○中村(寅)
委員 あなた方がとにかく
代行しておる
業務の過程において、
政府に今起
つておる赤字をあなた方がどこかでつく
つたものか、つくらないものかということを私は知りたい。それにはあなた方が受入れた
数量と
拂い出した
数量がかつちり合
つておれば、そういう赤字というものはあなた方の中から出ておらぬということになる、ところがわれわれが考えると、あなた方が受入れた
数量と
拂い出した
数量との間に大きな差があるのではないか、そういうものが赤字の一つにな
つておると思うのです。さつきから聞いておると、どうも検收員から受取るところがきわめてあいまいだから、そこでいわゆるないものをあるように受入れたりしておるようなことがありはせぬか。そうすると受入れ
数量と排出し
数量に大きな差が生まれて来る、こういうことが起
つて来るのです。それともう一つ、いろいろこれは正確なことを私は知
つておるわけじやないですが、いわゆる
空気木炭があ
つたと同じように、ないはずにな
つてお
つた木炭がどこかにある。現在帳簿上ではないはずにな
つておるものがどこかにある。そのある炭がだれかのところに
行つておるというようなことがいろいろうわさされるのです。ちようど終戰当時のどさくさに
品物をか
つてに外の者がと
つたように、統制がはずれるときにごたごたして、
空気木炭だとかいう、非常に
内容がめちやくちやで、ごたごたした最中にいわゆるないものにな
つておる。すなわぢ
空気木炭だとして赤字として処理されておる。実際は
木炭がどこかにある。そのある
木炭をだれが握
つておる。不当利得をしておるというようなことをいろいろ聞くのですが、そういうことはありませんか。五十数億なんという赤字は、けさも全
販連の
林産部長が言
つておるのですが、そういうものが出るということは想像もつかぬと言う。おそらくあなた方もそうではないかと思う。
空気木炭を握
つたということもあろうが、反面ある物がないことにな
つて、それをだれかが不当利得をしておるというようなことがあり得るのではないか。われわれはいろいろ聞いておる。
薪炭に関する
業務に携わ
つておる人たちの私生活にいろいろうわさを聞くのであります。そういうこと自体が、何かそういうことから起
つて来ておるのではないかと思う。あなた方の立場に立
つて、そういうことは想像されませんか。これはあなた方の握
つてないことで、はつきりは申されぬだろうと思いますけれども、ぼくはそういうことがあるのではないかと思う。そうでなければとても五十何億というべらぼうな赤字なんというものは出るものではないと思う。全敗の人の話を聞いても、あの人たちが
代行しておる範囲内でそう大きな赤字の種もないように思う。あなたの話を聞いても、やはりそういう赤字の種はなかろうと思う。そうすると
政府自体が扱うておらなければならぬ
品物を扱うた
代行者の中で、どこかでその赤字というものが出て来ておらなければならぬ、そういうことはないですか。