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説明員(
加藤八郎君)
只今回収不能のものはどういうものかという
お話でございましたのでございますが、そのこれこれの会社のこれこれのものが不能だということは、
只今盛んに、できるだけ
回収をや
つて、取れないものにつきましては訴訟を起して取るというような、強硬な
措置を講じましてや
つておるような次第でございまして、現在これこれは駄目だというような調査のまとま
つたのはございませんのですが、ただ我々といたしましては、予算を組みますときに十六億の
回収不能を見込んだという根拠を少し申上げて御了承を得たいと思いますが、大体この
回収当時
供託金のうち、十九億ございまして、最近は残高が五十億
程度に
減つて参つたのでございますが、その残
つたものの中で拾
つて見ますると、著しい
資金難又は事業不振によるものと認められるものが二千六百五十五件というものがございまして、約その
金額は二十億、それから
解散してしま
つて、その相手がもう
解散してしま
つたというのが百七十五件程ございまして、その
金額が六千四百万円くらいございます。それからこの
延滞利息を取ることにいたしましておりますが、期限を経過した後に払わない分につきまして、日歩五銭という
延滞金を取
つて行くということにしておりますが、これについていろいろ
クレームがつきまして問題にな
つておるものが十二件でございまして、約一千二百万円、それからこの当時納入いたしました
品質、
数量について
クレームがございまして、その
クレームが片付かんために、金をとることが困難であると思われるものが百六十四件で六千三百万円、それから現にその操業を停止しておる、或いは休業中であるというようなものが二十九件ございまして、その
金額が六百万円、それから差押をしておりまするものが四件でございまして八十万円、それから工揚閉鎖、或いは工揚が火災に
なつたというようなものが八件ございまして、その
金額が百四十万円。それから公正証書を取
つて債権を確保するという方法を講じて
参つたのでございますが、公正証書の契約は応じられないというようなことで問題にな
つておるものが八件ございまして二千六百万円。そういうようなものの外に
回収の非常に困難と思われますものが二百五十五件、この
金額が一億七千五百万円というようなものがございまして、総計いたしますと大体三千三百件くらいのものとなり、その
金額が約二十四億でございますが、この分については非常に
回収むずかしい。併しながら我々といたしましては、先程も
ちよつと申上げましたようにできるだけのことをしてこれを
回収したい。現に支払命令を出すとか、或いは訴訟を起すとかいたしまして今後
回収に努める次第でございますが、そういうような二十四億のこの困難なものがございまするので、最終的に
回収に努力はいたしまするけれども、その際
回収不能として見込まれると
予想したものが十六億、こういう
内容によ
つて計算いたしたものでございます。どうぞこういう
程度の
資料で甚だ恐れ入りますが、御了承頂きたいと思うのでございます。