○横田
委員 それでは私の方からちよつと長官に確かめておきたい。なぜかと申しますと、長官はあまりえら過ぎて、一升の重量など御存じない。おそらく等は御存じだ。そこで私は
方々をまわつたり、本を調べまして、そして百姓の米をはか
つて、そして最後にあなたのところにおられる検査専門の方に聞きますと、大体において一
等級の一升が四百十匁、二等が四百五匁、三等が四百匁、四等が三百八十五匁、こうな
つております。これはあなたの所におられる検査専門家が言われたのでありまして、しかもその人は御丁寧にも、こういうことをだめを押しておられる。今年は五等米が非常に多か
つたので、その五等米を
基準としてこういうふうにきめたと言
つておられる。今年大阪におきましては、一等米は一つも納ま
つておりません。また
政府が非常に意地悪をいたしまして、
等級を嚴重にした。それで
供出米が出なく
なつた。そこで五等米をこしらえて、しまいに
なつたら検査の通らない米を出しております。うそだと思うならば、証拠物件があるからお見せしてもいいのですが、それはあとでゆつくり……。
政府というものは、証拠がないと逃げるんですからね。これによりますと、初めは検査が通らなかつた米が五等米にな
つている、これは検査が嚴重に
なつた証拠だ。簡單に申しますれば、去年よりももつとひどい收奪をやつたということです。
日本の政治はインチキなものであります。民自党がどんなに怒
つてもインチキであることは間違いない。
日本の政治の形は、一切の彈圧あるいは欺瞞機構をうまく整えて行くことであ
つて、
経済は收奪の形を十分整えて行くことです。それについては民自党でわつさわつさやるのであります。ここに二つの米が出ておる、私のようなしろうとが見ましても、この米の品質は違うのです。検査官が来て言うのです、百姓も言うのです。この米とこの米は一体何等米ですかと言
つて尋ねる、どつちから見ても品質が違うにかかわらず、検査官はこれとこれとの
等級は一緒ですと言う、そんなら悪い米を出しますと言うと、悪い米は検査は通りません、悪い米は二等であ
つて、よい米は一等だ、悪い米とよい米とちやんぽんにして出してください、それで通しましようと言う。これで事実がうまく行
つてくれるらしい、だから初めにおいては米の検査が非常に嚴重である、非常に百姓をいじめるような形をとられる、その結果として一等米は一つも出ておらない、二等米は百に対するところの三・二%しか出ておらない、三等米は三二・八%しか出ておらない、四等米は四九・五%出ておる、五等米は一四・五%出ておる、こういうのであります。そういたしますと、これは後ほど森農林大臣が非常に怒るまでに質問をしなければならないのでありますが、その点はあとに譲りますけれ
ども、もし一等米、二等米、三等米、四等米の重量換算が各々違うのであるならば、とんでもないことになるのであります。そこであなたに聞いておきたいことは——そういうふうに首をかしげられることはほんとうです。知
つてや
つておつたら收奪なので、ごまかしである、知らぬでや
つておられたら間違いである、これは改めてもらわなければならぬ。こういうような形において、私が申しましたように、一等は一升が四百十匁、二等が四百五匁、三等が四百匁、四等が三百八十五匁、五等は大阪において三百七十五匁から三百八十匁で納ま
つております、これは大体ほんとうと聞いてよいですか、悪いですか。