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谷口委員 大事なことだと思いますが、
上級免許状を得るということについて、形式的にそういうことを考えてはいけない、実際にりつぱな
教員として
資格をつけるための勉強が必要だと言うのですが、私もそれには
賛成で、そうでなければならぬと思う。それだけに文部省の計画されたことは、現在の状況からい
つて、これだけは最低限として計画されただろうと思う。これが予算の面からもこわれてしま
つているということであります。やり方につきましてはなるべく有効な方式でやりたいとおつしやるのですが、そこのとろを聞きたいと思う。それが明らかになりませんと、つまりりつぱな
教員をつくるというこの大きな仕事ができなくなるということになります。りつぱな
教員をつくるというこの大きな仕事が、十分でなくなるということになります。りつぱな
教員をつくるという
意味は、ただりつぱな
教員をつくるという
意味もありますが、私
どもは現在の歴史的瞬間におきましては、もつと大事なことがあると思う。それはこの
免許法あるいはこういう形で
上級の
免許状をとろうとするために、勉強される
先生方は、単に知識的なものを多くとろうとか、少くとろうということではなくして、従来の考え方で
教育された
人々が、新しい民主主義社会での新しい民主主義的な
先生になるための、一つの革命的な意義があると思う。そういう点で非常に大事だと思う。従
つてこれが單なる予算の問題からなおざりにされて、文部省の考えておられることすらできないということになりますと、これは
教育したいへん大きな問題にな
つて来る。従
つて文部省の方で実際に必要だとされるならば、私
ども全員、おそらくここにおる他党の
諸君も、全体
賛成だと思いますが、予算の復活ということに協力して闘わなければならぬし、そういうように行くべきだと思う。それでなければ、
現行の予算でどういうふうにしてその目的とするところを達せられるか具体的なところを示していただきませんと、いろいろ政治的な折衝の結果、文部省では新しいりつぱな
先生をつくるということについての大きな事業を、もう投げてしま
つていらつしやるというふうにしか考えられぬのであります。そういう点をもう少し具体的に、どうして打開するかという点をお示し願いませんとたいへんだと思います。