○
鈴木直人君 この問題西つきましては、
緑風会においては先般この席上において
見解を明らかにしてあるのでありまするが、
議決を求める件とするのが正しいか、或いは
承認を求める件とすべきであるかという点に関しては、
公労法の十六條第二項には、
承認を求めなければならんということにな
つておるのであるからして、素直に申しますれば、
承認を求める件とすることが妥当である。今
採択になりました、決議になりました
広島地方專売公社調停委員会委員に関する点についても、
国会法第三十九
條但書の
規定により
国会の
議決を求めますと、こうな
つておりまするが、これはやはり
国会法三十九
條但書には、
国会の
議決を求めるという
言葉があるから、
従つて国会の
議決を求めますと出ておるわけでありまして、或いは他のものにつきましては
国会の
承認を求めるという
字句がありますが、これについてはいつも
国会の
承認を求めますと、こういうふうに提案されておるのです。従いましてそういうことから見ますというと、
公労法十六條第二項の
規定に
従つて国会の
承認を求めますと、こういうふうに言うことが普通一般的であると、こういうふうに私は
考えるのであります。併しながらこの前も申上げましたように、
公労法の十六條二項に基きと書いてある限りにおいては
議決を求める件と言いましても、
内容的に
間違つているという
内容のものではないのであるからして、
公労法の第十六條二項によ
つて承認を求めるというその
條項に
従つて、その
法文に
従つて提案されておるということが
はつきりしておる限りにおいては、
議決を求めるの件といたしましても、それは
字句の
関係に過ぎないのであ
つて、本質的に
違つた提案である、議案であるということにはならないのでありまするから、
従つてそれは違法ではない。妥当を欠く程度に過ぎないと、こういうふうにこの前も申上げましたのでありまして、
従つてそういうような
字句を使
つて提案されましても、
参議院としましてはそれが違法であるというようなことの、殊にそういう
理由によ
つてこれを取上げることができないというようなものではないのであるからしてこれは受理しても
差支ないと、こういうことを申上げたのでありまして、その
通り現在
考えておるわけであります。ただ問題はそのような、今までいろいろ
專売裁定につきましても
議論がありました。單なる
議決を求めるか、或いは
承認を求めるかという
字句の問題だけでなくして、その
提出の仕方、或いは今の
同時提出その他いろいろありました。その効果等ありましたが、これは一にかか
つて公労法自身がまだ
はつきりしたところの
内容を持
つておらないで、いろいろに
解釈でき得る
内容を持
つておるのであるからして、こういう際には今後かくのごとき問題が起らないように
公労法を
一つ改正をする。
政府においても
改正をして貰いたいし、或いは議会においても積極的に
改正をするというようなことを
條件として、強い
希望條件として、これは受理するというような
方向に持
つて行
つて頂きたいということを申上げたいと思います。