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山根政府委員 予算が非常に少な過ぎはしないかという御
指摘であります。実は今日の
建設質の常識から申しましても、御
指摘のように
坪当り八千円の
予定でこの
予算を組んでいるわけでありまして、これではたとえ山奥でありましても、りつぱなものが建たないであろうということは想像しておりますので、できるだけ
予算を増額することについては、実はいろいろ
大蔵当局と
折衝を重ねたのであります。現在八千円にな
つておりますが、実は二十三
年度から
施設ができて、ある
程度物価に応じて
単価の増の認められた
部分もあるのでありますけれ
ども、遺憾ながら
建築費で見ますと、
まつたくお話にならない八千円というような
単価でしか認められなか
つたのでありまして、御
指摘のように、このためにせつかくわれわれの
考えているところの、どうしても
地元負担を軽減しなければならぬという
気持が、非常にそこなわれるようなことにもなろうかと、実は私
どもとしても非常に遺憾に思
つておるのでありますが、
明年度は一応八千円という査定を受けております。しかし今後
単価のみならず
総額についても、
現行の二分の一をあるいは三分の二
程度に国の財政が許すならば
引上げて行くことについては、私
どもとしては、もちろんそうしたい
希望を持
つているわけでありまして、これについては私
ども微力の点もございますので、皆様におかれても、何とぞその面の御
協力をむしろ私
どもよりお願いいたしておきたいと思います。
なお
器具、
機械の
設備費は、一箇所どれくらいであるかという点でありますが、これは
備品費を
総額三十万円と見積りまして、この半額十五万円を一箇所当り計上しております。これも
建物費と同じように決して十分ではないのでありまして、ほんとうに完全な、
りつぱな機械、
器具を十分に備えるためには、とても足りない
金額であると思うのでありますが、やはり同じような
事情で、十五万円
程度の
予算の計上をしているのであります。
それから本
年度の
希望申込み数、
設置数及び来
年度の
見込みはどうかというお尋ねでありますが、これは一口に申しますと、非常に
地方では喜ばれている評判のよい
施設でありまして、
まつたく
希望が殺到しているのであります。本
年度八十箇所
増設を
予定して県に内示いたしたのでありますが、それに対してどうしても
計画以上にもらいたいというのは、ほとんどの県がそうでありまして、大体八十箇所の
予定に対しまして、倍近くの
希望が出ております。来年も本年と同じように八十箇所の
予定でありますが、すでに今日これに対して、約倍近い要望が実は私
どもの方へ届いておるような
事情でございます。そこで私
どもといたしましては、この際
単価その他
予算総額を増加するということも、
一つの問題として
考えておるのでありますけれ
ども、むしろこれは
最初御
説明いたしましたように、来
年度以降四箇年
計画でこれを
全国に完備したいという
計画を持
つておるのであります。
〔
野原委員長代理退席、
委員長着席〕
かような
状態でありますので、むしろ
年度を短縮して、一年八十箇所と言わずに、これを百五十箇所にふやすとか、あるいはもつとふやすとか、こういうような面も、
大蔵当局との
折衝において、今後骨を折
つて行かなければならぬ点であろうかと私
どもとしては
考えているわけでありまして、その点についても皆さんの御了解を
願つて、今後の御
協力をお願いいたしたいと
考えております。