○宮腰
委員 本
会議ももう始ま
つておりますし、簡單に
質問申し上げます。今年度の
所得税の仮
決定を二、三の方から示されまして、内容を見てみますと、実際昨年度の最終の
決定よりも非常に大きいのであります。昨年度より
国民所得が実際少いにもかかわらず、今年度の仮
更正決定が少いものでも四割、五割、多いのは三十割というような高額な税の
決定通知を受けておるところがありまして、そういうようなところの
お話を聞いてみますと、もう営業は廃止だ。われわれは
事業やることによ
つてマイナスになるから、もう
事業をやめてしまおうという人が大分出て参りました。こういうことを見かねまして、私
どもは無料相談所というものを三箇所ばかりつくりまして、自己の
責任においてこの相談にあずか
つております。また最近の取引高税の
決定の問題についても、
税務官吏が、お前のところにはこれだけの割当をする。こういうようなことを言
つて、半ば強要のような態度をも
つて、この取引高税を取立てておる事実も私は二、三聞いております。それから
所得税の
決定の問題についても、
帳簿や伝票が完備しておるにかかわらず、お前の店は間口がこのくらいで、奥行がこのぐらいだ。当然あそこの店と同格だから、お前のところもあの店と同じように
税金をかけるから、これをのめ。のまなければ、お前のところは今に徹底的に追求して、店を成り立たないような
状態にしてやるのだという脅迫的な事実も二、三点聞いております。こういうような
状態で、一般の
国民が税で戰々きようきようとしておるときに、こういうような税のとり方は非常に不合理だと思うのです。また納めるにしても、年末の金融がこんな
状態ですから、借りて
税金を拂うこともとうてい不可能であります。またその結果は企業を廃止しなければならない。また中小工業では家財も店の物も売
つて、これを拂うというような
状態にな
つて参ります。先ほど共産党の方からも提出された
決議案の内容によりまして、ぜひ今年の
強制徴收は、やむを得ない人は別としまして、ぜひ御考慮願いたい。またこの徴税の問題について、そういう場合に
年内に督促状を出すかどうかということでありますが、もし澂税の
関係で督促を出すとすれば、いろいろ滯納の追徴上、
加算税などをとられますので、こういう督促状を出すかどうかということを一点伺
つておきたいと思います。
それから先ほどいろいろの
委員からも
お話があつたのですが、どうも
税務官吏の経験年数が浅いとか、あるいは年齡が少いために、と
かく税法に対する
考え方が浅いために、
納税者が尋ねて行くと、まつたくうるさいというような態度をとりまして、簡單に片づけてしまう。十分
納税昔の立場を聞いていただきまして、しかる後に納得の上においてならいいが、半ばおどかし半分にや
つている場合も非常に多いのであります。また利子の点についても、国に超過して納めたものを返してもらう場合は十銭であります。しかるにこちから不足と
なつた場合においては、二十銭もとるというような差別をしておること自体も、これは大いに間違いだと思うのです。以上簡單に三、四点を
質問しまして、私の
質問を終りたいと思います。