○
石田(一)
委員 私は
日本共産党の
在外同
胞引揚妨害問題中間報告に対しまして
修正意見を申し述べ、
修正の動議を提出するもりてあります。
まずこの
報告書の一枚目の裏でありますが、三行目に「
地区の
収容所に宛て、
徳田書記長の名て、」とございますが、この「
収容所に宛て、」という
意味でございますが、この点につきましては、明らかにこれが
赤十字社から発行された
捕虜用の
往復はがきであるということは、
証言によ
つて明らかにな
つておるのであります。しかも
捕虜用のいわゆる
往復はがきは、
捕虜が
個人として祖国にある
家族あるいは知己に通信するためのものでございまして、その
返信が
収容所あてに出されるということは、とうてい常識的にも想像できないと考えるのております。しかも
收容所にあてるか、
收容所内の
日本人捕虜個人にあてるかという問題につきましては、相当これに重要な
意味がありますので、この「
收容所」を「
收容者に宛てて」と
修正をしたいと思います。
さて次に六行目てありますが「
亀沢富男君の
証言によ
つて明かと
なつた。」この「明か」の上に「ほぼ」をつけて「ほぼ明かと
なつた」と
修正をいたしたいのであります。
二枚目の裏の十行目の一番
末尾の「
証人の一致した
証言であります。」この「
証人」の上に「ほとんどの
証人の一致した
証言であります。」と「ほとんど」を挿入したいと思います。
三枚目の
五行目でありますが、ここにも「
証人は一致して」とありますが、これは「ほとんどの
証人は一致して「期待している」」と
修正したいと思います。
同じ
ページの一番
末尾の「喰ひ違ひを見せているのであります。」て切りまして「てありますから」以下次の裏の
ページの初めの二行の「ものといはなければなりません。」というところを
削除したいと思います。
この点につきましては、よけいな
説明も不必要かとも思いますが、少くとも菅君の
証言は以後六箇所にわたわまして、最も重要なる
証言の
一つとして用いられているにもかかわらず、このところにおいて菅君の
信憑性に疑いを存するものであ
つたならば、以下の論旨が徹底しないことになると思うのであります。
同じく
三枚目の十行目でございますが、この十行目に「七名等多数に上る者があるのでありますから、」を「多数に上る者がある点より判断して」と
修正をいたします。
それからずつと飛びまして九枚目であります。「以上によ
つて日本共産党は、いわゆる
徳田要請によ
つて直接に在
ソ日本人の
引揚を
妨害したのであり、」というところに「
引揚を
妨害した疑が濃厚であり」と
修正いたします。
その次の行にかかりまして「することを期待し」上に「希望し」を入れます。「することを期待し希望している旨の
意志表示をして、」それから四行目に入りまして「
民主運動の
指導機関、
新聞等を通じ、いわゆる
反動分子の
引揚を
妨害したことは」と
修正するのであります。
以上簡単に
修正点のみ申し上げまして、
理由は
委員長の許可を得まして、
理由の草稿を
速記録にとどめていただきたいと思うのであります。