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吉川末次郎君 再度申しますが、
鈴木君、
佐々木君が、この問題を取上げて
議長を問責していらつしやるところのモーテイヴが私にはちよつと不明確なんですが、初め
鈴木君は、例えば登壇しておる者が、
議長が、時間が切れた、或いはその他の理由によ
つてすでに
発言の中止を命じたにも拘わらず中止しない場合においてどうするか、そのときには例えば衛視なら衛視をして降壇しない人間を降壇さすというようなことと同様な
態度をとるのではないかというようなことを例に引かれたのですが、併し時間が切れて尚
発言を若干続けておるような場合は、今日まで絶えず我々が例として見ておるところなので、それはもう一言、或いはもう一分、或いはもう三十秒言うならば、それで結了してしまうというような予想が付くときには多少の同情を以てそれを……まあ結果においては形式的にはいけないけれども、緩和したような
態度を
議長がとられるということは絶えず我々が黙認しておるようなことだと思います。それとも
小川君が
賛否を明らかにして
発言せよということを
注意されたにも拘わらず、依然としてその
賛否を明らかにしないで訳の分らないようなことを続けてお
つた。つまりそういうような
態度を持続したところの真意がどこにあ
つたか。それは
反対ということの
意思表示をするのであるということを
通告して置きながら、その
通りのことを言わないで降壇してしまうというところの、即ち
賛否を終始明らかにしないで
自分の
発言を完了してしまうところの政治家としての許すべからざる
態度において、彼が登壇してお
つたのではないか。こういうところに問題があるのであ
つて、ただ
議長が
注意せられたが中止しなか
つたというような、降壇しなか
つたというようなことが、やや緩和されたような
態度がとられることを黙認しておるのと、私は問題は多少違
つて考えねばならんのであ
つて、問題はやはり
小川君の政治家としてとるべからざるところの
態度と真意において、そうした
態度を持続したのではなか
つたかということを一番問題にしなくちやならんのではないかと我々は
考えております。これは今後取上げ方のモーテイヴにおいて
佐々木君や
鈴木君が違われることがあるかどうかは、それは別問題だと思います。