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政府委員(石原周夫君) 先程お尋ねのございました二十五
年度の
予算におきまする十三億程の繰入の
数字は、如何なる積算でできておるのかという点につきまして、先ずお答え申上げます。御
承知のように、開拓者に対しまする
資金は、営農
資金と、共同施設の
資金とに分れるわけでありまするが。この両者を合せまして、これは
昭和二十三年四月乃至九月におきまするパリテイの価格をベースといたしまして、一戸当り六万四千円という目安を作
つておるわけであります。即ち開拓者が入植をいたしますると、三
年間に亘
つて総額六万四千円、その価格は後程申上げまするように、その後におきまする農業パリテイの動きによりまして、調整をせられるわけでありますが、その基礎は先に申上げました
昭和二十三年の四月乃至九月、上半期パリテイ数で申しますると、丁度九一・八という
数字になるのであります。その六万四千円という金額をベースといたしまして、初
年度に四万五百円、二
年度に一万三千円、三
年度に一万五百円、合計いたしまして六万四千円という金額になるわけであります。この金額を二十三
年度の入植戸数一万戸、それに今申上げました二十三
年度の入植者は、二十五
年度におきましては、三年生になりますので、
最後に申上げました一万五百円という単価が当てられるわけであります。その次に二十四
年度に入植いたしました一万戸、これは先程申上げました、一万三千円が該当するのであります。二十五
年度に一万戸入植すると見ておりまして、これに対しては四万五百円、その合計を申上げますと、合計六億六千百万円という
数字に相成るわけであります。そのベースの六万四千円が先程申上げました九一・八というパリテイ指数でございまして、
昭和二十三年四月乃至九月を基礎といたしておりますので、これに対しまする二十五
年度のパリテイ指数を平均いたしまして、一六五という指数が出ましたので、この指数を乗じて算出して得たわけであります。
ちよつと
只今のトータルを申上げませんでしたが、その合計が十一億八千九百万円であります。十一億八千九百万円と十三億円との差額は国債利子でございまして、従来出しておりまする、二十三
年度において出しておりました国債利子との差額が……国債利子の額が一億七千五百万円でございます。それを加えまして十三億という
数字になるのでありますが今申上げましたところで十一億八千九百万円という
数字を掴まえまして、それを営農
資金一・億九千五百万円、共同施設
資金九千四百三十五万円という
数字に分けておるわけであります。先程共同施設
資金の内訳がどうかということを伺
つたように記憶いたしておりますが、その内訳といたしましては
予算積算の当時の計算いたしましたところでは、加工施設が五千八百三十五万円、建物の施設が三千六百万円、いずれも百五十戸分を見ておるわけであります。
以上は大体この計算の基礎にな
つておりますものでありますが、その次に今まで一体どれくらいの金を出したかというお尋ねがあ
つたわけでございますが、それに対しては
予算と実績をついでに申上げます。二十一年からこの
制度は始ま
つておるわけでありますが、
昭和二十一年戸は
予算が四億一千万円、細かく申上げますと四億一千百一万二千円、これに対して四億一千百万円の実績にな
つております。第二の
昭和二十二年は
予算が九億三千百万円、実績が八億百万円、これは次
年度に繰越されております。
昭和二十三
年度におきましては
予算が二十四億一千百万円、実績が二十五億八千四百万円とな
つておりまして、
予算に比べまして実績が殖えておりますのは、先に申上げました二十二
年度の分が繰越されました
関係であります。二十四
年度は十七億円でありまして、この実績は
ちよつとまだ手許に
数字がございません。その合計額が今までの
数字に相成るわけであります。