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山根政府委員 最初に私からお答えいたします。公団廃止後の飼料の扱いの問題につきましては、公団小
委員会等に私からも
説明をいたしたような線で、
お話のように期日は迫
つて、きようでも
つて廃止になるまぎわまで、正式の決定を見なかつた点は非常に遺憾でありまして、
関係者にその点から御迷惑をかけた点もあろうことは、私
どもとしては非常に恐縮いたしておるわけでありますが、ようやく
方針がきまりまして、正式には昨日
地方の主任官を招集いたしまして、指示いたしたのであります。
内容はしばしば御
説明を申し上げました方向とかわりなく決定いたしたのでありまして、具体的に申しますと、大豆かす、米ぬかの一部につきましては、今後引続いて需給調整規則によ
つて統制をいたして参りたい。それから一般的に急激な変化でありますので、いろいろな予測し得ない事態が起きる場合、たとえば今
一つの御質問でありましたように、価格がかりに非常に急激に暴騰するというような事態がありまして、ある地域なりある
家畜に対して、容易にえさが入手できないような事態ができたような場合に、農林大臣の
権限に基きまして、出荷命令なりをなし得るという
権限を、同じ規則でも
つて留保してあるのでありまして、そういうことでこの問題を今後扱
つて行くことに昨日決定をいたしたような次第であります。
〔
野原委員長代理退席、
小笠原委員長着席〕
それから
畜産物の価格から非常に値下りいたしました点は、このために
畜産の
奨励上非常に支障を来しておるのではないかという事実に対しましては、あまりにも急激に変動がありましたために、いろいろ混乱も生じ、そのためにせつかく高揚いたして
参つておりました
畜産に対する関心が、ここで挫折したような事態もあるのでありまして、これに対しましては、実は私
どもも非常に苦慮いたしたのであります。ただ従来の
畜産物価格は、これはどの程度のものが最も妥当であり、適正であるかということになりますと、これはいろいろ見方もあると思うのでありますけれ
ども、かりに米の値段との比においてこれを見ます場合に、従来の
家畜、
畜産物の価格は、ある程度上まわ
つてお
つたのでありまして、急激に今日は下落いたしまして、今日においては対米価比においては逆に下まわ
つているという
実情でありますけれ
ども、従来どちらかといえば割高だつたものが、急に割安に
なつたということで、その幅が非常に強く現われたのであります。そこで、今日の価格は、対米価の比においてもある程度下まわ
つておりますので、このことは私
どもの
立場としましても、
畜産の
振興上からも、非常にこれは困つた現実であるというふうに
考えているのであります。しかし、一時非常に暴溶いたしました価格も、逐次回復する徴候も見えて
参つているのでありまして、行く行くある程度、今日の特殊な事態は解決を見るのではないかという見方もしているのであります。今後において、私
どもは
畜産行政の
一つの大きな問題として、これはただ單に対米価比がどうであるからどうというようなきわめて單純な結論でなしに、もつと根拠を持つた
畜産全体の運営ということを
一つ頭に置いた、科学的な見通しを、今後の私
どもの行政において立てて行きたいということを、
考えているのであります。
課税の問題についてお答えいたします。課税の問題については、先ほ
ども御質問がありましたが、これが非常に過重でありますために、
畜産農家が非常に困
つている
実情は、しばしば私
どもも見聞して参
つたのであります。これに対しましては、先ほど
政務次官からもお答えがありましたように、大蔵省にしばしば折衝いたしまして、末端における徴税の方法の改善といいますか、そういう面で、これは大蔵省に強い申し入れを今日もなお続けているわけであります。このほかに、
地方税法の
改正に伴いまして
畜産に対する附加価値税の問題、さらに
地方の独立税と申しますか、そういうような問題の扱いにつきましても、これはこの前に
畜産の小
委員会でも問題にな
つて、小
委員会の案として御作成になるような話もありましたので、私
どもとしましては、小
委員の方々とも十分連絡をいたしまして、それらの問題について大蔵省なり、そうした税務当局に対する申入れにつきましては、これは具体的な案をつくりまして、申入れをいたしているというのが
現状でございます。