜一郎
君 鼻紙ですか。
小川友三
128
○
委員外議員
(
小川友三
君)
民自党
の政務次官も大臣も全部これは吉田総理以外に決める資格はないのです。それを
はつ
きりと私は一昨年の十一月の第一土曜日から知
つて
おります。みんなデマです。
前之園喜一郎
129
○
前之園喜一郎
君 いや、最近にそういうお話があ
つた
ことはないですか。それは吉田さんは無論
最後
の御決定はなさるのですが、推薦はできるのですね、廣川幹事長はいろんな大臣を推薦をするということが書いてありましたね。
小川友三
130
○
委員外議員
(
小川友三
君) 一応申上げます。実は下條康麿文部大臣は
小川友三
の推薦によ
つて
決ま
つた
文部大臣です、間違いなく、私は吉田総理とじか談判で決めました、
緑風会
から文部大臣をとりたいからというので、下條康麿氏を頼むとや
つた
。よし決めたということでそれを大磯で
はつ
きりと
言つて
おられるのです。それで下條さんに、その日に帰
つて來
て下條さんの四谷のうちへ行
つて
、あなた文部大臣に決ま
つた
ぞと、本当か、本当だ、絶対太鼓判を押す、俺が大磯会談で決めたのだということを
言つて
、決めたとその当時言
つたの
です。そういう男ですからそのくらい総理に突つ込んでおるのです。
島清
131
○
島清
君 議事進行について。
小川議員
は非常に必要以外にしやべ
つて
おりますので、
委員長
にあかれまして必要な限度に
発言
を止めて頂きたいと思います。
前之園喜一郎
132
○
前之園喜一郎
君 私もさつきからそれお
言つて
おるのです。どうも一問一答でない。極く
簡單
に要領だけ御答弁願いたいのですね、時間を取りますから。最近にですね、何人か自由党の有力な
方々
から政務次官に推薦しようじやないかというお話しがあ
つた
ことがあるのでしよう。
小川友三
133
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういうことを今までも何十回と言いふらかして、票が決戰になりますと言いふらかす人はありました。それはもう一遍や五遍や十遍、二十遍じやないのです。丁度この前の……。
前之園喜一郎
134
○
前之園喜一郎
君 いや今も御
発言
があ
つたの
ですが、
簡單
に。最近にそういう推薦を受けられたことはあるかどうか、あるならある、ないならないと
言つて
下さい、極く最近。
小川友三
135
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうしたことは冗談に言われたことはありますが、それは嘘なんです。
前之園喜一郎
136
○
前之園喜一郎
君 冗談に言われたことはあるのですね、それはどなたですか、覚えておりませんか。
小川友三
137
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは覚えておりません。
前之園喜一郎
138
○
前之園喜一郎
君 そんなことはないでしよう、極く最近ですから、本人ですから宣誓はされないけれども、非常に重大な段階に入
つて
おる、
参議院
の全員の総意によ
つて
あなたを懲罰にするかせんかということが決まるのですから、もう少し、いい加減な答弁をしないで、得心の行くような御答弁を
一つ
願いたい。極く最近のことを誰だ
つた
か覚えていないということはないでしよう。
小川友三
139
○
委員外議員
(
小川友三
君) 僕は冗談に言われたことだと思
つて
気楽に流しておりますから覚えておりません。
前之園喜一郎
140
○
前之園喜一郎
君 それならそれでよいが、あなたは、何十回となく政務次官にしようという話があ
つた
が一向実現しないとおつしやるがそれは事実ですね。
小川友三
141
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは事実です。
前之園喜一郎
142
○
前之園喜一郎
君 そういうことで口約束じや駄目だ、何とか一筆書いて貰わなければいかんということをお考えに
なつ
たことはありませんか。
小川友三
143
○
委員外議員
(
小川友三
君) 吉田総理以外は誰が書いてもそれは鼻紙なんです。
前之園喜一郎
144
○
前之園喜一郎
君 ところがこれもデマかも知れませんが、これは併し或る人から聞いたのですが、
名前
はその人にも惡いから今言えないが、
予算委員会
の当日と思うのですが、あなたを政務次官に推薦するという御親筆、お墨附を持
つて
廻られてお見せに
なつ
たということを見たという或る人から聞いたのですが……
小川友三
145
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや、それは贋物ですよ。
前之園喜一郎
146
○
前之園喜一郎
君 いや、それがあ
つた
かないかということを聞きたいのです。私は証人を出そうと思えば出せるのです。そういうことはありましたか。
小川友三
147
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは私が書いた紙なんです。
前之園喜一郎
148
○
前之園喜一郎
君 贋物ですか、あなたが書いたのですね。それじやどういうことをお書きにな
つたの
ですが。
予算案
に
賛成
投票
をすれば政務次官に推薦すると
民自党
の某最高幹部の
名前
が書いてあ
つたの
じやないですか。
小川友三
149
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私が書いたのです。
前之園喜一郎
150
○
前之園喜一郎
君 その内容を
言つて
下さい。
小川友三
151
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや、それは違います。それは私の便箋ですね、私の便箋に私が書いただけのものです。
前之園喜一郎
152
○
前之園喜一郎
君 どういうことを書いたのですか。
小川友三
153
○
委員外議員
(
小川友三
君) どういうことを書いたか紙を持
つて來
ます。
自分
の家から。書いたのを持
つて
いますからね。
前之園喜一郎
154
○
前之園喜一郎
君 いや、
自分
の書いたのならば、その紙を而も見せて歩いておるのだから、非常に得意にな
つて
見せたいという……
小川友三
155
○
委員外議員
(
小川友三
君) それを持
つて來
て御覧に入れます。
前之園喜一郎
156
○
前之園喜一郎
君 政務次官に推薦する。
予算
に関して政務次官に推薦するということを……
小川友三
157
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういうことじや全然ないのです。そう言われると困る、誘導訊問したら困るです。
前之園喜一郎
158
○
前之園喜一郎
君 いや、そういうことを聞いておるから、私が最初から申上げたように、これを明確にするということが非常によいと思うのです。
小川友三
159
○
委員外議員
(
小川友三
君) 聞いたという人を何人か出して
貰つて
、私がどういうことを書いたかということを聞いて貰えば……とにかく
小川友三
の便箋で
小川友三
の判が押してあるのですよ。
前之園喜一郎
160
○
前之園喜一郎
君 そんなことはないでしよう。
小川友三
161
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや、間違いありません。
小川友三
の……
前之園喜一郎
162
○
前之園喜一郎
君
小川友三
殿と書いてあるでしよう。
小川友三
163
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや
小川友三
の判が押してあるのですから。
前之園喜一郎
164
○
前之園喜一郎
君 書いた人の
名前
は。
小川友三
165
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや、私の判が
三つ
押してあるのです。
前之園喜一郎
166
○
前之園喜一郎
君 あなたがお書きにな
つたの
ならそれはよいとして、その書いた人の
名前
は誰にしてあ
つたの
ですか、誰が書いたようにしてあ
つたの
ですか。
小川友三
167
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私が
自分
のボールペンで書いたのですから。
前之園喜一郎
168
○
前之園喜一郎
君 いや、書いた署名人は誰にな
つて
おるのですか。それはあなたがお書きにな
つたの
ですか。
小川友三
169
○
委員外議員
(
小川友三
君) 署名人は
民自党
の
議員
に非ざる
名前
です。
民自党
……
国会
の両院を通じての
議員
の
名前
は使
つて
おりません。
前之園喜一郎
170
○
前之園喜一郎
君
閣僚
の
名前
じやないですか。
小川友三
171
○
委員外議員
(
小川友三
君)
閣僚
の
名前
でもありません。
前之園喜一郎
172
○
前之園喜一郎
君
はつ
きり
名前
をおつしや
つた
らどうですか。
小川友三
173
○
委員外議員
(
小川友三
君) 出たらめな
名前
を書いたから覚えておりません。
前之園喜一郎
174
○
前之園喜一郎
君 御
自分
でお書きにな
つたの
なら覚えていられるでしよう。
小川友三
175
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私の便箋に、私の印で、私が書いた字なんですから……
前之園喜一郎
176
○
前之園喜一郎
君 これは廣川幹事長の
名前
であるということを我々聞いておるのですが、そうじやないのですか。或いは山口国務大臣とかいうことも聞いておるのですが……。デマかも知れないが、
はつ
きりする必要があるので……
小川友三
177
○
委員外議員
(
小川友三
君) そこで申上げます。廣川幹事長なんというそういう責任者の
名前
を書くこともないし、
自分
は廣川さんの家へ行
つた
こともないから知らない。又山口さんの
名前
でもありません。出たらめな
名前
です。
前之園喜一郎
178
○
前之園喜一郎
君 それを
方々
お持廻りに
なつ
たということなんですが、
民自党
の幹部にもお示しにな
つたの
ではないのですか、こういうものを
自分
は持
つて
いるぞという……
小川友三
179
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは
民自党
の幹部に見せたこともありません。贋物だから、落書を持
つて
いたのですから……
前之園喜一郎
180
○
前之園喜一郎
君 大体その書面をお見せにな
つたの
は何人くらいお見せにな
つたの
ですか。
小川友三
181
○
委員外議員
(
小川友三
君)
ちよ
つと
記憶
はありません。
前之園喜一郎
182
○
前之園喜一郎
君 何十人とか、何人とか、何百人という大体の数字です。
小川友三
183
○
委員外議員
(
小川友三
君)
ちよ
つと
記憶
ありません。
前之園喜一郎
184
○
前之園喜一郎
君 多数の人に見せておるということは間違いありませんね。
小川友三
185
○
委員外議員
(
小川友三
君) 多数の人に見せておりません。
前之園喜一郎
186
○
前之園喜一郎
君 大体見当が付くでしよう。大勢集まられておるところに持
つて
行かれたのですか。
小川友三
187
○
委員外議員
(
小川友三
君) よく覚えておりません。よく考えて見ます。
前之園喜一郎
188
○
前之園喜一郎
君 もう少し二、三お伺いしたいのですが、第二回目の登壇をなさるときに直ぐに議場にお入りにならなか
つた
ですね。
小川友三
189
○
委員外議員
(
小川友三
君) 第二回目ですか。
前之園喜一郎
190
○
前之園喜一郎
君 第二回目の
反対討論
をなさるときに議場にお入りになるのが非常に遅か
つた
ですね、あなたは……
小川友三
191
○
委員外議員
(
小川友三
君)
ちよ
つと待
つて
下さい。
前之園喜一郎
192
○
前之園喜一郎
君 大分あなたがお入りになるのを我々は待
つて
お
つた
。
小川友三
193
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。
国鉄労働組合
の方が十五人くらい私の部屋に入
つて
おりまして、大いに激論を闘わしておりました。本
会議
のベルが鳴
つて
おるのだから行かなければならんのだ、出して呉れと
言つて
、それではしつかりして呉れ、ぐらついては困るぞというので、注文があるので、七八分遅れました。その押問答をしておりましたので、本
会議
のベルが鳴り終わ
つて
から、七、八分経
つて
から
自分
の
控室
から本
会議場
に参りました。
前之園喜一郎
194
○
前之園喜一郎
君 それは私行上のことであられるかも知れません、こんなことをお尋ねするのは大変失礼かも知れませんが、第二回目の開会の少し前に、下に銅像があるでしよう、こつちの下に、銅像があるでしよう、あのあたりに
緑風会
の幹部の人で非常に大きい人とあなたが抱き合
つて
、何か
予算
問題について話しておるのを聞いたという人があるのですが、これはデマでしようね。
小川友三
195
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは本当です。
前之園喜一郎
196
○
前之園喜一郎
君 本当ですか。
小川友三
197
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私が
予算
問題の、本
会議
の三日の午後四時頃と思います。本
