○
田嶋(好)
委員 最後の
お答えの登録線上に現われないものを重視しておる、まことにいい
答弁をいただいたと思います。私
たちも重視するものは、現われたものよりも現われないものを重視しておるわけでありまして、私
たちが重視するばがりでなく、国民全体がそれを重視しておると思います。これがひいて
治安問題となり、これがひいて
国家秩序破壊の面に現われて来ることは、間違いないのであります。多数の犯罪人があがりまして、その中に外国人が
相当まじ
つておる、まじつた外国人を追究して見れば、兇惡犯罪中のほとんどのものが未登録者であるという事実も聞いておるのであります。この点に対しましては、今お言葉がありましたので安心をいたしますが、
法務当局、取調べ当局といたしまして、ぜひとも嚴重なる監視のもとに万全の
対策をお立て願いたいと思います。
外国人の登録問題はそれくらいにいたしまして、これも私
たちが先般
調査をいたしたことについての
質問でありますが、先般
法務委員会から武生
検察庁、裁判所の放火事件の
調査をいたしまして、住民諸君、県民諸君の反響を
相当呼んだようでありますが、その後この放火事件に対する裁判が進行するにつれまして、いろいろと裁判の進行に妨害を與えておる事実があるかのように承
つております。実は二月十一日付の朝日新聞の記事を読んで見ますと、こういう記事が出ております。「武生放火事件については既に二回にわたる衆院
法務委員会調査団の
現地調査で背後に暴力団があるとの結論に達しているが最近同公判が進むにつれ、背後から直接、間接に審理を妨害する傾向が現われて来た、その一、二の例として今年に入
つてから公判廷でただ一人集団放火を
認めている林好視の実家(福井県今立郡河和田村)にマスクで顔を隠した三人の男が別々に訪れ、家族に「金に困
つていないか、相談ごとがあれば遠慮なく申出てほしい」ともちかけ、一方林が留置されている今立
地区署へは何者かが差入屋を通じて連日ぜいたくな食事の差入れをしている、また召喚されている証人宅へは検察事務官と称するものが現われ、暗に威嚇する態度に出ている、このため最近証人の欠席が目立ち、九日の第十四回公判にも召喚した証人八名のうち四名が欠席した、しかも証人の証言のほとんどが起訴前の判事尋問をくつがえしており、九日一部傍聽人が福井地検須賀検事に「傍聽席から証人を監視しているものがいる、あれでは証人が気の毒だ、
検察庁が保護すべきだ」と申入れた」こういうようなまことに驚くべき記事まで載
つておるのでありますが、その後この事件を
中心とした事柄につきまして、
法務府で御
調査をなさつたことがありますか、またこうした新聞記事の内容につきまして御
調査なさつたことがありましようか。われわれといたしましても
現地調査をいたしました
関係上、こういうことがあるとすれば十分な
対策も
考えなければならないと思つたことがありますので、一応これらの点について
質問を申し上げたいと思います。