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国務大臣(
鈴木正文君) 率直に申上げますが、今日に至るまでも今の與えられた
予算の中に、何か或る程度のものが出し得る方法はないかという努力を私共も実は続けて参
つたのであります。それから最後にな
つても、何か側面からもこれを促進する法案のようなものはできないかということまで検討して参りましたけれども、今回の
段階におきましては、それらはなかなか実現できなか
つたというのが事実でありまして、根本的の態度といたしまして、私達はあの
裁定全体を呑めるか呑めないかという問題もありまするけれども、できるだけ出し得るような
段階が早く来るということを望んでこそおれ、決してその
反対の
考えは持
つておらないのであります。だからと申しまして、先程も申しましたように、
国会の
取扱い自体について我々がとやかく申すべきでありませんけれども、返に
今原委員のおつしやるような形で以て推移して行く間に可能なるものが現われて来て、
国会にも
関係なしに、
政府にも
関係なしに
国鉄総裁自身の裁量によ
つて、どんどん拂い得るということがありましたならば、私共は
日本の
労働運動のためにも、
国鉄の
従業員のためにも、現
政府のためにも、喜びこそすれ決して
反対のことを
考えても、又期待してもおりません。今日
只今ここで以て一応の
結論を付けるために、現在の
予算で今日それが可能なのか不可能なのかということを
国会から聞かれるといたしましたならば、今日
只今では、そういうものは今の
予算で、ここにありますということをどうしても掴まれませんから、不可能という
お答えをせざるを得ないのではないかということを
考えておりましたけれども、根本的の
考え方は何とかして出したいというのが我々の本当の気持なんであります。