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山本(豐)
政府委員 私も昨晩その新聞を拜見したのでありますが、直接
水産庁には話がなかつたので、新聞を見て初めて知つたわけであります。長官がおられませんので、外からいろいろな目で見られる点もあるかと思いますが、しかし事務的には一々こまかいことは長官に相談をするわけでもありませんので、ある
程度のことは、着々と準備は進みつつあると思うのであります。しかしそれを決裁したり、あるいはまた外に大きく持ち出したりというふうな点には、長官が不在中でありますので、やや不備な点があつたかと思うのでありますが、係としましては、毎日夜も働くくらいにいたしまして、いろいろとや
つておるのであります。ただそのやり方の巧拙の問題はあるかと思うのであります。大体一月の中ごろに府縣の主務課長
会議を開きまして、いろいろの
法律の
説明をし、また準備の打合せをしていただいたのであります。それを根底にしまして、一月から三月までの間に、
法律の切りかえによります目に見えぬいろいろな
関係法令の、これも内容はかわらないのでありますが、かれこれと省令等の
改正もありまして、これらの準備をいたしまして、大体十四日までにそれが全部完了したのであります。それから四月に入りまして、再び主務課長
会議を開きまして、そうして今後実施の段階に入るわけでありますが、細部の打合せを三回にわた
つてやつたのであります。ただいまはそれに基きまして、新聞にもありまするように、この八月には海区の
漁業調整
委員会の選挙が行われるわけでありますが、それまでに少くとも
漁業者にさらに一段とこの趣旨の徹底をはからねばなりませんので、これも一足飛びに、各府県で大会合を開いてやるというわけにも参りませんので、こちらから各県に参りまして、一応府県の係官を全部集めまして、これに詳細
本庁の人間がその内容を示達いたしまして、これによ
つて今度は府県の係官が中心になりまして、県内の各所でそういう会合を開いていただいて、
漁民に徹底さしてもらう、こういう段階も踏まなければなりませんので、そういう手順で、近く議会が済みましたら、早々全国に手わけいたしまして、まず府県の
関係官を一堂に集めまして、徹底的に府県の係官の教育をしよう、こういう手順をきめておるのであります。このぜん立ても、大体
日程もできておるのでありまするが、そういうふうな段取りでや
つております。一方これらに要するいろいろな
説明書でありますとか、ポスターでありますとか、そういう方面のことも、これと並行してや
つて参つたのであります。そこの新聞にございますように、
瀬戸内海の調整事務局の問題、あるいは中央
漁業調整
委員会の委員の任命、これらの問題は、大体われわれの予定では、
内海調整事務局と調整
委員会の委員の決定は四月中にはやりたい、こういう予定を組んでおるのであります。中央
漁業調整
委員会の委員の任命でありますが、これはとにかく嚴正公平な方を選ばなければならないので、
法律にもございますように、民間代表が十名、学識経験者が五名、十五名をも
つて組織することに
なつておるのであります。自選他選のいろいろな人の売込みはあるわけでありますが、しかしまだそれを具体的に
審査をする前に、白紙で、大体どういう選定方針でこれを選んだら、公正妥当に行くだろうかというふうなことを、今練
つておるのでありますが、その基準によりまして、自選、他選のいろいろな人からある
程度候補者を立てまして、上司にも伺い、決定をみたいというふうな段取りに
考えておるのでございます。
瀬戸内海の
漁業調整事務局でありますか、これも局員の人選はあらまし今遂げつつあるわけでありますが、局長になる人の人選等につきましては、大方の御批判も受けなければなりませんので、知事の候補は持
つておるのでありますが、まだ決定に至
つていないのであります。ただ
瀬戸内海の
漁業調整事務局の
設置の遅れましたことは、
一つはこの所在地が、
法律では神戸市に
なつておるのでありますが、皆さんも御承知のように、その後岡山に持
つて来いとか、広島に持
つて来いとか、いろいろと議会方面でも動きがあるようでありまして、われわれといたしましては、そういうことのない限りは神戸に持
つて行きまして、発足は神戸でやらなければならぬと
考えておるのでありますが、そういうような動きもありまして若干影響もあつたわけでありまするが、しかし大体人選等につきましては、いろいろと腹案を練りつつあるわけであります。こういうような状況で、今後の予定も一応つけておりまするが、その新聞記事は直接
水産庁には
関係はなかつたのでありますが、われわれも非常に責任を感じております。ひとつこれを機会といたしまして、できるだけ今後の予定を、遅れないように進行させて参りたいと
考えておるわけであります。