会議場
で私は
吉田内閣
は
緑風会
の野田先生とか楠見先生とか、労働者
農民
党の木村禧八郎先生とか、その途の達人を
吉田内閣
に入れて
内閣
を改造する肚はないかということを
言つた
、きめ付けてや
つたの
です。私は野田先生を呼んだが、ところが野田先生は議場にいなくて、
小川
君、私の
名前
を大臣に入れろと
言つて
呉れたそうだね、あとで感謝に來たのだということで、そうですか、それは有難うございます、何とか大臣に祭り込んじやおうというので、私は抱か
つて
、向こうもこつちへ來いというから、政界の先輩ですから親父に抱かるつもりで抱き付いたんです。そうしてほめたことを喜んで呉れたわけです。闘志が溢れていたからつい抱き付いちや
つた
わけです。
前之園喜一郎
198
○
前之園喜一郎
君 それだけのことですか。そのときに
予算
の問題のお話はなか
つたの
ですか。
小川友三
199
○
委員外議員
(
小川友三
君) 全然ありません。
前之園喜一郎
200
○
前之園喜一郎
君
予算
のお話があ
つた
ように
通り
がかりの人が聞いたというのですが、それは嘘でしようね。
予算
の話をしておられるのを、
予算
の
投票
の問題についてお話があ
つた
ようなことを聞いたというのはデマでしようね。そういうことはないですね。
小川友三
201
○
委員外議員
(
小川友三
君) 天下の野田俊作先生がそれに対して関係ないから、そんなこと言えませんよ、あの人は。
前之園喜一郎
202
○
前之園喜一郎
君 もう一点、議場にお入りになる前に、民主党の
控室
を御存じですね。あそこから食堂の方に行く……自由党の前を通
つて
……自由党の前に路がありますね。あそこを通
つて
議場にお入りにな
つたの
ですね。第二回目ですよ、あそこをお
通り
に
なつ
たそのとき、
衆議院
の方と御一緒に手を組んで行かれたということを見たという人があるのですが、そういうことはありませんか、
小川友三
203
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういうことはありません。それは間違いであります。
前之園喜一郎
204
○
前之園喜一郎
君 一人ですね。
小川友三
205
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。
前之園喜一郎
206
○
前之園喜一郎
君 よろしゆうございます。
松井道夫
207
○
松井道夫
君
ちよ
つと補足してお尋ねしたいのですが、あなたが
投票
の日に
反対討論
に立たれて賛否を明らかにしないで席に帰
つた
ですね、そのとき堀越
議員
と思いますが、何かあなたに注意なさ
つた
と思うのですが、或いは堀越
議員
ではなか
つた
かも知れません、外の
議員
かも知れませんが、そうするとあなたは
最後
まで賛否を明らかにしないでダーク・ホースで行く、こういうことを言われたことは御
記憶
ありませんか。
小川友三
208
○
委員外議員
(
小川友三
君) あれは原稿が沢山書いてあ
つた
わけです、三十分間の原稿ですから……。それを刻明にや
つて
おりましたら、それが十枚くらい余
つて
しま
つた
んです。
結論
が出ないうちに……。
反対討論
に立
つて
おるのだから、間違いなく
反対討論
の
通告
を申上げましたから……、
反対
でありますから。
松井道夫
209
○
松井道夫
君 私の聞いておるのは、沢山
言つて
下さるのはいいけれども、
最後
までダーク・ホースで行くという、そういうようなことを言われたのを御
記憶
あるかどうかということなんです。
小川友三
210
○
委員外議員
(
小川友三
君) ありません。
松井道夫
211
○
松井道夫
君 ない。それからあなたが今度
最後
に
白票
を投じて帰
つて來
られた、そのときに、堀越
議員
だ
つた
と思うのですが、懲罰になるかも知らんぞというようなことを言われてあなたに注意された。ところがあなたは懲罰が怖くて大
政治家
になれるかというようなことを言われた、そういうことを御
記憶
ありませんか。
小川友三
212
○
委員外議員
(
小川友三
君) ありません。
松井道夫
213
○
松井道夫
君 それから先程
白票
を投じたのは、これは
博愛
の立場から、それはその
通り
ですね。そうするとあなたの今度の
予算案
に対する態度ですね、結局
親米
の立場から言うと一体どういうことになるのですか。
小川友三
214
○
委員外議員
(
小川友三
君) 白です。
松井道夫
215
○
松井道夫
君 やはり、白、
博愛
も白、勤労の立場から言うと……
小川友三
216
○
委員外議員
(
小川友三
君) 青です。
松井道夫
217
○
松井道夫
君 青、総合すると何んになるんですか。
小川友三
218
○
委員外議員
(
小川友三
君) 白が二青が一ですから白が勝ちです。
山崎恒
219
○
山崎恒
君 記名
投票
に登壇する際に白と青との札を二枚こう使い分けをして持
つて
行
つた
というときに、青札を大体左手に持
つて
、
投票
するときは正面から右から廻りますから右の方に持
つて
お
つた
、それで白札はポケツトに入
つて
お
つた
で出すときは白札を出して帰
つた
、こういうようなことを言われておるんですが、当初から、そのときの今までのいろいろの
質問
等を考えて一秒か二秒のときに心境の変化を來したというようなことになるんですけれども、当初から一応青札で、一般の
議員
には今までその
討論
からい
つて
、あなたの
行動
からい
つて
こう
反対
の
発言
をしておる、又発表も
反対
だということを
言つて
お
つた
、で青札を見せて、そうして白札を出すというような最初からの構えで行
つたの
かどうか、その辺
一つ
。
小川友三
220
○
委員外議員
(
小川友三
君) 青札は誰にも見えなか
つたの
です。ポケツトに入れて置きました。ただ見たという人があ
つた
らお会いしたいと思います。
山崎恒
221
○
山崎恒
君 二枚ともポケツトに入れてお
つた
わけですか。
小川友三
222
○
委員外議員
(
小川友三
君) ポケツトに入れて持
つて
行きましたから誰にも見えませんです。
岩本月洲
223
○
岩本月洲
君 青と白との札を使い分けられたというのは、あなたの党の名からして、あなたは
政治家
として、国
会議
員として、常識的にそういうことをなさ
つた
ということに対して、今もやはり今まで述べられたような心境と変りないのですか。
小川友三
224
○
委員外議員
(
小川友三
君) どういうことですか。もう一辺……
岩本月洲
225
○
岩本月洲
君 青、白の札を使い分けられたということは、それに対して今まであなたがお述べに
なつ
た心境は、あなたのいわゆる党の
名前
、どこまでも
自分
で自信を持
つて
行くんだという意味で、常識的に
自分
は動いておるんだとおつしやるが、一体常識としてそういう使い分けをして行かれたことに対して、今でもその当時のような心境でおいでになるか。
小川友三
226
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。私の
気持
は、これはこうした
投票
、振りはもう直さなくちやいけないという考えでおります。
島清
227
○
島清
君
小川議員
は君子は豹変すると言い、大変に君子の御宣伝をなされまするが、国
会議
員というものは、
国会
法によ
つて
も、又その待遇においても相当の地位を持
つて
おる、優遇されておる、そこでその
政治
道徳において君子が豹変するというならば、公人は出所進退を明らかにしなければならんということはお分かりでございますね。
小川友三
228
○
委員外議員
(
小川友三
君) 島先生のおつしやる
通り
愼重にや
つて
行こうと思います。
島清
229
○
島清
君 それではお聞きしますが、あなたは今日こつちへ見えられるについて医者の
診断書
を持
つて來
られたのですが、医者の
診断書
によると、あなたは左の肩を痛めたと書いてありますが、頭のことはちつとも触れていないのですが、これはどういうわけなんですか。
小川友三
230
○
委員外議員
(
小川友三
君) この肩は脹れていますから、この方の治療は一週間も治療すれば、頭の方は打
つた
だけですから二、三日でいいと思います。
島清
231
○
島清
君 只今各
議員
がお尋ねをいたしまして、人の
意思
によ
つて
自己の
意思
が豹変したというのではなくして、自己の主観的な考え方によ
つて
豹変したというような表現を使
つて
おられますが、さように了解していいですか。
小川友三
232
○
委員外議員
(
小川友三
君) 飽くまで
自分
の主観的な考えから当選以來
行動
しております。
島清
233
○
島清
君 あなたが賛否を明らかにしないで登壇をされて、更に休憩をしてあなたはお部屋の方へ引上げられましたが、それから
議員
でどなたかお会になりませんでしたか。
小川友三
234
○
委員外議員
(
小川友三
君) いつ頃ですか。
島清
235
○
島清
君
予算案
が上程された日なんです。問題に
なつ
た日なんです。
小川友三
236
○
委員外議員
(
小川友三
君) 上程された日は、私は
労働組合
の
方々
が二十数名参
つて
おりまして、
議員
の方は私のお部屋へいらした
議員
は二、三名あります。あ
つて
も私は会いませんでした。絶対に私のところへ寄せ付けない戰術をと
つて
おりましたから……
島清
237
○
島清
君 あなたはあなたの部屋の給仕を使
つて
自由党の誰かをお呼出しにな
つて
おられると私達は見ておりますし、そういうふうに信じられる節がありまするが、さようなことはありませんか。
小川友三
238
○
委員外議員
(
小川友三
君) 給仕を
民自党
に使いにや
つた
ことは、私があの給仕に働いて頂いて二年以上一遍もありません。
島清
239
○
島清
君 その給仕が或いはあなたの欲する人に会えなか
つたの
かも知れませんが、人を違えたのかどうか知りませんが、某自由党の
議員
があなたの部屋におられたということですが、そういう事実もありませんか。あなたは今給仕を使
つて
自由党に使いをさしたことはないと、こうおつしやいましたね。そこであなたはどなたをお呼びに
なつ
たか知りませんが、その人ではなくして某
議員
があなたの部屋にお越しに
なつ
たということですが、そういうことはなか
つたの
ですか。
小川友三
240
○
委員外議員
(
小川友三
君) それはございました。
島清
241
○
島清
君 今あなたは誰もお会しなか
つた
と……
小川友三
242
○
委員外議員
(
小川友三
君) 御案内申上げます。
労働組合
の
方々
が二十数人私の部屋へ來まして、私の部屋は超満員で、ドアーを開けて
小川友三
いたなと思
つて
帰
つて
しまいます。肩と目を見ただけで会うという………中に入りませんでした。
島清
243
○
島清
君 それは誰ですか。
小川友三
244
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは私を追つ駈け廻しておりました方でドアーを開けて入
つて來
たんですが玉屋喜章先生と思
つて
おります。
島清
245
○
島清
君 そこで、私達 新憲法に基づいて私達がや
つて
おります国
会議
員の役割からいたしましても、又私達のプライドからいたしましても、又我々を
国会
に送
つて
呉れました国民に対しましても私達の
行動
というものは、何人からも公人して出所進退を明らかにして、納得の行くような
行動
でなければならないと私は思いますが、あなたも同感でしようね。
小川友三
246
○
委員外議員
(
小川友三
君) 同感であります。
島清
247
○
島清
君 そこでお尋ねいたしますが、あなたのおやりになりました
演説
に対しては、各
議員
の諸君からお聽きになりましたのでお聽きしませんが、左には青い票を持ち、右のポケツトには白い票を隠してお
つた
。そこで左の手の見えるのは傍聽席の
大衆
であり、それにはあなたは青い票を示して、これは私の邪推かも知れませんが、選挙運動をや
つた
。そこでいざ
投票
箱の前に行きますと、隠しておりました白い票をこつそり入れたのではなくして、向う側に坐
つて
おられる、陣取
つて
おりますところの吉田総理にあなたは見せて
投票
なさ
つて
おりますが、そうい
つた
ような事情から、客観的な
情勢
から私達が
判断
いたしますのに、どうもここにあなたが私達の
委員会
に喚び出されて、喚問されているポイントがあると思うのですが、そこで何故にポケツトに忍ばした白い票を吉田総理、或いは
池田蔵相
に、大臣席に大きく見せて
投票
しなければならん理由があ
つた
か。
小川友三
248
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私が持
つて
行
つた
青票を見たという人は、私以外に断じてありません。
島清
249
○
島清
君 いや
白票
の方を
言つて
いるのです。
小川友三
250
○
委員外議員
(
小川友三
君) 白の方も、吉田総理と
池田蔵相
の子分じやありませんから、そういう人に見せる必要はありませんから、向うに空間があれば見えますけれども、私はそういうことを、見せるためにや
つた
ということは断じてありません。
島清
251
○
島清
君 そこであなたが見せるために入れたのでなければ、あなたが御
投票
に
なつ
た瞬間にあれが大騒ぎになる筈はないでしよう。ところがあなたが演壇を降りない前から問題にな
つたの
ですね。
小川友三
252
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうですか、それは知りません。
