○岡本愛祐君 この
地方行政調査委員会議の
委員につきまして、私は地方行政
委員長をいたしております
関係上、一言、地方行政
委員会におきまして今日
会議を開きまして、この
委員会の
審議の
状況並びにこの結果について御
報告申上げたいと思います。
簡單に申上げますが、この
地方行政調査委員会議と申しまするものは、過般第六臨時
国会におきまして
委員長報告をいたしました
通り、極めて重大な
会議でございます。この地方行政の在り方を根本的に
調査立案いたしまして、その結果を
内閣及び
内閣を経由して
国会に勧告する重大な使命を持
つております。この性質も
日本学術
会議と並んだ大
会議でございます。そういう
関係でこの
委員になります五人の人々につきましては十分力量のあり、識見の卓越した人を選任しなければならないのでございまして、その点は、その法案を
審議いたしますときに地方行政
委員会におきまして篤と
政府に注意をいたしたのであります。で実はいろいろ
審議経過におきまして質して見ますと、
政府の方でこの
委員会議というものをそれ程重大視していなか
つたのであります。それが実はこの設置法にも現れておるのであります。そこで初め人選して来た者がどうもうまくオーケーが取れなか
つたというような事情で、又練り直して今日出して来たような人を
候補者に決めたというような経緯にな
つております。それで質疑応答の中で分りましたことは、
政府がこの出して来ました人は、我が国における各界の最高水準の、
大臣級の人を選んだと申しております。又民主自由党に偏していやしないかという
質問に対しまして、決して一政党に偏していないと申しております。又成るべく同じような種類の人、傾向の同じような人を選ばなか
つたと、而もなるべく一体的に活動ができるということを考慮した。それから又、外に適任者も考えられたのではあるけれども、本人の承諾が得られなか
つたような事情もあ
つたということが分りました。それでよく二時間近くに亘りまして
審議いたしまして、結論といたしまして
参議院においてはこの五人を
承認することにいたされてよくはないかというふうに地方行政
委員会においては決定をいたした次第でございます。
なおそのときに最も問題になりましたのは、今申上げましたような
大臣級の人を遇するに当りまして、非常に待遇がこの設置法では低いのであります。設置法
自身ではありませんけれども、設置法と
一緒に出ました特別職の職員の給與に関する
法律におきましては非常に低くしてあるのであります。即ちこの
委員はこういう重大な
会議の
委員であり、
大臣級の人を並べましたに拘らず全国選挙管理
委員会の
委員級にしてあります。又仕事も常勤的な仕事であるのでありますから、尚更全国選挙管理
委員などと並べたことは不当でありまして、すべからく
大臣級の俸給、即ち国家公安
委員と同等の俸給を與えなければいかんと、これを強く
政府に要望した次第でございます。これは特別職の職員の給與に関する
法律を速かに改正するということになりますのでございまして、そういう強い希望を以ちまして、この地方行政
調査委員の任命につきましては
異議ないことに決定いたしました次第であります。それだけ御
報告申上げて置きます。