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濱田説明員 收入未済二月末現在十八億でありまして、三月末の十五億というのは
推定でありますので、
推定の方の
内訳ということになりますと、はなはだ申し上げるのが困難になりますので、二月末のはつきりしたところから申し上げて、それから
推定を申し上げる方がいいと思います。二月末の十八億のうちの大
部分を占めておりますのは、お配りしました表に書いてありますが、約十四億八千万円というのが
卸売業者にあります。その他の四億ばかりが
集荷業者、それから
日通、
海運業者、これは
弁償金です。それから
政府が直接販売したものに対してあるわけであります。そこで三月末の
推定の十五億でありますが、主として一番大口の卸から金を回收して行く。そうして
日通とか
海運業者の方は、
政府からの支拂いもありますから、それでできるだけ相殺をや
つて行くというふうにや
つておるわけであります。
次のなぜこんなに多くの
收入未済が残
つたか、こういう問題であります。われわれもこの
收入の
督励につきましては、
相当の
努力をしておるのであります。力の足らぬ点ははなはだ申訳ないわけですが、
相当の
努力をいたしまして、
林野庁の
出先機関だけではなかなか困難だ、こういうところにつきましては、
政府機関の他の
経済調査庁からも
応援をしてもらうし、
経済調査庁も
現実に卸の
帳面を調べながら、
收入督励に
応援していただいた。それからまた質のどうかと思うようなものに対しては、
法務府の方からも
応援をしていただきまして、
民事訴訟の問題にまで持
つて行く、こういう
やり方で
努力をして来たのでありますが、何分にも一番こたえます点は、例の卸、
小売、つまり
配給ルートが
登録制に
なつておりまして、
消費者が
小売を選び、その選ばれた
小売がまた卸を選ぶ。その選ばれた卸に対して、売手の方の
政府側から見てその
信用を云々して、あなたの方は
信用が悪いから取引されないというふうにできないことです。登録して
一定票数を得票したものに対しては、いやでもおうでも
政府はそれと取引せざるを得ないという
状況に
なつてお
つたのであります。これが
特別会計が解かれますと、卸が独自の力で
商売をしなくてはならぬ。こういう
関係になりまして、この
收入をとるということが非常に困難になるわけであります。たとえば一千万円くらいの
資本金に対して、五千万円とか六千万円とかいう
政府の
売掛がありますので、これをあまり短兵急にたたき上げますと、かえ
つて卸自身が自滅することになる。自滅してしまうと、かえ
つて政府の方がとれなくなる。そこで自滅させないように、
商売が続けて行けるようにしながら
政府がと
つて行く、こういう
やり方をとらざるを得なくな
つたし、またこれからもそういうふうな
やり方でないと、
焦げつきが出て来るという
関係もありまして、
相手方を殺さないように、できるだけ
政府が欠損を少くするように、その辺の緩急をはか
つてとらざるを得なか
つた。そういう
状況のために、残念ながら三月末において、来年度に越すのが十五億何がしという金に
なつてしま
つたわけであります。