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山本説明員 玉置さんの御
質問に対してお答えいたします。
先ほど私から、この加工
金融についてまだ何も対案がないというふうなお答えをいたしましたところが、長官の
答弁と違うという
お話でありますが、何もや
つていないという意味ではないのでありまして、これは庁議としてたびたび
会議をや
つているが、決定的なところまでは行
つていないわけでありますので、それをざつくばらんに
お話したわけであります。
水産加工金融につきまして、これを具体化したいというので、加工の方でいろいろこれの実態調査といいますか、そういうことは現にや
つているようであります。しかしまだこれは
結論的には参
つていないように思うのでありまするが、そういうふうに
研究はしているようでありますので、その点を訂正いたしたいと思うのであります。しかしそういうのんきなことでは困るじやないかとおしかりを受けると思うのでありますが、ひ
とつ早急にこれを具体化するべく、なお努力したいと
考えているのであります。
それから
見返り資金の点でありますが、これにつきましては先ほ
どもちよつと触れましたように、この
見返り資金の使途というような点は、NRS、あるいはまた
安本等におきましても、なかなか吟味がむずかしいのでありまして、何でもかんでも、持
つて行
つてもなかなか通してくれない。こういう事情もありますので、通りよくといいますと語弊がありますが、
相当筋の通
つたようなものを選んで
計画を出さざるを得ないのであります。そういう意味で
高度利用とかあるいは
水産加工施設、そういう
方面の、どつちかといいますと長中期的な
金融面をこの
見返り資金の方に入れべく、いろいろ努力をしているのであります。
それから農林
中金その他との
連絡の問題であります。これは御
承知のように、現在
日銀の政策
委員をしております荷見さんを中心にいたしまして、毎週中央金庫の
理事長と荷見さんをかこみまして、本省の各局長連中が一、二回くらい集まる会合があるのでありまして、その会合をできるだけ利用いたしまして、その一週間にたまりました具体的な問題、たとえば
金融のあつせんの問題でありますとか、あるいはまたその他の恒久的な問題でありますとか、これを時々
連絡をと
つてその口を通じて、また必要があれば
日銀にもお願いに行く。また金庫にも足を運ぶということをいたしているのであります。中央では割合
連絡はと
つていると思いますが、ただ
地方の方に参りますと農林中央金庫の支所などの扱い方が、あるいは
漁業者の方々からは不満が出るような点も、これは耳にいたしているのであります。これらはやはり出先で横の
連絡を十分にはかるようにいたさなければならぬと
考えているのでありますが、この辺の点は何かのきつかけがないと、なかなかできないのでありまして、先般できました
漁業手形制度の普及等に
関連しまして、それらのことも漸次改善して行けるというふうに
考えているのであります。なお一層そつちの方からも鞭撻して行きたいと
考えるのであります。
それから、話は
あとさきになりますが、
冨永委員また松田
委員から、
市場法の非常に遅れていることをおしかりを受けたのでありますが、この点はわれわれも非常に恐縮に
考えているのであります。ただ
市場法の改正の問題も、おざなりの改正、大体旧法とあまりかわらないというような改正でありますれば、これは割合簡單に早くできるのでありますが、しかし
相当根本的な問題もあ
つて、いろいろ議論しているわけでありまして、そういう点で手続が非常に遅れており、たとえば
関係方面との折衝もまだ開始するまでに至
つていない
関係もあります。ことに今
国会に提案するものは、過日、六日でありましたか、少し延びまして十日ごろまでにとにかく閣議を通さなければならぬという事情もありまして、先ほど申しましたようなことに相
なつたわけであります。
これで切り拔けられるかという御
質問でありますが、今度いろいろ
統制を
撤廃いたすといたしまして、むろん
市場法もその重要な一つでありますが、先ほどからるる言われており、特に松田
委員から
お話がありましたように、
金融の問題とか、いろいろ
方面の、あの手この手を合してやることが大切であると思うのであります。もし
市場法が間に合わぬ場合には、結局現在の
市場法がそのまま生き残るわけでありまして、これを運用の上でできるだけ弊害の起らないように、さしずは十分いたすつもりであります。その他
金融の問題につきましては、これは急遽
考えて、齟齬のないようにいたしたいと
考えているわけであります。