○
久保政府委員 この
同盟條約は、一八八三年にパリでできたのが最初でございまして、それからあとで、ただいまのへーグにおいて
改正せられましたのが一九二五年、それからまた一九三四年にロンドンにおいて
改正されておりまして、実はその最初からずつと一貫しておりますものは、だんだん
改正を行われて来たものでございまして、それが現在まで続いておるような次第でございます。それからこの條約が現在生きておるのか死んでおるのかという問題でございますか、これは前大戰のときにもこれと同じような状態が起りまして、国会においてもたいへん議論せられたところであるのでありますが、こういう国際法の
解釈につきましては、今までどうもはつきりとした結論を得ておりません。現在これが
日本に対して生きておるのか生きていないのかというようなことにつきましても、
日本の方からまだ積極的に何ら主張し得る
立場にございません。従
つて相手の国によりまして、あるいは生きておるように取扱
つてくれるところもございますし、また全然これを生きておるように取扱わぬところもございます。また一部を生きておるものとして取扱
つておる国もあるようでございます。この点につきまして画然たる
解釈がいまだきま
つておらないような
状況でございます。