○
内藤(友)
委員 ただいま伊原さんから九十億全額を償還するということを
政府でおきめに
なつたというので、これはまことにけつこうなことであるのでありますが、ここで私は二つほどお願い申し上げたい。この償還をせられるということを、こういう
債券を持
つておる人たちになるべく早く徹底させていただきたい。と申しますのは、その間に証券業者などが暗躍いたしまして、ただでさえ困
つておるこういう階級の少しばかりの農地証券を、きわめて不利な状態で買い上げて行くというふうなことがありますと、まことにこれはおもしろくないと思うのであります。でありますから
政府が九十億全額償還ということを、何とか一日も早くこれらの持
つておる人たちに徹底させていただきたいというのが一点。それからおそらくこの償還は、これを取扱
つておる
日本銀行の代
理事務をや
つておると申しますか、
勧業銀行あるいは北拓がや
つておると思うのでありますが、そういう
勧業銀行あるいは北拓に持参するということはなかなか容易なことではない。ことに相当の
金額のものでありますれば、それは出かけて現金化するということもできますけれども、これはおそらく村々の組合がその仕事をやることになると思うのであります。これは先般
銀行局長にもお願い申し上げたのでありますが、現在資産化することにつきまして、
勧業銀行が三分の手数料をと
つておるのであります。私はこれはとらぬでもいいじやないかと思いますが、しかし事務費もいることでありますから、それをとらないというわけに行きませんけれども、そのうちの何がしかをほんとうにこの
債券を持
つておりまする没落地主の人たちのために、働く村の農業協同組合、そういう
方面にも三分のうちの幾らかを
——私は半分以上お願い申しておるのでありますが、流していただけることになりますと、比較的スムースにこの償還が完了するのではないかと思います。その二つの点を特にお願い申し上げたいと思います。