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加藤證人 大蔵省が
公団の
清算をやるようになりましたのは、要するに
清算による財政上の
赤字を少くしなければならないという趣旨からだろうと思いますので、われわれといたしましても、
赤字軽減については、常に頭を悩ましているのでございます。
赤字の一番大きな
原因と考えられますことは、先ほど申し上げましたように、今後の
石炭の処理にかか
つて来ることが一番多いのであります。それで比較的
品位の惡い、しかも
規格のまちまちなものが混炭されておるものもございまするし、また置場が非常に不便な所にあ
つて、市場とは縁が遠いというようなものが
全国にありまするので、これを
処分することは非常に困難なのでありまして、何とかしてこれを早く
処分したい。それにわれわれの考えを申しますと、
公団として一日も早く一般の消費者なり、あるいは販売
業者の方に買
つてもら
つて、その手で今後
処分して行くことが国家的に見て一番むだのないことじやないかと考えられるのであります。しかしながら今販売
業者といえども、多数の炭を一度に買うだけの資力もございませんし、この際ひ
とつそういうものに対しまする金融でも考えていただいて引取
つてもらう、そうすれば自然販売
業者は自分
たちの商売として、そういうものを最もよく
処分する、売込みということは、やはり餅屋で、一番具体的な
処分として適切な処理もできましようから、なるべくそういうふうに売り込んで行きたい。また消費者の方におきましても、多数の物をかかえ込むということは金繰り上なかなかできないのでありますが、これも必要な炭をなるべく金融でもつけて
公団のものを買
つてもらう、そうすれば自分の
貯炭場において自分が
管理するということで、むだがだんだん少くなるだろうということも考えられまして、私の今後の
処分として、ぜひひ
とつ金融でも考えて買取
つてもらうことを推し進めて行きたい。実はかように考えております。
あと二、三経費の節約とか何かございましようけれども、これは金額的に見ても、大きな問題としては、
貯炭をうまく
処分して行くための金融をぜひお願いしたいような気がいたします。