島清
253
○
島清
君 問題にな
つたの
です。あなたはポケットの中に隠して持
つて
いながら、あの演壇の前で吉田総理にこれ見よがしに大きく白いところを見せていた。ところがこれを吉田総理ばかりでなくて、いわゆる左翼側の
議員
諸君が見てお
つたの
です。見てお
つた
から大きな騒ぎにな
つたの
ですね。そこであなたはあなたが隠して
白票
を持
つて
お
つた
ことは誰も見えないと、こう
言つて
おりましたが、あなたはこれは君子豹変するかも知れませんが、先刻或る
議員
がお尋ねに
なつ
たときに左から見れば青く、右から見れば白くと、こういうような表現をされて
自分
が
白票
と青票を持
つて
お
つた
ことを確認をされたのですが。
小川友三
254
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは私は申上げます。こう開けて、
白票
と青票を取りまして、これを誰にも見えないように直ぐポケットに入れまして、さて困
つた
ことに
なつ
たもんだと思いながら、私はいつも早くさつとするのですけれど、あとから出たというわけでございまして、
小川友三
以外にその票を出すまで見た人はおりません。それだけです。
太田敏兄
255
○
委員長
(
太田敏兄
君) お諮りいたしますが、時間も十二時を余程過ぎましたので、御
質問
が少しであるとしますならば継続しますか、沢山あるならば一時休憩して……
島清
256
○
島清
君 そう沢山ありませんが、関連しているから……
太田敏兄
257
○
委員長
(
太田敏兄
君)
ちよ
つと速記を止めて。 〔速記中止〕
太田敏兄
258
○
委員長
(
太田敏兄
君) 速記を始めて。
島清
259
○
島清
君 大変に気を惡くするかも知れませんが、私達の常識で判定できない、判定に苦しむようなことを、あなたは瞬間において豹変する芸当をされましたので、大変に突込んだ御
質問
を申上げるわけでございますが、あなたは只今の
議長
佐藤さんが
議長
になられます選挙当時、あなたの部屋におります某
議員
を、通俗の言葉で申上げますと、買収をしてあなたに入れさした例があるのです。その
議員
がお酒を飮んでおられるときに、今日は
小川議員
に一票を入れたので、多少飮み代が廻
つた
から飮んでおるのだと言われたということを私達は聞いております。そういうことは私のお聽きしたいところではございませんが、そこでできもしないような
議長
選挙に一票の票を買収されるようなあなたのことでありますし、更にこの
予算案
が否決されるか、或いは可決されるかの瀬戸際でありますから、
小川
一票の行使によ
つて
これがどうでもなるのだから、そこで
自分
の
反対
の
意思
を表示すると、これはどうにもならなくなるから賛否を保留しておいて、そこで自由党さんに御相談があ
つた
か……そういうような芸当を打たれたのではないか。あなたか御
投票
をなさいます場合に白党は吉田さんに示し青票は
大衆
に示した、こういう芸当をおやりに
なつ
たと我々にも想像されるのですが、そこであなたが
控室
の給仕をお使いにな
つて
、それから自由党の某
議員
をお呼び出しにならなか
つた
ということならば、あとでその給仕を証人として喚べば分ることでありますから、あなたの否定
通り
に承わ
つて
おきまするが、私はあなたが自由党の部屋の前を行
つた
り來たりして、
最後
に玉屋
議員
をお掴まえになりまして、そこで暫時お話をしておられようでございますが、その点あなたに非常に疑惑がかか
つて
おるのです。その点を
ちよ
つと明確にして貰いたいと思います。
小川友三
260
○
委員外議員
(
小川友三
君) 大分長い御
質問
でしたから長く言います……
島清
261
○
島清
君 要点だけ、玉屋さんとの話の内容を。
小川友三
262
○
委員外議員
(
小川友三
君) それだけですか。玉屋さんといつだ
つた
か会いまして、雑談だけでございまして、
予算
問題に関するお話は私はしておりません。全然しません。
島清
263
○
島清
君 もう一点だけ。そこであなたは
議院運営委員会
の方から呼ばれまして、
運営委員会
の方に行かれたのですね。
運営委員会
の方で解散をいたしまして……
運営委員会
の方にお入りに
なつ
たかならなか
つた
かどうかは知らないが、
議長
の秘書室ですか、あそこにお入りになりましたのですね。
小川友三
264
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは再び
発言
するようにというので、
議事部長
さんと一緒に入
つたの
でございます。
島清
265
○
島清
君 そこでお入りになりまして、某
議員
にお目にかかりまして、あなたはそこで何らかの自由党の橋渡しがあ
つた
ように噂をされておりますが、その事実について
一つ
。
小川友三
266
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは
投票
日でございましたか。
島清
267
○
島清
君 そうです。
小川友三
268
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは
議事部長
さんではなく課長さんがいらつしやいまして、私がお会いしたわれであります……超満員にな
つて
おりますから入れないで……ところが三時間の膝詰談判で困るとかいうので、御不浄へ出まして、そのときに議事部の課長さんですか、お会いしまして、そうして実はあなたの問題は、話の
結論
が出ていないからもう一遍出ますかというので、ええ出ます。丁度この辺で
議事部長
さんと会いました。それじやそこで話しましようというので、議事部で結構ですから、いや
議長
さんの部屋がいいからというのでそこへ行きました。そこに
議長
さんはどなたもおりませんでした。
島清
269
○
島清
君 そうするとあなたは、その部屋で御一緒じやなか
つた
かも知れませんが、その部屋を取締る……或いは某
議員
と一緒にお出ましにな
つたの
か、或いは又どこかで御一緒に
なつ
たかどうか知りませんが、その部屋を出られてからあなたが御
自分
の部屋にお帰りになるまで、あなたはあなたの
投票
権の行使について或る
議員
とお話をされたことがありますか。
小川友三
270
○
委員外議員
(
小川友三
君)
投票
権の行使問題については話したことはありません。
島清
271
○
島清
君 雑談の中において、その
投票
権の行使と或いは関連をいたしまして、自由党をも含めた……その自由党と、或いは先刻
前之園先生
がお聞きしたようなお話があ
つたの
か、或いは買収の話があ
つたの
か、或いは入党の話があ
つたの
か、それは私は知りませんが、とにかくその自由党問題と関連いたしての話だ
つた
と噂をされておりますが、その真相はどうです。
小川友三
272
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういうお話はありません。
島清
273
○
島清
君 その
議員
はどなたですか。
小川友三
274
○
委員外議員
(
小川友三
君) 会
つた
議員
は廊下ですから二、三十人会
つて
おりますから分りませんが、やあということはやりますから。
島清
275
○
島清
君 二、三十人と雑談ができますか、雑談ですよ。
小川友三
276
○
委員外議員
(
小川友三
君) 雑談をしましたのは……
島清
277
○
島清
君
小川
委員
、ここは
参議院
規則によ
つて
敬称を使いなさいという法律がございますので、鄭重な言葉を使
つて
おるんです。ですから僅かな間に雑談、話をされたかということを私はお聞きしておるのであ
つて
、そこですれ違
つた
人が何人あ
つた
か、そういうことをお聞きしているんではない。ですから敬称をお使いなさいというこの
委員会
の質疑応答でございまするから、その
精神
を酌んで
貰つて
、そういうふうに応答して頂かないと……茶化して頂きますと、私達もそのつもりで
質問
しますよ。
小川友三
278
○
委員外議員
(
小川友三
君) 飽くまでも雑談であ
つて
、その人の
名前
を覚えておりません。
小杉イ子
279
○
小杉イ子
君
投票
の際に、青を白にしたというようなことで、
小川
さん一人を詰問することは妥当でない。なぜならば私共はよく見ることですが、相手に済まんとか、又は損だとかいうときに、
投票
をする時間にな
つて
から密かに逃げる人がときどきありますからであります。只今私が
小川
さんに聞きたいことは、
小川
さんが、余りに
親米
主義
、
博愛主義
、勤労
博愛主義
のために混乱なさ
つた
ものではないかと察しますが、そうして遂に白札にしたということは、自由党の機嫌をと
つて
置く方が一番得だからというお考えで入れなさ
つた
んじやないかと思いますが、どうでございますか。
小川友三
280
○
委員外議員
(
小川友三
君) 只今温情溢るる御
質問
でございまして……お答え申上げます。実は、自由党に入れた方が得だからという考え、そういうふうなものは全然持
つて
おりません。それから申上げますが、來月から選挙で自由党と闘わなくてはなりませんので、自由党の機嫌とか何とかいうことでなく、現
政府
に直ぐ間に合うような、その
政策
をやらしたいと考えたのであります。
太田敏兄
281
○
委員長
(
太田敏兄
君) 外に御
質問
は……それでは、これで休憩いたしまして、午後は一時半から開会いたします。 午後零時三十五分休憩 —————・————— 午後一時五十八分開会
太田敏兄
282
○
委員長
(
太田敏兄
君) これより開会いたします。
門田定藏
283
○
門田定藏
君
小川
さんに
ちよ
つと伺いますが、最初にあなたの
参議院
議員
としての体面上、でたらめなただ表面を糊塗して逃れさえすればいい、こういうことでなくして、
参議院
議員
としての人格を尊重して御答弁が願いたいと思うのです。この間あなたは
社会党
の我々の
控室
に來られまして、この度の
予算案
についてあなたは
賛成
であるか
反対
であるかということを私が尋ねましたのに対して、絶対にこの度の
予算
には
反対
である。こういうことを申されました。その後
委員会
においても、
予算案
に対しては絶対に
反対
を表明された。このことは
委員会
の
皆さん
がよく御承知のことであるし、それからその次は、あなたが
討論
通告
を要求せられた場合に、我々としては、最初の
意思
を曲げず
反対
表明せられるならば、我々としても
討論
を許すことに
賛成
するこういうことであなたは
演説
せられたと思います。そうして登壇せられた段にな
つて
、我々に言明したにも拘わらず、
反対
とも
賛成
とも表明なくして降壇せられた。その後
議長
の催促によ
つて
再登壇した。そうして
反対
を表明せられた。これは事実です。而も一人一党の総裁として有名な
小川
参議院
議員
が、一分も二分も経たない間に、先にもお話があ
つた
通り
、二枚の票を持
つて
双方の目を晦まして
白票
を投ぜられた、
参議院
議員
として私はこの
行動
は、
議員
としてこういうことをや
つて
いいことか惡いことか、どうお考えになりますか、
一つ
……
小川友三
284
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。青票と
白票
と二枚持
つたの
は、誰にも見せておりません。だから誰の目も晦ませておりません。だから私が二枚の票を持
つて
お
つたの
を目撃した人があ
つた
ならば、その人を出して頂きたい。
門田定藏
285
○
門田定藏
君 公衆の前で、
予算委員会
においても、又我々の前で
はつ
きりと
反対
を表明すると
言つて
、今言います
通り
に、我々
参議院
を欺瞞して
白票
を投ぜられた。このことについてあなたは如何に
参議院
議員
として責任上どういうお考えを持
つて
おられますか。
小川友三
286
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は只今の御
質問
に対して、
反対
演説
をするまでは私は約束
通り
約束しておりまして、
投票
は
白票
を投じましたが、これは
投票
は他にお約束もしてございませんでしたから、
反対投票
と……。第一
分科会
、
予算委員会
、本
会議
まで
反対
で、その
討論
は
反対
で、そこでや
つて來
ました。そこまでは私は約束
通り
動いたわけでございます。
門田定藏
287
○
門田定藏
君 約束
通り
というのは、何を約束
通り
せられたのですか。
反対投票
をせられるという約束で登壇して、そうして
白票
を投ぜられたということが、約束を守
つた
ということになるのですか。
小川友三
288
○
委員外議員
(
小川友三
君)
反対投票
をするという約束は私はしてございませんです。私は
反対
の討議、
反対
の
質問
、これはお部屋に参りましてお話したように思
つて
おります。
投票
までは、私の
投票
は私の自由ですからして、その点は約束を絶対にしてございませんですから約束した人がございましたならば、その人がございましたまらば証人に呼んで頂きたいと思います。
門田定藏
289
○
門田定藏
君 それは無論我々は
反対投票
をするという
投票
の約束はせない。
議長
の催促によ
つて
登壇して、あなたは
反対
ということを
参議院
の、満場の
参議院
の
会議
において、席上において
反対
ということを表明しておいて、ただの一分やそこら経たん間に、苟くも
参議院
議員
としてそういう議会全体を裏切るような行為をして、それで
参議院
議員
としてのあなたは責任なり体面をどうお考えにな
