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山本参議院文部委員長 文化財保護法案は、もつと早くこちらに御送付しなければならないのでありますが、御承知のような事情でたいへん長引いて申訳なく思
つております。昨日あちらの
委員会を通過いたしましたので、とりあえずこちらに送付いたした次第でありますが、本
日本会議において通過いたしましたから、正式にこちらに送付されることと存じます。
ただいま
提案理由の
説明という言葉でありました。もちろん、
一つの
法案を
提出する以上、
提案理由の
説明は当然のことでございまするが、ただこの
法案に限りまして、皆様の前で私があらたま
つて御
説明を申し上げるというのは、私には何かぴつたりと来ないのでございます。本来から申しまして、この問題については
皆さんの方においても非常に御熱心に御研究になり、かつまた
一つの
成案を得られているようなわけであります、しかも
皆さんの御作成になりまた
成案をわれわれの方に御提供くだされ、また本来からいたしますれば、第一院である
衆議院においてこれを
提出されるべきであるにもかかわらず、
提出の方も
参議院でやるというような、非常に雅量を示された
衆議院文部委員会に対しまして、私たちは衷心から敬意と感謝を持
つておる次第でありまして、今のような実情にあるのでございますから、いまさら
皆さんにこの趣意はこうであるというようなことを申すのは、いかにも申しようがない次第でございます。
大体におきまして趣旨も何もおわかりどころか、あなた方の方が存じておるのでございますから
——前に差上げてございますが、
文化財保護法案要綱というものをつく
つて、ございまして、大体これにさまざまなことを盡してございますので、御質問でもございましたら、それを受けることといたしまして、
提案の
理由というのは、私が
皆さんに感謝したいこと、実はこれがほんとうの
提案の
理由になるのではないか、私はこういう気持でおりますから、大体そういうことで御了承願いたいと思います。