○国務大臣(増田甲子七君) お答え申上げます。山下さんの御指摘の
通り両院において
決議がございまして、我々は仲裁
裁定というものを極力尊重し、同時にこれを受諾することに、その後におきましても引続き懸命の努力を傾倒して参
つた次第でございます。昨夜になりましてマツカーサー司令官の代理という
意味で、副官のブツシユ准将から
政府宛に回答が参りました。その結果十五億五百万円の
金額の以内で
裁定を受諾するということに相成
つた次第でございます。その残余の分は第十六條第二項に該当いたしますから、これで
国会に附議する件につきましては、依然として同様でございまして、案件といたしましては別段修正は必要でございませんが、その
前文並びに
理由書は、両院
議長に総理大臣から
訂正をするという
意味の意思表示をいたしました
通り、
訂正いたした次第でございます。どこまでも
裁定案、それに対する両院における
議決は、極力これを尊重し、でき得る限り経理の面に具現化することに努力いたした次第でございます。総理以下一生懸命努力いたして参りました点は、何とぞ御
了承願いたい、こう存ずる次第でございます。