つて
おりますか。
小川友三
290
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。私は
反対
質問
を、
反対討論
をや
つて
おる間も、絶えず吉田総理並びに
池田大蔵大臣
の方の、各大臣席の方を見まして、そうしてさ程の
反対
をし、今日まで
予算委員会
の議決も二十三対十二で、こうしたことである以上は国民の
反対
なんだから、とにかく
政策
を修正して頂かなければならないということを主張してお
つたの
でございまして、
速記録
を見てもお分りの
通り
、
小川友三
は現
内閣
がこの三問題に対して将來臨時
国会
でも召集する
意思
を表明しなくてはいけない、是非これを頼むというて、私は特に
大蔵大臣
に突込みました。
池田大蔵大臣
は頭を下げて頷いてお
つたの
です。それで私は、よしこれならば私の
意見
も通る、大体修正する
意思
があるなということを私は
自分
の勘で発見をしたのであります。そこで私は、国民の代表の
意見
を入れて呉れるならば、まあまあそう
反対
をしなくてもいいだろうとという
工合
に、
意見
が緩和されたことは事実でございます。
門田定藏
291
○
門田定藏
君 あなたは、重ねてお問いしますが、苟くも日本の
博愛
親米
勤労党
の総裁として自他共に認識しておる
小川議員
として、
予算委員会
において絶対的に本
予算
には
反対
である、
予算委員会
にもその表明をし、又我々同志に対しても、どこまでも
反対
であると表明をしておきながら、そうして登壇に当
つて
は、今申します
通り
ああいう態度でおり、再び登壇して絶対に
反対
であるということを表明してお
つて
、私はそこを聞くのです。一分や二分の間に、三日も五日も終始一貫
反対
してお
つた
あなたの
意思
が、一分や二分で変るというようなことを、私はそんな表面を糊塗したようなことを
言つて
、我我に一時の欺瞞的な言辞を弄されるということは、これは
議員
としてどう考えられますか。あなたはそういうことを
参議院
議員
として、大体
政治
道徳から
言つて
も、一般
議員
のみならず日本の国民が、そういうことを公衆の前で述べて、あなたは国民が信用すると考えられていますか。
小川友三
292
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。日本の置かれておるところの現在の状況から私は
判断
いたしました。そしてとにかくそう無理を
言つて
もその筋でこの
意見
は通らないのだ、又本案が否決されても、
衆議院
へ行
つて
三分の二で可決する。そうすれば又費用も国民にかかる。これは
諸般
の
情勢
から見て止むを得ないだろう。それからあの三日の日の我々の
情勢
が、すでに百四票対九十何票という開きが出ておることは、これは
情勢
で
判断
できたのでございますからして、さてここで
自分
は
親米
政党
である、
親米
を使
つて
おる。五十二億何千万円の建築も取れる。これは確かに
白票
に変
つて
するのがその場は妥当である、日本の
現状
から妥当であると私は信じまして
白票
を投じました。
門田定藏
293
○
門田定藏
君 あなたは、三日の日に至
つて
與党
と
野党
との開きが四票乃至数票の差があるということを認めたと言われますが、それはどういう方法でお認めにな
つたの
ですか。
小川友三
294
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は第三クラブの、あの方は大分県選出の方でございましたか、岩男さんと懇意にしておりますので、岩男さんの所へ今日の
情勢
はどうですかと
言つた
ところが、岩男さんが
緑風会
から四十七票
白票
に入ることに
なつ
た、そこで
民自党
は五十七名おる、ここで百四票。負けた。ああ負けたからこれはどうにも仕樣がない、
小川
君負けちや
つた
よということを岩男さんがおつしやいました。それが午前十時半頃でございます。それで
野党陣営
と申しますか、
野党陣営
の票を一生懸命調べました。そこで私の自動車を平野先生の所までや
つて
、平野先生是非來て下さい、危いですから是非來て下さいとい
つて
迎えに行きました。ところが、平野先生は病気だから行けないとい
つて
断りました。そこで私は八方手を盡し、私の方には三票あるから、二の三票を集めなければ申訳ないというので、浜田先生を追つかけましたが、先生のいる所が見付からない。刀折れ矢盡きて、私の方の兵隊、いわゆる
議員
の方が足りません。岩男先生の所に行きまして、どうしても集まらない、これは負けた。これが十一時半頃
ちよ
つと前でございまして、そういうことにただ私と岩男先生の間でな
つたの
でございます。そこで私も大いにまあ動搖を來たしたということは事実でございます。その予想
通り
百四票対九十何票で実は負けたのでございます。
門田定藏
295
○
門田定藏
君 只今お話になりました岩男先生が数票負けたと、あなたに言
つたの
はですね、何票負けたということを言
つたの
ですか。岩男先生があなたに、午前中に数票負けたと言
つたの
はですね、何票
野党
が破れたということを言
つたの
ですか。
小川友三
296
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。実は
緑風会
から四十七票入るという内報が入
つた
。
緑風会
から四十七票、
野党派
に六票、それが十一時現在ですね、三日の……。そこで
民自党
の出席者が五十七名ということでございます。そこで百四票になる。こつちは三人動員しましよう。ようございますというので行
つた
けれども來て呉れなか
つた
。どうしても数が足りないというのは十一時半頃の私と岩男先生の策戰です。どうしても勝てないということに
なつ
たために刀折れ、矢盡きた次第です。
門田定藏
297
○
門田定藏
君 あなたはですね、我々
社会党
であれ、民主党であれ、開票するまでは一票の差であるか、勝つか負けるか、ということは分らないのに、あなたは又三日の日にですね、
投票
の
国会
が開かれない間に、何票こつちが負ける勝つというようなことが、岩男氏の話でちやんと分
つたの
ですか。
小川友三
298
○
委員外議員
(
小川友三
君) 甚だ恐縮でございますが、私は見通しというものを持
つて
おりますので、この見通しは、私の見通しは外れないと考えたので、その見通し
通り
にな
つたの
です。
門田定藏
299
○
門田定藏
君 もう
一つ
お尋ねしますが、あなたは
民自党
の或る幹部に話をした。それについてこの
投票
に際して
賛成
投票
すればですね、或る次官とかになるように
努力
するということを、某氏から書いて
貰つて
ですね、証明して
貰つて
、それに判こを捺して貰
つた
ということを
言つて
、某
議員
にお示しに
なつ
たそうですが、どうですか。その内容について……
小川友三
300
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。私は
親米博愛勤労党
でございまして、
民自党
の
内閣
は
民自党
員でなければ大臣にも政務次官にもなれないと存じます。私は
自分
の党を解体してまでも、
民自党
に入るということは從來勧められておりますけれども、これは私は終生
親米博愛勤労党
で死んで行こうという行き方でありますので、私は
民自党
で
総理大臣
にな
つて
呉れというなら別ですが、とにかく私は政務次官ということぐらいで飛び込むということはいたしません。それから何の証明も
貰つて
おりません。
門田定藏
301
○
門田定藏
君 現にあなたはですね、その書付けを、口で
言つて
は証拠にならんから書いて貰いたいということを
言つた
ら、某氏が書いて呉れたと
言つて
、それに判を捺して
貰つて
お示しにな
つて
いるという事実があるのですが、それはどうですか。
小川友三
302
○
委員外議員
(
小川友三
君) それはございましたら見せて頂きたい。絶対にありません。
門田定藏
303
○
門田定藏
君 あなたが持
つて
いるのですよ。
小川友三
304
○
委員外議員
(
小川友三
君)
自分
の持
つて
いるのは
自分
が書いたものです。(笑声)
自分
の便箋で
自分
の判でございます。
門田定藏
305
○
門田定藏
君 これはですね、堂々たる
議員
が、
議員
の前だ、某氏がこう書いて判を捺して貰
つたの
だ、これを示しておるのです。これをあなたは、そうすると、その示したということがですね、あなたが書いたのではなくして、あなたがお示しに
なつ
た人がここに出て証言をして、確かにこうであるということになりましたらどうしますか。
小川友三
306
○
委員外議員
(
小川友三
君) よろしうございます。是非その方を証人に出して頂きます。この便箋でございますから、持
つて
おりますから、何枚も判が捺してございますから、この便箋に間違いございません。判こを四つ捺してあります。この証拠を提出いたします。
門田定藏
307
○
門田定藏
君 そんなものを提出しても、それは書いたものではありません。
小川友三
308
○
委員外議員
(
小川友三
君) これは私の判こと私の便箋ですから全然間違いありません。
門田定藏
309
○
門田定藏
君 そうすればあなたは、今私は言いますように、
参議院
議員小川友三
氏として、
自分
がでたらめのそんな嘘のことを書いて、堂々と
議員
に……
民自党
の幹部からこういうことを書いて証明して貰
つた
というような嘘をついて、そういう嘘のことを
言つて
、どういうわけでそんなことを示されたんですか、
自分
が書いたものを、嘘のことまで書いて何を目的で示されたんですか。
小川友三
310
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。書いてある言葉は嘘でありません。書いてある言葉は、私の自由
意思
で
自分
のことを書いたのでありまして、これは差支ないと思うのです。人の迷惑になることは何も書いてありませんから。
門田定藏
311
○
門田定藏
君 それじやないんですよ。これは
民自党
の幹部から書いて貰
つた
ということで、あなたが書いたということになれば
言つた
ことは嘘ですよ。嘘のことを
自分
が書いて、而も
自分
が書いたことを、
民自党
の或る幹部から書いて
貰つて
、こういうふうに判まで押して貰
つた
ということを堂々と
議員
に示されたということは、何の目的でそういうことをせられたかというのです。
小川友三
312
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は
ちよ
い
ちよ
い漫談をやりに各
控室
に行
つて
おりますので、いわゆるその漫談的にや
つた
ことでございまして、他意はございません。
門田定藏
313
○
門田定藏
君 私は初めて
小川
氏に
質問
しまして、この上はもう
小川
氏の述べることは一言一句我々
議員
をして
議員
とも思わず、
参議院
を
参議院
として思う
精神
は毛頭ないと思いますからして、私はこれを以て
小川
君に対する
質問
をする必要はないということを申上げまして打切ります。
松井道夫
314
○
松井道夫
君 補足的に
質問
いたします。三日の日にあなたが
白票
を投じて席に戻
つて來
た。そのときに
野党側
はいろいろ騒がしくしてお
つた
。そのときに誰かあなたに
最後
まで残
つて
おれ、問題が起りそうだから
最後
まで残
つて
おれということを注意して者はないですか。
小川友三
315
○
委員外議員
(
小川友三
君) 本
会議場
ですね。
松井道夫
316
○
松井道夫
君 そうです。
小川友三
317
○
委員外議員
(
小川友三
君) 本
会議場
でございましたら、警務部長さんが、私が出ようとしましたら、今出ては危いから、あなたは
最後
まで残
つて
下さいということを言われましたが、私は……
松井道夫
318
○
松井道夫
君
ちよ
つとそれで……。警務部長から注意されたその前に、議席で誰かに注意されませんでしたか。
小川友三
319
○
委員外議員
(
小川友三
君) 議席では注意ございませんでした。
松井道夫
320
○
松井道夫
君 そうですか。閉鎖を
議長
が命じたですね。そのときあなたは直ぐ議場から出ましたね。
小川友三
321
○
委員外議員
(
小川友三
君) 正にその
通り
でございます。
松井道夫
322
○
松井道夫
君 そのときに今の衛視から注意を受けたに拘わらず、あなたはどうして出て行かれたのですか。
小川友三
323
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。警務部長さんが、あなた危いから
最後
まで残れ、我々が護
つて
送りますから、今は出ないで貰いたいというわけですから、いや私はそんな殴られることはないと思う。用件もあるし急いで家へ帰りますから、と
言つて
私は出まして駆け出して行
つた
ところが、あの途中でぱつと出たわけです。
松井道夫
324
○
松井道夫
君 あのとき議場で少しもめてお
つた
から、誰も出た者はなか
つた
。あなたが一人出られたのはどういう
気持
で出られたのですか。
小川友三
325
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。実は
労働組合
の人が私の部屋に一週間ほど二、三十人詰めかけまして、私は
委員会
、本
会議
に行
つて
我が党を裏切
つた
らただではおかないという言葉が大分交されてお
つた
ということを
言つて
おりましたので、私の事務員の千葉君というのがおりまして、これが先生出られますと危いですよとたびたび注意しておりました。そこで私は二階の満場溢るる聽衆の
