○石田(一)
委員 これは西村
委員がこのことを発言されており、それを
委員長からお許しにな
つておりますから……。それに関する重大問題でありますから、一応申し上げておきます。これはまことに重大な
内容を含んでおると思うのであります。しかも今朝の朝日
新聞等を見ましても、あらゆる方面に菅君が出したという書置き全部を総合して見ましても、参委あるいはこの
委員会における
証人の喚問のあり方等について相当深い疑問を持
つていた。このことだけは事実なのであります。しかもそれはもちろんこうした
理由もあ
つたかもしれません。しかしまたわれわれはこの
委員会で先般来この問題を取上げることを要求したにもかかわららず、多数をも
つてこれは否決されておるのであります。私はこの問題が解決されるまで、爾後の
証人を喚問してはいけないという動議を提出いたしましたが、これは否決されたのであります。しかもただいま質問の途中においてこういう重大な発言がなされ、しかもこれらの事実を
調査する要求が出されるということになると、少くとも爾後の
証人を喚問するまでに、この西村君の発言自体をわれわれは重大視して、この問題を
調査することが先決問題であります。しかも菅君は上級中尉のロシヤ語で発言したことを
日本語に翻訳したという唯一の通訳であります。その通訳がもう死んで再び口をきかないのであります。この通訳がここにおいて
証言をしたその速記録をわれわれが十分検討し、しかもこの速記録について西村君のただいまの発言等を十分に考察して、この問題をただいま西村君自身から
委員長に要求されたのでありますから、與党の側というとまことに失礼でありますが、自由党の一
委員から要求された事実でありまして、これはもちろん自由党の多数の諸君も了承の上に発言なされておることと思います。であるならば先般私がこの問題について動議を提出した場合には、多数でも
つて否決をしておき、しかも質問の最中にこの大きな問題を出して、さながらこれが亀沢君以下二、三のものの脅迫によ
つて菅君が死んだと思わしめるごとき速記を残したということは、重大問題であります。この問題を究明する前の
証人の喚問は絶対に中止さるべきであります。このことを絶対に私は主張いたし、この動議を提出いたします。これについて
委員長の冷静なる判断、しかもこの取扱いは動議として提出をいたしますから、これを十分御討議の上、この動議の採決を願いたいと思います。