○田嶋(好)
委員 私は御出席を願いました大屋運輸大臣に対しまして、お急ぎのようでございますから先に質問きしていただきます。
私の質問いたしたいと思
つておりますことは、最近の列車、貨車転覆
事件、これは運輸大臣も御存じのように大小とりまぜてあるようでございますが、特に最近大きい
事件といたしまして、世間の注目を引き、特に公安上も
相当重大視しなければならない
事件が連続四件起
つておるのであります。最近汽車の中で聞く人たちの言葉の中に、非常にこうした鉄道の事故によ
つて、自分たちが交通の便を阻害されるのみならず、この事故が非常に危険視されておりまして、下安をかもしておるようでございます、
政府の御答弁によりまして、こうした民衆の不安に対しまして明快なお答えをいたし、そうして今後治安を十分に保
つて行きたいと本員は考えるからこの質問に出でたわけでございます。
まず
昭和二十五年三月一日に東北線の杉田駅構内で貨車が十七輌転覆脱線いたしております。そうしてこれがために非常に交通が阻害されました。続いて
昭和二十五年の三月二十七日、東海道線の草薙駅と清水駅との中間におきまして二十五輌の貨車脱線がありまして、私もこの現実にぶつかりまして非常に困難をきわめた一人でございますが、これは二日の間東海道線が不通になつたという大きな事故でございます。
その次に起りましたのが
昭和二十五年の四月七日に東京駅構内に起りました脱線事故であります。これも非常に東京駅を混雑せしめまして、乗客に対しまして
不便を與え、非常な危惧の念を與えた
事件なんです。
次が
昭和二十五年四月二十一日上越線の石打、大沢間に起りました貨車十八輌の脱線転覆である。これも以上述べました三つの
事件以上に、上越方面に旅行した人をして
政府に怨嗟の言葉をなげしめております。そうしてこうした問題が起る原因探究に対しては、民衆が非常に関心を持
つているわけでございます。これらの
事件は、いずれもいまだ
当局から明確な発表が民衆になされていないようでございまして、この事故がこういうようなところに基因しているのか、これに対してどういうような御調査をされたか、また今後いかように対処せんとしておるかということを、一応運輸大臣から承りたいと思います。