方々
にそういう人々がおられるわけでありますから、早く出れば五分間でも三分間でもスタートが早いのですから、自動車にエンジンをかけさしておきまして、運転手も一人では危いからというので、二人運転手をつけまして、そして玄関の柱の向うに置いておきました。そうして早く帰る準備態勢を整えて、本
会議場
に出たのであります。そうして千葉君に
言つた
わけであります。ところが途中で
社会党
さんの椎井
議員
が「こら待て、逃がしておかんぞ」と追いかけられた。それ來た」と私は驚いて実は降りました。エレベーターがなか
つた
ものですから、降りて、人がいろいろ見えましたから、
ちよ
つとたじろいだところを背負い投げをされて倒されたわけであります。運転手が直ぐ椎井さんを抑え、又警務課の人が來て抑えましたから、私は立ち上ろうとした。その時の姿を警務部長さんも認めております。松本衛視、糸久衛視と警務部長三人が立会
つて
おります。うちの運転手、出口、小島二人の運転手もそれを認めておるのでありまして、私がそこで準備しておかなか
つた
ならば、もつと大きな被害を受けただろうと思
つて
おります。
松井道夫
326
○
松井道夫
君 それで椎井君から殴られたというのですが、椎井
議員
も
参議院
議員
であ
つて
、多少のことがあ
つて
もそんなに人を殴るような、或いは背負い投げを食わせるというような、そんなことをする筈がないと思うのですが、どうしてそんなことをしたのですか。
小川友三
327
○
委員外議員
(
小川友三
君) どうしましたか、私は
社会党
の
議員
さんとも非常に懇意な方が沢山あるのですが、椎井さんとは一遍も話したことがないのです。それから実は驚きまして、人間は発作でどういうことをやるか分らないし、とにかく
小川友三
が丈夫にできておればよいが、華奢にできておるので、ここで殺されたらかなわない、とにかく逃げようというので逃げたわけでありまして、椎井さんが私にどんでん返しを食わしたのを見たのは五人の立会人がございます。ですからこれは立証いたしておるのでございまして、今も警務部長さんに会いましたが、あなたが尻餅をついて倒れておることを認めておりますということを申しております。そういうことでありまして、椎井先生に間違いないと思います。
松井道夫
328
○
松井道夫
君 私の聞いておるのは、椎井さんで間違いがあるかないかということでなく、椎井さんがあなたにそういうことをしたことに対してあなたは心当りがあるかないかということです。
小川友三
329
○
委員外議員
(
小川友三
君) どうしてや
つた
かという心当りですね。その心当りというものは私はこういう
工合
に思
つて
おります。椎井さんは
国鉄
の
労働組合
の人かと思うのです。当選して出て來た人だと思います。そこで手廻しよくこういうふうに傷害を加えたと私は今でも思
つて
おります。
松井道夫
330
○
松井道夫
君 あなたは椎井さんに何か固くお約束をしたり、その他何か特殊の関係があ
つて
、あなたが裏切
つた
というので、殴るというようなことにな
つたの
ではないのですか。
小川友三
331
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は当選してから椎井さんと一向話したことがない。
委員会
も全く別でございまして、ございません。
島清
332
○
島清
君 今
小川議員
は早く院内から遁走しなければぶん殴られてしまうのだというようなことで、早く逃げようとしたと、こうおつしやいましたが、それにはやはり
委員会
でも本
会議
でも
反対
をして、而も又あの
国会
共鬪の諸君にも
反対
をするからということで、選挙の得票を狙
つて
演説
をした手前、それを裏切
つて
良心の呵責に堪えないで逃げようとしたのですか。
小川友三
333
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。
與党
派とか、
野党派
とか区別するのは恐縮ですが、こうした問題の本
会議
の……
予算
でございます。私はどちらに行きましても、どちらにも
支持
者があるに相違ないが、どつちにしても私は一遍くらいは殴られなければ治まらない運命に追込まれておると、こういう
工合
に……私はこれは
野党派
に殴られるか、
與党
派に殴られるか分らないが、とにかく
小川友三
は殴られる運命に來ていると、運命論で恐縮ですが、そういうふうに思
つて
おりました。
島清
334
○
島清
君 あなたもやがて三年間を勤め上げようとしておりますし、この院内に警察権があるというくらいはお分りでございましようね。
小川友三
335
○
委員外議員
(
小川友三
君) よく分
つて
おりますが、警察官も何分
賃金ベース
が安いですから、それから人が少いのですから警察権は私は非常に薄弱な警察権だから、余程注意しなければならないと日頃思
つて
おります。
島清
336
○
島清
君
自分
で転が
つたの
か、乃至は慌てて階段を踏み外して、絨毯の上を歩くべきものを、絨毯の上を走らずに大理石の階段を上が
つて
転が
つた
か、それは知らんが、
社会党
の椎井君が殴
つた
とおつしやるならば、それはあなたの話をそのまま聞くにしても、あなたは何故に
社会党
は全員挙
つて反対
しますかということで念を押さなか
つたの
ですか。
小川友三
337
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。実は先程前の
社会党
の先生との話で御答弁を申し上げたのでございます。これはどうしても勝たしたいと一生懸命や
つて
おりました。
野党派
にですね。ところが又繰返して恐入りますが、
緑風会
が四十七票、
民自党
は五十七票、百四票というときに、第三クラブの今申しました大分の岩男先生と相談しまして、君これは敗けたよ、君の方も動員しろということを言われましたが、僕は駄目だと断りました。併し浜田先生は私も迎えに行
つた
が、居所が不明というわけで、私は両党を引連れまして決戰しようとしたが、数が揃わない。それで岩男さん、どうしても揃わない。それで
社会党
さんは大会があるから三人でも五人でも出て來なければ惨敗だというような話をしました。
農民
労働党さんがどう調べましても一人來ていない。
緑風会
さんが六人出ない。どうしても九十何票で以て四票ぐらい敗けるというようなことで、その見通しを岩男さんに連絡をつけておる中に、本
会議
にな
つたの
でありまして、それで
社会党
さん全員お揃いできますかということで、随分念を押しに私も参りましたが、何人か欠員があ
つた
ように思いますが、一生懸命活躍したことは事実です。
島清
338
○
島清
君
社会党
が全員議場に入ろうと入るまいと、あなたの信念には関係がない筈ですね。併し
野党
と
與党
が鍔競合いをして、一票の相違によ
つて
その
予算案
の運命が掛けられている場合においては、而もその数的な基礎に基いて何かあなたが一芝居打とうとするには必要でしよう。併しあなたはあなたの一票が
反対
することによ
つて
予算案
が否決されると、こういう見通しがつけば
反対
されるつもりだ
つたの
ですか。
小川友三
339
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。この問題は見通し、見通しというのは二日の日の
予算委員会
におきましてあの
通り
二十三対十二の結果を生みまして、その騎虎の勢を以て翌日に移
つた
わけでございます。私も一生懸命やらして頂きましたが、翌日はこの
議員
がどれ程揃うかという問題でございます。そこで
はつ
きりと数票の差ができてしま
つて
、そうしてもう
小川友三
はこれは負けた、負けるときは男だからあつさり負けてしまえというような考えも持
つて
おります。
島清
340
○
島清
君 どうも話の要点が
ちよ
つと掴みにくいのだが、あなたは
反対
の決意をして、それで
反対
すべく
行動
した。ところが
共産党
の岩間
議員
にお会いして、それで
野党派
の方が負けた、こういうことを聞かれたので、それから
與党側
の方に廻
つたの
だと、こう言われましたね。
小川友三
341
○
委員外議員
(
小川友三
君) いや
共産党
ではありません、第三クラブの岩男先生、第三クラブでございます。それで午前十時頃からあすこへ詰めかけまして、一生懸命や
つて
おりましたけれども……
島清
342
○
島清
君 だから岩男さんでも岩間さんでも構いませんが、そういうことですね。
野党
が負けだというので心境が変化して
與党側
の
賛成
の方に廻
つた
とこういうわけですね。
小川友三
343
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは原因の
一つ
にな
つて
おります。
島清
344
○
島清
君 他の原因はどこにあるのですか。
小川友三
345
○
委員外議員
(
小川友三
君) 他の原因を申上げます、こういうわけです。今まで鬪
つて來
てここでどうしても数が合わないという運命に追い込まれましたので、さてこれはどうなる。日本の置かれている
諸般
の
情勢
から
判断
しなければならない、国家公務員が……
国会
職員は一回に月給が貰える筈のが貰えない。うちの給仕が貰えないで先生いつ通るのですか、いつ通るのですかということを、十八歳の給仕が泣きついている。それは通るものなら通さなければならない。そうしてまあそうでなければ国債の支拂ができない、食糧公団の支拂も遅れている。いろいろなものの支拂が遅れているように
感じ
ましたので、
諸般
の
情勢
から考えて、ここまで來た、これは
衆議院
へ行
つて
三分の二で否決されてしまう事柄かも知らんが、ここまで鬪えば私は立派なものだ
つた
とこう思いまして、そういう條件を加味しまして
白票
に段々な
つたの
でございます。
島清
346
○
島清
君 繰返してお聞きする必要はないと思いまするが、
小川議員
の心境の変化を來たしたというのは、第三クラブの岩男さんにお会いして
野党
の方は負けだと、こういうことを言われたので負けるならば仕方がないので
與党
の方へ廻
つた
と、こういう御
説明
じやなか
つた
ですか。
小川友三
347
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは原因の全部じやなくて一部です。間違いありません。
島清
348
○
島清
君 併しそうすると、あなたが負けたという情報に真実性を置いて聞いたとするならば、あなたが
與党
の方に廻ろうと廻るまいと、
予算案
はとうに可決されてお
つた
筈である。本
会議
に上程されて可決される。そうするとあなたが十八歳の子供に泣きつかれたかどうか知りませんが、あなたの一票がどう転がろうと銀行の支拂、国債の支拂、それから公務員の俸給にも聊かも関係のないことですね。そうすると十八歳の子供に泣きつかれて
予算
を通過させなければならない。通さなければならないというところの原因の
一つ
であ
つた
ということは、これは
ちよ
つと詭弁にしか聞えませんが、さように解釈していいのですか。
小川友三
349
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。それは詭弁ではありません。そしてとにかくそれはその日に給仕に言われたのでなくて、一日の日に言われました。先生
予算
は通るのですかと聞かれてお
つたの
ですが、その日は給仕と会う暇もなし、
労働組合
の方方が数十名押しかけて私の部屋はすつかり満員になりまして、
労働組合
の幹部の
方々
と会
つて
お話しまして時間を非常に食われまして、岩男先生の所へ行
つた
りして大いに作戰をめぐらしてお
つたの
でございます。
島清
350
○
島清
君 その作戰というのは或いは
與党
に勝たしたい、それとも又
野党
の方に勝たしたいとこういうような作戰ですか、それとも
與党
の方の
議員
がどの程度登院をして來ておる、
野党
の方の
議員
がどの程度登院して來ておる
與党
の
議員
が何人程度議場入にる、
野党
の
議員
が何人程度議場に入る。そうすれば数的にはこういう比較になる、そこでキヤステング・ヴォードを握るのは
自分
の一票である。その一票を左右することによ
つて
、或いは我々の常識では考えられないような取引を考えてお
つたの
じやないですか。
小川友三
351
○
委員外議員
(
小川友三
君) それを申しますと少し話が長くな
つて
よろしうございますか。
島清
352
○
島清
君 考えていた、いなか
つた
、それだけで結構です。
小川友三
353
○
委員外議員
(
小川友三
君) 例を申上げなくては分りませんから申上げます。第一
分科会
では
與党
と
野党
は五対五でありまして、私が一票加わ
つた
方が勝つような第一
分科会
の形成でありました。私がそうした形勢に
なつ
たからとい
つて
、
野党側
に五厘の金を呉れとか、特典を與えろということは絶対に
言つて
おりません。それから
予算委員会
におきまして五対五の形勢でおりましたときに、岩男先生はしようがない、これはどうせ
予算
は通すのだから、これは
與党側
に
賛成
した方がいいという
意見
だ
つた
ように思います。私は君も闘え、俺も闘うと
言つて
與党
陣営から
野党陣営
に移りまして遂に二十三の
勢力
ができたわけであります。岩男先生はどうせ通るのだからと言
つたの
を、
野党陣営
に引込んだのはこの
小川友三
でございます。そして二十三の
勢力
を持
つて
……堂々の論陣を張
つたの
は事実でございまして、誰にも一銭一厘も金を
貰つて
おりません。名誉もいりません。私は
参議院
議員
で十分です。そうして敢闘したのであります。
島清
354
