○瀬戸山
委員 これはあまり大した問題でないようでありますけれども問題にいたしておるのは、
自分のことを申し上げて失礼ですけれども、私が市長をしているときに、いわゆる補助
住宅、賃貸
住宅でありますが、あれは集団的に建てなくちやならぬ、大体一集団五十戸くらいやりましたが、そういう集団
住宅を建てるときには、それだけ
相当の人が集団生活をしますと、何か八百屋さんをやるとか、駄菓子屋をやるとか、その他の雑貨を売らなくちやならないということが当然出て来る。ところがこれは
規格住宅ではないからよろしいのですが補助
住宅は必ず
規格に応じておらなければならない。しかし実情としては何も
——それにあれは七坪半の家ですが、それは特に店舗をこしらえて
住宅にするということは事実できないのですが、ただ表の窓を広くして道路に面する方は八百屋さんの店ができるような状況につくりたいという
考えで、それを実施したか
つたのでありますが、政府ではそういう
考えはなくても、
規格ということになると
地方は
規格通りやるという実情であります。でありますから、
せつかく同じ建築費で、しかも有効な建築をいたしたいと思
つても、それができないというのが今日までの補助
住宅の実情であります。そういうことでは金の使い道がきわめて画一的にな
つて、使い道が悪いという結果になるのであります。現在どういうふうにな
つておるかというと、一応検査を受けてからさらに改造して、窓口を広くする。そうして駄菓子屋をや
つたり八百屋さんをや
つたりいたしております。それだけきわめて不経済な状況にな
つておりますが、この際家屋の部分ということでそういうものが問題になるだろうと思います。かりに十坪の家をつくるにしても、道路に面しておれば、何と申しますか、どうせこういう金を借りてつくる人たらはお互いにみんなが家族中働かなくてはならないような人が多いと思いますから、うらで店ができるようなところでは駄菓子屋をや
つたり、もしくは八百屋さんでもやりましよう。奥さんはそういうことで多少でも
收入を得たいという
考え方で家の構造をやる場合があると思います。そういうときに、これは店舗だからその部分はどうだこうだと言われると、さつき私が申し上げたようなきわめて不経済な、不都合な事態が生じますので、この点を将来指導されるときには、なるべくあまりしやくし定規にならないようにしていただきたい。こういう
考えでこの家屋の部分というのをはつきりさしていただきたいと思
つてお尋ねいたしたわけでありますが、この点はもうお答えを求めるまでもないことでありますので、将来そういうことの起らないように実情に即して運用されることを切望いたしておきます。