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宮幡政府委員 有田さんの御
質問は終りのようでありますが、今までの御
質問の中で、こちらの言葉が足りなか
つたことに原因しますが、十分意思の疏通しない点につきまして、終りに補足させていただきます。
先ほど
担保の問題で内
外債同じかという
お尋ねに対して、
外債はしばらく別として
考えるということを申しました。それが
外債に対しては特別待遇をする
意味だ、こういう
意味にお聞きとりに
なつたようでありますが、さような
考え方で申したのではないのであります。諸般の事情でまだ申し上げられない
段階である、多くを言えない時期であるから、それで
外債に対してはしばらく別として、内国債につきましては御
意見のようにいたしたい。こういうことを申し上げたのであ
つて、それが
外国債に対して特別の待遇をしようという前提の
意味ではないことをひとつ御了承いただきたいと思います。特に今回見返り資金は
特別担保をも
つてでき上
つたものを財産に編成して、
担保に入れるということが最初の
意味でありました。さような
特別担保から一般
担保にかえてもいいということが、今度の
法律でありまして、私どもはやはり
外債が入りましたときでも、ぜひ内国債と同じ待遇をしていただきたい。こういうことを念願しておるものでありまして、今のところ
外国債の
処理につきましては、何とも申し上げられない時期でありますので、
外国債はしばらく別といたしましてという言葉を使
つたわけであります。内債に対する特別待遇を
意味することに、もしお聞きとりになりましたならば、その点は私の言葉の足りなか
つた点でありますから、御了解願いたいと思います。また
固定資産の償却が足りない、それでは
考え方がまとま
つておらぬじやないか。その点も一応御
意見としては私は拜承するにやぶさかではありませんが、現在は国家が強力なる経理監督権を持
つておりますので、これに対する指示、命令、監督を実行しておるのであります。民有民営の分断の後において、民有民営の
企業はその
企業者の意欲によ
つて、いわゆる
企業の努力の中に御指摘のように水といえどもむだにしないような
企業の合理化等も含めた
意味で申し上げたのであります。その民有民営の特質から生れて参ります
状況におきまして、適当な減価償却の行われて行くことを期待するものであります。しかし御指摘のように公益事業でありますので、それをただちに料金に及ぼしまして消費者に、あるいは事業家に絶大なる影響を及ぼすということは、もとより遺憾とするところでありますが、今回できました公益事業
委員会、この規定によりまして、事業そのものが民有民営でありましても、従来国家が管理して参りましたような一つの公益性の面におきましては、事態を十分公益
委員会の操作において、権限によ
つてできるようにただいま立案いたしておるのであります。御
意見の点はまことにごもつともであります。それらの点につきましては、十分公益事業
委員会において弊害のないように、是正して行く道を講じて参りたい、かように
考えておるわけであります。ただ事業家がか
つてに料金を上げる、償却をたくさんするから料金が上
つてもしようがないという行き方にさせたくないと
考えます。しかしながら御指摘のような資本の蓄積のための減価償却、あるいは株主に対する適正な配当、たとえば八分の配当、かようなものを確保することを妨げて行こうという
考えを持
つておらないのであります。どうぞ御了承を願います。