○
島清
君 私は金のことを言
つたの
ではない、私達の常識では考えられないような取引をされようとしたのじやないかと、私はこう申上げておるのであ
つて
、それはあなたが
分科会
の方で或いは
反対
側の
議員
に働きかけられたかどうかということは、私の問うておるところではないのであります。
分科会
の方で否決されようと、
予算委員会
で否決されようと、本
会議
においてああいう
工合
に立派に可決されて
予算
は通過しておるのでありますから、
分科会
の方であなたが
反対
の方に廻
つた
とい
つて
も、金を呉れと
言つた
つて
誰も呉れるという人はありません。ですから
分科会
の方でも、
予算委員会
においても
反対
をされておりながら、而も
反対
の
演説
までしておりながら裏切るような
行動
にあんたが出ておる。そうして
社会党
へ來られて本当に四十人登院をされましたか、本当に來ておるかというようなことまで念を押しておるのであります。あなたが念を押す必要のないことまでや
つて
おられる。その必要のないことをや
つて
おられ、更に我々の方が全
議員
に動員をかけて本議場の方へ入
つた
ら、あなたはそれを裏切るようなことをや
つて
おられる。そういうふうにあなたは良心の呵責に堪えかねて、或いは瓢箪を見て幽霊と思
つた
と同樣に、
社会党
を非常に裏切
つた
から、或いは民主党も裏切
つた
かどうか私は知りませんが、
社会党
に関する限り裏切
つたの
で、何かしらん
社会党
四十名の
議員
があなたを追つかけるような錯覚に陷
つて
、そこで恐怖観念に捉われて、あなたは階段を滑
つて
転が
つたの
じやないのですか。
小川友三
355
○
委員外議員
(
小川友三
君) 完全に椎井
参議院
議員
に背負い投げを喰いましたので、私が外を歩いていて自然に転んだのではありません。私の殴られたところを見た者は六人おります。それで
社会党
さまの四十人のことを言
つたの
は、それは第三クラブの岩男先生が、今日
社会党
の大会があるから集まりが惡いと惨敗してしまうから、君見て來いということで、岩男先生と共同戰線を張
つて
、岩男先生が
予算
委員
として
與党
に移
つて
おりましたから、この際
野党
を勝たせましようということで
闘つて來
たことを重ねて申上げます。それから取引というような意味は、どういう意味ですか、それを
一つ
……
島清
356
○
島清
君 あなたはトモサンという薬を製造された。そういう意味において非常にエキスパートであると承
つて
おる。商行為についても大変な権威者であるということを承
つて
おりますが、取引というものにはいろいろな意味があると思います。例えばあなたがいつか京都の方にお越しになりまして、いろいろなされようとしたことも、
政治
上における不道徳なる取引として糾彈さるべき問題である。而もあなたは、売
つた
り買
つた
りも商行為の取引でしようが、そういうことはいろいろあなたは人間の就職を頼む場合においても、この就職斡旋をする代りにおいて、こういうことをや
つて
呉れ、こういうことも取引の中に入るでしよう。そこで私達の常識で考えられないような取引をあなたが考えておられたのじやないですか。そういうことがなければ結構です。
小川友三
357
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は何もございませんでした。何もありません。
前之園喜一郎
358
○
前之園喜一郎
君 二、三点お伺いいたします。
小川
さんは、この問題が
議長
の職権によ
つて
当
委員会
に付されたという事実をいつお知りになりましたか。
小川友三
359
○
委員外議員
(
小川友三
君) 昨日私の入院しておる東大の
清水外科
三
号室
に
懲罰委員会
の
委員
部の書記の人が二人いらつしやいまして、そこで初めて知りました。
前之園喜一郎
360
○
前之園喜一郎
君 そのときに、
自分
の本
会議
におけるところの
白票
の
投票
が問題にな
つて
、
懲罰委員会
に付された。これは
自分
は当然の職権を行な
つたの
だから、
議員
としての良識によ
つて
白票
を
投票
したのだ、たとえば
懲罰委員会
に付されても問題になるまいというようなお考えであ
つた
か、或いはこれはどうも大変な失敗をした、考えて見るとどうも
自分
のやり方が惡か
つた
というふうにお考えに
なつ
たか、或いは全然無関心であ
つた
か、どうでしようか。そのときの御心境を
一つ
承わりたい。
小川友三
361
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。それを聞きまして間もなく夕刊が來まして、夕刊に詳しく書いてあるのと、
簡單
なのとありましたが、これを読んで、医者に明日行
つて
いいかと
言つた
ら、大体一時間か二時間ならよいでしようから行
つて
いらつしやいというので、私は今朝卵を
一つ
飮んで、とにかく公式に
議長
から、公式に
委員会
から原因調査の名において私は今日呼ばれておるのですから、これは時間に間に合うように今日八時にこちらへ参りました。一番早く登院しまして、皆様の
質問
に対しまして極めて真摯な
気持
で、私はお答えを申上げておるのでございます。そこで事務の方が参りましたから、入院しておるのだからぶり返して死んでもいい、行こう、体が惡か
つた
場合には
委員会
の方に來て貰うのだけれども、それでは申訳ないというので、今日は八時にや
つて來
たわけでございます。
前之園喜一郎
362
○
前之園喜一郎
君 私の問に対する答えが違う。
懲罰委員会
に付託されたということをお知りに
なつ
たときの御感想を承わりたい。
小川友三
363
○
委員外議員
(
小川友三
君) 感想を申上げます。こういう感想を持
つて
おります。私の
投票
権にまで制限されるのか、
投票
というものは、これは
議員
の自由であるべきである。これを
投票
したことについて暴行を加える人もあるし、又
懲罰委員会
にかけて処罰しなくちやならないような疑いも受けている。疑いがあるならば、その疑いは早く話してそうして晴らさなくちやいけないから、時間に間違いないようにするには、とにかく二時間でも早く行かなければならないというので、参
つて
いるのでございます。
前之園喜一郎
364
○
前之園喜一郎
君 そうすると結局、あなたは
議員
としての良識によ
つて
投票
した、これは
議員
の職責を盡したのだから、
懲罰委員会
に付されるのは不当だという
結論
になるわけですね。
懲罰委員会
に付されることはあり得べからざることである。こういうようなお
気持
をお持ちに
なつ
たわけですか。
小川友三
365
○
委員外議員
(
小川友三
君)
投票
行為によ
つて
委員会
は私を呼んでいないと思います。何か外に疑いがあるから呼んでいるのじやないかと思いますが、違いますか。
前之園喜一郎
366
○
前之園喜一郎
君 第二回目の本
会議
にあなたがお入りにな
つて
、第二回目の
討論
をなさ
つて
、その前にあなたは
討論
が済んだら直ぐ出てやろうという
気持
で自動車を玄関に待たしてあ
つた
ということを聞いているのですが、そういう事実は……
小川友三
367
○
委員外議員
(
小川友三
君) 待たして置きました。間違いございません。
前之園喜一郎
368
○
前之園喜一郎
君 直ぐお帰りになるおつもりであ
つたの
ですか。
小川友三
369
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。
前之園喜一郎
370
○
前之園喜一郎
君 それは本
会議
に入
つて
白票
を
投票
する、
討論
で
反対
をして
投票
で
白票
を投ずるということによ
つて
、何かしらん身辺の危害を恐れられるというようなことで、
投票
したら直ぐ
一つ
帰
つて
やろうというような準備をなさ
つて
おられたわけですね。
小川友三
371
○
委員外議員
(
小川友三
君)
白票
、青票の如何を問わず、私はとにかく今日は何だか俺は飛んでもないことに追込まれておる、とにかくいずれにしても、どつちに
投票
しても、私を襲撃する人がある、私はこう
感じ
ておりました。青票を入れても襲撃される、
白票
を入れても襲撃される、こういう立場に追込まれてお
つたの
は間違いございません。
前之園喜一郎
372
○
前之園喜一郎
君 青票を入れることは、これはもうあなたは数回の
討論
によ
つて
はつ
きりしておるのですね。而も
勤労大衆
の味方にな
つて
青票を入れる、こういうことであるので、
白票
を入れられると、これは或いは問題が起るかも知れないが、青票を入れられるのに何か身辺の危害を感ぜられるということは、
ちよ
つと腑に落ちないのですが、その点
一つ
御感想をお聽きしたい。
小川友三
373
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。この議会職員の方にも私は左派と右派とあると思います。又
社会党
にも右派と左派の方がいらつしやるので、とにかく
小川友三
を右派の
政治家
と解釈した人には、青票を入れれば結局殴られる。左派の人には、
白票
を入れれば右派に廻
つた
というので殴られる。私はこういう両方に挟まれてお
つたの
でございますからして、
白票
を入れたから云々ということはありません。どつちにしても殴られる運命に私はありました。
前之園喜一郎
374
○
前之園喜一郎
君 午前に私がお尋ねしましたね、
委員会
において
反対討論
をなさ
つた
、それから本
会議
において二回
反対討論
をなす
つた
が、その
反対討論
をなす
つた
ときまでは
反対
の
意思
は確乎たるものであ
つた
。ところがその後、壇を下
つて
投票
するまでの一、二分間の間に心境の変化を來たしたのだと、こういうような御答弁、これは速記に載
つて
いるのですが、これは間違いありませんね。
小川友三
375
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は一番後でございまして、絶えず
投票
数を……
前之園喜一郎
376
○
前之園喜一郎
君 いやそうじやなくて、そうであるかないかということだけ。
小川友三
377
○
委員外議員
(
小川友三
君) 勘定しておりまして、これはどうなるかということを始終勘定しておりまして、どうしても負けるということに
なつ
たものですから……
前之園喜一郎
378
○
前之園喜一郎
君 午前私が
質問
したことに対して、
反対討論
したときまでは
反対
の
意思
であ
つた
と言われたことは間違いないのですね。速記に残
つて
いるが……
小川友三
379
○
委員外議員
(
小川友三
君) それはその
通り
であります。間違いありません。
前之園喜一郎
380
○
前之園喜一郎
君 そうすると、今島
委員
の御
質問
に対する御答弁と非常に違うようですね。午前中岩男
議員
と会い、その後又この給與などの関係を考えて、そうして
白票
を入れようという
気持
が動いてお
つた
、こういうような御答弁であ
つたの
ですが、どちらが本当ですか。
小川友三
381
○
委員外議員
(
小川友三
君) そこは実はジグザク・コースを取
つて
おりまして、これはこういうわけです。
緑風会
の
議員
の出席数によ
つて
これは違
つて來
ますから、一生懸命勘定して、大勢如何にと、実は心血を注いだことは間違いありません。
前之園喜一郎
382
○
前之園喜一郎
君 午前、私に御答弁に
なつ
たことと、今島先生に御答弁に
なつ
たことと違うのですが、どちらが本当かということでございます。
小川友三
383
○
委員外議員
(
小川友三
君) どちらが間違
つて
おりますか。
前之園喜一郎
384
○
前之園喜一郎
君 あなたは私の
質問
に対して、いわゆる私の
質問
というのは
分科会
、
予算委員会
、それから本
会議
の二回の御
討論
は
反対
の御
意見
であ
つた
。その
反対
の
討論
をなさるときは
本心
もやはり
反対
するという
意思
であ
つた
かと
質問
したら、その
通り
だ。そうしてその後登壇してから
投票
するまでの間に心境の変化を來たした。一、二分間の間に心境の変化を來たしたのだ。そうして二枚の
投票
の札を持
つて
行
つた
。まだ決ま
つて
いなか
つた
。歩く間は決ま
つて
いなか
つた
。入れるときに
白票
を入れる気にな
つたの
だと、こういうような御答弁であ
つた
。これは速記に
はつ
きり書いてあります。
小川友三
385
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。
前之園喜一郎
386
○
前之園喜一郎
君 それが本当ですか。
小川友三
387
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。
前之園喜一郎
388
○
前之園喜一郎
君 そうすると、島先生の御
質問
とは違うのですね。あの御答弁は違う。
小川友三
389
○
委員外議員
(
小川友三
君) どなたの
質問
ですか。
前之園喜一郎
390
○
前之園喜一郎
君 今、島先生が御
質問
に
なつ
た御答弁に対しては、第三クラブの岩男先生といろいろと話して、どうも
野党派
が負けるようになるというようなことを聞いて心境の変化を來たしたというのも
一つ
の原因だ……
小川友三
391
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうでございます。
前之園喜一郎
392
○
前之園喜一郎
君 それから公務員などの給料が拂えない。それでは気の毒だということも
一つ
の原因だ。そこで
白票
を入れるという
気持
に
なつ
たものだと、こういう御答弁をしておられる。私に御答弁に
なつ
たことと違うのですね。
小川友三
393
○
委員外議員
(
小川友三
君) それは原因の全部でなく、
一つ
にな
つて
いることだと申上げたのです。原因の、大きな原因の
一つ
に
なつ
たということを答えたのです。
前之園喜一郎
394
○
前之園喜一郎
君 それではそういうようなことが、第二回の
討論
をされて降壇をして、それから
投票
に行くまでの一、二分間の間に思い起されたというわけなんですか、そういうことを……
小川友三
395
○
委員外議員
(
小川友三
君)
前之園先生
の御
質問
でありますが、大体予定
通り
四十七名右派の
方々
が來ておりますので、これはかなわないということが段々分か
つて來
た。段々殖えて來ますから、出たり入
つた
りしておりますから、そこで
最後
の
投票
をするときに、もう岩男先生も負けておる、蓋を開けなくても分か
つて
おるというのを聞いたわけでありまして、それでまあ負け戰を
感じ
たのであります。
前之園喜一郎
396
○
前之園喜一郎
君 問題を変えますが、第二回の御登壇のときに、勧進帳みたいなものを拡げられたですね。何か書いたもの、あれはあなたがお書きに
なつ
たものですか、何かしらん、ぱつと拡げて(「巻紙だ」と呼ぶ者あり)何か非常に読みにくそうにして、いつも雄弁堂々とやられるのに、あれは非常に読みにくそうにされた。
小川友三
397
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。あれは実は咄嗟に
反対
演説
を
はつ
きりやれということでありましたので、急いで障子紙が置いてありましたから、障子紙の上に書きなぐりまして、それを実は切りましてそれを成るべく
簡單
にやれということでしたから、
簡單
に五行書いた。
簡單
に五行書いて持
つて
言
つたの
であります。
前之園喜一郎
398
○
前之園喜一郎
君
自分
でお書きにな
つたの
ですか。
小川友三
399
○
委員外議員
(
小川友三
君)
自分
で
労働組合
の
方々
が二、三十人おるところで書いて、
反対
理由というものを書いてここに、懐ろに入れて行
つた
わけであります。
自分
で書いたのです。
前之園喜一郎
400
○
前之園喜一郎
君 何かそれをお書きになるときに、いわゆる
與党
と言いますか、
政府
と言いますか、そういう関係の
方々
がおいでになる前でお書きにな
つたの
じやございませんか。
小川友三
401
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私の部屋は、文科会の日から、
分科会
の二日前から、本
会議
と
労働組合
の人ばかり全部入
つて
おのまして、あとは誰も入
つて來
ません。誰も入
つて來
ない程ぎつしり満員ですから、そこに私は陣取
つて
お
つたの
ですから、誰も來ておりません。
前之園喜一郎
402
○
前之園喜一郎
君 午前私が
質問
いたしました問題なんですが、いわゆる政務次官に推薦するという書面を誰にお見せにな
つたの
ですか、どのくらいの人にお見せに
なつ
たというのですか。どうも頭を打
つて
少し
記憶
が
はつ
きりしないというお答えであ
つたの
ですが、今はどうですか。頭が
はつ
きりしますか。
小川友三
403
○
委員外議員
(
小川友三
君) 余り
とつ
ちめられるので、暑くな
つて
、暑くて暑くて
ちよ
つと先生待
つて
下さい。こう巻いているものですから、意識が朦朧としているのですが、
ちよ
つと煙草を喫わして頂けませんか 〔
小杉イ子
君
発言
の許可を求む〕
前之園喜一郎
404
○
前之園喜一郎
君 まだ
質問
中ですから……
小川友三
405
○
委員外議員
(
小川友三
君) 喫いながら話しちやいけませんか。畫飯食おうと思
つた
ら人が來て食えなか
つたの
で、朝飯も食
つて
いないのですから、少し目がまわ
つて
いるのですけれども……
太田敏兄
406
○
委員長
(
太田敏兄
君) 御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
太田敏兄
407
○
委員長
(
太田敏兄
君) それでは特に煙草を喫うことを許します。五分間休憩します。 午後二時五十八分休憩 —————・————— 午後三時四分開会
太田敏兄
408
○
委員長
(
太田敏兄
君) それでは開会いたします。
前之園喜一郎
409
○
前之園喜一郎
君
質問
を継続いたします。午前中の私の
質問
のうちにいわゆる政務次官に推薦するという書類の点に入
つた
ところ、どうも昨日殴られたので頭が少し惡いから
はつ
きり分らんという御答弁だ
つた
が、今は煙草をお喫みになりましたので、大分
はつ
きりしましたか。
小川友三
410
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういうことはありません。
前之園喜一郎
411
○
前之園喜一郎
君 いわゆる世間で
言つて
おるお墨附き、政務次官に推薦するという書類は
自分
で書いたのだ、而も漫談的に考えて書いたのだというお答弁であるようですが、それをどこどこへお持廻りにな
つたの
ですか。
緑風会
に持
つて
行かれたということは
はつ
きりしているのですが、その外はどこへ持
つて
行かれましたか。
小川友三
412
○
委員外議員
(
小川友三
君) 田村先生ですね。
緑風会
の田村先生のところへ……、手持無沙汰にしておりますから、しよつちう遊びに行
つて
おりますから、漫談的に話しただけのことであります。
前之園喜一郎
413
○
前之園喜一郎
君 田村先生一人いるところですか、もつと沢山お
つた
でしよう。
小川友三
414
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私は田村先生一人と
記憶
しております。
前之園喜一郎
415
○
前之園喜一郎
君 その外に持廻られたことはございませんか。
小川友三
416
○
委員外議員
(
小川友三
君) ございません。
前之園喜一郎
417
○
前之園喜一郎
君 ありませんか。仮に
自分
でお書きに
なつ
たものとしても、いわゆる
自分
の意志表示として、非常に政務次官を希望していたというようなことを、まあ誰が考えても、
政府
の
與党
的な立場にあられる
緑風会
の有力な
議員
に示すことによ
つて
、
自分
の政務次官の欲望を
意思表示
した。そうしてこれを適当に処置して貰いたいというような
気持
はなか
つた
わけですか。
小川友三
418
○
委員外議員
(
小川友三
君) ございません。
前之園喜一郎
419
○
前之園喜一郎
君 そういう
気持
があ
つたの
じやないですか。
小川友三
420
○
委員外議員
(
小川友三
君) 断じてありません。
前之園喜一郎
421
○
前之園喜一郎
君 漫談的にとおつしやるけれども、少くとも国民の代表として選出されておるところのあなたが、そういうような子供つぽいことをされるとは考えられない。あなたの御
行動
を見ていると、すべて選挙を対象にするとか、非常に巧妙な立廻りをしておられるように私共見ているのですが、而も人の
名前
を僞造して判まで捺して、曾ては
緑風会
の一員であられたあなたが、
緑風会
の先輩であり、最も
與党
的な気分の強い田村先生にお見せになるということは、何か知らん私はそこに下心があ
つた
、かように私には考えられる。ないと言われればそれでいいのですが、これはあるように思えるのが、普通の常識だろうと思う。
一つ
曖昧なことを言われずに、私共はあなたを
とつ
ちめようというような
気持
は少しもない。ただ事実を明白にしたい。そういうようなことがあなたのためにもなり、又私共
委員会
をや
つて
行く上にも非常にいいのじやないかと思う。こういう
気持
であります。本当のことをおつしや
つて
下さい。
小川友三
422
○
委員外議員
(
小川友三
君) 全然そういう野心とか、そういうような
気持
はありません。
小杉イ子
423
○
小杉イ子
君
小川議員
に伺います。初めから私共が聽いておりますと、
最後
まで
反対
、青票であ
つた
筈でありますから、その青票を
投票
しないとすれば或いは殴られるかも知れんということを思われるのが、私はこれが常識だと思
つて
おりますが、それに若しも
白票
を
投票
しなくてもどうせ殴られると申されましたが、その
白票
はどうして
白票
にしなか
つた
ら殴るのでありましようかと思われたのでございますが、
白票
にしても殴られる、それはどいうわけでございますか。
小川友三
424
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。
白票
でも青票でも、どつちでも殴られるというのは、私は新米
政治家
としての売込みで、右翼の思想を持
つた
人と相当つき合
つて
おります。当日はそういう人逹は又相当に來ておりました。それから又あの場合左翼の人が沢山來ておりましたから、その中にどういう
性格
の人がいるか呑み込めませんから、どつちにしても殴られる。だからそれは
投票
を
終つた
ら直ぐ帰るのが一番無難であると思いまして、早く帰
つたの
であります。
小杉イ子
425
○
小杉イ子
君 それでは
白票
になさ
つたの
は、殴られまいとして入れたわけになりますですね。
小川友三
426
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。そうしますと、つまり左翼と右翼と分けちや恐れ入りますけれども、保守的と申しましよう、保守的な方の、
議員
さんじやありませんよ。外の
大衆
から殴られるとこつちは解釈いたしました。白を入れた場合はいわゆる勤労階級中の否決を
支持
する人に殴られる。青へ入ればいわゆる保守戰線派の、いや保守
主義
を主張するところの青年に殴られると、そういうふうに
感じ
ました。
小杉イ子
427
○
小杉イ子
君
白票
でも殴られるという心構を持
つて
お
つたの
ですね。
小川友三
428
○
委員外議員
(
小川友三
君) そうです。
門田定藏
429
○
門田定藏
君 重ねて
小川
君に伺いたいのですが、あなたは今
緑風会
の田村
議員
より他には書付を誰にも示したことはないと言われましたが、事実ですね。
小川友三
430
○
委員外議員
(
小川友三
君) そういう
工合
に
記憶
しております。
門田定藏
431
○
門田定藏
君 それでは幸い常に我々が尊敬しておる伊達
議員
が今日お見えになりましたが、あなたは伊達
議員
に対してこういうわけで政務次官に推薦することを
努力
するということを書いた書付を、伊達
議員
にお示しに
なつ
たということを伊達
議員
から聞いておりますが、ここに伊達
議員
がおいでにな
つて
おりますので、
一つ
伊達
議員
の御証言を願いたいと思います。
太田敏兄
432
○
委員長
(
太田敏兄
君) では伊達さんどうぞ……
伊達源一郎
433
○
委員外議員
(伊達源一郎君) 私は手に取
つて
読んだことはありません。ただ私の目の前に出して
自分
で読まれた、判が沢山、
三つ
くらい捺してあ
つた
かのように思いますけれども、私は手に取
つて
見ない、こう私の目の前で振り廻された、それだけのことであります。
門田定藏
434
○
門田定藏
君 重ねて伊達
議員
にお伺いしますが、振り廻してあなたにお示しに
なつ
たことは、今私が申しましたように、某氏が政務次官に推薦することを
努力
するものであるということを
言つた
ということですが、それは間違いありませんね。
伊達源一郎
435
○
委員外議員
(伊達源一郎君) そういうふうに
記憶
しております。何ですか、政務次官ですか何だ
つた
か知りませんけれども、何かえらいことに盡力をするというようなことが書いてあるというように読み上げられたと覚えております。
門田定藏
436
○
門田定藏
君
小川
君にお伺いしますが、あなたは田村
議員
より他にはそういうことを一人にも
言つた
ことはないと明言されましたが、すでに伊達
議員
はそうおつしや
つて
おりますが、それはどういうわけですか。
小川友三
437
○
委員外議員
(
小川友三
君) 申上げます。伊達先生は手に取
つて
見ていなか
つた
と、お話の
通り
でありまして、私が口で、いや紙切れですが……、実は伊達先生もここにいらつしやいますが、伊達先生とは二回車中
演説
でお会いし、漫談に行
つた
ことがございますが、随分顔なじみですから、道化半分に言いましたのですが、その点はお詫びいたします。
小杉イ子
438
○
小杉イ子
君 私も伊達
議員
と一緒にお
つた
と思いますが、それを見ました。それでどういうものであるか。離れておるので分りませんでしたが、
政府
委員
の誰か有力な人が応援するというそのお話しは聞きました。政務次官か誰かそれは分りませんけれども……
岩本月洲
439
○
岩本月洲
君 問題そのものについてではありませんけれども、午前からずつと
質問
に対する
小川
さんのお答えを聞いておりましても、どうも正直さが欠けておるような点があると思います。(「その
通り
」と呼ぶ者あり)これはこれから、我々が審議をいたして参ります上に大きな問題であると思います。これは常識的に
判断
のできないような事犯として取上げられておるのであります。
小川
さんの
精神
鑑定までせねばならんということまでは考えませんけれども、今朝御登院に
なつ
た時も、齋戒沐浴をして八時に御登院に
なつ
たと言われますけれども、これは
小川
さんの自動車が玄関に著くのと、秘書の人か誰か知らんが青い風呂敷包みを持
つて
登院された時間と、私が会館から玄関に入
つた
時間が一緒であ
つた
。玄関で私は
小川
さんの後をついて登
つたの
です。それが十時六分か七分前であります。(笑声)そういうふうなことにも要らない虚飾をなさる必要はないと思います。僅かなことでありますけれども、正直な
気持
で
一つ
お答えを願いたいと存じます。それからあなたの頭に巻いてある鉢巻ですが、それは巻く必要があ
つて
巻いておられるのですか。ここまで申上げるのも、正直にして貰いたいために申上げるのでありますが、あなたが自由党の
控室
で囁かれた言葉を聞いたときに、鉢巻を巻いておられるけれども……これは冗談かも知れませんが、百円あ
つた
ら巻けるのだと……(笑声)、そういうふうなことは事件に関連しておるだけにあなたは自粛自戒して対処されなければなんと思うのであります。そういう点は、この
委員会
の嚴粛さを持
つた
めに、
議員
としての体面からも、この事件を惹き起してこれだけ迷惑をかけたのですから、十分に私は自重して貰いたいと思うのです。
小杉イ子
440
○
小杉イ子
君 議事進行についてでございますが、私は国家の大事を公平に裁かねばならん
議員
として誠に
小川
さんは気の毒なお方である、そうして今後も苦労をみずからでかしてみずから苦しむ人である、こういう見通しをつけておりますが、これにつきまして、さつきからのお話を本当に掴みどころのない答弁と私は聽いておりますが、これをいつまで続けられるつもりでございますか。
松井道夫
441
○
松井道夫
君
小川
さんはまだどういうことで
懲罰委員会
に付託されたのか知られておらないようでありますから、この際
委員長
からその事由を御開陳願いたいと思います。
太田敏兄
442
○
委員長
(
太田敏兄
君)
小川
君に申上げますが、昨日の本
会議
で
議長
からあなたを
懲罰委員会
に付託すると宣告されましたが、事由は御存じなのですか。
小川友三
443
○
委員外議員
(
小川友三
君) 知らないです。(笑声)
太田敏兄
444
○
委員長
(
太田敏兄
君) それじや念のために申上げます。
議長
が宣言されたことは、「この際、宣言いたすことがございます。
議長
は、
小川友三
君が
昭和
二十五年度一般会計
予算
外三件の審議に際し、
会議
の基本的原則を無視して、
委員会
における表決及び本
会議
における
討論
と相反する表決を本
会議
において行うと共に、この間極めてまじめさを欠く
発言
をなしたことは、議院の体面を汚した
行動
と認め、これを
懲罰事犯
として
懲罰委員会
に付託いたします。」こう宣告されております。
松井道夫
445
○
松井道夫
君 今の
議長
の宣告、即ち
懲罰委員会
に付された理由について
小川議員
の
弁明
、これは事実に亘らないで、ここに書いてあることをどう思われるかという点の御見解を聞いて頂きたいと思います。
太田敏兄
446
○
委員長
(
太田敏兄
君) この
議長
の宣告に対する
小川
君御本人はどういうようなお
感じ
をお持ちになりますか。
小川友三
447
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。
委員会
におきまして私が
発言
をしましたことは今
速記録
をここに持
つて
おりませんが、極めて熱心に
政府
の
政策
の改善を要求した私は
質問
だと思
つて
おります。そこで本
会議
における
討論
も私としては真劍にや
つたの
でございます。
討論
で主張したのでございます。そこでこの
討論
と相反する表決を本
会議
において行うという場面につきましてお答え申上げます。すでに賛否の票に開きができたということは耳に入
つて
おりました。と同時にそうした大勢のように深く
感じ
ましたのであります。私は
諸般
の
情勢
から
判断
をしまして
白票
を投ずるということにな
つたの
でございます。その問題が
自分
としてはそれでよろしいと、
自分
ではこれで差支ないんだという
判断
でや
つたの
でございますが、これにつきまして、この
懲罰委員会
に付託されておりますのですが、私としては
議員
としましてすでに三年近くや
つて
おりますので、
委員会
で、私はこの前に十二月二十四日に
前例
がございますが、
委員会
と本
会議
で違
つた
投票
をやる意志表示をしておりますので、あれが惡いということになれば私は陳謝しなくちやならないと、こう私は今本文を拜見して深く
感じ
ております。それからまじめさを欠く
発言
をなしたことはという点がございますが、私はまじめに
質問
をし、
討論
をしてお
つた
と思
つて
おりますが、どういう点がまじめさを欠く
発言
になりましたか、それは私は
速記録
を拜見しまして、手落ちがございまして、まじめさを欠くことがありましたならば、それは早速消さして頂きます。
松井道夫
448
○
松井道夫
君 ここにはまじめさを欠く
発言
という表現にな
つて
おりますが、あのときの
討論
は確か
反対討論
の筈であ
つた
。聞いておると我々は果して
反対
なのか、
賛成
なのか真意を捕捉するに苦しむような御
演説
、御陳述であ
つたの
であります。そうして
議長
が一旦賛否を明らかにして呉れと注文せられたに拘らず、結局何ら賛否を明らかにせずして降壇してしま
つた
。時間が來てまだ原稿十枚くらい残
つて
お
つた
ということでありまするが、併し時間が來たのでありますからその点で
討論
を打ち切
つて
しま
つた
。併し
結論
として賛否を明らかにするに何ら時間がなか
つた
わけじやないので、そのために一分や二分遅れたところでどうということはない。そういう
賛成
なのか、
反対
なのか真意を捕捉するに苦しむような真意の発表をされたというのはどういうことなんですか。あなたの心理状態は……
小川友三
449
○
委員外議員
(
小川友三
君) 私はあの
演説
の中で
反対
の意志表示を、
反対
という言葉を第一回の登壇のときに使
つて
おるのでございます。
速記録
にも残
つて
おります。
松井道夫
450
○
松井道夫
君 併しながらこの内容はこれは今
速記録
が……、初めにそれはそう言われたかどうかこれは分りませんが、まあ
速記録
を調べれば分る。その点は暫く措くといたしまして、その内容が果して
賛成
だか、
反対
だか分らぬ。そうして
最後
に
白票
を投ぜられたところを見ますと、一見逆櫓を付けてこつちに向いている、又あつちに向いているという態勢であの
演説
に臨まれたのじやないかというように考えられますが、その点はどうです。どういう
気持
なんです。どういうわけで内容から見て
賛成
だか
反対
だか分らぬような
演説
をされたのですか。
小川友三
451
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。内容は私のは全部
反対
にな
つて
おると私は解釈いたしております。例えばこの
予算
の問題につきましてこのままでは困るということを主張しておりますので、全部
委員会
の
通り
徹頭徹尾
反対
しておる。私はこれは
自分
の
意見
だと思
つて
おりますが、どつか間違いがございましたらばそれも取消します。
松井道夫
452
○
松井道夫
君 尚あなたの御
記憶違い
じやないかと思いますが、
速記録
の冒頭には別に
反対
というようなことはありませんが、あとでよくお調べにな
つて
頂きたい。
山崎恒
453
○
山崎恒
君 午前中の前之園さんの
質問
に対して
小川
さんの答弁は、白色票を入れたその心境は、
はつ
きりと当時の心境を発表したと存じます。それは
自分
は
親米
博愛党
、ところが今回の
予算
は
分科会
その他で
反対
して、無論全般的にも
反対
の
意思
であ
つた
が、
自分
の
博愛党
の
精神
から考えて、
親米
、
博愛
という二つと、
勤労大衆
という
三つ
を先ず目標に置いて、
勤労大衆
の方を一、
親米
博愛
という方を二ということに考えて
白票
を入れたんだということを午前中答弁しておるのでありますが、今の答弁では岩男さんと会
つた
際に、大体十時三十分頃今日の大勢は分
つた
。そこで心境が変
つた
と、こういうようなことを言われておるのでありまするが、その辺が非常に午前中の答弁と合わない点が多いように思われるし、又その辺の
気持
を一層
一つ
明らかにして頂きたいとこう思うのです。それと勿論当初から
小川
さんは一般
大衆
には
反対
だということを標榜してお
つて
、裏面ではもう
賛成
の
意思
であ
つた
というように、私達思われるのですが、無論この
国会
が発足して以來、表決をするための
投票
に対して、青色票と、
白票
を持
つて
登壇した者は未だ曾てないと思う。そういうような使い分けをすることが当初からもう
小川
さんの策であ
つたの
ではないかということを疑うのでありまするが、これは
小川
さんの人格を疑うわけじやありませんが、その辺の心境を
一つ
今一層明らかにして頂きたい、こう思うのですが。
小川友三
454
○
委員外議員
(
小川友三
君) お答え申上げます。何分私の方は一人一党の
政党
でありまして、どうも
議員
総会とか、
議院運営委員会
とか、そうしたチャンスが全然惠まれておりません。そこでさてこれはどうするかという場合に随分ぶつかりますので、連絡が全くないということと、離れ小島にいるような
感じ
の、聾棧敷で聞えないところ、いわゆる連絡がつかないところで、これはどつちにしたらいいかということは、随分
判断
に苦しむような場面が多いのでございまして、そうして打合せするチャンスというものがなくて、
自分
で各派を訪問して、そういうわけですかというふうにや
つて
おります。それでそれがございますので、私はそうした場面も今までも何回かあ
つた
わけでございますが、それで
投票
を白にした原因はどうかということを申上げますが、それは午前中に第三クラブで岩男さんと会
つた
。ところが百四票対九十五、六票ということに
なつ
た。そうですか、それでは青の方はどういう分野になりますか、全部書上げまして、そうか、これは困
つた
ものだ。
社会党
が党大会で何名か減ると又大変だ、君
控室
の
議員
さんを見ていらつしやいというわけで、一生懸命活躍したのであります。だが遂に九十五対百四票であ
つたの
でありまして、あと打割
つた
話が
緑風会
さんが何人入れて下さるか。長くなれば帰る人もあるかも知れないが、早く済むだろうというような話もあ
つたの
でございます。そこで私はとにかく
予算委員会
で
反対
で押し通して來たのですから、どこまでも
反対
しなければならんという
気持
でお
つたの
であります。ところがそうい
つた
動きや差がございましたのでありまして、私としては先程申上げた
通り
、
親米
博愛
が白で、
勤労党
が青という
性格
を持
つた
政党
でございますから、それでそういう
工合
の
投票
結果に
なつ
た次第であります。
島清
455
○
島清
君
小川
君に対する
質問
ではないのですが、議事の進行ですが、
小川
君は私達の疑問にしてお
つた
ものを一言にして答えて呉れたと思う。それはどの
政党
に所属しようと、はた又
賛成
しようと、ここに生命の危險なり、身体の危害の加えられる心配は毛頭ございませんし、又過去においてもなか
つた
と寡聞にして私達は信じております。そこでそういうことについて
小川
君が
白票
を投じても青票を投じても、いずれにしても
小川
君は殴られる運命にあ
つたの
だということの一言は……私達青票を投じまする
野党
の諸君を、或いは惡い表現かも知れませんが、瞞かす、或いは
国会
共鬪の
勤労大衆
の代表者の諸君を瞞しております。からして青票でなければならないわけです。併し白色票ということになりますると、最初から白色票であればこれはいいわけでございまするが、こういう使い分けをいたしましたので、白色票の場合に、或いは殴られるというような危險を感ずるというところに、
小川
君のあの当時の
行動
の奇怪さが私は含まれておると思うのです。然らばこれを
小川
君の方から仕向けて行
つた
行為であるか、乃至は又
政府
なりその他の
政党
から働きかけて行
つた
行為であるか、こういうことを究明されることは、この
懲罰委員会
の調査事項ではないように思いまするので、私は
小川
君に対する
質問
はこの程度に止められて、議事を進行されたら如何かと、こういうふうに考えます。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
太田敏兄
456
○
委員長
(
太田敏兄
君) 只今島君から
質問
打切の御
発言
がございましたが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
太田敏兄
457
○
委員長
(
太田敏兄
君) それではこれで
質問
を打切ります。尚本日あと続行しますか。
松井道夫
458
○
松井道夫
君
小川議員
に退席願
つて
、そうして更に審議の方法、段取について御協議願いたい。
小川友三
459
○
委員外議員
(
小川友三
君) どうも長い時間に亘りまして誠に有難うございました。
太田敏兄
460
○
委員長
(
太田敏兄
君) 速記を止めて…… 〔速記中止〕
太田敏兄
461
○
委員長
(
太田敏兄
君) 速記を始めて。それでは本日はこの程度にいたしまして、次回は明後日の午前十時に開会いたします。これにて散会いたします。 午後三時四十六分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
太田 敏兄君 理事 松井 道夫君
委員
池田
七郎兵衞君 岩本 月洲君 山崎 恒君 小杉 イ子君 島 清君 門田 定藏君
前之園喜一郎
君
委員外議員
小川
友三君 伊達源一郎君